ダークブリングマスターの憂鬱(エリールート)   作:闘牙王

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第三十四話 「誕生」

魔石殺しと六祈将軍による決戦が行われているのと時同じく、ジンの塔の頂上においてもう一つの戦いの火蓋が切って落とされていた。

 

銀髪と金髪。シンフォニアとレアグローブ。全てにおいて対照的な二人の王の戦い。ゲイル・グローリーとキングの決闘が今、音もなく始まった。

 

息をのむ間もないほどの速さを以てゲイルとキングは己の愛剣を振り切る。鏡映しのように両者の剣が交わったその瞬間、衝撃がジンの塔を揺るがした――――

 

 

凄まじい衝撃と剣と剣のぶつかり合い。ゲイルとキングは言葉を発することなく互いに視線を交差させる。まるで互いの力量を確かめ合うかのように。響き渡るのは鍔迫り合いによる金属音だけ。

 

 

「―――!」

「はあっ!」

 

 

叫びと共に剣が弾け、両者の間に大きな距離ができるのも束の間。一瞬で二人は再び剣を振りかぶりながらぶつかり合う。圧倒的な速さと技術の応酬。紙一重で剣閃を躱し、寸でのところで剣撃を捌き、引き合うように刃を交差させる。見間違うはずもない、紛れもない剣士の決闘。

 

そう、これは単純な剣技の争い。その証拠にキングはいまだDBの能力を見せていない。王としての誇りか自負か。まるで剣のみで互いを確かめ合うように。

 

見る者の目を奪いかねない剣技の応酬。この戦いは純粋な剣士としての力量が全て。何合目か分からない剣のぶつかり合いの応酬。その激しさによって火花が散り、ジンの塔を輝かす。一際大きな火花と金属音が響き渡ると同時に再び両者の剣がぶつかり合い、鍔迫り合いが巻き起こる。互いに一歩も譲らない力の応酬。均衡が崩れることなく二人は剣を弾き合い間合いを取りながら対峙する。それがゲイルとキング、世界で五本の指に入るであろう剣士の攻防だった――――

 

 

「フフ……なるほど、少しは腕を上げたか。グローリー」

 

 

あれだけの攻防の後にもかかわらず、息を乱すこともなくキングは告げる。互いに全くの無傷。互角にもかかわらずキングは満足気ですらある。当然だ。キングにとっては目の前の男。ゲイルを殺すことこそが最大の目的。DCを闇の組織としたのも、世界を混乱に貶めているのも、大破壊を起こさんとしているもただそのため。ゲイルを苦しめ、その末に殺すため。たったそれだけのためにキングは十年間生きてきた。今こそがその集大成、終着点。その相手が情けなくては意味がない。例え先の攻防がキングにとっては準備運動に過ぎないとしても。だが

 

 

「……どうしたキング、そんなものか。準備運動にもならねェぞ」

「っ!? これは……グローリー、貴様……!」

 

 

ゲイルにとってもそれは同じ。瞬間、キングの頬から微かな血が流れる。先の攻防で負った傷。傷にも入らないようなわずかな物。だがこの二人の領域の中にあっては紙一重であっても確かな差。剣士としてはゲイルの方が一歩上を行っている確かな証明。同時にキングにとっては許しがたい侮辱に等しい。

 

 

(グローリー……何を考えている? この落ち着きようは何だ……?)

 

 

それを飲み込みながらキングはただ目の前のゲイルの姿に違和感を覚える。そのあまりの落ち着きように。ゲイルにとってもこの戦いは十年以上に渡る因縁の決着をつけるためのもの。カッとなれば周りが見えなくなる悪癖を持つ男にも関わらず全くそれがない。その言葉、挑発もあまりにもらしくない。何か狙いがあるのか。そんなキングの戦士としての思考すらも

 

 

「そろそろ本気を出せ、キング。探り合いは十分だ」

 

 

ゲイルの言葉によって切り捨てられる。王として、剣士としても許すことができない自らに対する侮辱。まるで自らが勝つことを確信しているかのような落ち着き払ったゲイルの言動にキングの表情が変わる。余興を楽しんでいた姿はもはやどこにもない。あるのは残酷さと非情さのみ。世界が震撼し、部下からすらも恐れられたDC最高司令官としてのキングの姿。

 

 

「いいだろう……見せてやろう、オレの本気を、王様の力というやつをな」

 

 

その剣を握りしめながらキングは宣言する。剣士としての力ではない、自らの本気を見せると。この十年、闇に堕ちながら手にした邪悪の力。その集大成。その全てがキングにとってはこの瞬間を待ちわびてのものだったのだから。

 

瞬間、キングが持つ大剣が大きく姿を変える。ただの鉄の剣ではない物へと。

 

『魔剣デカログス』

 

それがキングが手にしている剣の、DBの名。十戒を意味する先のエンクレイムによって手に入れたキングが持つDBの中での最高傑作。

 

 

「――――くらえ!!」

 

 

凄まじい勢いのままキングはその剣を振るう。爆発の剣(エクスプロージョン)。その名の通り切り裂いたものを爆発させることができる能力を持つ剣。例え防御したとしてもその上からダメージを与えることができる。キングほどの実力者が操るそれはまさに桁外れ。その一振りだけで決着がつきかねない威力を誇る。だが

 

 

「――――はあっ!!」

 

 

全く恐れることなくその一刀をゲイルはその剣で受け止める。それだけではない。その爆発を受け流してしまった。

 

 

「なっ――――!?」

 

 

キングは驚愕を隠すことができない。当たり前だ。自らにとっては絶対の自信を誇る一撃が難なく受け流されてしまった。いや、それだけではない。まるで爆発することが分かっていたかのように体をひねりながら威力を受け流し、そのまま反撃に転じてくる。あまりにも常識から外れた剣技。

 

 

(コイツ……何故……!?)

 

 

一瞬の混乱を突くように攻勢に回ってくるゲイル。その凄まじい剣撃の乱舞にキングは後手に回らざるを得ない。ゲイルには一切の迷いがない。ただ全力を以てキングを打ち倒さんと迫るのみ。自分が守りに追い込まれている。この十年間、決してあり得なかった状況。

 

 

「……っ! 調子に乗るな、グローリー!!」

 

 

王としてのプライドを傷つけられたキングは一際大きな一撃の後、その力を解放する。瞬間、キングはまるで音を置き去りにしたかのような速度で動き出す。音速の剣(シルファリオン)。持つ者に風の如き速さを与える剣。今までとは比べ物にならない速度と共にキングはゲイルへと迫る。だがそれすらも

 

 

「遅ェ!!」

 

 

ゲイルには通用しない。瞬間、キングは遥か後方まで蹴り飛ばされる。そう、剣ではなく蹴りで。キングからすれば完全に隙を突いた高速の斬撃だったにもかかわらず、ゲイルはそれを完璧に捉えている。まるで予知しているかのような勘の良さ。足蹴にされた屈辱に耐えながらもキングは再び動き出す。音速の如き速さに加えて、爆発剣の力も兼ね備えた連携技。それだけではない。双竜の剣(ブルー・クリムソン)の二刀流も加えた、デカログスの集大成とも言える連続技。シンクレアを持つ担い手たちに勝るとも劣らない力。だがその全てが通用しない。躱され、防がれ、いなされる。ここに至ってキングは確信する。

 

 

(コイツ……デカログスを……十剣の力を全て見切ってやがるのか……!?)

 

 

ゲイルがデカログス、いや十剣の能力を全て見切っていることを。だがそんなことはあり得ない。キングが持っているデカログスは先のエンクレイムによって手に入れたもの。その能力を知っているとは考えにくい。例え知っていたとしても付け焼刃で対応することなどできるわけがない。それを許すほどキングの実力は甘くない。そんなご都合主義は決してあり得ない。目の前のゲイルの動きには間違いなく経験の二文字がある。キングは知らなかった。自らに匹敵する力を持ち、同じ剣を持つ者の存在を。

 

魔石殺し(ダークブリングマスター)アキ』

 

それこそが今のゲイルの強さの理由。ゲイルはこの半年、数え切れないほどアキと修行を行ってきた。それは即ち、デカログス、十剣との戦いでもある。その能力も、恐ろしさもゲイルはその身を以て知っている。その一つ一つが一本の剣として成り立つ力を十持つ魔剣。だがそれは決して無敵ではない。能力である以上、メリットとデメリットがある。違う剣への変化の際の隙、連携技の接続の間。とても常人では捉えられない十剣との戦い方をゲイルはこの世界の誰よりも理解している。知っている。もしそれがなければゲイルは為す術もなくキングに敗北していただろう。

 

それこそがゲイルがこの半年で手に入れた力。DBという超常の力に対抗するための、人の身でありながら闇の頂に挑むための武器だった。

 

 

「ハァ……ハァッ……!」

「もう終わりか、キング……?」

 

 

肩で息をしながら、キングはゲイルを睨み付ける。だがそこに既に余裕はない。自らの剣が通用しない。その事実によってそんなものはとうになくなってしまっている。故に気づけない。ゲイルもまた肩で息をしていることを。そう、例えゲイルがデカログスを封殺できていたとしてもそれがそのまま勝利となるわけではない。状況は全くの五分。互いにまだ決定打は与えられていない。だからこそゲイルはキングを挑発する。最初で最後。自らが勝つための布石を完成させるために。

 

 

「ぬかせ……もういい……これで終わりだ、グローリー……!!」

 

 

キングは全ての動揺を振り払うようにデカログスを真横に構える。確かにデカログスの能力を見切られているのは間違いない。認めざるを得ない。だが関係ない。ならば、分かっていても防げない技を繰り出せばいい。

 

 

真空の剣(メル・フォース)――――!!」

 

 

瞬間、風が全てを支配した。

 

 

「ぐっ……!?」

「どうだ、グローリー……これではご自慢の剣技も役に立つまい!!」

 

 

苦悶の声を漏らしながらゲイルは剣を突き立てることで何とかその場に踏みとどまるもそこまで。まるで台風の真っただ中に放り込まれたような暴風によってゲイルは身動きを封じられてしまう。これが第六の剣である真空剣の能力。相手の動きを封じる剣。だがそれだけ。確かにすさまじい風ではあるがそれ自体には大きな攻撃力はない。しかしキングにとってこれは必勝の型。絶対の勝利を確定させる前段階。

 

 

「さらばだ……グローリー」

 

 

もはやここまで。言葉は必要ない。キングはそう告げながら最後の攻撃を繰り出さんとする。

 

『デスペラード・ボム』

 

爆発剣によるキングの奥義。死の爆撃波。その名の通り、爆撃によって全てを破壊するキングの名に相応しい一撃。その威力は六祈将軍たち全ての奥義を吹き飛ばして余りあるまさに切り札。真空剣で相手の動きを封じ、無防備なところにこの技を叩き込む。単純であるが故に防御も回避も不可能。だがキングは知らなかった。

 

ゲイルにもまた、それに匹敵する切り札があることを。

 

ゲイルは膝をついたまま自らが持っていた剣から手を放す。だがそれはあきらめではない。その手は腰に収められている、もう一本の剣に。左手は鞘に、右手は柄に。その態勢は剣技においてこう呼ばれる。居合い、と。同時にゲイルは僅かにその刀身を抜き、自らの指を切り裂く。その血が剣に染みわたっていく。

 

 

「……サクラ、力を貸してくれ」

 

 

『天空桜』

 

それがゲイルが刀の名。鍛えた人物も年代も一切不明。かつて神々が使っていたとされる説もある伝説の武具の一つ。砂漠での生活の中で偶然手に入れた宝。何よりゲイルにとって意味があったのは、その刀が自らが愛した妻の名を冠していたこと。

 

 

「斬り裂け……天空桜――――!!」

 

 

ゲイルはその名を叫びながら刀を振りぬき、斬撃を繰り出す。使用者の血を吸い取ることによって、その担い手の特性を斬撃とする技。神の刀でありながら妖刀に近い能力。血を吸い取るという桜の逸話から派生した刀。

 

『風』

 

それがゲイルの特性。その名の示す通り、風を読むことすら可能なゲイルの強さ。そしてそれはこの瞬間、最強の武器となる。

 

 

「な――――っ!?」

 

 

キングはただ驚愕するしかない。自らの渾身の力を込めた真空剣が文字通り切り裂かれてしまった。風の特性を持つ、ゲイルだからこそできる芸当。加えて、この技を、展開を知っているからこそできた戦法。瞬間、風を超える速さでゲイルはキングへ迫る。その身体は光に包まれている。そう、先の斬撃は真空剣を破るためだけではない。その衝撃波によって、ジンの塔の天井を破壊することこそが真の目的。

 

瞬間、天から光が注がれる。紅い、陽が落ちようとしてることを示す夕日の光。空の輝き。

 

 

「天空の秘剣……」

 

 

ゲイルは自らの持つ全ての力をその一刀に込める。空が見える時のみに一度だけ使える、自らの奥義。永遠の空へ。

 

 

「爆発剣舞……」

 

 

キングもまた自らの全てをその剣に込める。全てを灰燼に帰す、自らの奥義。全てを闇へと葬るために。

 

 

「空束斬――――!!」

「デスペラード・ボム――――!!」

 

 

瞬間、世界は崩壊した――――

 

 

「ぐ、ぐうううううう!!」

「がああああああああ!!」

 

 

天空桜とデカログス。二本の剣がぶつかり合い、互い以外の力はいらぬと鬩ぎ合う。その衝撃によって足場は崩れ天井は崩壊していく。そのままではジンの塔が崩れかねない力と力のぶつかり合い。ゲイルとキング。光と闇。対極にありながらも惹かれ合った二人の男。その力は全くの互角。長い年月をかけて培った力の全て。対の存在ある二人の力は拮抗する。そう、力だけは。

 

 

「――――」

 

 

それは誰の声だったのか。瞬きの間も許されない刹那。それでも二人は理解する。互いのこれまでの全て。王の領域にいるゲイルとキング。その瞬間、拮抗は崩れていく。その天秤は片方へと傾く。力でも剣技でもない。ただ明確に二人の間にある壁。

 

『想いの剣』

 

それが剣聖ではないもう一つの剣の終着点。自分ではない誰かのために。他人のために限界以上の力を引き出すことができるもの。

 

『家族のために』

 

それが今のゲイルの全て。島に残してきてしまったハルとカトレアとの約束を守るために。今は亡き妻、サクラのために。

 

 

「オレの勝ちだ……キング――――!!」

 

 

その一刀がキングを切り裂く。それが長くに渡るゲイルとキング、二人の戦いの決着だった――――

 

 

 

「ハァ……ハァ……! お、終わった……のか……?」

 

 

疲労困憊で倒れこみそうになるのを必死に耐えながら、ゲイルはただ辺りを見渡す。先ほどまでの戦いの爪痕。思い出すだけで背筋が凍るような綱渡りの戦い。だがそれは終わった。それを示すように目の前には倒れ伏しているキングの姿。王としてあり得ない、間違いなく敗北した証。同時にゲイルにとっては勝利した証だった。

 

 

(ようやく終わったのか……ありがとな、アキ、ママさん。お前たちがいなかったらあそこに倒れてたのはオレだった……)

 

 

大きく息を吐きながらもゲイルにあるには感謝だけ。ここにはいないアキとマザー。その二人との出会いがなければ敗北していたのは自分だったと。それほどまでにキングの力はゲイルの予想を超えていた。事前にキングの持つDBを、力を知らなければとても敵わなかった。ゲイルからすれば卑怯だと言われても仕方ない理由での勝利であったがそれでも勝利は勝利。これは世界の命運を賭けた戦いでもある。本当ならアキとの二対一で挑むのが当たり前。それを自分の我儘で一対一にしてもらっていたのだから。

 

 

(いや、感傷に浸ってる場合じゃねえ……キングのDBを回収しねェと……!)

 

 

ゲイルはすぐさま我に返り、動き出す。それはキングの持つDBの回収。ゲイルはアキからキングが持つDBの情報を得ていた。その中でも、特に危険なものがあった。それがモンスタープリズンと呼ばれるDB。それは裏DBと呼ばれる危険すぎる物。使用者の心をDBに封じ込め、永遠に戦い続ける怪物へと変えてしまう恐ろしい能力。追い詰められたときに使うキングにとって最後の、捨て身の切り札。それを許すわけにはいかない。

 

ゲイルは倒れ伏しているキングに近づき、そのDBを探す。キングは微動だにしていない。その胸には大きな斬撃の跡。空束斬をまともに食らったキングにはもはや戦う力は残っていない。

 

 

(よし……これだな……)

 

 

ゲイルは焦りを感じながらもようやくその手にDBを回収する。モンスタープリズンに加えてワープロードとブラックゼニス。これでアキが危惧していた最悪の展開は回避できた。だが

 

 

「許さん……許さんぞ……グローリー……」

「っ!? キング……その身体でまだ動く気か……!?」

 

 

先ほどまで完全に気を失っていたはずのキングは目を覚まし、あろうことかそのまま立ち上がる。ゲイルは驚愕し固まりかけるもすぐさまその場を飛び退き、再び剣を構える。まさに執念の塊とでもいうべきもの。その証拠に未だキングはまともに動くことができていない。立っているだけで精一杯。戦うことなど不可能。だがそれを超える怒りと憎しみがキングを支配している。それに呼応するように、ジンの塔が震える。まるでそれを祝福するかのように。

 

憤怒。今のキングあるのはそれだけ。剣を交える中で見えたゲイルの心の内。愛する家族への想い。それによって敗北した自分。一体自分とグローリーに何の違いがあったというのか。自分にもそれはあったはず。ルシアとエミリア。愛していた息子と妻。だがそれはもういない。奪われたから。誰に。決まっている。目の前にいる男によって。だからこそ、自分は目の前の男、グローリーにだけは絶対に負けるわけにはいかない。例えそれによって

 

 

「さらばだ……グローリー……そして自分(キング)よ!!」

 

 

心を失った怪物を超える、羅刹になり果てるとしても。

 

 

同時に辺りの空気が痛くなるほどに一気に張り詰めて行く。嵐の前の、津波の前のような静かさが全てを支配する。それは一本の剣から生まれる気配。

 

 

第九の剣。十剣中最凶の剣。持つ者の闘争心以外全ての感情を封じ込め、限界以上の力を与える形態。だがその強力さから力の制御が不可能であり、剣は暴走し最終的には使い手の命を奪おうとする魔剣。そのあまりの危険さ故、魔石殺しであるアキですらゲイルの前では決して使わなかった禁忌の剣。その名は

 

 

「オオオオオオオオオオオ――――!!!」

 

 

羅刹の剣(サクリファー)

 

 

闘いの鬼である羅刹。その名を冠する狂気の剣が解き放たれる。本来ならあり得なかったことが現実に変わる。エンクレイムによって変わらずジンの塔は胎動する。まるで新たな生命の誕生を祝福するかのように。

 

 

今ここに怪物の檻を超える、羅刹の王が誕生した――――

 

 

 


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