ZAC2041年 中央大陸西部 バレシア湾近海
穏やかな蒼い海の中にその鉄の鯨は、静かに漂っていた。この近海に棲むどの野生ゾイドよりも巨大なそれは、鯨型輸送艦ゾイド ホエールカイザーの水中型であった。
ホエールカイザーは、中央大陸の北に位置する中央大陸の住民が暗黒大陸と呼び、現地人がニクス大陸と呼ぶその大陸の近海を回遊する鯨型ゾイドを改造して開発された輸送艦ゾイドであった。
また空を素早く飛行し、多くの物資やゾイドや兵士を輸送可能なことから、空のグスタフの異名を持っていた。
その胴体にある格納庫で、ヤドカリ型小型ゾイド シーパンツァー36機とそのパイロット達は出撃の時を待っていた。
彼らシーパンツァー隊の任務は、バレシア沿岸の共和国軍陣地を破壊、浅瀬を制圧し、大型ゾイドを多数含む帝国軍上陸部隊の主力を搭載した輸送艦ゾイド ホエールカイザーの艦隊の上陸地点を確保することであった。
「我々の隊の任務は、皇帝陛下たっての要請である。各員は一層努力せよ」
シーパンツァー隊を率いる指揮官のマックス少佐の声が通信機を介して部下達のシーパンツァー各機のコックピットに響いた。
本来、彼らシーパンツァー隊は、このゼネバス帝国の失地奪還作戦であるバレシア湾上陸作戦に参加する予定ではなかった。
ところが、皇帝がシーパンツァー隊の上陸訓練を視察した際その性能にほれ込み、試作機が完成したばかりのシーパンツァーを上陸作戦に参加させることを参謀本部にねじ込んだのである。
こうして本来なら引き続き、極寒の暗黒大陸で性能試験と訓練に明け暮れていたであろう彼らとシーパンツァーは、ゼネバス帝国の中央大陸帰還作戦の第一歩となるバレシア湾上陸作戦に投入されることとなったのである。
「いよいよ実戦か…」
シーパンツァーのコックピットで、パイロットであるクルト・マイスナー曹長は、呟いた。
中央大陸西部の孤島 ニカイドス島の沿岸の漁師の家に生まれた彼は、シンカーの開発でゼネバス帝国軍に海軍が結成された際に貴重な水上ゾイドの適性を持つ人材として配属され、以後帝国海軍のゾイドパイロットとして戦争に参加していた。
「発進まであと3分、整備班は注水前に格納庫より退避せよ」
格納庫に響いたその放送は、作戦の時が間近であることを教えていた。
「…」
クルトは、脚が震えるのを感じた。無理もないことである、僅か36機のゾイドで共和国軍の大部隊が待ち受けるであろう、バレシア湾に殴り込みをかけるのだ…震え上らない方がどうかしているというものである。
整備兵が格納庫から退避すると同時に、格納庫内が注水され、海水で満たされる。
同時に艦首のハッチが解放され、シーパンツァー隊は、外の海へと解き放たれた。
母艦より発進したシーパンツァー隊は、ハイドロジェットエンジンを始動させ、行動を開始した。
機体後部の推進装置より吐き出される高圧水流がシーパンツァーを前進させる。
シーパンツァー隊は、海上の状態を確認する為胴体中央部の潜望鏡を伸ばした。
潜望鏡のセンサーからの取り込まれた穏やかな海と青空がモニターに映し出された。
まもなくして上陸すべき陸地が姿を現した。それは、彼らゼネバス帝国の将兵にとって故郷の大地であった。
指揮官のマックス少佐は、泣く泣く残してきた妻子のことを思い、かすかに瞳を潤ませた。
共和国の占領下でも元気にしているのだろうかと。
他の隊員達も共和国軍に占領されている故郷のことを思った。
クルトも、今頃は故郷では、漁の季節で家族も忙しくしているに違いないと思っていた。
ゼネバス皇帝が、バレシア基地から暗黒大陸に脱出した際に軍人や科学者、官僚を中心に帝国を再建する為の人員が選ばれ、共に暗黒大陸を統治するガイロス帝国の元に逃れた。
だが、この時に選ばれた者達の内で家族を連れて行けた者は半分にも満たなかったのである。
故郷の地への上陸を図る彼らの前に最初に立ち塞がったのは、勇敢な共和国海軍の水兵が操縦する海戦ゾイドでも、強力な爆弾を搭載した共和国空軍の飛行ゾイドでもなかった。
ゾイドですらなかったのだ。
彼らが遭遇した最初の障害………それは、機雷であった。
「前方に機雷確認、各機注意せよ」
マックス少佐がそう言った直後、先頭のシーパンツァーの高硬度マニュピレーターが敷設された機雷に接触した。
機雷は、設計通りに信管を作動させた。
水中で高性能爆薬が炸裂し、海水が沸騰し、水柱が高く吹き上がる。
「設計通りの性能だ。内部機関もなんともないぞ」
シーパンツァーの重装甲の前に機雷の爆発は、明らかに威力不足であった。
その後もシーパンツァーが次々と機雷と接触したが、撃破された機体はなかった。
機雷礁を乗り越え、彼らは、1機も欠けることなく、陸地へ進撃した。
半ば強引に機雷礁を乗り越えたシーパンツァー部隊を、共和国海軍の部隊が発見し、襲い掛かってきた。
最初に彼らを迎え撃ったのは、ワニ型小型ゾイド バリゲーターの部隊であった。
同じ頃、バレシア湾の共和国軍の海軍基地が襲撃を受け、停泊していた超大型ゾイド ウルトラザウルスが撃沈されたことで、共和国海軍は混乱状態に陥っていた。
この攻撃を行ったのは、シーパンツァーと同じく新開発されたゼネバス帝国海軍の魚型中型ゾイド ウォディックであった。
「帝国軍の上陸部隊か!」
友軍が混乱する中でも、バリゲーター部隊は、勇敢にも陸地へと接近するシーパンツァー隊を迎え撃った。
「攻撃開始」
「全機魚雷発射」
双方の指揮官が部下に指示を出す。
双方が機体に搭載された魚雷を発射する。
それぞれに被弾機が出たが、その結果は対照的であった。
バリゲーター部隊の側は、被弾撃沈、良くて撃破に追い込まれた機体が殆どであったが、シーパンツァー隊に撃破機は2機しか出なかった。
双方の防御力の差が出た形となった。
バリゲーター部隊は、砲撃戦は不利と判断したのか、シーパンツァー隊に接近し、格闘戦を挑んだ。バリゲーターの1機は、機体をバネの様にして海面から飛び上がり、シーパンツァーに飛び掛かった。
上空からのシーパンツァーのコックピットを狙った攻撃である。
鋭い金属の歯が煌く。重装甲のシーパンツァーと言えど、コックピットは、他の帝国軍小型ゾイド同様に整備性、生産性の問題で共通規格のモノを使用しており、防御上の弱点でもあった。
「落ちろ!」
クルトは、シーパンツァーのボディ側面に搭載された高出力ビームキャノンのトリガーを引いた。
長い砲身の先端から迸った赤い光の矢は、空中のバリゲーターの左両脚部を抉り、尾部の一部を吹き飛ばした。
バリゲーターは、海面に突っ込んで爆発した。指揮官機であるマックス少佐のシーパンツァーにバリゲーターが、大口を開けて突撃する。
「沈め!」
シーパンツァーは、魚雷ポッドを発射した。
魚雷は、シーパンツァーに噛付こうとしていたバリゲーターの口に突き刺さり、炸裂した。
バリゲーターの頭部が吹き飛んだ。頭部を失ったバリゲーターは、浅瀬にその身を横たえ、動きを止めた。
バリゲーター部隊は過半数の機体を喪失し、陸地へと撤退した。
次にシーパンツァー隊に襲い掛かったのは、共和国空軍のプテラス部隊であった。
「敵は海中にいる!攻撃開始!」
プテラス部隊の指揮官が、命令を下すと同時に海面に対して機銃掃射が浴びせられる。次いでミサイルが撃ち込まれ、海面に水柱がいくつも生まれた。
「対空射撃開始!」
シーパンツァー隊は、ボディに据え付けられた高出力ビームキャノンの砲身の一部だけを海面から浮上させると、一斉に発射した。
翼を撃ち抜かれ、プテラスは、海面に突っ込んで爆発した。
プテラス隊も海面に向けて機銃掃射だけでなく、ミサイル攻撃を浴びせるが、水中にいる重装甲のシーパンツァー隊に効果的なダメージを与えることは出来なかった。
攻撃のために低空を飛行せざるを得ないプテラス隊は、シーパンツァー隊の対空射撃によって大損害を被った。
高い飛行性能を誇るプテラスも低高度で対空砲火の中を突き進めば、その結果は火を見るより明らかである。
たまらずプテラス隊は、約半数の機体を撃墜されて退却した。
「ん?なんだあいつは!帝国軍の新型か!」
共和国側の目の前で、シーパンツァー隊は次々と海岸に上陸していった。
シーパンツァー隊は、胴体に搭載された12連装ミサイルポッドを発射した。
胴体中央の装甲がスライドし、ミサイルが白煙を上げて発射される。
バレシア湾の海岸に建設されていた共和国軍側の陣地にミサイルの豪雨が降り注いだ。
地球とは異なり、度々発生する強力な電磁嵐で誘導兵器や通信機器の信頼性が低い惑星Ziでもこれだけミサイルを限られた範囲に撃ち込めば、命中率は高まるのは当然であり、共和国軍陣地は、大打撃を蒙った。
ミサイルを頭部コックピットに受けたゴドスが崩れ落ちる。
バリゲーターがミサイルをレーザー砲で撃ち落す。
高出力ビームキャノンも発射され、トーチカが次々と破壊される。
歩兵陣地に命中したミサイルが中にいた歩兵隊やアタックゾイドを天高く舞い上げた。
「帝国軍の攻撃だ!」
「新型機だと!」
海岸に展開していたゴドス部隊が迎撃する。また少数ながら陸地に残っていたバリゲーターもシーパンツァー隊の前に立ち塞がる。
「食らえ!」
高出力ビームキャノンがゴドスの胴体を貫く。ゾイドの中枢である生体核(ゾイドコア)を破壊されたゴドスは、砂地に崩れ落ちた。
ゴドス部隊も負けじと腰部のロングレンジガンで射撃する。
だが旧来のゼネバス小型ゾイドに有効なこの攻撃を、シーパンツァーは苦もなく弾き返した。
ゴドス部隊は、シーパンツァーに接近する前に次々と打倒されていった。
白兵戦主体の兵装を持つ歩兵ゾイドであるゴドスと高火力のシーパンツァーでは相性が悪すぎた。
ゴドス部隊に代わって今度は、カメ型小型ゾイド カノントータス部隊が砲撃戦を挑んだ。
シーパンツァー隊と、彼らの目の前に広がる中央大陸の陸地の間を阻むものは何も無かった。
カノントータスの機体名称にもなった背部の突撃砲が一斉に火を噴いた。
シーパンツァー隊に次々と砲弾が降り注いだ。
「全機!その場で塹壕を掘れ」
海岸を制圧したシーパンツァー隊は、その場に停止すると、機体前部の脚を利用して砂浜を掘り返し始めた。
シーパンツァーの機体前部に搭載された高硬度マニュピレーターは、近接格闘戦用の武器としてだけでなく、地面を掘る事による塹壕の構築も可能だったのだ。
塹壕が構築されたことでシーパンツァー隊の被弾率は、目に見えて低下した。
「この!」
クルトは、他の隊員と同様に高出力ビームキャノンを発射した。
その一撃は、カノントータスの突撃砲付近に命中した。
突撃砲の弾薬が誘爆したのか、カノントータスは、大爆発を起こした。
カノントータス部隊も突撃砲を次々とシーパンツァー隊に浴びせかけた。
更に、共和国軍のクワガタ型小型飛行ゾイド ダブルソーダの編隊も飛来し始めた。
「あれが、新型機か!」
シーパンツァー隊の隊員の一人が驚きの余り叫んだ。
ダブルソーダは、中央大陸の東側の森林地帯に生息するクワガタ型ゾイドを改造して開発された飛行ゾイドで、プテラスやシュトルヒの様な本格的な空戦は出来ないものの、低空飛行能力と対地攻撃能力は優れており、帝国軍のカブトムシ型飛行ゾイド サイカーチスに対抗して開発された新型機であった。
カノントータス部隊によってロケット砲弾がシーパンツァー隊に浴びせられる中、ダブルソーダ部隊が低空から機銃掃射を浴びせかけた。
シーパンツァー隊の一部は、先程のプテラス隊との交戦と同様に高出力ビームキャノン砲の仰角を上げて上空のダブルソーダを迎撃した。
「こいつめ!」
だが、低空での運動性に優れたダブルソーダは、それらを回避すると、背部のビーム砲や機銃掃射で反撃する。
「ぐぁっ」
ダブルソーダの機銃掃射で、コックピットを破壊されたシーパンツァーが白い砂浜に擱座した。
重装甲を誇るシーパンツァーもコックピットだけは、他の帝国軍小型ゾイドと余り変わらない防御性能だった。
カノントータス部隊や共和国軍のトーチカ群もシーパンツァー隊に激しい砲撃を浴びせかけた。
ロケット砲弾を複数発胴体に受けたシーパンツァーが戦闘不能に陥る。
いかに胴体部を覆う重装甲のシェルユニットも集中砲火を受けては限界があったのである。
「やられた!」
「こちら、カール機残弾ゼロ!!」
更に2機のシーパンツァーが撃破された。
共和国軍は、シーパンツァー隊に対して集中砲火を浴びせかける。
他にも損傷や機械故障等で戦闘不能に陥った機体もあり、既にシーパンツァー隊の稼働機は半数を切りつつある。
「このままでは、全滅だ!」
第2小隊長が言う。
「こんなところで全滅するのかよ!」
クルト以下他のシーパンツァー隊の隊員も全滅を覚悟し始めていた。
クルトのシーパンツァーも、ミサイルが既に払底していた。
対する共和国軍は、内陸より、次々と増援部隊が向かっており、シーパンツァー隊の全滅は避けられないかに思えた。
その時、彼らが待ちわびた援軍が出現した。
「援軍だ!!本隊が来たぞ!!」
マックス少佐が叫んだ。
「皇帝陛下万歳!」
彼方の青空には、灰色の金属で出来た鯨が浮かんでいた。
ゼネバス帝国軍の主力部隊を搭載したホエールカイザーの艦隊が到着したのである。
カノントータス部隊を初めとする共和国軍部隊も衝撃の余り思わず、砲撃を中止した。
艦首にゼネバス帝国の紋章を刻んだホエールカイザーは、シーパンツァー隊が制圧した沿岸の浅瀬に着水すると、次々とゾイド部隊を吐き出し始めた。
こうなると、先程までシーパンツァー隊を攻撃していた共和国軍部隊もそれどころではなくなった。
ゼネバス帝国軍の最強ゾイドと名高いゴリラ型大型ゾイド アイアンコングの部隊が、ミサイルで支援を開始した。
新型電子戦ゾイド ディメトロドンの背鰭のレーダーシステムに誘導されたミサイルの雨は、的確に共和国軍を打ち据える。
ミサイルの直撃を受けた指揮官機のカノントータスが爆砕した。
高速大型ゾイド サーベルタイガーが、随伴機のヘルキャット部隊を引き連れて進撃する。
レッドホーンが、数機単位のスクラムを組んで背中の火砲を乱射しながら共和国軍の陣地に突撃した。
更にシーパンツァー隊の後方では、浅瀬に乗り上げた魚型ゾイド ウォディックが、背部のミサイルランチャーやビーム砲で、地上部隊を支援していた。
ミサイルを受け、バリゲーターが爆発炎上した。低空飛行していたダブルソーダが、ウォディックのビームを受け、爆発する。
上陸を果たしたホエールカイザーから発進したディメトロドン型大型電子戦ゾイド ディメトロドン部隊は、背びれに搭載された高性能アンテナから妨害電波を発生させながら、共和国側のステゴサウルス型大型電子戦ゾイド ゴルドスを撃破した。
更にディメトロドンの発生させる強力な妨害電波が、共和国軍の通信網をズタズタにしたことが、さらに戦況に影響を与えた。
共和国軍司令部は、敵がどこに上陸したのかすらも把握することが出来なくなってしまっていた。
増大していく帝国軍の戦力の前にバレシア湾に展開していた共和国軍守備隊は、増援を呼ぶことをも出来ず、降伏を余儀なくされた。
「全機砲撃中止、白旗が上がった!我々の勝利だ。」
マックス少佐からの命令を受け、クルト以下シーパンツァー隊のパイロット達は砲撃を停止した。
他の帝国軍部隊も共和国軍守備隊の降伏を確認し、攻撃を停止し始めた。
やがてバレシア湾は、つい数時間前の戦闘が起きる前と同じ、打ち寄せる波音とかすかな野生ゾイドの鳴き声だけが支配する場所に戻った。
戦闘が終了した後も、ホエールカイザーからは、アイアンコング、サーベルタイガーやレッドホーンといったゼネバス帝国軍の主力ゾイドと、完全武装した帝国軍将兵達がバレシアの大地に降り立っていた。
「「「「「皇帝陛下万歳!!帝国万歳!」」」」」
帝国軍の将兵達は、未だに両軍のゾイドの残骸が転がり、燻る中、一斉に叫びをあげた。
彼らの乗機たるゾイドも、咆哮を上げる。それは、勝利を喜ぶ鬨の声であった。
故郷への帰還を果たした喜びの余り、咽び泣く者も多くいた。
それは、クルトも例外ではなかった。
彼らは、故郷の大地へと帰還を果たしたのである。バレシア上陸作戦は、帝国軍の勝利に終わった。
これこそ、ゼネバス帝国の反撃の序章だった。
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バレシア上陸作戦に試作機が全て投入されたシーパンツァーは、戦果を挙げたものの、戦闘中に確認された不具合や問題点から、本格的な生産は見送られ、その後も改良が施されることとなった。
更に漸くシーパンツァーの改良が完了したZAC2041年後半に、前線に各種実戦テストの為に移送される途中だったシーパンツァーが、共和国側の特殊コマンド部隊 ブルーパイレーツにより、鹵獲される等といった事態も発生した。
この様なアクシデントで本格的な生産は遅れたものの、ゼネバス帝国軍の主力海戦ゾイドとして沿岸、河川防衛や強襲揚陸作戦、地上ではマルダーに代わる支援ゾイドとして後方支援に投入された。
ゼネバス帝国滅亡時には、暗黒軍に接収され、多くの帝国ゾイドと同様にディオハリコンの投与による性能強化が図られた。
暗黒軍仕様と呼ばれるこのシーパンツァーは、陸戦での機動性が特に向上していたとされている。
大異変後、ガイロス帝国は、軍備再建の際に優れた海戦・支援ゾイドであるシーパンツァーの再配備、再生産を計画した。
だが大異変により、野生体が既に絶滅しており、シーパンツァーの再生産は不可能となっていた。
シーパンツァーの量産が不可能となったことで、この計画はとん挫し当時現存していたシーパンツァーが、修復と改良が行われた後、再配備されただけに終わった。
ZAC2099年6月に勃発した第2次大陸間戦争にも海兵隊を中心に配備されていた機体が投入された。
この海兵隊所属機に関しては、ZAC2101年のガイロス帝国本土の戦闘の1つ ウルド湖での強襲作戦時にも実戦参加したことが最後に確認されている。