知波単到着間際の連絡を受け、市街地には戦車隊を置き、残りの歩兵はみほと共に再び進軍を開始し、搬入口の制圧に向かった。
「戦車隊はここで待機、動くものがあれば任意に砲撃を許可する。歩兵は私と共に搬入口を制圧する。ただし、今回は無駄な犠牲を払うのを避けるため、2つの搬入口のうち一つだけだ。もう一つは生徒会にくれてやれ!」
しばらく進軍すると、搬入口が見えてきた。生徒会の兵士はいない。全くの無抵抗だ。搬入口手前までやってきた。まだ抵抗がない。
「おかしい…ここまで抵抗がないとは。何か怪しい…」
みほは辺りを見回す。するとみほは近くの兵士に囁いた。
「一旦撤退する。その後にまた戻ってこよう。これは罠だ。」
「罠ってどういうことですか?」
「しっ!静かに!」
みほは口に手を当てて静かにするように命じた。そしてまた耳元で囁く。
「あれを見てごらん。監視カメラだ。私たちがこの搬入口に入った瞬間、ここの防火シャッターを下ろして閉じ込めた後に一網打尽にするつもりだったんじゃないかな?」
みほたちは一度退却した。
「この中に船舶科の者はいるか?」
数名が手を挙げた。
「この船の構造はよくわかっているはずだ。手柄を取らせてやる。この搬入口のシャッターなど機械管理をしているのはどこの建物だ?」
「はい。搬入口と同じ区画にある。あの建物です。」
船舶科の生徒が指差したのは小さな建物だった。あそこにはそんなに大勢いないはず。20名程度もいれば制圧できるだろう。
「よし、わかった。では、この中から20名は私についてこい。あの建物に攻撃をかける!」
そういうとみほは20名を率いて建物に近づく。中を確認すると生徒が10名ほどいた。監視カメラに見入っていて、こちらには気がついていないようだ。
「やはりか。5分後に突入する。突入部隊は突入に備えろ!」
みほは兵士に準備を命じた。5分がとても長く感じた。5分後、みほは手を挙げ、サッと振り下ろす。突入の指示だ。銃を構え、誰かが扉を蹴破った。
「動くな!動いたら撃つ!両手を頭の後ろに組み、うつ伏せになれ!」
建物内の生徒は言われた通り両手を頭の後ろに組みうつ伏せになりながら、目を剥いていた。なぜここがバレたのか。そんな顔をしていた。
「やっぱりここにいましたか。搬入口に誰もいないからびっくりしちゃいました。それで皆さん。罠だなんて酷いじゃないですか。でもまあ、あんなところに監視カメラわかりやすくつけておいてくれたおかげですぐ見破ることができましたけどね。えへへ。」
みほは、10名の頭を踏みにじる。
「わ…私たちは私たちの仕事をしていただけです。私たちの仕事はこの搬入口の管理。今回の戦いとは何も関係ありません。」
一番左にうつ伏せにされた生徒がそういうとみほはニッコリと笑う。
「嘘をついても無駄ですよ。あなたのことを私はよく知っています。近藤優香さん。」
「え…?」
「他の子たちもみんな知ってますよ。左から、加藤千花さん。武藤葵さん。武下日菜さん。武田美咲さん。花田あかりさん。森田ななみさん。松下楓さん。松本伊織さん。板倉愛梨さん。でしょ?えへへ。皆さん、生徒会の兵士の人ですよね。よく知ってますよ。」
みほは一人一人の名前を呼びながらその生徒の顔を踏みつけた。
「なんで…なんで私たちの名前を…?」
その声は恐怖でうわずっていた。
「なんでだと思う?えへへ。さて、どうしようかな。私に逆らったから殺しちゃおうかな。」
そういうとみほは近藤優香の頭に銃を、突きつけ、引き金に指をかけた。
「あ…あの…やめてください…殺さないで…お願いします…なんでもしますから…」
するとみほは優香の頬を撫でたり指でつまんだりしながら、ニヤリと意地悪そうにいたずら好きの子どものように笑う。
「へぇ〜、なんでもしてくれるんだ。ふふふ…うわぁ、優香ちゃんのほっぺやわらかいね。ふわふわだ。怖がってる顔、可愛い。もっと怖がらせてあげたいな…いたずらしたいな…」
「うぅ…」
優香は怖くて震えていた。するとみほは口に優しくキスをしてきた。優香はいきなりキスをされてびっくりしてしまった。
「ふぇ!い…いきなり何するんですか…」
優香は口を押さえながらみほに抗議した。みほはどこ吹く風といった様子である。
「あぁ、おいしい。えへへ。優香ちゃんにキスしちゃった。私、優香ちゃんたちともっと色んなことしたいな。いいよね?」
「え…?どういう意味ですか…?」
みほはにっこり笑いながら耳元で囁く。
「こういう意味だよ。この10名を捕虜として拘束しろ!拠点に閉じ込めておけ!」
「ふぇ!何を!やめてください!放して!!」
「ダメ。優香ちゃんたち。可愛がってあげるね?」
優香たち10名はあっという間に拘束され、みほの拠点に連れて行かれた。みほは、外に出て待機させている兵士に建物の制圧が完了したことを告げた。そして改めて、総員を率いて搬入口に向かった。
「諸君!搬入口にもしかしたらスナイパーが隠れているかもしれない!警戒を厳にせよ!」
搬入口に入るとやはりスナイパーがいた。スナイパーを撃ち殺し、搬入口制圧作戦は完全に成功した。
みほは知波単にモールス信号を打電する。
[ハンニュウグチセイアツ]
すると30分もしないうちに知波学園の学園艦が現れた。知波単の学園艦はなんと搬入口に無理やりドッキングしてきた。大洗の学園艦が少しだけ揺れた。
「あの突撃狂どもめ!大洗の学園艦を沈没させる気か!?」
みほは思わず叫んでいた。
知波単の搬入口で誰かが手を振っている。みほと知波単の架け橋となった川島だった。そして、川島を先頭に大洗の搬入口に30人ほどの生徒が飛び移る。
「みほちゃん。久しぶりだね。すまない。移動用飛行機に乗りきれなかった者が待ちきれないというものだから。無理やりドッキングさせてしまった。残りは、空から落下傘で降りてくる。しばらく待っててくれ。」
飛び移った者たちの中の一人、知波単の諜報員川島が苦笑いしていた。
「もう!川島さん!いきなりぶつかってくるからびっくりしちゃいましたよ!沈没させる気ですか?」
「あはは。すまん。すまん。あ、そうだ。一旦外に出よう。飛行機が大洗上空に到達して落下傘部隊が来ているはずだ。」
「もう!あははじゃないです!誤魔化さないでください!」
「まあまあ、そんなに怒るな。さあ、早く外に出よう。」
みほは抗議しながらも川島に促されて外に出た。すると、落下傘部隊はすでに搬入口前の区画に集結していた。よほど練度の高い精鋭のようだ。その数はおよそ2000名。手には三八式歩兵銃を持っている。この銃は知波単にとってのアイデンティティなのであろう。絶対に手放さず、この武器を使うと言い張るに違いない。しかし、現代の武器に比べると圧倒的に火力が弱い。その火力不足を戦略で補うしかないが運用次第ではみほたち反乱軍にとって大きな戦力増強となることは明らかだった。みほは、早速知波単の生徒の前に立ち、訓示を行なった。
「皆さん!この度は援軍に来ていただきありがとうございます!私たちは今、3連勝の快進撃を続けています!皆さんは勇敢な兵士です!獅子です!一緒にこの戦争を戦い抜き、このまま勢いに乗って必ずや勝利を手にしましょう!!」
皆、ワッと湧いた。皆、口々に全力で戦い抜くことを誓っている。
みほは満足そうに頷くと演台を降りた。すると今度は川島が演台に登り指示を出した。
「今回は、僕が君たちに指示を出す!僕の命令はみほちゃんの命令だと思ってくれ!皆、健闘を祈る!」
みほは、100名ほどに搬入口を守らせ、残りは一旦市街地まで撤退させた。そして、とりあえず援軍の知波単の兵士たちを拠点に案内して、その日は拠点でゆっくり休んでもらうことにしたのである。今、これ以上戦線を拡大したところで得にはならない。それより、今日ゆっくりと休んで明日以降に備えた方が得策である。
「みほちゃん。今の戦況を詳しく聞かせてくれないか?」
「はい。今の所は快進撃を続けています。占領も順調です。」
「そうか。みほちゃんは強いな。本当に今日戦わなくてもいいのか?私たちなら戦えるぞ?」
「ありがとうございます。はい。今日はゆっくり休んでください。疲れている状況では注意力が散漫して死ぬだけです。犬死は可哀想じゃないですか。」
「なるほどな。気遣いありがとう。」
「はい。今日はとにかく自由にゆっくり過ごしてください。」
みほはそういうと川島の部屋を立ち去った。休ませるためというのは口実で、実は今日みほは、これ以上戦いたくない理由があった。それは、先ほど捕虜にした10人を早く甚振り、いたずらをして屈辱と苦痛を与える時間が欲しかったからだ。いくらみほでも戦闘が続けばストレスは溜まる。溜まりに溜まったストレスを久しぶりに入った可愛らしい上玉の捕虜たちの身体で発散しようと考えていたのだった。
「何してあげようかな。みんな顔は端正で可愛いし、きっと身体も綺麗だよね。肌はすべすべしてて真っ白できっと玉みたいだよね。柔らかくて甘くて…早く撫でたいな。触りたいな。舐めたいな。食べちゃいたいな。とっても美味しそう。優香ちゃんたち、待っててね。たくさん弄んであげるからね。」
みほは舌舐めずりをして、呟く。みほは、捕虜たちのあられもない姿で恥ずかしがっている姿を想像し、ニヤニヤといやらしく笑いながら胸を高ぶらせて息を荒くしながら夜を待っていた。
つづく
オリジナルキャラクター紹介
近藤優香
加藤千花
武藤葵
竹下日菜
武田美咲
花田あかり
森田ななみ
松下楓
松本伊織
板倉愛梨
学年は全員1年生、生徒会陣営の兵士。搬入口制圧作戦の際にみほに捕虜として拘束された。