死者の魂が真っ先に訪れる世界、閻魔界。
ここでは、生前の行いで善人か悪人かをジャッジされる。善人の魂は、苦しみが一切ない、最高の住み心地を誇る【天国】へと招かれる。そして、穏やかにゆったりとのんびり生活する。一方、悪人の魂は、【地獄】に招かれる。ここでは魂に宿るマイナスエネルギーを浄化する。エネルギーの強さによって、浄化にかかる時間は大きく違う。1日で終わる者もいれば、数十年がかりの場合もある。
そして、天国で充分に楽しみ切った魂・地獄で綺麗さっぱりと洗われた魂は、成仏を果たし、新たなる生命として、宇宙のどこかに転生する。
そして今日もまた、閻魔大王のお仕事が始まる。
「天国行き・・・・・・天国行き・・・・・・天国行き・・・・・・」
とはいっても、閻魔大王が担当する宇宙には、【人間】が暮らす惑星なぞ数えられるほどしか無い。人間以外の魂、例えば動物や植物、中には人間へと進化を進める段階の生命もいる。彼らは、善悪の意識なく、自然気ままに行きているので、裁きようがない。よって、無条件に天国行きとなるのだ。その為、閻魔大王が実際に裁く悪人は、全体の1割にも届かないくらいだ。それよりも、新しく生まれ変わる魂の転生先を審議する作業が、何気に辛かったりするのだ。
「次のヤツは・・・・・・ぬ?お主・・・まさか!?」
閻魔大王は驚きを隠せなかった。目の前に現れた死人は・・・・・・
「孫悟飯です。閻魔様、裁きをお願いします」
片腕の逞しい青年が立っていた
死者は、全て平等に転生する権利がある。だが、このような世界にも、ごく稀に例外が存在する。惑星や世界に対してとても素晴らしい功績をのこし、宇宙を管轄する【界王】に認められた場合、特別に肉体が与えられ、その知識や力を使い、あの世を発展させていくことができるのだ。あの世が発展すれば、魂の転生も効率良くなり、宇宙全体へと貢献することができるのだ。
もちろん、肉体を与えられた側にも転生の権利を持つ為、本人が満足すれば肉体を捨てて新たな生命へと生まれ変わることも出来るし、そもそもの誘いを断ることも出来る。
他にも条件や界王界でのルールや決まりなど、様々なのだが、ここでは割愛とさせていただく。
そんな説明を別室でじっくりと聞かされた悟飯。
「と、まあ、こんな感じですオニ。何か質問はありますかオニ?」
「・・・・・・・・・」
悟飯は昔を思い出していた。父親の孫悟空がラディッツを道づれに命を落とした。その時に、次に現れるサイヤ人を超えるためにと、あの世で修行したと聞いていた。おそらくソレが、このシステムなのだろう。だとすれば・・・・・・
「今、僕のお父さん・・・・・・孫悟空は、肉体を与えられているのでしょうか?」
「さあ?我々鬼は閻魔界と地獄を担当しているオニで、界王界の現状は全く知りませんオニ」
「そうですか・・・・・・」
「まあ、閻魔大王様が界王様に連絡したオニ。許可が下りれば実際に行って界王様本人に聞けばいいオニよ」
悟飯は悩んでいる。もしかしたら、お父さんにまた会えるかもしれない。いや、お父さんだけじゃない。ピッコロさん・ベジータさん・天津飯さん・クリリンさん・ヤムチャさん・餃子さん・ヤジロベーさんだって、来ているかもしれないんだ。
一瞬、もう一度転生して人造人間と戦おうと考えたが、辞めた。一度死んでしまった以上、もう現世には干渉しないほうがいい。地球にはトランクスが残っているんだ。僕の意思を全て託したんだ。絶対に彼が地球に平和をもたらしてくれるだろう。それを見守るのが、師匠としての最後の仕事でもあるはずだ。
「分かりました。僕としてもこのお誘いはお受けします。許可が下りれば、すぐに向かいますよ」
「そうですかオニ。では、もうしばらく待つオニ。待ってる間に何かしておきたいことはないかオニ?」
「あ、そうですね・・・・・・で・・・では・・・」
グググぅううううううう
「ちょっと、お腹が空いたので・・・・・・食事を頂いてもよろしいですか?」
オニは絶句した。ハングリーな死人が居るなんて・・・・・・では無い。むしろデジャブを感じた。その記憶が正しければ・・・・・・
ガツガツガツガツガツガツガツガツパクパクパクパクMGMGMGMG
「・・・・・・・・・・・・」
もっちゅもっちゅバリバリバリバリみょーん
炒飯ラーメンハンバーグ牛丼ピザ蕎麦天ぷら煮付け焼きそば餅焼き魚カレーライスシチューおでんステーキサンドイッチetcetc。どうすれば、この燃費の悪い消化器の持ち主を止めることが出来るだろうか。無理だ。あの勢いには、絶対に逆らえない気がする。あの温厚な性格上有り得ないことだが、あの食事を邪魔すると、問答無用で折檻されてもおかしく無いレベルなのだ。
そして、何よりも止められない理由が、あの幸せそうな顔だ。本当に美味しそうに食べている。彼には悪気は一切ない。ただただ純粋に、食事を楽しんでいるのだ。誰があの幸せそうな時間を彼から奪えようか?答えは否である。従業員たちに出来ることといえば、食料庫の応援くらいだ。
「悟飯殿、界王様から通知が届きましたオニ」
「おっ。来ましたか」
腹八分目ほど食べ終え、最初の別室で待っていた悟飯に、タブレットが手渡された。
起動すると、立体映像が映し出された。丸くて青い身体。黒いサングラス。長い触角。衣服の紋。全てが初めて見るルックスだ。
『さてと、話は聞いたぞ。お前さんの下界での活躍もじっくりと拝見させてもらった。うんうん。実に正しい心を持っておるようだな。資格としても充分じゃ!!お前さんさえ良かったら・・・・・・む?ここは雑草が多いなぁ。多いなぁ・・・多いなぁ・・・雑草が多いで?多いでぇ・・・・・・おいでー!!!!・・・・・・プクク・・・』
動画はここで終わりのようだ。
「では、最終確認ですオニ。閻魔界への招待を受ける場合、こちらにあなた様の個人情報を打ち込んでいただくオニ」
「はい。分かりました。えっと・・・孫、悟飯。サイヤ人と地球人のハーフ・・・・・・産まれは・・・・・・」
片腕がないため、タイピングが全く出来ない。入力に結構手こずってしまったが、必要な要項は全て埋まった。4032の緑の877惑星というのにたどり着くまでに、かなり時間がかかったけど。
こんにちは、悟飯です。僕も死んでしまいました。界王界はどんなところなんでしょう?前回お父さんが行った時は、聞く機会が全くなかったので・・・どんな人が居るんだろう。ピッコロさんに会えたら良いなぁ・・・・・・。えっ!?ヤジロベーさん、生きてるんですか!?
次回、地獄の夢にもかめはめ波!!
【懐かしき恩師たち 涙の重み】
次回も、よろしくお願いします。
因みに、悟飯の腕は無いままです。肉体を与えられる際に、悟飯自らあの姿で。と申し出をしました。その理由は、次回明かします。
今日、学祭1日目だったんです。USJで買ったローブ&杖と、伊達眼鏡でハリポタのコスで客引きやりました。6月のあっつい中をね。結果、左足の付け根とゴールデンボールの間にあせもが出来るという、クソ情けない痛みを抱えることになりましたとさ。普通に痛い!!!!歩くたびにヒリヒリする!!!!
他には、スパイダーマンとダース・ベイダーのユニバーサル仲間がいた。更に、ハク(ニギハヤミ・コハクヌシ)やカオナシ、メンマや魔理沙も居ました。結構コスプレ多かった。明日もあるんで、楽しみますよ!!
では、今回はここまで。閲覧、ありがとうございました。