"貴方に永遠の愛を"   作:ワーテル

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どうも、ワーテルです(`・ω・´)

まず報告ですが、みなさんの御愛読の結果、UA10000を超えました!みなさん本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

さて、今回の話ですが、この辺から佳境に入っていきます!
今後、千歌と龍騎はどうなっていくのか…

前置きが長くなりましたが、それでは本編をどうぞ



正の決意と負の決意

 

 

 

 

 

 

『歌詞は』

『ごめん、まだできてない、明日には必ず…』

 

この前、果南さん達がaqoursに入ってくれて、夏祭りの動画と高評価で!これから頑張ろう!って時なのに、相変わらず千歌ちゃんから歌詞が期日通りに届くことはない…

作曲する身からすると出来るだけ早くほしいんだとなぁ…

 

 

ピコン♪

 

 

千歌ちゃんとメッセージのやり取りをしていら途中、メールが送られてきた

最近はメールなんて商品紹介の内容のものばかりだから今回もそれだろうと思って開いてみると、私はその文面を見てはっとした

 

 

『ピアノコンクールの出場登録締め切りが近づいております』

 

 

ピアノコンクール…

1年前、私をどん底へ誘った場所

そして、私に成長するきっかけをくれた場所

あの日からもう1年…

内浦に引っ越して、千歌ちゃん達と出会って、スクールアイドルをやって、またピアノを弾いて…

私は少しでも成長できたのかな?

今回それを確かめるにはちょうどいいのかもしれない

 

 

「あっ、でもこの日は…」

 

 

8/20

ピアノコンクールの開催日であり、ラブライブよび予選当日でもあった

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、今日はaqoursの練習日だからいつものように隣の千歌ちゃんを呼びに行く

私が着いた時にはもう既に曜ちゃんと龍騎君がいた

 

 

「梨子ちゃん、おはヨーソロー!」

「梨子おはよう」

「2人ともおはよう」

 

 

私は何も悟られぬよういつも通り2人に笑って挨拶をした

 

 

「千歌ちゃんはまだ?」

「ははは、いつもの通りで…」

「梨子、千歌に対してそれは愚問ってやつだよ」

「そうね…」

 

 

 

 

 

 

「ごめ〜ん!遅くなっちゃった」

 

 

しばらくして千歌ちゃんが出てきた

どうも千歌ちゃんは朝に弱いみたい…

 

 

「大丈夫だよ、千歌、全然気にしてないから」

「わー!りゅうくん優しい!」

「そもそも千歌が時間通りに来たりなんかしたらその時は明日隕石でも降ってくるんじゃないかって心配なっちまうよ」

「むぅ!何それ!やっぱさっきのなし!」

 

 

こんなやり取りももう日常のことで私と曜ちゃんはそんな2人を見ていつも微笑ましい想いになる

 

 

「2人ともあんまり言ってるとバス乗り遅れちゃうよ」

「うわ、それはやばいわ。よし!バス停まで競争!」

「あっ!ずる〜い!」

「よ〜し!負けないよ!」

「え、ちょっと置いてかないでよ〜」

 

 

本当にこの人達に出会えてよかったなって思う

もしあの時、千歌ちゃんが、みんなが私に手を差し伸べてくれなかったら、私は今もピアノコンクールに出ようとすらしなかっただろう

ピアノコンクールか…

 

 

「梨子ちゃん?どうしたの?ぼーっとして」

「あ?ううん、何にもないよ?」

「ふーん、変な梨子ちゃん」

「千歌、お前は人のこと言えないよ」

「ちょっと、今日私に対して厳しくない!?」

「気のせいだよ」

「なんか納得いかない…」

 

 

相変わらずのやり取りを続ける2人

やっぱり今はピアノよりもみんなでラブライブに向けて頑張る時だよね

 

 

 

 

 

 

 

ミーンミンミンミーン

 

 

「あつ〜い!」

「ズラ〜…」

「天の業火に闇の翼が…」

 

 

今は夏真っ盛り

照りつける太陽はより暑く、私達の練習場所は屋上ってこともあり、よりその暑さを直に感じる

これが夏なんだろうけど、さすがにこの暑さは…

 

 

「暑い暑い言ってるとよけいに暑いぞ。ほれ水」

「わーい!りゅうくんありがとー!」

 

 

龍騎君がみんなに水を配っていく

いつも私達のことを気にかけてくれて、体調不良が出ないようにこうやって水分を持ってきてくれたり、もし何かあればだいじになる前にいち早く異変に気付いてくれる

他にも歌詞や衣装作り、私の作曲の手伝いまでしてくれて、本当にマネージャーとして十分すぎるぐらい私達を支えてくれてる

 

 

「梨子、どうした?」

「え?なんで?」

「いや、朝から顔色が悪いからさ。どこか悪いのかな?って思って練習中見てたけど、動きも変じゃないし…」

「ううん、何もないの、ありがとう」

「そっか、何かあれば言えよ?はい、水」

「ありがとう」

 

 

今みたいにaqoursひとりひとりのことを常に見ていてくれる

だけど、今話して私が抜けちゃったら今まで練習した動きだったりが全部無駄になっちゃう

 

 

「あれ?ダイヤちゃんは?」

 

 

龍騎君がダイヤさんがいないことに気づく

 

 

「あれ?ほんとだ、ダイヤがいない」

「さっきまでそこにいたのに」

 

 

ピンポンパンポーン

 

その時、学校の放送が鳴る

 

「スクールアイドルaqoursのみなさん」

「あっ、ダイヤさんの声だ」

「今すぐ、部室に来てください、今すぐに!」

 

 

ダイヤさんからの急な呼び出し。

私達は何があったのかわからないものの、とりあえず呼び出されたので部室に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?何これ」

 

 

部室に来てみると、いつもは机の周りに椅子が並べられている配置なのに、今は椅子が9個ホワイトボードに並べられている配置になっていた

 

 

「ダイヤちゃん、一体これは…」

「とにかくみなさんそこにお座りください」

 

 

ダイヤちゃんに言われて前から1年から順に座る

俺は果南姉の隣で1番後ろに座っている

 

 

「みなさん、夏といえば何かわかりますよね?」

「えっと、やっぱり海かな」

「夏休みにはパパが帰ってくるんだ」

「マルはお婆ちゃん家に」

「夏コミ!」

「ぶっぶーですわ!あなた達それでもスクールアイドルですの?片腹痛い片腹痛いですわ」

『ゴクリ…』

「ははは、みんなダメだな」

「あら、さすが龍騎さん。マネージャーだけあってよくわかっていらっしゃるのですね」

「もちろんさ、夏といえば夏祭り!んでもってその後は花火を見て…」

「ぶっぶっぶーですわ!!龍騎さん、それではaqoursのマネージャー失格ですわね」

「え、えぇ…」

「だったら何だっていうんです?」

「いいですか、夏といえば、はい、ルビィ」

「えっと、多分ラブライブ!」

「さすが我が妹、よくできまちたねぇ〜」

「がんばルビィ!」

 

 

あぁ、なんか昔もこんな感じの姉妹コント見せられた気がする…

ほんとダイヤちゃんって姉バカだよな…

 

 

「龍騎さん、今失礼なこと考えていませんでしたか?」

「あ、いえ、何も…」

 

 

なんで人の心が読めるんだ?

この人琴や舞以外にもエスパーとかそういう類のものでもやってるのか?

 

 

そしてこの後ダイヤさんから、ラブライブの歴史やμ’sの功績、メンバー各々のことまで事細かく語られたのは言うまでもない…

 

 

 

 

 

 

「はぁ、ダイヤさんの話長かったよ…」

 

 

部活(主にダイヤさんのμ’sの話)を終えた私達はバスに乗って帰ってる途中です

千歌ちゃんもμ’sは好きだけど、流石にあの話の長さには参っちゃったみたい

 

 

「でも、ダイヤさんって本当にスクールアイドル好きなんだね」

「鞠莉さんが言ってたけど、長年我慢してたからそれが一気に解放されたみたいだって」

「最初に生徒会室に行った時もすごかったもんね、曜ちゃん」

 

 

千歌ちゃんが曜ちゃんに話を振るけど、なかなか返ってこない

 

 

「おい、曜。千歌が」

「えっ?あ、何?」

「もう、曜ちゃん聞いてなかったの?」

「あはは、ごめん。ちょっとぼーっとしてて…」

「これからみんなで次の曲の準備するんだから、しっかりしてよ〜」

「ごめん、ごめん」

 

 

曜ちゃんがぼーっとしてるなんて珍しいなって思ったけど、私はそれ以上に龍騎君がとても浮かない顔をしていることの方が気になってしょうがなかった…

 

 

 

 

「じゃあ、今日は千歌と曜、梨子と俺で分かれてやるから、衣装と歌詞は任せるよ」

「ごめんね、梨子ちゃん、まだ最初しか書けてないけど…」

「ううん、なんとなくこれでイメージは湧くから大丈夫よ」

「じゃあ、曜も衣装の方よろしくな、曜?」

「え?あっ、うん。ヨーソロー!任せといて」

「あぁ、じゃあまた後で」

 

 

こうして俺達は2組に分かれて次の曲の準備に取り掛かる

歌詞は丸ちゃんや果南姉、マリーがフレーズを出してくれてだいぶ固まってきてるし、衣装も黒澤姉妹と善子が手伝ってくれているので最初の頃よりは負担も減ったから曜1人でも大丈夫だろう。

ただ、ここ最近その曜の様子がおかしいのが気がかりだが、今俺が1番気にしてるのは…

 

 

「なぁ、梨子」

「何?龍騎君」

「何か俺達に隠してることがあるだろ?」

「え?何のこと?」

「8月20日」

 

ビクッ!

 

8月20日。その単語を発した瞬間、梨子の身体が異常に反応したのがわかった

 

「やっぱりな、その日はラブライブの予備予選。そして、東京でピアノコンクールが開かれる日」

「バレてたんだ…」

「まぁな、朝から様子がおかしかったから、調べてみれば案の定」

 

「本当によく見てるのね」

 

「これでもマネージャーだからな、で、どうするんだ?」

 

「心配しなくても大丈夫よ、ちゃんとラブライブに出るから」

 

「それでいいのか?」

 

「もちろん最初に知らせが来た時は戸惑ったけど、やっぱりaqoursのみんなと過ごしてる内に私の中でどんどんスクールアイドルが大きくなっていって、この毎日が楽しくて。

今の私にはどっちが重要なのかって考えたら、すぐにラブライブだって思った。今の私の居場所はここだから…」

 

 

これが梨子の本心であることは確かだ

だけど、俺はできれば彼女にはコンクールに出てほしかった

もう一回挑戦してほしい

 

 

「梨子、あくまでも俺の意見だから聞き流してくれてもいいんだけど、俺は梨子にコンクールに出てほしい」

 

 

 

 

龍騎君の言葉に私は驚いた

 

 

「上から目線みたいでごめんだけど、梨子はこっちに来てから本当に成長した。スクールアイドルをやって本当に変わった。ピアノへの恐怖心も克服して、今こうやって作曲もして、人前に出るのだって苦手だったのに今ではそれも克服して、今のaqoursがあるのは梨子のおかげだ」

 

「いや、そんなこと…」

 

「だから、梨子にはもう一回挑戦してほしい。あの日成し遂げられなかったことを今、今の梨子に成し遂げてほしい」

 

龍騎君の言葉は本当に嬉しかった

こんなに私のことを気にかけてくれて、ラブライブ予備予選があってメンバーが欠ければ大変なのに、それでも『挑戦してほしい』って。

でも、

 

「いいの、今はピアノよりaqoursのみんなの方が大事だから」

「そうか、わかった。」

 

この後空気は少し重苦しかったけど、龍騎君が手伝ってくれたおかげで作曲の方は思いの外スムーズに進んだ

 

 

 

 

 

バスの終電のことを考え、6時で解散した後帰宅した俺はある人物に電話をかけていた

 

 

「もしもし」

「あっ、千歌か」

「りゅうくんどうしたの?」

「いや、今日曜大丈夫だったか?」

「曜ちゃん?んー、別に変わらなかったと思うけど、いつも通り一緒に話してたし」

「そうか、ならよかった。それでもう1つ頼みがあるんだけど」

「え、何?」

「実はな・・・」

 

 

 

 

 

 

夜、突然千歌ちゃんに呼び出されたので、私達が出会った場所…と言っても千歌ちゃんの家、十千万の前の浜辺だからすぐ目の前なんだけど…

 

 

「ごめんね、急に呼び出したりなんかして」

 

そこには既に千歌ちゃんがいた

 

「ううん、大丈夫よ。それで話って?」

 

心臓の鼓動が少し早くなる

わざわざ直接話があるなんてよっぽどのことだろうけど、何だろう

 

「私ね、梨子ちゃんにピアノコンクール出てほしい」

「え…」

 

まさか千歌ちゃんにまで言われるなんて

でも、どうして、そんなこと私は一言も…

 

「どうしてそんな」

「りゅうくんから聞いたんだ、私全然そんなこと気づかなかったけど、りゅうくんって本当によく見てるよね、私達のこと。

それでね、私もその話を聞いた時、梨子ちゃんには出てほしいって思った」

 

何でこんなにもこの町の人はみんな温かいんだろう

 

「私からスクールアイドルに誘っといて変だと思うけど、やっぱり私は…」

「私が一緒じゃ嫌?」

「違うよ!一緒がいいに決まってる!思い出したんだ、最初に梨子ちゃん誘った時のこと。私思ってた、スクールアイドル始めて、梨子ちゃんの何かが変わって、またピアノに前向きになれたら素晴らしいな!って」

「でも…」

 

 

千歌ちゃんが私に手を差し伸べる

まるで初めてあった頃のように

 

 

「この町の人や学校を大切に思う気持ちはわかるよ?私もそうだもん。でも、梨子ちゃんにとってピアノは同じくらい大切なものだったんじゃないの?」

 

 

ピアノ…

小さい頃からいつも一緒で、弾いていれば私は何でも出来そうな気がした

勇気を与えてくれた

私にとってピアノは、aqoursのみんなと同じくらい大切な…

 

 

「その想いに、答えを出してあげて?」

 

 

同じくらい大切な…

 

 

「私待ってるから!どこにも行かないって、ここでみんなと待ってるって約束するから!だから…」

 

 

気がつけば私は千歌ちゃんに抱きついていた

 

 

「ほんと、変な人」

 

 

初めて会った時も、今も、私よりも自分の方が大変なのに、私の声を聞いてくれて、千歌ちゃんも龍騎君も、この町の人は温かくて、変な人ばかりだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

数日経って

 

「しっかりね!」

「お互いに」

 

東京に旅立つ日、私を見送りにaqoursのみんなが来てくれた。ただ1人を除いて…

 

「龍騎君大丈夫かな?」

「あはは、龍が風邪なんて珍しいね。でも、私達も龍も大丈夫だから梨子ちゃんはコンクールに集中して!」

「うん、じゃあそろそろ」

「梨子さん、ファイトズラ!」

「えぇ」

 

改札を通り、ホームに向かう

その時

 

「梨子ちゃん!」

 

千歌ちゃんの呼ぶ声が

 

「次のステージは絶対みんなで出ようね!」

「もちろん!」

 

私はそれを聞くと勢いよくホームへ駆け出した

今度こそ絶対!

そんな決意を持って

 

 

 

 

 

 

 

 

梨子ちゃんを見送り、学校に戻ってきた

 

 

「これで予備予選では絶対負けられないね!」

「気合い入れて練習しないとね」

 

 

そして、練習の準備をしようと部室に入る

 

すると、机の上に白い封筒が置いてあった

 

「何だろうこれ?」

「こんなもの昨日はなかったよ」

 

見覚えのない封筒

 

 

私は何故かぞくっとした

 

 

 

何かこれを開けてはいけないような、そんな気が…

 

 

 

 

そんな時、昨日のりゅうくんの最後の言葉を思い出す

 

 

「aqoursを頼むぞ」

 

 

あれはどういう意味なんだろう

 

 

 

 

 

私は恐る恐るその封筒を開ける

 

 

 

 

 

 

中には紙が入っていて、それを取り出すと、悪い予感は的中した

 

 

 

 

 

 

 

 

折りたたまれた紙は開かなくてもその内容が十分わかるようになっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『退 部 届』

 

 

 

その三文字が刻まれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






いかがでしたでしょうか?
最近恋愛要素の微塵も感じられないのですが…汗

それはそれとして!龍騎の突然の脱退…
これからaqoursはどう行動するのか、そして龍騎の脱退の意味は…

謎が深まりますが、それはまた次回ということで


改めまして皆さん本当にありがとうございます。
ここまでやってこれたのはみな様の御愛読のおかげです
お気に入り登録してくださった方も本当にありがとうございます
また感想等あればよろしくお願いします

それではまた次回をお楽しみに




「桜内 梨子」
浦の星女学院 2年生
ピアノコンクールで弾けなかったことがきっかけで内浦に越してきた
最初は嫌がっていたものの、海の音、千歌達との出会いをきっかけにスクールアイドルを始めた
初めて深く関わる男の龍騎にはウブな反応を示している
容姿端麗な彼女だが、実は大の犬嫌いで、人には言えぬ趣味を持っている
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