今日は3話の中盤までいきますよ!
それでは本編どうぞ!
「んー・・・、んー・・・、んー・・・」
「千歌、んー、んーうるさい」
「あ、ごめん」
どうして千歌がこんなにまで唸ってるかといえば、マリーから体育館を満員にしたらスクールアイドル部を承認すると言われたからなのだが…
「最低でも500人ぐらい集めないとダメってことでしょ?」
「りゅうきくんも言ってたけど、鞠莉さんも多分それぐらいやれないとダメだってことだと思う」
「でも、500だよ?浦の星の人が全員来てくれると考えても100、家族で来てくれても大体200、あと200人なんてどうやって集まるのさ〜!」
まぁ、確かに満員にするっていうのは簡単じゃないけど…
「千歌、お前スクールアイドルを観てどう思う?」
「すごくキラキラしてて輝いてると思う!それから、すごく元気になれる!」
「じゃあ、千歌は自分がスクールアイドルになったらそうなりたいと思うか?」
「うん!私が、私たちが輝いてる姿を見てほしい!それに、観に来てくれた人たちみんなを笑顔にしたい!」
なんだ、わかってるじゃんか…
「じゃあ、千歌の言う
「「「・・・!」」」
「お前たちは別に浦の星の文化祭のために動いてるわけじゃないだろ?
承認されなくともスクールアイドルとして観に来てくれる人全員を笑顔にしなきゃな」
「はは、またりゅうの方が一枚上手だったね」
「そっか、別に浦の星の人って制限はないし、内浦や沼津の人たちに集まってもらえれば…」
「どっちにしろまず知名度が必要だけどな」
「よし!みんな今日家来れる?」
「私はいいよ?」
「私も」
「一体何をするんだ?」
「まずみんなに知ってもらわないといけないんでしょ?
だから・・・作戦会議だよー!」
相変わらず急なやつだ、それはいいのだが…
「バスの中で大声を出すな!」
この上なくどうしようもないやつだ…
そして俺たちは千歌の家、十千万に向かった
向かったのはいいのだが・・・
「千歌、何したらそうなるんだ?」
千歌の額にはおそらく油性ペンで『バカチカ』と書かれていた
千歌はそれを消そうとしていたが、やっぱ油性だな全然買えてない
こんなことする人はこの家で一人しかいないよな
「美渡ねぇに会社の人を私たちのライブに連れてきてほしいってプリンまで持って行ったんだよ?
おかしい、完璧な作戦だったのに…」
いやいや、プリンで釣れたらそんな都合のいいことなんてないよ
「私は美渡さんの気持ちもわかるかな」
「えー!曜ちゃん美渡ねぇ派?」
「とにかくまずは自分たちでできそうなことから考えた方がいいと思うぞ?」
「そっか、そうだね」
「ところで、梨子は?」
「さっきお手洗い貸してって言ってたよ?」
いや、でも流石に遅いよな、迷ってるのか?
「あっ、そういえば今日玄関にしいたけいなかったけど、散歩か?」
「さっきそっちにいたよ?」
あっ、まさか…
千歌が指した先に歩みを進め
戸を開けると…
「梨子…?何してるの?」
「あっ、りゅうきくん、それが…」
襖に足をかけてすりを掴みアーチのような体勢の梨子
そして梨子が目線を落とすとしいたけがごろり
あぁ、やっぱりしいたけがいたからなのね
「どかそうか?」
「うん、お願い、私も限界」
梨子の手足がプルプル震えている
いつからそうしてたんだ…
「おーい、しいたけ〜」
反応なし
「りゅうきくん、私、もう」
「わかった、ちょっと我慢しろよ、よっと」
「きゃっ!え、ちょっとりゅうきくん?これって…///」
「しいたけ起きないからな、運び終わるまで我慢してくれ」
「ぅ、うん///」
しいたけが起きないし梨子をあのままにしとくと落ちそうだったからつい勢いでお姫様抱っこしちゃったけど、何これめっちゃ恥ずい…
こんなとこあの2人に見られたらヤバイな…
「ねぇりゅうくん、何かいい案ない?梨子ちゃんも全然来ないし・・・って!何してるのー!?」
「あわわ、ま、まさか梨子ちゃんとりゅうが…」
「違う、違うの!//」
「そうだ!俺はしいたけを怖がってた梨子を助けただけだ!」
俺は恥ずかしくなって梨子を急いで下ろす
梨子も恥ずかしいのか俺と少し距離をとって俯いてしまった
「・・・りゅうくんの」
「あのー、千歌さーん?」
「りゅうくんのばかー!!!」
次の瞬間俺は千歌の回し蹴りを腹に受け、しいたけを飛び越え通路の端まで転がっていったところで意識を失った・・・
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目の前に広がる花畑 °°°°
太陽が燦々と照り映え、心地よい風が吹く °°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°
こんなにも綺麗な場所がこの世にあったのか…
いや、ここが天国か
こんなところなら俺はもう永住してもかまわ「りゅうくん!」
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「わぁ!なんだ千歌か…」
「なんだってひどくない!?それより、大丈夫?」
何があったっけ?あぁ、そうか俺は梨子をお姫様抱っこしてたのを千歌に見られて回し蹴りくらったんだっけな
「まぁ、多少痛むけど大丈夫だよ あんなに思いっきりやらなくてもいいと思うけどな」
「り、りゅうくんが梨子ちゃんに手を出すのがいけないんです〜!
私もしてもらったことないのに、いいなぁ」
「手出してねーよ!てかなんか言ったか?」
「なんでもないよ!」
「おい、曜これどういうことだ?」
「ははは、さすがにこれはどうにも…」
「おい、梨子…」
「りゅうきくんにお姫様抱っこされちゃった どうしよう、いや別に嫌ってわけじゃ、むしろしてほしいというか
「何言ってるかわからんし、ダメだこりゃ」
この後千歌に許してもらうために俺は土下座とプリンとみかんケーキを買うことになったとさ
「ところでさっきまで寝てた俺が言うのもなんだけど、知名度の件はどうなった?」
「ふふふ、それは・・・じゃーん!」
「おっ、これは…」
千歌から渡されたのはおそらく千歌、曜、梨子の3人とライブの会場、日時が記されたポスター
「梨子ちゃんがイラスト描いてくれたんだよ?」
「梨子が?」
「私向こうでは美術部だったから」
「へぇ、意外だな ピアノの印象しかなかったから」
「絵を描くのも好きなのよ♪」
そう言う梨子を見て俺は頰が緩んだ
「どうしたの?」
「いや、梨子が楽しそうでよかったなって」
「えぇ、今は千歌ちゃんや曜ちゃん、りゅうきくんが一緒にいてくれるからね」
「えへへ、梨子ちゃ〜ん」
「照れちゃうよ」
ほんとこの3人を見てると微笑ましいな
「じゃあそのチラシをみんなに配るってことでいいのか?」
「うん!明日から早速沼津に行って配るつもりだよ あっちは内浦より人が多いからね」
「町内放送で呼びかけるのはどうだ?」
「そんなことできるの?」
「昔俺は使ったことあるし、許可を取れば大丈夫なはず」
「うん!それいいと思う!」
「よし!じゃあ朝は練習、放課後はこれを配ってその後練習だ
時間も限られてるけど、その中でベストなパフォーマンスができるように頑張るぞ」
「「「おー!」」」
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翌日の放課後
俺たちは予定通り沼津に来てチラシを配る準備をしていた
「やっぱり東京ほどじゃないけど、こっちの方は人が多いのね」
「この時間は特に学生が多いからね」
「よーし!気合い入れて配るよ!」
そして3人はそれぞれチラシ配りを始めた
「俺も行くか」
・・・・・・数分後・・・・・・
「なかなかもらってもらえないよー」
「私はやっぱこういうの苦手だなぁ…」
「2人ともこういうのはタイミングだよ」
「ライブのお知らせでーす!」
「あなたが歌うの?」
「はい!是非来てください!」
「ほら、こんな感じだよ!じゃあ私はまたくばってくるね!」
「曜ちゃんすごい!」
「ほんとね、そういえばりゅうきくんは?」
「りゅうくんならそこで…」
千歌ちゃんの指さす方を見るとそこには淡々とチラシを配るりゅうきくんが
「え、りゅうきくんもすごい」
「りゅうくん昔からこういうの得意だったね」
「初めて会った時に思ったけど、りゅうきくんって優しさが滲み出てて安心感があるのかな?」
「怒ると怖いけどね…」
「なんか言ったか?」
「「わぁ!!!」」
「どうしたんだよ」
「さっきまであそこで配ってなかった?」
「あぁ、もう終わったよ、それより2人は?」
「「・・・」」
「その様子だとダメみたいだな」
「どうやってやったらいいの?」
「まぁ、とりあえず積極的に声をかけることかな」
「積極的…わかったやってみる!」
千歌はある女の子に狙いを絞り声をかけに行く
行ったのはいいんだ…
ドンッ
「ライブやります、是非」
「あ、あの…」
「是非」
なんで壁ドンなんだよ、脅してどうするんだよ
「壁…ドン…」
「梨子どうかしたか?」
「えっ!?何でもない、何でもないよ」
「そうか、そういえば曜は、って…げっ…」
「じゃあ打ち合わせ通りね、いくよー!
全速前し〜ん!」
「「「「「ヨーソロー!!!」」」」」
どうしたらあんなに簡単に手名付けられるんだよ…
「梨子もやってみようか」
「でも、私こういうの苦手で…」
「とりあえず練習でやってみろよ」
「う、うん」
そして梨子は壁の方に歩いて行く、ん?壁?
「ライブやります、来てね」
「梨子何してんだ…?」
「練習よ、練習」
「はぁ、じゃあ半分やってやるから」
「あ、で、でも…」
「ほら、行ってこい」
俺は梨子の背中を押すと頭の団子が特徴的な子が
「あの!ライブやります、お願いします」
そして梨子が差し出したチラシをやや乱暴に取って去ってしまった
それにしてもあの子どこかで…
・・・・・・・・・・・・・・・・・
チラシも残り僅かになってきた頃
「あっ!花丸ちゃん」
大きな風呂敷を背負った丸ちゃんとルビィがやってきた
「丸ちゃんその風呂敷は?」
「あ、りゅうにぃさんこれはさっき本屋さんで買ってきたズラ」
「それ全部?」
「ズラ!」
「お、おう…」
そういえば丸ちゃんは本が好きだったな、それにしても買いすぎだけどな
「花丸ちゃん!はい」
「ライブ??」
「私たち今度ライブやるんだ」
「ライブやるんですか!?」
「えっ?」
「あ、うゅ…」
「絶対満員にしたいんだ、だから来てねルビィちゃん」
恥ずかしさで丸ちゃんの後ろでしゃがみこんでしまったルビィにも千歌はチラシを渡す
「それに、満員にできなかったらりゅうくんが学校辞めなきゃいけないから」
「「えっ、りゅうにぃさん(お兄ちゃん)が?」」
「まぁ、そうなんだけど、俺のことは関係なしに来たかったら来てくれよこいつらの姿を見てやってほしい」
3人は今精一杯輝こうと努力してる
その輝きをできるだけ多くの人見てもらいたい
「じゃあ、俺たちまだ配らないといけないから、千歌行くぞ」
「あ、あぁ、あの!」
「ん?」
「グループ名はなんていうんですか?」
グループ名・・・
「「あっ・・・」」
完全に忘れてた…
ちょっと今回は梨子ちゃんが濃かったかなw
不定期更新と言ってた割には結構な頻度で投稿できてるのでこれからも続けていけたらと思います
開いても1週間に1回はできるようにしていきます
お気に入り登録してくれる方が増えてきて本当に嬉しいです
5話と8話のタイトルを変更しました
またご確認ください
ありがとうございます
評価等ありましたらお願いします