え?サイゼじゃないの?   作:直乃

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どうも直乃というものです!
初投稿なので読みづらいところなどあるかもしれませんが
温かい目で見てもらえると嬉しいです!
もちろん誤字脱字があれば指摘お願いします。
それではどうぞ!


第一話 俺、クビにされて雇われました

とある会社のとある一室で目の腐った青年と小太りの中年の男がいた。

 

「それで今回私への話とはなんでしょう?」

 

「ああ、単刀直入に言おう。ヒキタニ君、きみはクビだ」

 

「は?急にクビってどういう事ですか!?あと私は名前は比企谷です!」

 

「おっとすまない。比企谷くん、きみがクビになった理由はだね・・・、

 きみが仕事でミスをしすぎだ、ときみの上司からの報告があったからだ」

 

「は?私が仕事でミスですか?」

 

「ああ、そうだ。ミスの内容についてはこちらも確認済みだ」

 

八幡は困惑していた。確かに自分は仕事でミスしたことはあるがそれは入社

したばかりの時の話で、しかもそのミスは会社の経営が傾くようなミスではなかったからだ。

八幡はまだ困惑していたが目上の人の前だったため、すぐに思考を止め目の前の男に向き直った。

 

「すいません、どのようなミスが報告されているのか教えてもらっても

 よろしいでしょうか?」

 

「いいだろう、きみのミスはだね・・・」

 

中年の男は自分のデスクを漁り一枚の紙を取り出して喋り出した。

 

「商品の発注ミス、資料の紛失、などなど様々な苦情が来ているんだよ・・・」

 

「なっ!?私はそんなミスは入社してから一度もしていません!」

 

「それは本当かね?しかし、すでにきみのクビは決まってしまっている。

 この報告書が嘘だとしたらきみを助けてあげたいが・・」

 

「いえ、大丈夫です。これ以上話を大きくしても私も会社側もデメリット

 でしかないでしょう。今までお世話になりました、後藤さん」

 

「いやこちらも力になれず申し訳無かった。あと私の名前は伊藤だ」

 

「え!?す、すいません伊藤さん!」

 

「いや、気にするな。それじゃあ、本当に申し訳ないがなんとか頑張ってくれ。比企谷くん」

 

「はい!」

 

二人は最後に笑顔で別れた。

 

♢            ♢                ♢               ♢

 

あの会話の後八幡は行くあてもなくフラフラと散歩していた。

 

「あ〜、このあとどうすっかな。そろそろ昼時だし何処かで飯食うか」

 

八幡は周りを見渡すと一つの店を見つけた。

 

「ファミレスでいいか。サイゼじゃないのが残念だが」

 

そうして八幡はファミレスへ歩いて行き入店した。

店の中に入るとウエイトレスが出て来て元気に挨拶しようとしたが・・・

 

「いらっしゃいま・・キャアアアアア!!ゾンビだー!かたなし君助けてー!」

 

「は?え?」

 

「大丈夫ですか、先輩!お、お前先輩に何した!?」

 

「なんもしてねえよ!この店に入った瞬間に「ゾンビだー!」って叫ばれた

 俺が被害者だろうがよ!?」

 

「せ、先輩がそんな失礼なこと言うわけないだろ!そして先輩の真似するな!

 似てるのがムカつく!」

 

「後半ほとんど関係ねえじゃねえか!この店は被害者のお客様を加害者にするのか!?」

 

メガネをかけた青年と八幡が言い争っているとダルそうな雰囲気を纏った女性がやって来た。

 

「どうした小鳥遊。客がめっちゃ見てるからやめろ。あと、何で種島は泣いているんだ」

 

「店長!この男が先輩に何かして先輩を泣かせたんですよ!」

 

「泣かせてねえよ!俺の目見た瞬間悲鳴上げたけども!」

 

「なるほど、つまりこいつが種島を泣かせたんだな」

 

「違うって言ってるでしょ!?俺、被害者、理解してる!?」

 

「問答無用!」

 

店長と呼ばれた女性は八幡に鋭い右ストレートを放つが八幡はあっさり受け止める。

 

「なっ!?」

 

「店長の拳を受け止めた!?」

 

「何驚いてんの?驚いたの俺だよ?いきなり殴られるとか高校以来だわ」

 

店長だと思われる女性の拳を受け止める腐った目の男とすごい顔で驚くメガネの

青年がいるという何ともカオスな状態が完成した。

その場に先ほど種島と呼ばれていた少女が戻ってくる。

 

「お客様、先ほどはいきなり逃げ出したりしてすいませんでし・・・た。って

 何この状況!?」

 

♢              ♢                ♢              ♢

 

数分後固まっていた三人が動き出し状況を確認し始めた。

 

「つまり種島がお前の目を見てゾンビだと勘違いして小鳥遊がややこしくした、

 というわけだな。小鳥遊お前今日の仕事倍な」

 

「何でですか!全くこれだから年m「何か言ったか?」いいえ何も」

 

(平塚先生タイプかよこの人、めんどくせえ)

 

「お前今失礼なこと考えなかったか?」

 

「いいえ、滅相もない(こっわ!怖すぎだろ!何で心読めんだよ)」

 

「まあいい、今回はこちらの落ち度だからな、料金は免除だ。ゆっくり休んでけ。

 種島!席に案内しろ!」

 

「はーい!わかりました京子さん!あ、お客様、さっきは本当にすいませんでした!」

 

種島は席に案内する前に八幡に頭を下げた。

 

「気にするな、俺のこの目が悪いんだ。お前の反応が正しい」

 

「で、でも・・・」

 

ぽぷらがまだ何か言おうとすると八幡はぽぷらの頭を撫でる。

 

「えっ」

 

「もういいって言ってるだろ?本人がいいって言ってるんだ素直に受け取れ。

 それにお前みたいなちっちゃい奴がずっと頭下げると俺が社会的に殺されちゃうからな」

 

「は、はい。ありがとうございま・・・ってちっちゃくないよ!私こう見えて高校生

 なんですから!」

 

「嘘だろ・・・・大目に見ても中1くらいかと思ったぞ」

 

「バカにしないでください!もういいです!席に案内するのでついてきてください!」

 

そして八幡は席に案内され座る。

 

「注文するものを決めたらボタンを押してください」

 

そう言ってぽぷらは店の奥に戻っていく。

 

「あいつ由比ヶ浜みたいでおもしれえな。由比ヶ浜か・・・それに雪ノ下・・・あいつら

 元気かな・・・。なんてなこんなの俺の柄じゃない」

 

八幡は高校の時の部活仲間を思い出したがすぐにやめ、メニュー表をみる。

 

「おっ、ミラノ風ドリアあるのか。よし注文するか」

 

八幡はボタンを押す。するとやってきたのは先ほど八幡と

言い争っていたメガネの青年だった。

 

「あ、先ほどはすみませんでした。気が動転していて・・・」

 

「ああ、さっきも種島って奴に言ったがあれが普通の反応だ。そんなに気に病むな。

 それより注文いいか?」

 

「は、はい。それではご注文をどうぞ」

 

「おう、ミラノ風ドリアとアイスコーヒーで頼む」

 

「はい、ミラノ風ドリアとアイスコーヒーですね。あと、あの・・・」

 

「ん?どうした?」

 

「いえ、会社員の方達は今日も出勤だと思って、それに昼休みならもう終わってると思いますし」

 

「ああ、俺今日クビにされたからな」

 

「えっ!?す、すみません、失礼なこと聞いちゃって」

 

「いや気にするな。俺の自業自得だから」

 

「自業自得って・・「いいから早く注文伝えてこい」・・はい」

 

八幡は無理やり話を終わらせ小鳥遊を店の奥に追いやる。

 

♢             ♢               ♢              ♢

数分後、八幡の元に小鳥遊が注文したものを持ってきた。

 

「ご注文された、ミラノ風ドリアとアイスコーヒーです」

 

「ありがとな、ってどうした」

 

八幡は注文の品を届けたが下がろうとしない小鳥遊を不思議に思った。

 

「いえ、先ほどの話良ければ詳しく教えてもらいたくて」

 

「知り合いでもないお前に話すことなんか「思ったんです」・・・何がだ」

 

「いえ、こちらに非があったのにこっちのこと気遣ってくれたりだとか、

 そんな気を使える人が自業自得でクビになるわけないと思いまして」

 

「それはどうだろうな、仕事のミスのし過ぎかもしれないし、セクハラ

 でクビになったのかもしれないぞ。というかさっきも言った通り知り合いでも

 ない奴に話すことなんてない」

 

「それなら、俺は小鳥遊宗太といいます。16歳で、ここには最近働き始めました。・・・これで

 知り合いですよね」

 

「意地でも引かないつもりか・・というか何で知りたい」

 

「純粋な興味と、良ければここで一緒に働いて欲しいからです」

 

「は?何で?」

 

「今ちょっと人手が足りないらしくて、人員募集してるのと

 ツッコミが足りないんです」

 

「はあ、なんかもう一気に肩の力抜けたわ。わかった話してやる。

 その前に俺の名前は比企谷八幡だ。それじゃあ、話すぞ」

 

「はい」

 

八幡はクビになった理由と自分の憶測を話した。

 

♢           ♢              ♢             ♢

 

八幡が話終わると小鳥遊はちょっとだけキレていた。

 

「自分が仕事上手くいかないからって自分のミスを人に押し付けるとか

 おかしいですよ!」

 

「落ち着け、ミスを押し付けられた理由は恐らくこれだけじゃない」

 

「え?」

 

「俺に押し付けた奴らは一回だけやっちゃいけないことをやった、

 それを俺が上司に報告したからだと思う。俺はわかってた、上司に報告したら

 やり返されるだろうってわかってたんだ。でも俺は報告したんだよ。

 これで話は終わりだ。言っただろ?自業自得だって」

 

「やっぱりいい人ですね、あなたは。もう一度改めてお願いします。

 僕らと一緒にここで働いてくれませんか?」

 

「そうか、こっちの負けだ。あの店長が許可したら働いてやる。こっちには

 メリットしかないからな」

 

「ありがとうございます。それじゃあ店長に聞いてきます」

 

小鳥遊は早足で戻っていき、八幡は注文したものを食べ始めた。

 

「冷えてるし・・・でもうまいな」

 

♢             ♢             ♢             ♢

 

30分ほど経った頃小鳥遊とぽぷらが八幡の席に向かってきた。

 

「んで?どうだった」

 

「はい、正式に雇ってくれるそうです」

 

「そうか、それじゃあこれからよろしく頼むぞ。小鳥遊、種島」

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

「あっ、ちゃんと私挨拶してなかった!種島ぽぷらです!

 これからよろしくお願いします!」

 

「ああ、比企谷八幡だ。改めてよろしくな種島」

 

こうして八幡はワグナリアの一員になった。

 

 

 

 

 

 




はあ〜〜!無事書き終わることができてよかったです!
ちょっとくどいかな?思うところがあると思いますがこれからちゃんと
書けるようにしていきたいと思いすので応援よろしくお願いします!

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