世紀末戦記   作:溶けない氷

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アサルトロンと漁る!

ターニャちゃんの今の境遇を体験してみたかったら

難易度サバイバルでレベルアップ禁止してみよう、地獄だぞ

 

異世界内政知識チートで必要な物は?

軍事力 あるいは軍事力を持った人に売り込むカリスマと実績

例としては織田信長、チェーザレ・ボルジア オットーフォンビスマルクなど

レオナルド・ダ・ヴィンチやエジソン

どっちも幼女にあるわけないだろ!いい加減にしろ!

 

はてさて、皆様

今日も今日とて楽しい副業の日々、そうゴミ漁りでございます。

八百屋や債券売りだけでは目標に必要な金額が確保できなくってな・・・・

今日も大きなオフィスビルの社長室の残骸の中でめぼしいものを漁っています。

 

「くそ!何にもない」

 

必要なのは戦前の技術が使われている生活用具や武器だ、あれらは高く売れる。

学校で習ったことには200年前の核爆発で高度な電子機器は片っ端からEMPで破壊され

わずかに対策されていた軍用ロボットや電子機器以外はことごとくジャンクになったという。

戦前の電子貨幣、クレジットカードを取り扱うATMや自販機などの機械も殆どお釈迦。

今こうして私の手の中にあるブラックカードも引き出し上限のないのは戦前の話。

「あーくそ!まともに動いてるATMでもありゃ1発なのにな!」

銀行のネットが核攻撃でダウンしたか、サーバーが蒸発したか

いずれにしろ銀行も証券会社もありゃしない、更に言えば引き出せるのも戦前のお金という苦行である。

「金庫の中は・・・国債に、ニコラ社にリンゴォ社の株券に・・・戦前のお金・・・

紙切れだけかよ・・・弾か薬か酒くらい置いてけっての」

高級車メーカーのニコラ社にオシャレ系ガジェットのリンゴォ社、どちらも戦前の大企業だが今となっては無価値だ。

どうやら株券や国債も緊急事態に備えて電子から紙へと逆行したらしい。

もっとも世界が焼け落ちては意味がないが。

一応PAにくくりつけたバックパックに放り込んでおく。

戦前のお金とかクレジットカードとかゴミじゃね?とお思いになられる方も多いだろうが

アメリカの紙幣は実はジーンズなどの繊維からできているので布になる。

戦前からの価値観で動くロボットや自販機がお金と交換で何かをくれることもある。

コーラとかコーラとかコーラとか、ついでにサンセット・サルサパリラとか。

”買う”ではなくて”交換”というのがなんともである。

 

「なんか無いのか?社長室なんだからゴルフクラブとか酒瓶とか美術品とかありそうなもんだが・・・」

200年もののウィスキーやブランデーは保存状態こそ良ければ高く売れる。

そう思いながらターニャは社長室や幹部室を家捜しするがめぼしいものは無い。

よく考えてみれば核戦争勃発の動乱と200年の間に目ぼしいものはまず持ち去られている。

ターニャが今回手に入れたのは言ってみればジャンクだけである。

 

ウェイストランドで一番儲かるのは水売り、これは将軍が異常な生産力でシェアを殆ど独占している。

次に銃弾売り、これも小規模とはいえ工場生産でほぼで独占している。

むろん、将軍の仕業だ。

普通ならば、これで供給が増えてデフレになるのでは?と思われるかもしれないが

ターニャの考えでは増えたぶん以上に居住地の人口が増加し、需要が上昇しているらしく

値段はほぼ据え置きの傾向が続いている。(ダイアモンドシティマーケット調べ)

居住地の人口が増えれば安全な生活ができる、そうなれば様々なゴミに需要が出てスカベンジャーに必要な綺麗な水と銃弾がより売れると言う世紀末経済だった。

スカベンジャーの数が増えたせいか街のあちこちで銃撃音がひっきりなしにするのが良い傾向とはなんとも・・・

 

『ん?社長室のターミナル動くのか?・・・・なんだこりゃ日記かよ・・・』

 

*2077年10月13日

成功だ!軍の要求に応えての”製品”が完成した

株主総会では研究費用ばかりかかって成果なしと文句ばかりだったが・・

これなら軍の幹部連中も金を払うだろう

サンプルは地下金庫に保存してあるので連中に今度のデモンストレーションで・・・

 

10月24日 *何もかもおしまいだ!

 

おしまいだ!核爆発で発生したEMPでインターネットは遮断

電気も水道も止まった、食料の配給所では暴徒と軍の銃撃戦の音がここまで響いてやがる!

畜生のくそったれめ!嫌味な株主や軍の連中と面を合わせなくてもういいのが唯一の救いだな!

こんなことならVaultなんて怪しげな物にさっさと登録しておくんだった!

このターミナルを覗いている物好きなやつへ、地下金庫のパスワードはhopelovepeaceだ!

好きにしろ、どうせその時には俺は死んでる

 

『うーむ、地下金庫か____』

しかし遺伝子関連で軍事利用・・・嫌な予感しかしない。

何しろ戦前に遺伝子を玩具にしてデスクローを製造し、

世界そのものを世紀末ジュラシックパークみたいなことにするのが得意な連中だ。

絶対に碌なもんじゃないぞ。

だが、中身を見るくらいなら・・・いやいやいや、それがフラグだ。

大抵欲を出して恐竜にパクッとやられるのがオチだ。

と、その時私の護衛にとパパがつけてくれたエイダが反応する

エイダ;なんか昔の軍用ロボットを改造した改良型アサルトロン

グッドネイバーのクレオといい、高級なAIを搭載したロボットで極めて白兵戦に強い。

カタログによるとトンネルネズミみたいな中国兵を串刺し、八つ裂きにするのに最適なロボットですと書いてある。

あと、後付けのように”それに店番としても優秀です”だと。

これを店番にしなければならない200年前の事情よ。

 

『センサーに複数の動体反応、レイダーと想定。

Exterminate(殲滅)します』

 

「おっ、レイダーか!?ヒャッハー!稼ぎどきだぁ!」

 

私もすっかりウェイストランドの流儀に染まり、銃を手に向かって来るものを殺すことに全く躊躇いがなくなった。

殺していいのはなぁ!殺される覚悟のある奴だけだ!

ドカンと階下に仕掛けておいたボトルキャップ地雷が階段を上がってきたレイダーの間抜けを吹っ飛ばした音が聞こえると

『畜生!罠だ!』

『構うな!ブリキ野郎をコロセェ!金目のものを奪え!』

下からタタン、タタンという乾いた発砲音が響くが38口径ではこのPAには傷一つつかんよ。

『死ね!死ね!死ね!あーははははっははは!』

テンションを上げた幼女の甲高い笑い声と共に室内戦に向いたショットガンを連発する。

銃剣をつけ、チャーアッァァッァジ!

散弾で脳髄をぶちまけたレイダーの後ろから続いてきた間抜けの顔面に銃剣を叩き込む。

『なぁ?いまどんな気分だ?マヌケェ!』

銃床で叩き潰し、散弾で蹂躙する幼女。

 

『パワーアーマーに喧嘩を売るなんてさぁ、馬鹿なの?死ぬの?死ね、死ね!死ね!

あーはハッハハハハッ!』

 

『狩るはずの幼女に一方的に嬲りごろされるってどんな気分?ねぇどんな気分?』

パワーアーマーの文字通りの鉄拳でレイダーの頭を思いっきりぶん殴ると凹んで文字通り頭が無くなった。

 

『ターニャさん、質のいい武器や装備は回収することをお勧めします

解体して私のパーツに使えるものがあるといいのですが』

「うん、そうだね」

そういうなり、レイダーの持ち物をガサゴソと漁るエイダ。

戦後生まれ?のロボットはいい感じにスカベンジングが得意なので助かる。

 

テンションが上がってさっきの反省は何処へやらだ。

『よっしゃコラァ!金庫室行くぞぉ!』

「確率からいって、貴重品が見つかる確率は73%です」

 




ちなみにヌカコーラ社のヌカ発生再現装置は実験用・展示用の動物を遺伝子から製造するなど比較的まともな使われ方をしていた
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