みなさんどうもワーテルです!
期間が空いてしまい申し訳ないです。
そしてもう1つ、今回も長くなってしまいすいません。
今回は1話に収めたかったので、どうしてもこの長さになってしまいました。
読みにくいとは思いますが、どうぞよろしくお願いします
それでは、どうぞ!
「マリーは?」
「留学したよ」
「何かあったの?」
「龍騎、あのね、私、私達ね、スクールアイドルやってたんだ…」
**********************
「果南姉…」
「果南ちゃんがどうしたの?」
「うわっ!びっくりしたな、千歌。いきなり出てくるなよ」
「って言われてもここ私の家だし」
千歌の家、つまり、十千万で今日は夏祭りに歌う曲を考えるはずだったのだが、思いの外行き詰ってしまい俺は昔を思い出して物思いに耽っていた
「で、果南ちゃんが何なの?」
「別に、ただ、なんでスクールアイドルやめたのかなって思ってただけ」
もちろんこれは嘘
俺は3人の過去を知ってる
だからこそあの3人をもう一度…
「それは私も思ってた、果南ちゃんそんな性格じゃないし」
「そうなの?」
「うん。小さい時なこんなことがあったの…」
千歌の昔話を聞きながら浜辺に向かう、特に意味はないのだが
千歌の話によると、まだ泳げなかった千歌が果南姉と一緒に海で練習をしようとなった時、千歌は水が怖くなって海に入れなかったらしい
その時、果南姉は
「ここでやめたら後悔するよ、絶対できるから」
そう言ったらしい
この言葉からもわかるように、俺の知ってる果南姉はいい意味で諦めの悪い、負けず嫌いな女の子
正義感も人一倍強いんだけどね
そういうイメージがあるだけに千歌は今回の一件にどうも納得がいかないらしい
「そうだったのね…」
「とてもそんな風には見えませんけど…はっ!すいません…」
「まさか!天界の眷属の脅威!」
相変わらず善子はこんな空気でもマイペースだな…
「もう少しスクールアイドルをやってた頃のことがわかればいいんだけどなぁ…」
「訊くまだ全然知らなかったもんね…」
「「「ん?」」」
その瞬間5人の視線が一気にルビィに集中する
ピギッ!
「ルビィちゃん、ダイヤさんから何か訊いてない?」
「小耳に挟んだとか」
「ずっと一緒に家にいたのよね、何かあるはずよ」
あの、梨子さん?
あなたの発言だけものすごく圧力を感じるんですけど…
ほら、ルビィも怯えてるし…
「ぁゎぁゎぁゎぁゎ、ピギィ!」
「あっ、逃げた!」
そりゃあ逃げるよ…
「とりゃあ!堕天使奥義!堕天流ほう縛!」
いやいや、どこぞのプロレスだよ。
コツン
「やめるズラ」
「は、はい…」
綺麗な笑顔で善子にチョップをかます丸ちゃん
それが妙に恐ろしく見えたのは気のせいだろうか…
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場所は浦の星へ移る
「本当に?」
「はい、ルビィが聞いたのは東京のライブで歌えなかったってことぐらいで…それからスクールアイドルの話はほとんどしなくなっちゃったの」
ダイヤちゃんはルビィにも本当のことを言ってなかったのか
スクールアイドルの話をしなくなったのも、関わりを一切断ち切るため。
彼女らしいやり方と言えばらしいが…
「ただ…」
『ただ!?』
「ははは、前家に鞠莉さんが来た時…」
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「逃げてるわけではありませんわ、だから、果南さんのことを逃げたなんて言わないで…」
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「逃げたわけじゃない、か…」
あぁ、なんとなく見えてきたわ
なんでこんなにまで果南姉とマリーが拗らせてるのか
ったく、本当に2人揃って昔から手のかかる人達だよ
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「いや、いくらなんだってこんなことしなくても…」
早朝、それも朝日が顔を出すかどうかって時に集合をかけられ何をするのかと思えば
「尾行する必要があるのか?」
「だって、気になるじゃん」
「でも、こんな多人数で尾行したらバレるわ」
「みんな来たいって言うし」
7人で尾行とか最早それは尾行とは言わないよ
だって、そんな大勢で行くなんてどうぞ見つけてくださいって言ってるようなもんだろ
本当に千歌の頭の中はどうなってるんだ…
「あっ、果南ちゃんが走り始めた!私達も行くよ!」
そして俺たちの果南姉尾行作戦が始まった…
「はぁはぁ、速いよ…」
「どこまで行くんだろう…」
「マルはもう無理ズラ…」
「花丸ちゃん頑張って…」
尾行集団 6/7 離脱
「りゅうくん、果南ちゃんを追って。後で私達も追いつくから…」
「まあ、こうなりそうなのは予想はしてたけど、無理しないでゆっくり来いよ」
そしてとうとう尾行集団は俺1人になってしまった
ん?待てよ?こっちの方がよっぽど尾行って感じじゃないか?
なんかテンション上がってきた…!
ふぅ、朝早かったせいでおかしくなってんのかな?
とりあえず見失わないようにしないと
果南姉の後を追っている内にとある場所にたどり着いた
「淡島神社…?」
軽い足取りで階段を登る果南姉
重い足取りの俺…
「そういえば日課とか言ってたっけ…」
改めて彼女の体力バカっぷりを思い知らされたのだった
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「はぁ、やっと着いた」
やっとの思いで階段を登り切る
ただ登るだけならなんの問題もなくいけるが、流石にあの距離を走ってからだとこのザマだ
本当に果南姉はすごいと思う
途中もう後ろ姿が見えなくなった時には下りてきた時に鉢合わせたらなんと言い訳しようなんて考えていたが、それは骨折り損だったようだ
果南姉は登ったっきり下りてこなかったそのわけは…
「すごいな…」
頂上では果南姉が踊っていた、それもとても活々と
もう5年近く見ることのなかった彼女の彼女らしい姿
日光がスポットライトの如く青いポニーテールを照らし、飛び散る
「うわぁ…!」
気がついたら千歌達も到着していたようだが、俺はそんなことに気づかないほど本当の彼女の姿に夢中になっていた
パチパチパチパチ
「復学届け提出したのね」
「まぁね」
いつの間にかマリーもその場にいた
果南姉の表情は先ほどとは対照的に険しいものとなる
「やっと逃げるのを諦めた?」
マリーが言葉を発した瞬間、果南姉の表情が一瞬変わった気がする
「勘違いしないで。学校を休んでたのは父さんの怪我がもとで、復学してもスクールアイドルはやらない」
果南姉が歩き出す
俺は慌てて茂みに隠れるように促す
「私の知っている果南はどんな失敗をしても笑顔で次に向けて走り出していた。成功するまで諦めなかった」
果南姉が歩みを止めた
「卒業まであと1年もないんだよ」
「それだけあれば十分、それに、今は後輩もいる」
「だったら千歌達に任せればいい」
「果南…」
「どうして戻って来たの…?」
果南姉の表情が今度は一瞬悲しそうだった
しかしすぐに元の険しい表情に変わり
「私は、戻って来てほしくなかった…!」
「果南…、ふっ、相変わらず果南は頑固なんだから「もうやめて!もう、
マリーに対して放った非常な言葉
ただ俺はそれが彼女の本心でないことはすぐにわかった
それは彼女の表情が今までで1番悲しみに溢れていたから
マリーもただただその場に佇んでいることしかできなかった
こうしてaqoursの果南姉尾行作戦は終わりを告げた
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「果南ちゃんが!?」
「うん、今日から学校来るって」
「昨日復学届けだしたって言ってただろ?聞いてなかったのか?」
「ふふっ、千歌ちゃんらしいわね、でも鞠利さんは?」
「まだわからないけど…」
次の日、教室のベランダで果南姉とマリーのことを話していた
その時、上から何か落ちてくる…
「くんくん、制服〜!」
「おい!ばか曜!」
「「ダメー!!」」
落ちてきた制服に飛びつく曜
俺と千歌、梨子は慌てて曜の体を支える
なんとか曜を引き戻すことに成功したわけだが…
「曜、いくらここが二階でも落ちたら大変なことに…「龍、見た?」
「見たって?」
何を見たんだろう…
曜を見ると少し顔を赤らめて、スカートの裾を抑えている
あぁ、なるほど
「水色のこと?」
「龍のバカー!」ぱちんっ!
俺の顔にはまだ夏真っ盛りだというのに真っ赤な紅葉が…
「今のはりゅうくんが悪いよ」
「そうね…」
なんで助けたのにこんな仕打ちを受けなければいけないんですかね…
「この制服なんだろう…」
「上から…」
「上って3年生の…」
3年生の教室には人集りが出来ていた
そこにはルビィはじめ1年生のみんなも
「ルビィ、これはなんだい?」
「あ、お兄ちゃん、なんかお姉ちゃん達が…」
教室の中を覗くと…
「強情も大概にしなさい、たった一度失敗したぐらいでいつまでもネガティヴに」
「うるさい!いつまでもはどっち、もう2年前の話だよ!大体今更スクールアイドルなんて、私達もう3年生なんだよ」
「2人ともおやめなさい、みんな見てますわよ」
「ダイヤもそう思うでしょ?」
「やめなさい!いくら粘っても果南さんがスクールアイドルをやることはありませんわ」
「どうして、あの時の失敗はそんな引きずること?ちかっち達だって再スタートを切ろうとしてるのに」
「千歌とは違うの!」
果南とマリーがもみ合い、ダイヤちゃんはその2人を仲裁しようとしていた
俺はその光景を見て、何故か嬉しくなって少し頰が緩んだ
かつての3人を見ているようで…
「ん?千歌…?」
「千歌ちゃん…?」
この状況にしびれを切らしたのか千歌が3人に歩み寄る
そして・・・
「いい加減に、しろーー!」
学校中に千歌の叫びが響き渡る
3人も唖然とした表情で千歌を見ている
「もう、よくわからない話をいつまでもごちゃごちゃと!隠してないでちゃんとはなしなさい!」
「千歌には関係な、「あるよ!」
あの果南姉さえ黙らす千歌
幼馴染とはいえ一応先輩なんだけどな…
「とにかく!鞠莉さんもダイヤさんも、放課後部室に来てください」
「で、でも」
「
『は、はい…』
「千歌ちゃんすごい!」
「3年生にむかって…」
「あっ…」
後先考えずにというか、無我夢中にというか、まあ千歌らしいよな
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
授業を終え放課後、部室にはいつもの7人と3年生3人
中の雰囲気はいつものような和やかなものではなく、張り詰めた空気が流れていた
「だから、東京のイベントで歌えなくて」
「それはダイヤさんから聞いた、それで諦める果南ちゃんじゃないでしょ?」
「そうそう!ちかっちの言う通りよ!だから何度も言ってるのに」
そう、ただ失敗しただけなら果南姉は絶対に諦めない、寧ろ燃えるタイプだ。
でも、今回はそうじゃないんだ。もっと彼女にとって大切な…
「何か理由があるんだよね?」
暫しの沈黙が流れる
「ね?」
「そんなものない、さっき言った通り私が歌えなかっただけ」
千歌が理由を尋ねても、マリーがどう説得しても、果南姉はその一点張り
「あー!もう!イライラする〜!」
「その気持ちよーくわかるよ!ほんっとイライラするよねこいつ!」
「鞠莉が勝手にイライラしてるだけじゃん」
「でも、この前弁天島で踊っていたような…」
果南姉は顔を赤くしてルビィをじっと見る
「それもめっちゃ楽しそうにな」
少し煽ってみると果南姉の顔が益々赤くなる
「もう、龍騎そんなこと言わなくていい!」
「やっぱり未練あるんでしょ?」
ばんっ!
マリーがそう言った途端果南姉もの凄い勢いで立ち上がり、マリーを睨む
「うるさい、未練なんかない!とにかく私はもう嫌になったの。スクールアイドルは絶対にやらない」
そう言って果南姉は部室を出て行ってしまった
未練がない?嫌になった?
そんなこと全く思ってないくせに、優しすぎるから、自分を犠牲にして守ろうとするから
絶対にやらない?そんなこと俺が許さない
「千歌!」
「りゅうくん?」
「俺果南姉のとこ行くから!」
「え?ちょっと待って!」
俺は千歌の言葉は気にも留めず、勢いよく部室を飛び出した
果南姉の姿はもう見えない
「多分あそこだろう」
俺は彼女が向かったはずの場所へ向けて走り出す
昔から何かあると絶対あそこにいた
俺はただただその場所を目指して走る
もう一度あの笑顔を見せてほしくて
「行っちゃったよ…」
鞠莉さん達と話してる途中、果南ちゃんは出て行っちゃったし、りゅうくんも果南ちゃんを追いかけて行っちゃった。
どうしたらいいんだろう…
「ダイヤさん?何か知ってますよね?」
「え?私は何も…」
「じゃあなんでさっき果南さんの肩をもったんですか?」
あっ、そういえばダイヤさんは教室にいた時も果南ちゃんのことを庇ってた、これは何かある!
「そ、それは…」
あっ!ダイヤさんが逃げた、なんとかしないと…そうだ!
「善子ちゃん!」
「ギラン!」
ピギャー!!!
「だからヨハネだってば!」
「お姉ちゃん…」
「さすが姉妹ズラ」
私達はこのまま真実を訊くためにダイヤちゃんの家に向かった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『わざと!?』
「そう、東京のイベントで果南さんは歌えなかったのではなく、
「どうして?」
「あなたのためですわ」
「私の…?」
「覚えていませんか?あの日、鞠莉さんは怪我をしていたでしょ?だから、果南さんはわざと歌わなかった、あなたの怪我がこれ以上悪くならないために」
「そんな、私はそんなことしてほしいなんて一度も…」
「あのまま続けていたらどうなっていたと思うんですの?怪我だけでなく、事故にまでなり得なかった」
「でも…」
だから、逃げたわけじゃない、ってダイヤさんは…
でも、それなら怪我が治ればもう一度出来たんじゃ…
「それだけじゃありませんわ、果南さんは心配していたのですわ、あなたの将来を、あなた留学や転校の話がある度に全部断っていたでしょ」
「そんなの当たり前でしょ!」
鞠莉さん…
「果南さんはおもっていたのですわ、このままでは自分達のせいで鞠莉さんの未来のいろんな可能性が奪われてしまうのではないかと…そんな時。
果南さんは鞠莉さんが留学を断っていたところを目にしてしまったそうで…」
「まさか、それで…」
そんなことがあったんだ…
果南ちゃんはスクールアイドルが嫌になったわけでも、諦めたわけでもなく、鞠莉さんのことを想って…
その時、鞠莉さんが走り出した
「どこへ行くのですの?」
「ぶん殴る!そんなこと一言も相談せずに」
「おやめなさい、果南さんはずっとあなたのことを見てきたのですよ、あなたの立場も、あなたの気持ちも、そして、あなたの将来も…誰よりも考えている」
「そんなこと、どうして、何も言ってなかった」
「ちゃんと伝えていましたよ、あなたが気づかなかっただけ…」
私はダイヤのその言葉を聞いて、気づけば走り出していた
外は雨が降っている、でもそんなこと今の私には関係ない、ただ私は果南とちゃんと話したい
私だって果南のこと…
「あ!」
濡れた道に足を滑らせ、転んでしまった
「ちゃんと…」
果南はずっと、私のことを気にかけてくれた。
転校してきた時も1人で寂しかった夜も、留学するときも、いつも私のことを…
『離れ離れになってもさ、私は鞠莉のこと、忘れないから』
「果南…」
私は立ち上がってまた走る
果南に会いたい
「やっと見つけた、やっぱここだったか、相変わらず速すぎるんだよ…」
空は赤く染まっていた。だいぶ走った末にやっと彼女を見つけた
拝殿の前に座っている彼女を…
「何しに来たの?」
「けりをつけにきた」
「どういう意味?」
雨が降ってきた
「龍騎、濡れるよ?こっちおいで」
「いいよ、ここで。単刀直入言うよ、果南姉、スクールアイドルやってよ」
「何度も同じことを言わせないで、私はもう嫌なの」
「何が?そうやって偽善者ぶってる自分がか?」
「何が言いたいの!」
果南姉の怒号がとぶ
「果南姉、もういいんじゃないかな?自分に正直になっても…」
「ダメだよ、それじゃあ鞠莉が幸せになれない。」
「果南姉がマリーを想う気持ちはよくわかるよ、でも、それでマリーは本当に幸せなの?」
「そうだよ、絶対その方が、「違う!」、龍騎?」
「マリーの幸せは、果南姉やダイヤちゃんとずっと一緒にいることだよ、3人で過ごしてたあの時間だよ!」
「…!でも、そんなわけ」
「じゃあ、確かめておいでよ、マリーのとこへ」
「でも、私あんなこと言ったし」
「そんなこと気にする仲かよ、さぁ、行っておいでよ」
「龍騎…わかった」
「果南姉のやりたいことは?」
「私は、また鞠莉とダイヤとそれから千歌達とスクールアイドルがやりたい!」
果南姉はとびきり輝いた笑顔をしていた
俺の見たかった彼女の笑顔
雨はすっかり上がっていた
果南姉はマリーのとこへ向かって走り出す、おそらく浦の星だろう
それにしてもあれだけ走ってまだ走れるのか、無尽蔵な体力だな
「また3人の笑顔見せてよ」
俺も浦の星に向かってゆっくり歩き出す
結局浦の星まで走ってきてしまった
果南に会いたいならこんな所より果南の家に行った方がいいのに
でも、ここなら果南に会えそうな気がした
私は気がつけばaqoursの部室、
ホワイトボードには薄っすらとあの日3人で考えた歌詞が残っていた
それを指でなぞる、涙が私の頰を伝う
「ばか…」
心からそう思った、私も、そして果南も
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
龍騎に言われて、私は今浦の星にいる
何の根拠もないのに、全力で走った
鞠莉がいるなんてわからないのに、でもなぜか私の足は前へ前へと走り出していた
3年生の教室、理事長室、学校中探したけど、鞠莉の姿はない
「やっぱいないよね」
私はもう帰ろうと思った
「いや、まだあそこがあった」
そこは私達の思い出の場所
3人で一緒に、学校を救うために活動した場所
私達の大好きな場所
「鞠莉…」
「果南…」
aqoursの部室に行くと、鞠莉がいた
部室は少し濡れていた、あの雨の中を…
部屋には沈黙が流れる
その沈黙を先に破ったのは鞠莉だった
「どうして言ってくれなかったの…思ってることちゃんと話して。果南が私を思うように、私も果南のこと考えているんだから」
鞠莉の言葉にすぐ返すことができなかった
さっき全部話すって決めたのに
「将来なんて今はどうでもいいの!」
また鞠莉が話し出す
「留学?全く興味なかった。当たり前じゃない!だって、果南が歌えなかったんだよ、放っておけるはずがない!」
こちらを向く鞠莉の目には涙が浮かんでいた
私が初めて聞いた鞠莉の本当の想い、そんなに私のことを考えてくれてたんだ…でも、だったら…
パンッ!
次の瞬間、鞠莉は私の頬をはたいた
私は一瞬何が起こったかよくわからなかった
「私が、私が果南を想う気持ちを甘くみないで!」
私のことを考えてくれてたなら、だったら…
「だったら素直にそう言ってよ!リベンジとか負けられないとかじゃなく、ちゃんと言ってよ!」
東京のイベントの後、いつもリベンジするとか、周りに負けていられないってばかりで
こんなに私のこと想ってくれてるなら、言ってほしかった…
今でも3人で笑って、泣いて、努力して、昔みたいに一緒に…
「だよね?」
「え?」
「だから…」
鞠莉は自分の頰を指差す
私もそれを見て右腕を上げる
でも、その腕はすぐに下された
私が今したいことは、鞠莉を叩くことじゃない
『見つかったら怒られますわ』
昔の私達みたいに
『平気だよ』
3人で一緒に
『あなたは?』
もう一度
『ハ、ハグ…』
『ん?』
スクールアイドルがやりたい!
"ハグ……しよ?"
私達は抱き合った、かつてないほどにしっかりと
そして気の済むまで泣いた
お互いを想いあって、傷ついて、傷つけて…
それでも私は、何があっても、何をされても、鞠莉やダイヤとずっと一緒ににいたいから
「またやろうよ、今度は9人で、スクールアイドル!」
俺が校門の前に着くと、ダイヤちゃんと千歌がいた
「マリー大丈夫だったか?」
「ええ、龍騎さんもうまくやったようで」
「いや、俺は少しきっかけをあげただけだよ」
「ふふ、そうですか、変わりませんわね、あなたも」
「そうかね?」
「ええ、それよりあの2人を頼みましたよ?ああ見えても繊細ですので」
「それじゃあ、ダイヤさんもいてくれないと」
「え?私は生徒会長ですわよ?とてもそんな時間は…」
「大丈夫です!鞠莉ちゃんと果南ちゃんとそれと7人もいるので」
「ダイヤちゃん、あの2人が入って君が入らないなんてそんなバカなことがあるかい?」
「でも、それは…」
「お姉ちゃん!」
「ルビィ?」
ルビィ大きく深呼吸をする
そして笑顔で
「親愛なるお姉ちゃん、ようこそ!aqoursへ!」
これが"aqours"誕生の瞬間だった
夏祭り当日
俺は真正面から彼女達を見ていた
9人になった彼女達は益々輝いていた
3年生3人は俺が今まで見たこともないくらい、眩しすぎるくらいの笑顔を見せていた
空には花火が打ち上げられ、彼女達の演技が一層魅力を増す
水の上で踊る彼女達は本当に輝いていた
光が消え、歌が終わると俺は9人のもとへ駆け寄る、はずだったが、光が消えてなお、彼女達の顔はキラキラした笑顔で満ち溢れていた
俺はこの光景を邪魔たくないと思い、彼女達とは離れた場所でそっと眺めていた
元々、千歌の輝きたいという言葉から始めたこのマネージャーという仕事。彼女達のそばに少しでもいられたらと思いやったきてが…
「もういいかな…」
俺のポケットには白い封筒が2枚…
いかがでしたでしょうか?
もう少し上手く書けたらよかったのですが、私の実力ではこれで精一杯でした…
以下は予告?なんですが、次このままいくと『シャイ煮始めました』で十千万で合宿の流れなんですが、『TOKYO』でそれっぽいことをやったので、そこはカットします。申し訳ないです。
ただ、そのまま次の『想いよひとつになれ』の回に入るのではなく、代わりの話を挟んで次にいく予定です。梨子ちゃんのピアノもありますのでね。
このように進める予定なのでご理解のほど宜しくお願いします。
またもう少しでUAが10000を超えそうなので、また記念に何か閑話でも書けたらなと思っています。
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それではまた次回会いましょう
(梨子ちゃんの自己紹介はまた後書きが長くなったので、今度やります。申し訳ありません。)