Muv-Luv ~岩国基地防衛戦群像劇~ 作:グノーレフリスク
戦況報告
岩国市西部
城山~錦川~岩国山に防衛線を敷く。狭隘路を進撃してくるBETAに対し自走砲が光線級をAL弾で引き付け、戦術機が突撃級を機動力で処理し、戦術歩行攻撃機でそれ以外のBETAを殲滅する。
配置兵力
帝国海兵隊
第2強襲攻撃機大隊
『A-6J海神』36機を装備
帝国陸軍
第5師団の内の歩兵第11連隊、及び戦車第12連隊の自走砲の半数
野砲の1/4、87式機械化歩兵装甲、89式装甲戦闘車及び155mm榴弾砲、75式自走155mm榴弾砲を装備
国連軍
第513戦術機甲大隊「ローザ=ルクセンブルク」、
『MIG-21 バラライカ』を33機、『MIG-21PF バラライカ』を3機装備
損耗率およそ20%(7月9日現在)
同南部
通津~灘間の丘陵部を戦域と設定、戦車部隊による徹底した稜線射撃と戦術機による機動戦で遅滞戦闘を行い、歩兵部隊、憲兵により避難民を誘導する。
配置兵力
帝国陸軍
歩兵第21、42連隊を除いた第5師団
87式機械化歩兵装甲、89式装甲戦闘車及び74式戦車、61式戦車改、87式自走高射砲、155mm榴弾砲、75式155mm自走榴弾砲、を装備
斯衛軍(機動予備)
第3大隊
『82式瑞鶴』を21機装備
国連軍(後方支援)
第512戦術機甲大隊「ヴラド=ツェペシュ」
『Mig21改ランサー』を36機装備
その他
臨時集成戦術機大隊「山桜」、
『F-4ファントム』『F-5タイガー』『72式激震』『89式陽
炎』『94式不知火』など計52機を装備
損耗率47%、再編成を開始(7月9日現在)
同北部
BETAの地中侵攻に備える。
配置兵力
国連軍
第514戦術機甲大隊「トマーシュ=マサリク」
『Mig-21バラライカ』を36機装備
損耗率0%(7月9日現在)
岩国基地
最終防衛線の構築中。住民の避難誘導も行う。
配置兵力
帝国陸軍
第5師団の内の歩兵第21連隊
国連軍
第1~3攻撃ヘリ部隊、航空爆撃集団、A-02部隊
それぞれAH-1S、B-52、『94式不知火』を装備
損耗率0%(7月9日現在)
さて、南部の再編成はいつ終わるか、増援は来るのか、参謀達は戦況報告を見ながら頭を悩まし始めた。
同日 帝国海軍呉鎮守府会議室
彼らの顔は何れも沈鬱だった。当然だ。今となってはここから脱出しない限り彼らの命はないも同然なのだから。
「...艦隊は、どうする。」
「現状の維持が最適かと。雨はいつか止むものです。そうなりさえすれば駆逐艦の大威力でBETAを神州から叩き出して見せましょう。」
もし止まなければ我等は此処で心中することになるのだぞ。
抗議の視線を送るが彼は肩を竦めるだけだ。
嵐の中でも航行可能な大型艦は既に横須賀に送ってある。
小型艦が脱出するには暗礁多き瀬戸内海を東へ進むか、BETAの手におちそうな九州を眺めながら豊後水道を通るかだ。
さて、それを踏まえて、どうするべきか。
小田原評定はまだまだ続く。