魔法科高校の劣等生 忘れられたグリモワールを持つ者   作:ホタル_100

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すいません、また前回のあとがきに言った、来週になると言ったのにまだ4日程?しかたっていません。でもこんな感じで不定期更新ですか、よろしくお願いします。


3話

「二人ともそれ以上動くなよ!」

紅夜は森崎と男子生徒に近づきながら周りにも聞こえるような大きな声で言った。

 

「頼むから暴れるなよ。森崎!下がってこい」

最初に言った言葉が誰に言ったものなのかは、そばにいた雫とほのかは疑問に思ったが、口に出す前に新たな人物たちが登場した。

 

「そこまでだ!」

 

「自衛目的以外での魔法による対人攻撃は、校則違反である前に犯罪行為ですよ!」

 

「風紀委員長の渡辺摩利だ。1-Aと1-Eの生徒ですね、事情を聞きます。ついて来なさい」

新たに登場したのは生徒会長の真由美と風紀委員長の摩利だった。

 

「すいません。悪ふざけが過ぎました」

達也が摩利のそばに近寄り軽い一礼して、唐突に言った。

 

「悪ふざけ?」

 

「はい、森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学のために見せてもらうだけのつもりだったんですが、あまりにも真に迫っていたので、手が出そうになったところを朱鈴が止めてくれただけです」

 

「止めたというが、本当に止めようとしたのか。実は攻撃をしようとしてたんじゃないのか?」

 

「そ、それは、違います。渡辺、先輩」

なぜか、立っているのがやっとの紅夜が達也のそばにより、説明をした。

 

「はぁ、はぁ、ふぅー。いま発動した魔法は省略したせいで危険はあります。でもこの魔法に対しての攻撃や自分に対しての攻撃以外なら危険はありません」

 

「ほう?では、そこの女子生徒も魔法を発動させようとしていたのだが、それはどう説明する気だ」

摩利の言った言葉に紅夜は驚いた。そしてのその女子生徒つまりほのかのほうを見た。

 

「ほのか、なんで?」

 

「だって、こーちゃんがいきなり魔法を使おうとしていたから・・・・・・」

 

「だってもくそもないだろ!ここで魔法を使ったらよくて停学、悪くて退学になっていたんだぞ!」

 

「こーちゃんだって、魔法を使ったじゃない!」

 

「・・・っ!それは仕方ないだろ」

 

「こーちゃん落ち着いて、ほのかも」

紅夜とほのかの言い争いに雫が止めに入った。口論している間も達也と摩利の話しは進んでいた。

 

「兄の申した通り、本当にちょっとした行き違いだったのです。先輩方のお手を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした」

 

「もういいじゃない、摩利。・・・・・・魔法の行使には、細かな制限があります。魔法の発動に伴う自習活動はできるだけ控えたほうがいいでしょうね」

 

「まったく、真由美は。・・・・・・会長がこう仰られていることでもあるし、今後はこのようなことがないように」

ほのかと口論していた紅夜もその場の一同も一斉に頭を下げて、それを見た摩利は踵を返そうとしたが、振り向いて紅夜と達也を見た。

 

「君たちの名前は?」

 

「一年E組、司波達也です」

 

「一年A組の朱鈴紅夜です」

 

「覚えておこう」

摩利の言葉に紅夜は、目をつけられたかな?と考えていた。

 

「・・・・・・借りだなんて思わないからな」

 

「貸しているなんて思っているから安心しろよ」

 

「僕の名前は森崎駿。お前が見抜いた通り、森崎の本家に連なる者だ」

 

「僕はお前を認めないぞ、司波達也!司波さんは僕たちといるべきなんだ」

 

「だから、フルネームの呼び捨てか」

そのまま森崎は立ち止まらず、立ち去って行った。

 

「お兄様、もう帰りませんか?」

 

「そうだな、レオ、千葉さん、柴田さん、帰ろう」

 

「達也。さっきは悪かったな、俺も一緒に帰ってもいいか?」

 

「あ、ああ。別にいいがそっちはいいのか?」

謝罪したと提案をした紅夜に達也はそう言って、雫とほのかのほうを見た。

 

「ああそうだな、紹介するよ。雫、ほのか」

紅夜は雫とほのかを自分の前に出し、自己紹介をするように言った。

 

「えっと、私は光井ほのかって言います。さっきは庇ってくれてありがとうございます。森崎君はああ言ったけど、お兄さんのおかげで助かりました」

 

「私は北山雫です。ほのかも言ったけど庇ってくれてありがとう」

 

「ああ、どういたしまして。でも、お兄さんと呼ぶのは勘弁してくれ。これでも同じ一年生だ」

 

「わかりました。では、なんとお呼びすればいいでしょう?」

 

「達也でいいよ」

 

「紹介は終わったな。雫たちはどうする?俺は達也たちと一緒に帰るが」

 

「私たちも一緒に行ってもいいかな?」

 

「俺に聞かれてもな。達也、ほのかたちも一緒でも構わないか?」

 

「ああ、断る理由もないしな」

ちなみにこの時に、達也たちと一緒にいた男子生徒、西城レオンハルトの自己紹介も行った。紅夜はレオと呼び、雫たちは西城君と呼ぶことにした。

 

帰りにはエリカと美月は達也のことを司波君から達也君呼びに変わった。理由は、ほのかたちが達也と下の名前を呼ぶんだから自分たちもいいでしょというもので、ただし、自分たちのことも下の名前でいいからという交換条件だった。

 

◆◆◆◆◆

 

達也たちと別れた紅夜は、雫とほのかと帰っていた。

 

「ねえこーちゃん、聞いていい?」

 

「何?」

 

「あの時こーちゃんが使った魔法って何?」

 

「あの時?ああ、森崎とレオの間に作ったやつか」

雫の問いに紅夜は森崎たちを止めた時のことを思い出した。

 

「あれは、なんて説明すればいいのかな?」

 

「無理にとは言わないよ」

 

「いいよ。別にそのうちバレるものだし」

 

「えっと、あの魔法の名前は地獄の門(デビルズゲート)。読んで字のごとく地獄の門を開く魔法だよ」

 

「それ大丈夫なのこーちゃん?」

 

「大丈夫だよ、ほのか。さっき使ったのは省略したやつだから、攻撃とか俺が禁止しているものをしなきゃ問題はないよ」

 

「その問題が起こるどんなことが起こるの?」

雫が当然の疑問をぶつけてきた。紅夜は答えを少し躊躇した、答え方によってはこの二人が自分を嫌うかもしれないと思ったからだ。

 

「その前に昔のことを話したほうがわかりやすいから昔のことを話すよ」

 

「最初にこの魔法を初めて発動したのは、生まれてすぐの頃なんだ。生まれたすぐの俺はどうやら魔法が暴走したとかでその場にいた看護師の人たちを襲ったらしいんだ」

 

「ただ看護師の人たちを襲ったのは地獄の門なんだけど、実はほかの魔法も発動していたせいで地獄の門を止めることができなかったんだ。けど発動していたほかの魔法が地獄の門を止めたんだ」

 

「っと、結構省略したけどこんなところかな。でも、地獄の門の暴走は段階があるから早めのうちに止めればいいし、もう暴走することはないよ」

 

「看護師の人たちはどうなったの?」

ほのかが顔を青ざめて聞いてきた。雫もほのかほどではないが青ざめている。

 

「全員無事だよ。ただ悪いことをしたとは思っている。俺が魔法師になんて生まれなければあんな危険なことに合わなかったんだから」

 

「こーちゃんの所為じゃないよ!生まれたばかりの子供に魔法の制御なんて無理があるよ」

 

「・・・雫。・・・・・・ありがとう」

雫の力強い言葉に紅夜は感謝の言葉を涙を流しながら言った。

 

「でも、こーちゃん。ほかの魔法で止まったの?」

 

「見たほうが早いよ。・・・・・・この本の管理者が止めてくれたんだ、紹介するよ」

ほのかに答えた、紅夜は自身の服の中から一冊の本を取り出した。

 

「・・・悪いが二人に見えるように出てきてくれるか。グリモア」

 

『はじめまして、お嬢さん方。我輩は主殿が持つグリモワールの管理者をしているものだ。主殿からはグリモアを呼ばれている。どうぞそのように呼んでくれて構わないよ』

そう言って何もない空間から、かなりの長身の執事のような男が出てきて、お辞儀をしてきた。。

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

二人は驚いた表情でグリモアと紅夜は交互に見ている。さすがにいきなりこんなのを見させられたら驚くよなーっと紅夜は二人の反応が新鮮で面白かった。

 

『おい、主殿。なぜ笑っている』

 

「いやだって、グリモア。さっきまでしていた説明から間がないのにこんな反応をしてくれるんだぞ。俺は正直怖がられると思っていたし、最悪もう二人とは口がきけなくなると覚悟していたからな」

笑いをこらえながら紅夜は、自分が恐れていたことを明かした。

 

「こーちゃん、この人なんなの?」

 

「えっ?だから、俺の持っているグリモワールの管理者だ」

 

「その管理者って何?」

 

「簡単だよ。この本、グリモワールの中に書いてある魔法を必要があれば増やし、なければ消すんだよ」

 

「でもこの人、こーちゃんのこと主殿って呼んでるのはなんで?」

 

「質問が多くなってきたな。別にいいけど、つまり俺とグリモアは契約で繋がっているんだ。契約の内容は悪いが話せない」

 

「そうなんだ、ごめんなさい」

 

「いや別に、謝るほどじゃないさ」

 

「でも、質問が多いって・・・」

 

「気にしていないよ」

 

◆◆◆◆◆

 

二人と別れて家までの帰っているとグリモアがじーっと紅夜を見ていた。(ちなみにグリモアは紅夜が見せようとしない限りは見ることができない。雫とほのかが見えたのは紅夜の持つグリモワールを介してグリモアを視認できるように共有していたからだ。)

 

「なんだ、グリモア?」

 

『なぜ、我輩のことを他人に教えた。最悪契約違反になりかねないぞ』

 

「その話しは家についてからな、あいつらにも説明しないといけないし。こんな道端じゃ誰が話を聞いているか分からないだろ」

 

「ただいまー、明季ぃ―、れ―ん、いるかー」

家の玄関をから、妹と弟を呼ぶとリビングのほうから走ってくる音が聞こえた。

 

「お兄―お帰りー。どうかしたの?」

 

「ちょっとな。蓮は?」

 

「リビングにいるよ、何かあったの?」

 

「まあ、そこは蓮も含めて話すよ」

リビングに行くと蓮はソファーでくつろぎながら、携帯でゲームをしていた。

 

「蓮。悪いが大事な話があるから、ゲームは終わってくれるか?」

 

「はぁー、やっぱり勘違いじゃなかったんだ」

 

「そっちに届いていたのか?明季が何も言わなかったから、大丈夫かなと思っていたんだけどな」

 

「えっ!何、お兄あれ使ったの?」

 

「いや、あれじゃなくて地獄の門のほう」

 

「大丈夫だったの?」

 

「ああ、大丈夫だったよ。それと近いうちにお前たちに雫とほのかを紹介するよ」

 

「ふ~ん、会えたんだ、よかったね。お兄」

 

「ああ、いつか家に呼ぶからその時に紹介するから」

 

「そういえば兄さん。・・・・・・当主様からご連絡です、あまり目立つようなことは避けるようにと、問題が起こったなら状況によってはそれに協力し、ある程度は自由にやってもいいとのことです」

そう告げた、蓮の顔はいつも無表情ではなく、険しい顔つきで告げた。口調も普段のものとは違い、執事のような口調になっていた。

 

「・・・・・・ご連絡ありがとうございます。朱鈴家現当主、了解しました。当主様には分かりましたとお伝え下さい」

 

「それと、今後このようなことがないようにして下さい。お願いしますね、朱鈴家当主殿」

 

「はい、分かりました。夜寺理家(やじりけ)次期当主殿」

 

「・・・・・・それで、兄さん。話ってなに?」

必要なことは終えたという態度で口調を元に戻す蓮

 

「じつはな、グリモアのことを雫たちに話した」

 

「・・・・・・なんで話したの?契約違反になったらどうする気だったの?」

 

「問題はないと思うが。だって、話したのはグリモアに関することだけだし」

 

「なら何の問題もないんじゃない、蓮?」

 

「それに、いちいちその程度のことを問題にしていては、後が面倒になるし。・・・・・・ですが、朱鈴様、できればこのことはあまり言いふらされても困るので、できるだけ控えてくださいね」

明季も口調が変わっていたが、後半は少し元に戻りつつあった。

 

◆◆◆◆◆

 

『主殿よ、今後はどうするのだ。我輩は常にあの少女たちに見えるようにすればよいのか?』

 

「その必要はないよ。常に雫たちに見えるようにしていると、見られると困る連中にばれるかもしれない」

 

『了解した。なら今まで通りで良いのだな』

 

「ああ、それで構わない」

 

『しかし主殿よ、あと四つの穴はどうする気だ』

 

「決めるにしても、その四つが見つからないからどうしようもないな」

 

『そうか、だが、決めるのなら早めに決めておいたほうがいいぞ』

 

「そうだな・・・」

そう言った紅夜は夜の闇に一人輝く月を見ていた。

 




今回は説明が多い回でしたね。入学式のあとは少しキャラの説明欄を追加しようかなと考えています。
次回はどうなるのかな~、おそらく来週になるかな~今度こそ
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