宴会!! 宴会 ! 宴会...面倒くせぇ
「宴会よー!」
「いよっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!! こちとらこれだけが楽しみなんじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
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「宴会よー!」
「WRYYYYYYYYYYYYッ!!」
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「宴会よー!」
「...お、おう...またか...」
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「宴会よー!」
「...」
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「宴会「ちょっと待てや」
1ヶ月で通算4回。さしもの駄神主もこれには違和感を感じた。何かがおかしいと思い霊夢にその旨を指摘する彼。だがしかし、相手は深く物事を考えない博麗の巫女。神主の意見等聞く耳持たずであった。
「(おかしい...試しに霊夢に吉良吉影の名前出しても爆発しなかったし...まさか第3の爆弾に変わる新たな能力が!? ...んなわけねぇか。つーか何で俺が人集めしなきゃならんのだ面倒くせぇ)」
今現在、博麗の神主は人里に来ている。彼が内心で述べた通り人手を集める為だ。右手には買い物のメモ帳のみたく、宴会に誘う人リストが書かれてあった。
「上白沢の野郎のところは行ったから...なんか⑨と金髪人食い妖怪に因縁つけられたけど」
実は異変のない平和な時は、博麗の神主はちょくちょく寺子屋に来て臨時教師をやっていたりする。こう見えて彼は頭は滅茶苦茶良い。其れこそ大学教授顔負けな程の頭の良さなのだ。
まぁ最も、彼の普段の授業は少年誌を使った...もっと言えば少年○ャンプを用いた授業ではあるのでその本領が発揮されることは余り無いが。最近頭突きされる回数が生徒より多いというのは専らの噂である。
「さて...後は...」
彼が見る視線の先には、紫の短髪が特徴的な小柄の女性。もう1人は黒髪短髪で白いワイシャツを着た烏天狗。彼女らは博麗の神主を見つけると肉食獣の如き目でこちらに近付いた。
「良いところに来ましたね、零治さん。実は...」
「あややや、これはこれは博麗の神主こと菊池零治さんじゃありませんか。丁度良いとこに現れました。実は折り入って相談があるんですが...」
「「是非私の幻想郷縁起/文々。新聞の為に貴方の事を根掘り葉掘り聞きたいんです」」
要するに取材である。読者の皆様もご存知であるが、この駄神主はそんな面倒くさい事この上ないのはしない、つーか死んだ方がマシだと思う程の主義である。例え両手に華であるこの状況下であってもそれは一切変わらない。
「...あれだ。『根掘り葉掘り』ってよォ〜、『根を掘る』ってのはわかる...スゲーよくわかる。根っこは土の中に埋っとるからな...
だが「葉掘り」って部分はどういう事だああ~っ!? 葉っぱが掘れるかっつーの! 掘ったら裏側まで破れちまうだろうが!! 掘れるもんなら掘ってみやがれコンチクショウってなぁ!!........つーわけで俺は逃げる」
よくわからない主張を言ってスッキリした後、最早慣れるどころか洗練された動きで逃走を図る駄神主。その鮮やかな足取りは、人間は愚か妖怪ですら追い付けない速度である。しかもちゃっかり能力を用いて加速しているあたりセコイ。流石は駄神主である。
「いよっしゃぁぁぁぁぁ!! あのクソメイドが居ない今俺を捕まえられる奴は「あやや? 何処へ行くんですか、零治さん?」...ですよね〜」
しかし、幻想郷最速の種族である鴉天狗のそのまた最速を誇る速さである新聞記者...射命丸文に速攻捕まる。哀れ駄神主、彼の逃走は所謂失敗フラグなのである。
「嫌だ...そうやってある事ない事書くんだろ! エロ同人みたいに! 読者の皆様が喜ぶ様な薄っい本に載ってそうな展開に発展すんだろ!! エロ同人みたいに!!」
「そんな事はありませんって...さ。大人しく私の文々。新聞と」
「私の幻想郷縁起の為に覚悟して下さい」
「嫌覚悟って何!? ただの取材にしては妙な単語聞こえたけど覚悟って何?!」
駄神主が叫ぶが2人は聞く耳を持たずに彼の両腕をガッチリホールドして連れ去る。その先には立派なお屋敷。
「マジでちょっと聞いてますかって言ってるんだよAQN+きめぇ丸ぅぅぅぅぅぅぅぅ!? 精神的でも肉体的でも俺が死んだらこの小説の主人公誰が務め...Noooooooooooo!?」
バタン、と紫髪の少女...稗田阿求の屋敷の扉が閉まった時。駄神主は一際大きな悲鳴を上げたのだった。
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「ヘイ特注宇治菊池団子一丁...ってどうしたんだいしけたツラしてよ」
数十分経ち屋敷から出た後、博麗の神主は燃え尽きた灰みたく真っ白な姿でいつも行っている甘味処へと赴いていた。今回頼んでいたのは特大サイズの団子...それにに塗りたくられた餡子、アンコ、あんこ。一口食べれば胸焼けが、二口食べれば体重が、全部食えば糖尿病まっしぐらな団子である。
「おばちゃん...俺、明日からお天道様の元で堂々と歩けないかもしれない」
いや何を今更、という喉元まで出てきたツッコミを腹の奥に沈めて押し黙る甘味処の女将。髪の毛まで白くなってしまって糖尿病予備軍の天パ侍みたくなっているその様は、もう見るに耐えないの一言だった。
「...ま、これでも飲んで元気出しな」
そう言って緑茶を差し出す女将。なんだかんだこの店の常連であるが為励ましを掛けたのだった。
「ありがとう...クソ...霊夢の野郎よりによって太陽の畑だと? ただでさえ彼処はアレなのにこんな精神状態で行けって...死ねってか? レクイエムに殴られて永遠に死ねってかこんちきしょう...」
「お前さんも大変だな...」
最早哀れみを通り越して同情心すら湧いてしまう彼の後ろ姿。これ以上何を言うべきか困っていて何も言い出せないせいで、お勘定という言葉が出るまでこの空間内はしばらく沈黙で保たれていた。
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「良し、じゃあ逝ってくるぜおばちゃん」
「なんか字が違う気がするけど気のせいってことにしよう...あながち間違いじゃないけど。所で次は太陽の畑だろ? 大丈夫なんかい?」
「大丈夫だ...こんな事もあろうかと復活の呪文を書いてきたから」
そう言って博麗の神主が見せたのは一つのメモ。
『らせん階段』『カブト虫』『廃墟の街』
『イチジクのタルト』『カブト虫』 『ドロローサへの道』
『カブト虫』『特異点』『ジョット』
『天使』『紫陽花』『カブト虫』
『特異点』『秘密の皇帝』
学のない女将でもこれを見た瞬間わかった。
これは復活の呪文じゃねぇよ、と。
To be continued...
今更隠すこともないので、博麗の神主の能力を此処に書き記します
『熱を操る程度の能力』
神主が幻想入りする前から有していた能力。その名の通り周囲の熱を無制限に上げたり下げたり、吸収したり放出したりすることが出来る能力。弾幕戦ではほぼ負け無しのシンプルでトップクラスの能力でもある。その能力故、彼に霊力や魔力といったエネルギー弾は通用しない。彼が幻想郷最強の男と言われる所以である。
その気になれば幻想郷そのものを吹き飛ばす事も出来る能力だが、細かい調整や大技を使う際は脳で演算を行う必要がありその分インターバル(大体数秒程)が発生してしまうという欠点がある(多量の演算故に糖分が必要でもある)
偶然なのかは知らないが、実は彼にとって最も相性の悪い相手は咲夜だったりする(ナイフを用いた戦闘なので弾幕を吸収出来ない。演算のインターバルがあるせいで時止めに対応できない等)。