!現実とは関係のない架空の世界です!
作者の政治的主張をうんぬんかんぬん指すわけではありません、悪しからず
≪夜の歓楽街。≫
≪カナリア達が鳴き始める夜更け≫
日本共和国 通称 南側日本 首都トウキョウ 22:21
副都 シンジュク 駅前街道通り
通称 シン歓楽街
ドレスアップした娼婦、高級士官、見スボラしい老人。張り切る中年男性。若い客引き
様々な人生に如何様な人生模様。明と暗がハッキリと色が付くことで煌びやかにその場所を彩っていた
二人の男女が賑わいの中走り回っていた
「フザケんジャネェぞ!くそッガキャ!」
一人は冴えない中年、ホストのスーツ姿の男性
「ごめんなさい!」
反対に豪奢なドレス姿の華奢な絶世の美女
「お前が男なん、って聞いて無ェ!」
裏路地に入る頃には男は普段の不摂生が祟り。
若さの違いか男は肺も足も限界に近づき。脚をもつれさせ高く積まれた生ゴミの満載されたゴミバケツをひっくり返すように異臭のするソレを頭からかぶる
「お蔭で俺は今晩中にはコンクリ詰めで工事中の高架の基礎に埋められて窒息死だッ!!」
裏路地を覗き見る連中を構いもせず叫ぶ
追いかけられていた美女は足を止め。
振り返り、数歩近づき。俯き謝った
「ごめんなさい…」
「もういい。お巡りサンがもうすぐ来る、ここはそういう場所だ。田舎から出てきた時から上手くヤッてきたが、騙し騙され、ツキが俺の番だ」
もう帰れ。もう、ここにお前と俺に居場所何ざあ、ない
「…パパ、そう!パパに頼めば!」
顔を上げ名案を浮かんだようだ
「おめえの親が高級士官だろうとこの国のメンツは知ってるだろ?司法取引だって社会主義の北と西。同盟国で民主主義の東に東南亜にさえこの国は侵食されて、汚職まみれってニュースどころか国民は口々に…ガイジンのねーちゃん知らねえか…」
彼女はさらに俯く
「なんとか言え!これをやる。これでパスポートの無いお前でも国に帰れる…急げ!」
国の警備車が三台路地裏前に到着した大型のトラックも含まれている
更に路地裏の奥から一台の高級車が止まった。見られたく無く、回り込んだらしい
スーツ姿の人の良さそうな白髪の老齢の男性
もう一組は見た目は警ら重装機動警官だが全身サイボーグの高級品のオモチャだと脳裡が囁いて居る
路地裏の男女二人は警ら重装機動警官等に直ぐさま囲まれた
老人は余裕を持って自らを睨む中年ホストの足元まで近づいた
「本日は、と。云いたい処だろう?」
「梟(フクロウ)・ルクールか」
「左様。私は梟・ルクール。北東からの脱出者(オーバー・マン)にして『政府の亀』とまで云われた『国唯一の良心』。『最後の愛国者』。ああ、君たち兵士からは≪裏切り者に施て忠臣≫なんて謂われて居たねえ?」
「狙いは…今更≪古いネット≫。何かに興味は無いか…嬢ちゃんだろう?」
左様。よく出来たな?≪BR?≫
「ヴァーチャル…ボーイ?」
彼女は首を傾げた
老人は小さな呟きを漏らさなかった
「『バーチャルボーイ』第一次生産性サイボーグの蔑称だ 」
「赤と黒でしか色を認識できない、最初はステキな宣伝文句だ。」
「共産圏の赤、その裏に潜む真の敵。黒い悪魔の書記長を…と」
「補給は一か月に電気とジュース缶サイズの補給のみ」
「戦争が終わるにつれ。仮の平和とは云え、邪魔者だったのだろうね。彼らの評価も赤と黒、資本主義と共産主義。主に自国の無能さの黒と敵の赤しか見分けない盲目な兵士の政治的な揶揄表現だよ」
『なあ、感情を持った兵器』老人は耳元まで屈み、囁く
男は掴み掛からんとし。暴れ、警備官に抑えられる。
押えられた地面から老人を歯ぎしりして睨む
老人は打って変りその場で起き上がり少女を睨む
「マテギ・ミツギ・ヴィーチェ…」
「…ああ、今は源氏名はアリス…だったか?」
「なッ!?」
「≪北の北 其の又北の王族≫、生き残りだよ。忌々しい…」
「…ああ、心配しなくていい!君のパパはキミを売ったよ…」
そう言って老人『フクロウ』は立体画面を高画質で証明を見せる
『国民と同等にして上澄みの暴力的支配者。国父』
『この現状を如何致すか?』
『彼女は知らない人間だ。我が国の知る領域ではない。君の所にでも勝手に処理してくれ…下らんことで連絡を寄越すんじゃない…同志ホードビッチ…』
『同志オットーマン。之を処理施ておくよ』
『アレの忘れ形見とは云え済まないな。いや、忘れてくれ』
『では早速取り掛かろう』
『以上だ。同志』
「また、会おう。同志と、いう訳だよ」
「君たち二人には消えてもらう。其れだけの業は深いだろう?」
フクロウは頸で部下に示すと
男女二人は後ろを縛り着けられ。膝を付き頭を地面に抑え銃を突き付けられていた
「私は優しい。だから君たちには遺言を残しても良いよ。大声で叫ぼうがいい」
どんなことでも!少女は尋ねる
「ああ!どんなことでも…」
「もう、ピーマンは食べます。我が侭は言わない。言いません!パパ!папа!Papa!お父さんー…!」
ここに来てマヌケな言い訳をする彼女に何故だかドキドキと胸が高鳴る
飛べないカナリアなんかじゃなかったよ!
お母さん!
そう叫んだ瞬間
此処歓楽街の在る都心に爆音が響く
男が昔、戦場で散々聞いた事の或る音だった
2026年に始まった米日対露戦線 そこに投入された
「 ≪Mi-12VC≫ ! あんな化け物が何故!」
「『≪Mi-12VC≫ミル12ヴイシー』
最大乗員五百人
戦車二台。車両三台を持ち上げ
無補給飛躍距離1000km
旅客機並みの大きさを誇る
旅団規模の展開が即座に可能。
超音速ミサイルに対地機関砲、人間の体より太い対地ロケット。
対地、対空共に揃った空飛ぶ要塞…!」
近代化された
新民主ソヴィエト社会主義国
≪NSVRR・ニエソヴィエトレーニンラード≫
その国には恐ろしい化け物の巨人。『ゴリアテ』と西側諸国では恐れられていた
戦略ヘリコプター
コイツが前線に出てきた時の絶望は最新鋭駆逐艦の一隻と比例する
搭載されていた荷物の一部は降ろされていたらしい。
更には≪白い悪魔・雪を血染めるタンクキラー≫と呼ばれた部隊で愛用される
『75ミリ口径連装無反動砲』
競争化してゆくごとに巨大化し強化された戦車。其れを叩き潰すジャイアントキラー
アンチタンクの最新鋭部隊
「≪GGBR≫!」
「けっ。久しぶりだな。
『деструкция(デストラクチャー)…≪壊し屋≫』 」
「それともDestruction specialty store?」
「うっせ!うっせい!モルガ!どの面下げて来やがった!」
「あら?戦場での銃弾のラブコールの跡が疼いて仕方ないわあ…」
彼女は男の頭を足蹴にすると甲高い金属音が響いた
彼は口の形を変えられそのまま沈黙させられた
が、依然彼女たちを睨んでいる
「止めて!」
これは、これは。と初めて気が付いたように静止するよう叫んだ少女マテギを熱っぽい瞳で見遣る
そして腕を横に薙ぐ、するとサイボーグ達は取り押さえる手を開放しマテギの体を支え
ゆっくりと座らせる
モルガ、四肢を金属の義体の彼女が近づくと甲高い金属音が蹄鉄のようにコンクリートに響き、マテギは身体を怯えさせる
貴族の男(おのこ)のように様に入った儀礼をマテギに捧げる
「今回我々が此処に来られた原因は陛下の本国の元首が変わりまして」
「私が、ワタクシが…槍玉に挙げられたのですか…」
賢い子…とモルガは呟き優しく目を細めマテギの髪を梳くように撫でる
「そこの泥鼠も連れて征かねば為らないのは…如何にか為りませんか?」
立ち上がり平然としている老人を見やる
「同志≪красный перец≫ それとも三重スパイ『レッドペッパー』『フクロウ』?」
彼女は真を指す
いいえ、日本原産の四重スパイ…「サルトビ」
次回は多分遅くなります