埠頭での戦いを終えてそう間もない頃、セイバーの真のマスターである衛宮切嗣はランサーのマスターのケイネスの始末するために彼が宿泊してる冬木ハイワットホテルという高級ホテルに赴いた。 ケイネスの工房は正攻法で挑めばまさしく難攻不落の等しいモノだ。 しかし衛宮切嗣は通常の魔術師ではない。故に正攻法で挑むなぞありえない。
まず切嗣は部下の舞弥にケイネスの監視を頼み、自分はホテルでボヤ騒ぎを起こしホテルの宿泊客をケイネス以外の全員を追い出した。そこからホテルを
ホテルが瓦礫の山に変わり果てた事を見届けた切嗣はすぐさまその場を後にした。
部下の舞弥がアサシンのマスター・言峰綺礼に襲われるというアクシデントがあったが何とかその場を切り抜けた。
その後、舞弥と共に拠点であるアインツベルン城に向かって車を走らせていた時だった。
後ろから猛スピードで追いかけて来る車が現れそこから軍用ライフルを撃ってきたのである。
前を走る車の窓からセイバーの真のマスターである衛宮切嗣が身を出して後方から追撃してくる車二台に向けて拳銃を発砲する。しかし二台の車は防弾加工しているのか車体に穴をあける事が出来ない。
そして仕返しとばかりに数人の男達が車の窓やサンルーフから身を出し軍用ライフルである「FN FALライフル」と「M16ライフル」を発砲する。
「捕まって下さい!」
車がライフル弾で穴だらけになりながらも運転手の舞弥は車を更に加速して敵から距離を取ろうとする。
しかし相手もスピードを上げ喰いついてくる。さらにライフルの銃撃に危機に陥っていく。
「くそ! 奴らは何者なんだ!」
切嗣は悪態をついた。 まさか自分達以外に近代兵器を持ち込んでくる者達がいるとは…。
応戦するが如何せん武器が貧弱だった…。拳銃と軍用ライフルとは火力が違う。人数も向こうのが上だ。
このままだとやられる… 令呪でセイバーを呼ぶべきかと思ったが、そうなるとアイリスフィールが孤立してしまう。彼女もまた自分達と同じ敵に襲撃されてるかもしれないのだ。
切嗣は彼女とセイバーを囮にして敵を不意打ちする作戦を立てていた。確かにこの作戦なら敵を背後から襲撃するのにはもってこいだろう。更に隠密のために切嗣は部下の舞弥の二人で行動していたのだがこのように多人数で攻撃されてしまうと不利になってしまう。ここにきて作戦が裏目に出てしまった…。
「なんだ…? 奴らはどうして追ってこない?」
何とか打開策を考えていた切嗣だったがここにきて敵が襲撃者達が車のスピードを落としていった。
自分達はフルスピードで走ってるため、みるみると敵との距離が離れていった。
「何かあったのでしょうか…?」
「分からない… だが油断はできない」
相手の不可解な動きに不気味に感じる切嗣と舞弥。
しばらく走り続け二人が乗る車はトンネルに入った。後ろを振り返ると敵は姿はない。
どうやら振り切ったようだ。ほんの少しだが緊張がほぐれて躰を休める事ができた。
「連中は何者だったのでしょう?」
「恐らくだが奴らは傭兵だろう。アインツベルンが僕を雇ったように誰かが連中を雇ったんだ。問題は誰かかだ…。」
敵は自分達の作戦に気付いていたのだろう。あっという間に襲い掛かってきたのだから待ち伏せもしていたはずだ。
厄介な事になった…。切嗣は愚痴る。
切嗣は魔術師の裏をかく事に特化してる。魔術師が嫌う銃器類を使うのもその理由のひとつだ。魔術師相手ならこの戦法はとても有効なのだが銃器や近代機器を使ってくる、つまり現代戦に通じてる相手だとその戦法があまり通用しないのだ…。更に自分の切り札の礼装は魔術師相手には絶大な効果があるのだが先ほど敵のように銃器を中心に攻撃してくる相手だとそれも効果がない。そういった相手だと自分のアドバンテージは生かせない為に不利になりやすいのだ。
「作戦の練り直しが必要だ…。とにかくアイリとセイバーと合流しよう」
「はい。アインツベルン城へ急ぎましょう。」
舞弥は拠点であるアインツベルン城を向けてアクセルを踏んだ。トンネルの出口が見えた。
なんの異常もなくトンネルを出ると突如、風を切り裂くような爆音が二人の耳に響いた。
一体何事なのかと切嗣と舞弥は空を見る。そしてそれを見た二人の表情が変わる。
「そ…んな…」
「馬鹿な…ありえない…」
驚愕から絶望の表情に変わる切嗣と舞弥…。
切嗣は数多くの戦場へ出向き舞弥は彼の部下として共に戦場へ出向いてきた。
だからこそ二人は
二人が見えた物…それは…
AH-64 アパッチ攻撃ヘリだった…。
どうもしばらくぶりに投稿しました。
とはいえ文字数はたったの1800文字程度で展開は飛ばし気味です…