ファントムオブキル 〜The school story〜   作:進撃のムラサキ

3 / 4
今日初めて知ったこと。
鬼ごっこを英語でいうとーーtag(タグ)って言うんだね。知らなかった!!
ーーうん、どうでもいいね!では3話目どうぞ!


3話 activity to tag

〜零side〜

「さぁて…と」

 

腕と脚を僕は二人三脚で出来る範囲でストレッチしながらこれから始まる“戦い”(ゲーム)のルールを頭の中で反芻する。

今から始まるのは鬼ごっこ。

僕ら3年と2年の半分と残りの2年と1年の2チームに分けられる。

まずは僕らのチームが鬼。

因みに3年は鬼の時は二人三脚で追いかけることになる。

そして鬼をやる時間は1限丸ごとの50分。

結構長いがまぁ時間いっぱいまで全速力でやるわけじゃないからね。

そして10分間の休憩時間を挟んで次は逃げる時間。

ここでも僕ら3年はハンデとして学校内全体ではなく校庭のみになっている。

 

「さぁて…本気出そうかな?」

 

審判はマサムネ先生を筆頭とした教師陣。

更に隠れて反則をしないように学校の校舎裏にはカメラを設置してあり、監視をしている。

勿論反則行為と見なされたら即失格となる。

 

「さて、皆の者!!準備は良いか!!」

 

オォー!という歓声が両陣営から聞こえる。

 

「さぁて、シタ。“合わせろよ”」

 

「ふふっ、わかってますよ」

 

「では行くぞ!試合ーー開始!!」

 

その合図と共に僕ーーいや、『俺』とシタは地面に手をつける。

目線は散り散りに逃げ始める逃げ側の塊だ。

 

零/シタ「せーの!!」

 

それを合図とし、2人でクラウチングスタートで走り出す。

勿論、肩なんか組む必要が無い。

肩を組まない方が腕を振れるから推進力が出る。

逃げている1年生、2年生関係なく次々と捕まえていく。

 

「さぁて、楽しい楽しい狩りの時間だ!!」

 

〜ナルミside〜

 

「うーん、張り切っているねー。皆」

 

「まぁ、ウチの一大行事でもあるからね。これ」

 

ボクはラグナロクと肩を組みながら走る。

目の前を肩を組まないで猛スピードで捕まえていく零&シタコンビはもう無視する。

うん、あれはマジで意味がわからない。なんで肩組まないであんなに足並み揃うわけ?1つ間違えればあれ大怪我になりかねないんだけど。

そんなことを考えつつも、ボクは標的を絞っていく。

 

「よし、決めた。ラグ」

 

「なぁに、ナルくん?」

 

僕はあっちを見てとアイコンタクトをする。

ラグナロクがそちらを見ると、クスっと笑う。

 

「はっはーん…なるほどね?確かにいい判断かも。じゃあーー行こっか」

 

ボクとラグナロクは駆け出す。

そしてーー標的こと、ボクの妹であるシユウは、それに気付く。

 

「あ、お兄ちゃんとお兄ちゃんと仲がいいお姉さんだー!!シユウはお兄ちゃん立ちから逃げ切るぞー!」

 

シユウは踵を返し、怒涛のスピードで走る。

よし、ここまでは予想通り。

この先は校舎側になっており、そのまま校舎裏に先に行かれると、シユウの脚力じゃ、撒かれる。

 

だからーーーーボクとラグナロクはパルクールを応用し、校舎を横断する。

 

校舎裏側に着地し、シユウが逃げてくる方向に向かうと、猛スピードで走るシユウがいる。

ボクらに気付いて、驚きながら踵でブレーキをかけるがなかなか止まることが出来ずーー

 

「はい、タッチ」

 

と、ラグナロクに捕まった。

 

「お、お兄ちゃん達どうやって来たんだ!?さっきまでシユウの後ろにいたのに」

 

「あぁ、うん、パルクールで渡った」

 

するとシユウは目をキラキラさせる。

 

「パルクールってあの忍者みたいなやつだ!!お兄ちゃん、今度シユウにも教えて欲しいのだ!」

 

「おっけ、わかった」

 

“約束だから〜!!”といいながらシユウは捕まった人の待機所へと元気よく走って行った。

 

「よし、じゃあどんどん捕まえていこ!」

 

〜白side〜

俺とペアになったスイハは走り続け、結構な人数を捕まえた。

そして残り時間も10分程度になっていた。

 

「あー…スイハ。まだ行けるか?」

 

「え、えぇ。大丈夫、です(実は結構疲れているけど…楽しいし、何より白さんに迷惑かけたくない…)」

 

俺とスイハはあたりを見回しながら軽く走る。

その時ーー目の前にヒラリと挑発でもするかのように1人の小柄な女子生徒が横切る。

 

「へぇ、上等じゃねぇか!」

 

「ふん!お前ら如きにこのタスラム様が捕まるわけないだろ!!」

 

その挑発にスイハも乗ったようで、

 

「いいでしょう、貴方を捕まえてみせます!!」

 

と、闘志を燃やす。

ーーその後はタスラムを追いかけていたが、素早さと軽快さ、更に機転をきかせた動きに翻弄され、捕まえきれずに時間切れとなった。

ーーーーーーーーーーーー

〜零side〜

3時間目の終わりのチャイムが鳴る。

前半戦ーーつまり俺らが鬼の時間が終わる。

フゥと息を吐き、戦闘モード、もとい、試合のスイッチを元に戻す。

 

「やっぱり性格がガラリと変わりますね」

 

クスクスとシタが笑う。

 

「いやぁ、面目ない」

 

自分が先程まで言っていた言葉を思い浮かべながら謝罪らしき言葉を言う。

いや、ねぇ。

“さぁ、もっと楽しませろ!!こんなんじゃまだまだ足りねぇんだよ!!”

って言っていた『俺』ーーいや、僕の素がコレだからね。うん。

 

「よし、次は逃げる側だね。頑張るぞー!!」

 




はい、サラッと凄いことをしてるけど気にしちゃダメだよ?オケ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。