ダークブリングマスターの憂鬱(エリールート)   作:闘牙王

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第四十話 「母なる闇の使者」

魔王パンプキン・ドリュー。金術師オウガ。処刑人ハードナー。一人一人がDC最高司令官キングに匹敵すると言われる王たち。だが三人は互いに睨み合ったまま身動き一つしない。いや、ただ同じ一点を見つめている。そこには一人の少年の姿があった。シンクレアの争奪戦に加わる資格がある四人目の担い手。魔石殺し(ダークブリングマスター)アキ。

 

 

「誰かと思えば……まさかそちらから姿を見せるとはな。初めましてといったところか、金髪の悪魔よ」

 

 

その異形な姿からは不釣り合いなどこか厳かな雰囲気を纏いながらドリューは乱入してきたアキに向かってそう告げる。先ほどまでオウガ、ハードナーと死闘を繰り広げていたとは思えないほど落ち着き払っている姿はまさに魔王に相応しい。それは敬意にも似た感情。自らと引き分けるほどの力を持つキングを下した金髪の悪魔に対するもの。同時にキング以上に自らにとって厄介な相手が現れたことに対する明確な敵意。

 

 

「こんなガキにキングがやられたってのか? キングの野郎も地に堕ちたな。オレ様がぶち殺してやるつもりだったってのによ……!」

 

 

ドリューとは対照的に、今にも飛びかかりかねない獰猛さを見せながらオウガは吠える。戦いに水を差されたこと、何よりも自らが最大の獲物だと見定めていたキングを先に討ち取られてしまったことに対する怒り。その容姿もオウガからすればただの子供に過ぎない。自らの内に渦巻く鬼の闘争本能のまま、オウガはアキを睨み付ける。

 

 

「なんにせよこれで手間が省けたってわけだ……そうだろう、わざわざシンクレアを持ってきてくれた悪魔さんよ?」

 

 

不敵な笑みを見せながらハードナーはそう挑発する。ハードナーからすればドリュー、オウガを倒しシンクレアを手に入れた後の方が面倒だと感じていた。自分たちが戦っている間にアキに逃走されれば追跡するのは困難。それが向こうからやってきてくれたのだから。この場には既に四つのシンクレアが集まっている。残るは最後のシンクレアのバルドルのみ。それが集えば星の記憶が手に入る。三人の王たちはそれぞれの渇望が叶う瞬間が近づいていることを感じ取り、高揚する。その瞳にはアキが首に掛けているシンクレアが映る。

 

だがそんな三人を前にしてアキは微動だにしない。どころか一言も喋ることもない。しかしそれは決してアキが三人を無視しているわけでも、侮っているわけでもない。もう一つの深刻な戦いが巻き起こっていたからに他ならない。それは

 

 

『おい! 何を好き勝手に言わせておる!? さっさとお主も名乗りを上げんか!』

 

 

アキの胸元にいるマザー。そのテンションがこれまでにない程に上がってしまっているということ。マザーはまるで自らの子の授業参観に来たかのように舞いあがり、そしてアキに向かって捲し立てる。三人に対抗するかのように。親バカ同然の姿。

 

 

『うるせえよ! 何で俺が名乗りなんてあげなきゃなんねえんだよ!? やりたきゃてめえが勝手にやれ!』

『できるのならとっくにやっておるわ! だが奴らには我の声は聞こえん! さっさと言い返さんか、我はお主の物だと! 今言わずにしていつ言うつもりだ!?』

『何そんなに必死になってんだよ!? これから戦闘なんだからてめえは黙ってろ、集中できねえだろうが!?』

『当たり前であろう! 見よ、奴らが我を見る下卑た視線を……身も毛もよだつ。お主、まさか寝取られの趣味があるのではなかろうな? 寝取るだけで十分じゃぞ?』

『お、お前な……』

 

 

この期に及んでもなお平常運転の駄石に辟易するしかない。状況的に言えば最終決戦に匹敵するはずなのにこの空気は何なのか。本当にドン引きしているのか、マザーは三人を嫌悪しているらしい。この瞬間だけはあの三人に同情するしかない。まるで端から見れば異常性癖扱いされているも同然なのだから。本音を言えばこちらからこいつを投げ渡したいところなのだがそうもいかない。忘れてしまいかねないが文字通り、これは世界の命運を賭けた戦いなのだから。

 

 

(と、とにかく間に合ったみてえだな……まさか弱ってると思われてる自分を無視して戦い始めるなんて……!)

 

 

ぎゃあぎゃあ頭の中でうるさいマザーは無視しながら状況を確認する。幸いにもどうやら戦いは途中であり、誰も脱落していなかったらしい。もしこれで誰かがシンクレアを二つ持っていれば詰んでいたかもしれなかったのだから背筋が寒くなる。まさか一番組みしやすいと思われる自分を無視して戦い始めるなんて思いもしなかった。それだけ自分の強さに自信があるのかそれとも単純なだけなのか。慌ててジンの塔から向かおうとするも口説き文句がどうのこうのと絡んでくるマザーとのいざこざのせいで落下での登場という間抜けなことになったのだがどうやらそこは誤魔化せたらしい。とりあえず当初の予定通り戦闘を、そう剣を構えんとした瞬間

 

 

『それで? いつまでその茶番は続くのかしら、マザー?』

 

 

そんな聞いたことのない声が頭に響いてくる。聞く者を魅了するような妖艶さと危うさを感じさせる女性の声。

 

 

『ふむ、誰かと思えばお主か、ヴァンパイア。久しいの。相変わらず陰気な声をしておるの』

『ええ、久しぶりねぇマザー。そういうあなたは五十年前とは別物みたいだけど……もしかして人間の真似事でもしてるつもりなのかしらぁ?』

 

 

マザーの悪態も何のその。そんな物些事だとばかりにクスクスと妖艶な笑みを浮かべるかのようにドリューの持つシンクレア、ヴァンパイアが囁いてくる。思わずその事実と空気に圧倒されかけるも

 

 

『相変わらずなのはお互い様だと思いますが……ともかく、お久しぶりですマザー。お元気そうで何よりです』

『ひ、ひさしぶり……マザー。げんきにしてた……?』

 

 

そんなものはまだ序の口だとばかりにさらにもう二つの女性の声が混じってくる。聞く者を癒すかのようなお淑やかな声とそれとは対照的な引っ込み思案な純粋さを感じさせる声。アナスタシスとラストフィジックス。ヴァンパイアと同じく、マザーと並びDBの頂点に立つ五つの母。母なる闇の使者。なのだが

 

 

『アナスタシスにラストフィジックスか。お主らも変わらんの』

『変わらないというのは私たちにとっては褒め言葉だと思いますが……ヴァンパイアではありませんが貴方は随分変わったようですね、マザー』

『うん、で、でも……あたしはいまのマザーのほうがすきかな……』

 

 

そんなことなど関係ないとばかりにシンクレアたちはそのまままるで五十年ぶりの再会をした友人のように会話を始めてしまう。まるで女子会のよう。そう、そこでようやく気付く。自分たち担い手にとってはシンクレアの争奪戦。しかしシンクレアたちにとっては必ずしもそうではない。それが目の前の光景。シンクレア四人(?)が集まっての女子会という意味不明の光景だった。

 

 

『そういえばマザー、バルドルとは連絡を取っているのですか? あの娘は随分と貴方と喋りたがっていたようですが……』

『そうだった! バルドルしんぱいしてたよ? なんかいよんでもこたえてくれないって。なんとかマザーにあいにいこうとがんばってたみたいだけど』

『っ!? な、何で我があやつに会わねばならぬ!? そもそもあの意味なしトークに何時間も付き合わされるのは御免じゃ!』

 

 

本当に嫌がっているのか、知らずマザーは震えてしまっている。どうやらマザーにとってバルドルは苦手な相手らしい。というかどいつもこいつも個性が強すぎる。あれだろうか。やはりシンクレアというのはマザーのように芸人気質でなければいけないのだろうか。

 

 

『そんなことはどうもでもいいわぁ……それでぇ? 今更やってきてどういうつもりマザー? まさか私たちの戦いに割って入るつもりなわけぇ?』

 

 

そんな女子会にうんざりしたのか、それとも別の理由か。ヴァンパイアが心底呆れ気味にマザーにそう告げる。挑発にも似た言動。マザー曰く性格的に最もシンクレアらしいシンクレア。それが当たり前なのでは、と突っ込みたかったのがそれはともかくマザーの言わんとしていることを何となく理解する。

 

 

『当然であろう。真打である我抜きにして儀式を始めるなど恐れ多いにもほどがある』

『大した自信ねぇ、ろくに力も残ってないくせに……大人しく漁夫の利でも狙ってれば良かったんじゃなぁい? それとも逃げる準備かしらぁ?』

『なるほど、その発想はまさに我が主様と同じじゃの。クズという意味ではお主と共通するところはあるの。もっともヘタレなのは譲れぬが。何、簡単なことよ。我がいなくとも我が主様であればお主の、何といったか……ネクロマンシーとかいう根暗な術を使う担い手など相手にならぬ』

『――――は?』

 

 

瞬間、空気が凍った。比喩でも何でもなく、ヴァンパイアの周囲が歪む。そのシンクレアの力が時空を歪める。初めて肌で感じるマザー以外のシンクレアの波動に思わず息を飲む。だがそれ以上に、違う意味で自分は息を飲むしかない。そう、それは

 

 

『お主だけではない。アナスタシス、ラストフィジックス。お主らの担い手も同じじゃ。でかいだけのマゾ男も頭も筋肉でできていそうな鬼も敵ではない。そうであろう、我が主様?』

『ぶっ――――!? マ、マザー、お前なんつータイミングで話を振ってくるんだっつーの!?』

 

 

他の担い手をコケ下ろすような言動をまるで気にすることなくぶっこんでいること。唯我独尊、慢心の塊のマザーからすれば当たり前の言動。だがこの場においてのそれはまさに火薬庫で火遊びをするに等しい行為。シンクレアはそれぞれが自らに相応しい担い手を探し出し、それを主としている。それが馬鹿にされること、侮辱されることが何を意味するか。

 

 

『……前言を撤回しなさい、マザー。主に対する侮辱は許しませんよ』

『ますたーのわるぐちをいうんなら、マザーだっておこるんだから!』

 

 

同時に、二つのシンクレアもまた力を解放し、怒りを露わにしている。当たり前だ。シンクレアたちにとっては自らの主、もとい彼氏が馬鹿にされたに等しいのだから。だというのにマザーは飄々としている。一体どんな神経をしているのか。盛大な彼氏自慢大会に巻き込まれる自分はどうしたらいいのか。救いなのはこの声が聞こえているのは担い手では自分だけということだけ。もし他の三人に聞こえていたら放送事故でしかない。

 

 

『大した自信ねぇ……それで? そこで借りてきた猫みたいに縮こまってるのがご自慢の担い手様ってわけぇ……?』

『うむ、どうした何を遠慮しておるアキ? さっさと名乗りを上げんか?』

『…………き、金髪の悪魔のアキです。よ、よろしく……』

 

 

明らかに憎悪に満ちた視線を吸血鬼から感じながらそう名乗りを上げる。思わず魔石殺しと口にしてしまいかけるも寸でのところで思いとどまる。この状況でそんな二つ名を口にしたらどんなことになるか。というか自分は何でこんなに戦々恐々としなければいけないのか。女子会に男一人で混じってしまったかのような居心地の悪さ。

 

 

『そう……やっぱりあんたが金髪の悪魔を担い手にしてたのねぇ……悪趣味なのはあんたの方でしょ、マザー?』

『同感ですね。かの者を主にするなど……我らに対する裏切りですよ、マザー』

『あ、やっぱりきんぱつのお兄ちゃんだ! あたしラストフィジックスっていうの! よろしくね!』

 

 

ヴァンパイアとアナスタシスにまるで仇のような視線を浴びせられてしまい、思わず後ずさってしまう。どうして金髪の悪魔というだけでこんなに敵意を向けられなければならないのか。他のシンクレアの担い手だからというだけでは考えられない怨嗟にも似た感情。だというのにラストフィジックスは何なのか。天使なのか。レイヴよりもレイヴらしいシンクレアという異名は伊達ではないらしい。

 

 

『ふん、負け犬の遠吠えでしかないの。どちらにせよ、お主らはアキの物となる運命よ。もっとも我が主様が欲しておるのはお主らの身体だけじゃがの』

『お、おまっ!? 誤解を招くような言い方するんじゃねえよ!? 俺がまるでクズみたいじゃねえか!?』

『今さら何を言っておる。お主がクズでなければ何がクズだというのじゃ? ほれ、さっさと口説き文句の一つも言わぬか。半年時間があったんじゃから一つや二つはあるじゃろ?』

 

 

そんな心底愉しそうなマザーの言葉に返す言葉もない。あるのは絶対零度にも似たヴァンパイアとアナスタシスの冷たい侮蔑の視線と何を言われるんだろうかと羨望のまなざしを向けてきているラストフィジックスの視線だけ。いつかエリーに言われた五股だのクズだのが冗談ではなくなりかねない状況。その全てを振り切って剣を握る。これ以上の女子会を終わらせるために。何よりもこれ以上巻き込まれる前に。

 

 

「…………魔石殺し(ダークブリングマスター)アキだ。お前らが持っているシンクレア、全部奪わせてもらう」

 

 

担い手とシンクレア。両者から見れば二つの意味がある宣言と共に四人の担い手の儀式が再開された。

 

 

 

最初に動いたのはアキだった。いや、その姿を一瞬ではあるが三人は見失う。唯一ドリューのみがその姿を捉える。何故なら、アキが風のような速度を纏ったまま自分に向かって迫ってきていたのだから。

 

 

「……なるほど、舐められたものだな。その思い上がりを後悔するがいい」

 

 

ドリューはその速さに目を奪われながらも一瞬で看破する。アキが一番最初に自らを狙ってきた、その意味を。恐らくは自分がこの三人の中で一番組みしやすいと判断したのだと。それはまさに魔王にとっての最大の侮辱に等しい。それに報いを。その指先がアキに向けられる。確かにアキの速度は想像を超えるものではあるが対応できないレベルではない。速さという意味なら閃光のルナールの方が上回る。それを下したドリューならばなおのこと。さらにドリューにはヴァンパイアによる斥力という絶対防御がある。どんなに速さがあろうと関係はない。同じシンクレアであるアナスタシスならまだしも、それ以外のDBに後れを取るなどあり得ない。だがドリューは知らなかった。

 

あらゆる魔法を切り裂く魔法剣の存在を。

 

 

「何――――っ!?」

 

 

ドリューは反射的に紙一重でアキの剣閃を避ける。だが驚愕するしかない。間違いなく斥力によってアキを弾き飛ばそうとしたはずにもかかわらず、それが通用しない。いや、無効化されてしまっている。ただ剣を振るわれただけで。それこそがアキが持つ封印剣の能力。魔法をはじめとする切れない物を斬る魔法剣。ヴァンパイアの引力、斥力であってもそれは例外ではない。

 

 

「――――」

 

 

一言も発することなく、アキはまるで鬼神の如き勢いでドリューへと襲い掛かっていく。音速剣の速さと封印剣の防御。それによってドリューはヴァンパイアの能力と魔法を封殺されてしまう。極められた闇魔法も、絶対であるはずのヴァンパイアの力も。その全てがアキには通用しない。その全てが封印剣によって切り払われる。それはアキの魔石殺しとしての感覚と魔導士殺しとしての経験によるもの。魔石殺しとしての能力によってアキはシンクレアの力の流れすら読み取ることができる。それに合わせて魔導士殺しとしての経験によってドリューの魔法も対処可能。それによりシンクレア、マザーに頼らずともアキはその自力のみでドリューを追い詰める。

 

 

「っ! この私を舐めるな!!」

 

 

瞬く間に己が追い詰められるという状況を前にしながら、それでも魔王は屈しない。シンクレアと魔法が通用しない。だがそれは先のハードナーとの戦いにおいても同様。ドリューにはキングに匹敵する剣の腕が、剣技がある。DBだけに頼ることない魔王の自負。だがそれすらも魔石殺しは打ち砕く。

 

それはほんの一瞬だった。たった数回の剣の交差。それによりドリューは悟る。自らと目の前の剣士であるアキとの間にある力量差を。それこそが王の領域を超えたアキの剣技。剣聖には届かなくとも、その領域に指をかけ始めている者の実力。キングとの死闘を経て覚醒したアキの今の実力。それを示すようにアキの一刀によってドリューの宵の剣は打ち砕かれる。歴然たる実力の差を見せつけるかのように。

 

そのままアキの最期の一振りが落とされる。避けることも防ぐことのできない爆発剣での一撃。ドリューであっても一撃で戦闘不能にされてしまうであろう一閃は

 

 

「何勝手にオレ様の獲物に手を出してやがる、ガキが!!」

「オレを無視しやがるとはな……身の程を知れよ、小僧」

 

 

残る二人の王による乱入によって無意味と化す。

 

 

「く――――っ!?」

 

 

アキは寸でのところでその場を飛び退き距離を取ろうとするも追い縋ってくる金の塊によって吹き飛ばされてしまう。音速剣によって離脱せんとするも剣の形態変化を行うことができず鉄の剣によって応戦するしかない。オウガの金術とハードナーのシンクレアの力。それによって千載一遇のドリューを討ち取る機会を失ってしまった。

 

そう、それこそがアキの狙い。三人の中で相性がいいドリューを最初に討ち取ることでシンクレアを二つ手に入れ、他の二人を圧倒する。シンクレアの極みすら使う暇を与えない電光石火。だがそれは失敗に終わってしまった。いや、状況は最悪と言ってもいい。

 

 

『なるほどねぇ……悔しいけど認めてあげるわぁ、マザー。そこの供物が思ったよりもやるってことはねぇ……』

 

 

ヴァンパイアは嗤う。自らの主が敗北しかけたにもかかわらず。それすらも余興なのだとばかりに。だがそれはただの自棄ではない。もっと愉しいことを思いついた、そんな邪悪な笑み。

 

 

『アナスタシス、ラストフィジックス……あの時の約束は覚えてるわねぇ……?』

『ええ、本意ではありませんが我が主の勝率が少しでも上がるなら致し方ありません』

『ご、ごめんねマザー……みんなとさきにやくそくしちゃってたの……』

「へ……?」

 

 

アキは思わずそんな変な声を上げてしまう。当たり前だ。ドリュー、オウガ、ハードナー。いや、ヴァンパイア、ラストフィジックス、アナスタシス。その全ての視線がアキに向けられているのだから。自分を取り囲むように。それは三人の担い手たちの本能。アキの実力が自分たちを超えていることを瞬時に悟ったが故。そして何よりも

 

 

『ふむ……こうなるなら我もバルドルの奴の女子会に参加するべきだったかもしれんの』

 

 

他のシンクレアたちの彼氏を馬鹿にし、その怒りを買ってしまったこと。

 

 

今ここに、アキとマザー。担い手たちと三つのシンクレアの三対一の戦いの火蓋が切って落とされた――――

 

 

 


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