TOKYO! 第2話です!
最初【上】【中】【下】で分けようと思いましたが、【〜編】で分けようと思います
ついにあの2人が登場します!
それでは本編スタート!
「着いたー!!」
沼津を出発してから数時間、出発前から先が思いやられる出来事がいくつかあったが、無事東京まで来ることができた
移動の間ずっと付けていたイヤフォンを外し、久しぶりの東京の地へ足を踏み入れる
ん?なんでみんながいるのにイヤフォンを付けていたかって?
そんなの音楽が好きなだけで、別に2人がけの席しか空いてなくて俺が1人だけはぶられたとかそんなことなかったし・・・
「龍!せっかくの東京なのに表情が暗いぞ〜!」
「3年間も居たんだ、そんなテンション上がることでもないよ」
「もぅ!ノリ悪いな〜
ところでさ、その大きいケース何?」
「あぁ、ギターのだよ。ほら、昔弾いてみせたことあったろ?」
「あ、そういえば」
「龍騎くんギター弾けるの?」
「そうなんだよ、梨子ちゃん!私も最後に見たのは5年前だけど、結構うまいんだよ!」
「お兄ちゃんの弾いてるところ見てみたいな」
「マルも見たことないズラ」
「そういえば、ルビィと丸ちゃんには見せたことなかったな。まぁ、時間があったらな」
俺がこのギターケースを持ってきたのはここに置いてきてしまった宝物を持ち帰るため
あの時は自分でも呆れるくらい自暴自棄になってて何をしても無駄だって思ってた。でも、
何も理由を話さない俺に何も訊かず、ただ俺のことを励ましてくれた。
いつか、ちゃんと本当のことを言わないと…
「龍!龍ってば!」
「え?」
「もう、どうしたの?ぼーっとして」
「いや、なんでもないよ、ところで千歌達は?」
「千歌ちゃんなら駅に着いてすぐ改札の方出て行っちゃったよ」
「あと、善子ちゃんも」
はぁ、やっぱ何事もなく終えることはできなさそうだ
「とりあえず3人が何かやらかさない内に探さないと」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「で、どういうおつもりですか」
『申し訳ありませんでした』
探すこと数分
千歌と善子は駅の入り口にいたのだが、流石東京。
人が多かった故に探すのに手間がかかってしまった
「東京は内浦と違って人が多いし、慣れた土地でもないから絶対単独で行動しないこと!わかった?」
『はい…』
東京で逸れたとなったら洒落にならない
迷子ならスマホの地図や電話を使えばいいが、
特に6人が6人とも可愛いからな、俺がしっかりしないと
「あれ?花丸ちゃんは?」
「おいおい、今言ったばかりなのに」
「ルビィ探してきます」
「おい!ルビィ!」
「龍、千歌ちゃんがスクールアイドルショップ行くって」
「あいつまたか…」
「私探してくるね!」
「お、おい!」
みんな俺の話聞いてた?
単独行動は禁止だって…
「龍騎くん、善子ちゃんも千歌ちゃんと一緒に行っちゃったわ」
もうどうにでもなれ…
「龍騎くんどうしましょ…」
「とりあえずルビィ達を探しに行こう」
本当に無事に内浦に帰れるのだろうか…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「丸ちゃん、東京は珍しいものばかりだと思うけど、1人で行動するのはやめてね?」
「ごめんなさいズラ」
丸ちゃんを見つけ、今度は千歌達が向かったアイドルショップに着いたのだが
「千歌、曜と善子は?」
「私が出てきたら2人ともいなかったんだよ!?」
千歌の手には大きな紙袋
買い物をしてる間に2人が何処かに行ってしまったのか
「ん?これは」
2人がどこに行ってしまったか考えていると、その答えはすぐに出た
壁に貼ってあった『制服専門店!』のチラシ
そして少し高い建物の看板に『黒魔術ショップ 堕天使』の文字が
「2人がどこに行ったかわかったからまだ時間もあるし来るまでここで待っていよう、か。梨子?」
「壁、クイ」
梨子は何か言っているようだが、よく聞こえない
「梨子?どうした?」
「えっ?いや、なんでもないの、なんでも。
私ちょっとお手洗い行ってくるね」
「梨子ー!ちゃんと戻ってきてよ〜!って行っちゃった」
まぁ、3人ともいる場所はわかってるしなんとかなるだろう
ところで、梨子が入った『オトメアン』って…なんだ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3人と合流した俺たちは千歌の提案で神田明神に向かっている
それに合わせてか、曜は巫女さんのコスプレをしてる
千歌はちょっと呆れ顔だが、俺は嫌いじゃないな
でも、流石に敬礼は違うな
「ところで、梨子は何を買ったんだ?」
「えっ!?ただの雑誌よ。新しいのが出てたから」
雑誌か、確かに袋の厚み的にそれぐらいか
ってことは『オトメアン』は本屋だったのかな
そんな他愛もないことを考えてる内に神田明神の階段の前に着いた
「ここが…」
「ここがμ'sがいつも練習してたっていう階段…!」
「登ってみない?」
「そうね」
μ'sはいつもここで練習して、『ラブライブ!』で優勝したのか・・・
どこか感慨深いな
「よーし!じゃあみんな行くよ!よーい!」
「っておい、千歌待てよ」
『よーい』って言いながら走り出してんじゃねぇか
千歌に続いて他の5人も登り、俺はその後ろから彼女達を追う
μ'sが駆け抜けた階段を今は彼女達が駆け抜ける
最初は正直あの土地でスクールアイドルなんて無謀だと思っていた
それでも彼女達はここまで来た
最後の一段を登った千歌がどこか羽ばたく鳥のように見えた
彼女達はどこまで羽ばたいて行くのだろう
どれだけ輝いてくれるだろう
彼女達の飛躍する姿をいつまでも見ていたい。俺はそう切に願った
登り切るとそこには、夕焼けの背景がやけに似合う神田明神
そして、神殿前には2人の女学生の姿
「
感じよう(しっかり)」
『今立ってるばしょ〜♪SELF CONTROL!」
あの2人は・・・
『さ〜いこう〜!!」
2人の歌声に鳥肌が立った
神田明神に響く歌声、しっかりしたハモり
アカペラでこの迫力とは・・・
一通り終えると、姉の方が話しかけてきた
「こんにちは、aqoursのみなさんですよね?」
「うそ…」
「マル達もうそんなに有名人?」
「ピギィ!」
俺達だって大会に呼ばれてるんだ。
覚えられてたっておかしくない、ただこの2人も…
「PV観ました、素晴らしかったです」
「ありがとうございます」
「もしかして、明日のイベントでいらしたんですか?」
「はい、」
「そうですか、楽しみにしてます」
言い終えると、姉の方は俺達を横切って行く
そして、妹の方は驚くべき身体能力で丸ちゃん達の上を飛び越えて行く
「では。」
俺は何故か黙っていられなかった
「saint snow」
「・・・!」
「りゅうくん?」
「saint snowの2人だよね?鹿角 聖良さんと鹿角 理亞さん」
「あなたは?」
「紹介がまだだったね、aqoursのマネージャーをやってる漆原 龍騎といいます。」
「マネージャー…そうでしたか。何故私達のことを?」
「もちろん配信されていた映像です。素晴らしかったですよ、さっきも。
明日はよろしくお願いします」
「・・・ありがとうございます、それでは。」
そういうと2人は姿を消した
「りゅうくん?あの2人って…?」
「千歌、みんなも、あの2人覚えとけよ。絶対に」
「え?ちょっと〜!どういうこと〜!?」
aqours はまだ駆け出しの新米スクールアイドル
だからこそ、上を意識してやらなければならない
このタイミングで彼女達に会えてよかった
まだまだ千歌達の輝きは大きくなる…
この大会、たとえ結果がどうなろうと必ずaqoursは新たなステージに立てる
どうでしたか?
個人的には『SELF CONTROL』好きですね
歌詞というよりは曲調が好きです^ ^
次回は【お泊まり編】です!
TOKYO!回はあと2回でしょうかね
それではまた次回!
高海 千歌
浦の星女学院 2年生
アホ毛が特徴の女の子 大のみかん好き
龍騎とは幼馴染で小さい頃からよく遊んでいた。『りゅうくん』と呼ぶのは昔からの名残
龍騎には幼馴染としてではない、特別な想いも寄せている