艦シーメールの鈴谷になってとある鎮守府に着任した少年の話   作:ゔぁいらす

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タイトルを変更しました。理由は回りくどいタイトルよりも一目でどんな内容なのか分かる様なタイトルの方が良いかなと思ったからです。
それと鈴谷のモノローグの一人称も俺に統一しました。そっちの方が熊野や他の艦娘に振り回される鈴谷の気苦労や戸惑いなんかが分かりやすいと思ったからです。
これからもよろしくお願いします。



胸囲の格差社会?

 工廠に入ると明石と夕張が俺達を迎えてくれた

「あっ、鈴谷に熊野。待ってたわよ!」

「それではそこに座ってくださいね」

明石に用意されていた簡易的な診療スペースの様な場所に通される。

そこでなにやら2人は注射機を用意し始めた。

そういえば俺が鈴谷になる前もあんな注射器で麻酔を射たれたんだっけ

「あの・・・改装というのは何をするんですの?」

熊野が不安そうに尋ねる

「あーそれは私から説明するね!」

夕張が今回の改装についての説明を始めた

「これからあなた達には航空巡洋艦になる改装を受けてもらうの!それで来てもらったんだけど少し艤装の換装に伴ってまた手術を少し受けてもらう事になるわ。でも大丈夫。前回程大規模ではないからすぐに終わるわ!」

夕張はそう言った。

しれっと言ったがまた手術を受ける事になるのか・・・・

そんな時脳裏に加賀さんの言っていた艦種が変わった副作用で本当に女になってしまったという話を思い出す。

そんな・・・俺の約20年間も付き合って来た相棒とこんなにも急に別れなければいけない事になるのか!?

でも艦娘になる道を選んでしまった以上ここで引く訳にもいかない。

それにもし女の子になれたなら古鷹達ともっと仲良くなれるかもしれないし加古にもかわいがってもらえるかも・・・・って何考えてんだ俺!!前者はともかく後者はおかしいだろ・・・やっぱり最近毒されてるのかなぁ・・・

それに何より熊野が女の子になるのなら俺の気苦労も無くなるし他の艦娘とお風呂だって一緒に入れる様になるじゃないか!

さらば相棒・・・お前と過ごしたこれまでの事・・・・忘れないぜ!

俺は今はショーツに包まれている下腹部の相棒に別れを告げた。

そして

「それじゃあチクッとしますよ〜」

明石が俺に麻酔を射つ。

横では夕張が熊野に麻酔を打っていた。

そして麻酔が効いて来たのか意識が遠くなってくる

薄れゆく意識の中

ああ・・・これで俺の男としての人生も終わりか・・・・

せめて教えてくれれば最後にシコるくらいの餞別はしてやれたろうになぁ・・・

ごめんな相棒。童貞のままお前を先に逝かせてしまって・・・・

そんな事を考えているうちに意識は完全にブラックアウトした。

 

 

それからどれ位経ったのか意識がじわじわとハッキリとして来て俺は重い瞼を開く

「う・・・・ここは?」

俺が見たのは艦娘になって初めて見たのと同じ天井だった。

試しに手足を軽く動かすといつも通りの反応を手足は返してくる。

よかった手術は成功したらしい。

俺は真っ先に股間を確認すると触り慣れた感覚が股間と腕から脳に伝わって来た

「相棒!よかった・・・・俺・・・男のままだ・・・」

俺は自分が今は艦娘だと言う事も忘れ相棒との再会を喜んだ。

そして嬉しくなった俺はベッドから起き上がろうと身体を起こそうとすると

ぶるん

と何かが俺の胸で揺れた。

ん?なんだろう・・・胸に凄く違和感がある。なんというか・・・重い

俺は恐る恐る胸の方を見つめてみるとそこには小高い丘・・・いや山が2つそびえ立っている。

「もー夕張と明石のいたずら?何か病衣に詰めてあるじゃん」

俺は目の前のそれを信じる事が出来ずそう呟いてその膨らみを触る。

するとその膨らみを触った手には柔らかな感触、そしてその膨らみを触ると何故か胸がこそばゆいような変な感覚が伝わって来た

「ふわぁっ!」

なっ・・・なんだ!?変な声出ちゃった・・・というかこれってもしかして・・・・いやもしかしなくても!!

俺はベッドから飛び降り、病室にあった鏡の前で病衣の胸元を勢い良く開いた。

すると開かれた胸元からはたわわな肉の塊がぷるんと飛び出す。

「な・・・・・なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

俺は驚きの声を上げた。

なんで・・・なんで俺こんな巨乳になってるんだ!?

確かに艦娘になって胸は少し大きくなった。

でもこんな急に巨乳になるなんて・・・・これが換装の影響なのか・・・?

俺は恐る恐る鏡に映った自分の胸の膨らみに触れた

「んぁうっ・・・♡やわらかい・・・」

ダメだ・・・何だこの未知の感覚!?クセになってしまいそうだ。

そんな感覚を覚える度自分が更に男と言う生物から遠ざかった様な気がした。

そしてそのまま俺は自分の胸を触り、そして鏡の中で胸を触って悶える少女を見て変な気分になっていた

「あぅっ・・・♡何だよこの感覚・・・んひぃ♡だめっ・・・早くやめないとっ・・・あっ♡俺・・・・私・・・・・変になるぅ・・・・」

そんな甘い息を吐いていると突然

「鈴谷!どうしたの!?」

という夕張の声と共に病室のドアが勢い良く開く

「あ・・・・・・・・!!」

俺はその声で正気に戻り、鏡には胸を触っている自分がまざまざと写っている

「あっ、ごめんなさい・・・取り込み中・・・だった?失礼しましたー」

そう言って夕張は出て行こうとするので

「ごっ・・・・ごめんなさい!行かないで!!取り込み中じゃないからぁ!!!」

すかさず胸をしまい込み必死に彼女を呼び止め、なんとか夕張を呼び止めると彼女は病室に置いてあった椅子に座り、俺に話をはじめた

「どう・・・・?航空巡洋艦になった感想は」

感想を求められるが急な事に自分自身もよくわかっておらず

「ええっと・・・その・・・感想って言われても・・・急にこんなおっぱいが大きくなるなんて・・・」

俺はしどろもどろにそう答えた

「そうよね〜私も男の子だし憧れちゃう・・・でも女として嫉妬しちゃうわその胸!まさかそんなに大きくなるなんて」

夕張は他人事の様に言った。

「これが・・・その・・・艦種変更の副作用奴なの?」

俺は夕張に尋ねる

「え、ええ。そうよ。説明が省けて助かるわ。でも何で鈴谷がその事知ってるの?」

それはもちろん加賀さんから聞いて居たから・・・でも聞いてたのと違う・・・

「それは・・・」

その時加賀さんに自分が男だった事は秘密にしておいて欲しいと言われた事を思い出し

「それは・・・その・・・本で読んだの!こう見えても鈴谷ベンキョー熱心だからさぁ・・・あはは・・・」

そう誤摩化した

「そう・・・なんだ。まあ良いわ。あなたと熊野は航空巡洋艦になる手術は無事成功したわよ。これからあなた達は今までより沢山の水上機が乗せられる様になったの!簡単に言うと空母と重巡のハイブリッドって所かしらね」

夕張はそう言った。空母と重巡のハイブリッドかぁ・・・それなら俺も加賀さんみたいに・・・

俺の脳裏に道着を着て弓から華麗に艦載機を繰り出す鈴谷(おれ)の姿が浮かぶ。

もしかしたら加賀さんに弓の使い方を教えてもらえたりして・・・

『鈴谷、腰はもう少しこう引いて・・・』

『あっ・・・加賀さん・・・胸が当ってますよ・・・・・』

『あら・・・しょうがない子ね・・・でもあなたも男の子だものね。少しくらいなら良い・・・わよ・・・?』

そんな加賀さんに弓を教えてもらう妄想が俺の脳裏によぎる

「それじゃあ鈴谷も加賀さんみたいに弓でヒコーキを飛ばしたり出来るの!?」

俺は希望に満ちあふれて鼻息を荒くしながらそう夕張に問いかけた。

すると

「それはないわ」

夕張は即答し俺の希望は即座に砕け散った。

「ええーそんなぁ・・・」

「あら?残念そうね。本当の空母になるにはとても大手術が必要なのよ・・・それにあなたを空母にする計画なんて今は無いし・・・別に私達の好き勝手にしてもいいならあなたを空母っぽい何かに改造して上げても良いけど・・・?」

夕張は不敵な笑みを浮かべて言った。

そんなよくわからない手術受けられるか!

「いっ・・・いや・・・遠慮しとく」

俺はそう答えた。

「そう。残念。新しい研究が出来ると思ったんだけどなぁー」

夕張は心底残念そうな顔をしている

「鈴谷はモルモットじゃないんだから!」

「あーごめんごめん!冗談だって」

夕張はそう言って笑う

冗談にしても笑えない。

そういえば熊野はどうなったんだろう?

「ねえ、夕張 熊野はどうしてるの?」

俺は夕張に尋ねると

「ああ。熊野ならもうあなたより先に目を覚まして部屋へ戻ってるわよ」

そう答えた。

俺の身体にこれだけの変化が起きてしまったんだ。熊野には何が起きているか見当もつかない。

もしかしたら本当に女の子になっているかもしれないし俺みたいにナイスバディーになっているかもしれない。

そう考えると居ても経っても居られなくなったので

「夕張、ありがと。それじゃあ鈴谷も部屋に戻るね!!」

俺はそう夕張に言い残し病室を出て部屋に向かった。

「熊野ー!!ってあれ?」

彼女の名前を呼び部屋へと入るがそこにはさっきまでと余り変わらない様に見える熊野が居る。

「あら鈴谷・・・ってその胸どうしましたの!?」

熊野が俺の胸を見るなりこちらに駆け寄ってくる

「あ、あの・・・航空巡洋艦になった副作用でこんなになっちゃったんだって・・・あははは・・・」

俺がそう熊野に説明すると

「きぃーっ!!羨ましいですわ・・・でもわたくしも少しですけど胸が大きくなったんですのよ!?」

そう言うと熊野はおもむろに服を脱ぎ始める

「わぁ!ちょっと熊野!?そんな急に服脱がないでよ!」

俺はとっさに手で顔を覆う。

あれ・・・?熊野は男の筈なのになんで俺恥ずかしがってるんだ・・・?

「見てくださいまし!」

熊野のそんな声が聞こえたので俺は恐る恐る熊野を見た。

しかしその胸は以前同様真っ平らなまま・・・・というかなんだか更に胸板が厚くなってる様な・・・・それにさっきまで気付かなかったが熊野ってこんなに背、高かったっけ?さっきまでは俺より背が低かったのに今では俺と同じくらいの身長があった。これが彼女に対する艦種変更の副作用なのかなぁ・・・?

「何黙ってるんですの?大きくなってますわよね!?」

熊野はそう尋ねてくる

「いや全然」

俺は考え事をしていた事もあってかそう即答してしまった。すると

「きぃー!!鈴谷だけズルいですわ!!そんなに大きなお胸になって!!わたくしにも分けてくれませんこと!?」

そう言うと彼女は俺の胸をがっちりと鷲掴みにした

「んひゃぁっ!」

自分で触った時とはまた違う感覚が俺を襲う。

くすぐったいと言うより痛い・・・熊野・・・こんな力強かったのか・・・なんだか熊野が俺の知っている熊野から変わってしまった様な・・・そんな気がして何故か俺の中に恐怖心の様な物が生まれていた。

「いっ・・・痛いよ熊野・・・」

俺はすり切れそうな声でそう言うと

「ご・・・ごめんなさい鈴谷・・・!わたくし、そんな力を入れたつもりはなかったのですが・・・」

熊野は申し訳無さそうに俺の胸から手を離して頭を下げた。

そんな熊野を見て何で自分がそんな気分になったのかが分からなくなり

「だ・・・大丈夫だよ・・・鈴谷もこんなにおっぱいが大きくなって自分自身で一番戸惑ってるから・・・」

と言うと

「もー!心配した側からイヤミですの!?もう知りませんわ!ふんっ!」

怒ったのかベッドでふて寝を始めてしまった。

「ごめんって熊野ー、別に嫌味とかじゃないんだってばー!だからそんなに怒らないでよ〜」

きっとさっきの恐怖心はきっと熊野に対してでなくここまで変わってしまった自分の身体に対してだと言い聞かせ、俺は熊野のご機嫌を取ろうと熊野に謝った。

これが杞憂で済めば良いんだけど・・・・

俺の心の片隅にはそんな不安感が影を落としていた。




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