追記
結構、酷い文章だったので修正しました。
これで少しは良くなったと思いたい…。
リカルドは政府用の飛行機に乗り、目的である日本に向けて世界最大の海である太平洋の空を飛んでいた。
いよいよ聖杯戦争が始まる日だ。 久しぶりに感じるこの緊張感が心地よく感じる…。
「閣下。三時間後、日本に到達します。」
黒髪の長身の女性がリカルドに報告する。彼女の名前はアヤといいペノルティーモの娘である。ペノルティーモはリカルドが不在の間、ザンディアナの統治を任せられる。 その代わり、リカルドが日本に滞在してる間、娘のアヤがリカルドの補佐を務めるのだ。
「アヤ。 今日のスケジュールを教えてくれ」
「はい。 午後から忠蔵《ただくら》義人《よしと》首相と会談。 その後、経済協議を行います
夕方から天皇陛下を始めとした皇族の方々と夕食です」
「ありがとう。 私は少し休む。 何かあったらすぐに起こしてくれ」
「かしこまりした」
リカルドは疲れを癒すため目を閉じ眠りについた。
飛行機が東京の空港に着陸してリカルドは飛行機から降り、大勢の護衛に囲まれながら特殊防弾加工された車に乗り込み首相官邸に向かう。
しばらく経ち、目的地である官邸に到着する。
「はるばるよく来てくれました。リカルド大統領」
リカルドの手を握り笑顔を浮かべる男の名は忠蔵《ただくら》義人《よしと》
まだ40歳という若さで日本国の総理大臣(首相)に上り詰めた人物である。
「こちらこそ。日本は我が国に大きな発展を手助けしてくれた国です。
あなた方には感謝が絶えません」
リカルドもまた笑顔で首相と握手する。
大勢のマスコミが押し寄せ二人にカメラを寄せている。
リカルドと忠蔵首相の二人はカメラに向けて笑顔を浮かべ手を振るう。
その後、官邸でリカルドとザンディアナの首脳部と忠蔵首相と日本の首脳部と経済協議を行う。
ザンディアナにしか取れない希少な鉱石を日本に輸出する代わりに日本もザンディアナに経済支援を行う事になった。
夕方になり皇族達と夕食を行い、日本との関係などを話し合った。
夕食を終えリカルドはホテルに戻る。国に関係する仕事を終わった…。 次はいよいよ例の話をする事だ。
リカルドは再び官邸に行き護衛官の案内の元、忠蔵首相の部屋に入る。
「やぁ、待ってたよリカルド」
昼間と違い敬語はではなくタメ口で話す忠蔵首相。
「待たせてすまない。 早速、本題に入るとしよう」
リカルドもまた敬語はなくタメ口で話す。
「忠蔵首相。 まずは君に礼を。 君のおかげで我が国の精鋭達を送り込む事が出来た。これで我々の有利を確保できた。」
「気にしないでくれ。 私は君の夢に賛同してる。君が聖杯を持ちかえれば私に利にもなるからな」
気にしなくていい、忠蔵はそう告げる。
「それにしても聖杯戦争とはな… もう魔術では驚かないつもりだったがこれにはまいった…。
最初、君にそれを聞かされた時は反応に困ったよ
しかもそれが日本で行われる聞いたら…。」
忠蔵は当時の事を思い出す。彼は魔術の素養がない一般人だが魔術の存在をある程度は知っていた。だがリカルドに聞かされた聖杯戦争について聞かされた時は心底、驚いた。
「それで忠蔵。空港の首尾はどうだ?」
「問題ない。すでに冬木市の空港にエージェンシーを多数、送り込んである。
聖杯戦争の参加者が来ればすぐに報告が出来る
まぁ参加すると判明してる奴に限るが…。」
「それでいい。 そこからどこに行くかしっかりと監視を頼む
後は我が精鋭達が始末する」
「分かった。だが余り派手にやり過ぎないでくれ。 後始末が大変だからな。
民間人の被害も出さないでくれ」
「こちらは善処するが、向こうが分からない…。 サーヴァントを強くするために魂食いなどやらかすかも知れん。」
魂食い…。 人間を殺しその魂を食らう事によってサーヴァントをステータスを上げる事である。
「それは禁止されてる事か?」
忠蔵がリカルドに問う。
「いや、 神秘の秘匿… つまり魔術師のルールが守っているなら罪に問われない。 監督役の聖堂教会も何もしないだろう」
つまりルールを守っていれば、幾らでもやっていいという事だ。胸糞が悪くなる話だが普通の魔術師から見れば何でもない当たり前の事だと以前、カロリーザから聞いた。
「もう一つある。英霊の宝具というものは町を消し去る事が可能と聞いたがそれも本当なのか?」
「ああ…。 英霊によってはだが、町ひとつ消し飛ばすのは簡単だろうな」
英霊の宝具は凄まじい… 比喩でも何でもなく本当に周囲を灰塵化するのだ
「ううむ…」
忠蔵は腕を組み、ため息をつく。
「人がいない深い山奥や無人島でやるならばまだいい…。
だが数万人が住む町でやるとは… 頭が痛くなるな…。」
「仕方あるまい。 冬木は世界でもトップレベルの霊脈があるのだ。だからこそアインツベルン・マキリ・遠坂の御三家はここを選んだだろうな…。」
冬木の霊脈は規格外だ。さらに魔術協会や聖堂教会など目が届きにくい極東にある。
当時は人がいなかっただろうし、正にうってつけの場所だったのだろう。
だが時が経つにすれ人が段々と住み着き始めて今の都市に至るわけだ。
「悔しいが… 私は魔術師ではない。 奴らに対しては全くの無力だ。例え聖杯戦争を中止しろなど言っても連中は聞きはしないだろう… むしろ逆に殺されるかもしれない」
「だが唯一の救いは君がこの戦争に参加する事だ。 君なら魔術師共なんぞ敵ではないしな
聖杯を手にすればこの世界は君のものになり、私の目的も達成される。
だから私も裏から君を出来る限り最大限サポートする」
「感謝する。この見返りは必ず。」
忠蔵はリカルドの野望に賛同する一人だ。 彼の目的はあの「大日本帝国の復活」。
失われたかつての栄光を取り戻す事だ。
こんなものを聞いたらただの時代錯誤な男でしか見られないだろう。
忠蔵首相は夢は狂ってるかもしれない…。だがリカルドはそれを気に入ってた。
この世に生まれた以上、夢は大きく持つのは当然の権利だと思っている。それが野望でも覇道でも…だ。
何より、リカルド自身、世界を手にするのが夢だ。それを叶えるためにこの聖杯戦争に参加している。
「話を変えるが… リカルド。君はもう英霊… サーヴァントを召還したのか?」
「ああ。先月、召喚した」
「少し見せてもらってもいいかな…? 英霊に好奇心があってな」
「構わない… だが、見たら驚くぞ。
騎士よ、姿を見せてくれ」
リカルドは自身のサーヴァントに現れるよう命じる。
瞬間、騎士が姿を現した。
騎士の姿を見た途端、リカルド達が最初、驚愕したように忠蔵も目を見開いて驚愕する。
無理もないだろう… リカルドは苦笑する。 正直、誰だって驚くだろう。
何故なら騎士には首がないのだ。
「首無し騎士」それがリカルドが召喚したサーヴァントなのだから。
少し落ち着いてきたのか忠道は口を開く。
「首無し騎士とは… これでは会話などできないだろう…」
「そうでもない。 念話というのか騎士の言葉が頭に浮かぶのだよ
だからコミュニケーションは出来るぞ」
騎士は口がないから喋る事は出来ない。 その代わり、念話でリカルドと会話するのだ。
声が聞こえないがリカルドの頭に急に言葉が浮く。
『霊体化する』
そう文字が頭に浮かび上がり騎士は消える。
「ふぅ… 今のが英霊か… 何というか途方もない存在感だったぞ…」
忠蔵は全身から汗が噴き出ているのが気づく。初めて英霊というのを見たのだ。その圧倒的な存在感に身動きが全く取れなかった。そして騎士の真名を考える。
「それで首無し騎士だから… よぉし、当ててやろう。彼の真名はアメリカの都市伝説に出てくるスリーピーホロウのドイツ人傭兵のヘシアンだろう!
どうだ!」
忠蔵は得意の顔で解答するが…。
「 半分正解だ。だがあの騎士は独立戦争よりもっと古い時代の出身だ」
自信満々で答えた忠道だったがリカルドの答えを聞いて少し気落ちする。 しかしリカルドの言葉に引っ掛かりを感じた。
「まて。半分正解だと言ったな? つまり彼はヘシアンでもあるがヘシアンではないという事か?」
「そう。彼は召喚される際、ほかの伝承に出てくる首無し騎士と融合してしまったらしいのだ。
その中にはそのヘシアンも混ざっている。
なぜそんな事になったのか、私の部下であるカロリーザが言うようには本来、首無し騎士という存在は英霊になる事はないそうだが聖杯が彼を現界させるために他の首無し騎士を融合させて霊基を強化したのではないか?だそうだ」
首無し騎士は本来、英霊になる事はない。カロリーザは聖杯が彼を融合させたのではないかと予想したが実際の所、分からないというのが現状だ。
「それで真名だがどうも彼にはそれが無いようだ」
「真名が…ない?」
「彼が言うには遥か忘却の彼方に消えたそうだ」
真明がない… それは聖杯戦争ではまずいのでないかと忠蔵は思う。 何故なら戦う相手は恐らく世界に名を馳せた英雄なのだ。 リカルドの英霊はいわば無名の亡霊だ…。果たしてそんな存在で世界に名を馳せた英雄達に太刀打ちできるのか?
ただリカルドの事だ。何らかの対処はしてるかもしれない。
真名は置いて忠蔵はクラスを聞く。
「では彼のクラスは何だ? 剣を持っていたからセイバーか?」
あの長剣を見れば剣を使うサーヴァントだろう。故にセイバークラスと予想した。
だが…。
「いや、違う。 我が騎士のクラスは
アヴェンジャーだ」
「いやぁ… 凄いものを見せてもらった。
さて、少し早いが祝杯をあげようじゃないか」
忠蔵はテーブルの上に日本酒を置きグラスに中身を注ぎ込む。
「それは?」
リカルドが問う。
「これは日本でも、少数しか作られない高級物だ」
「ほう。 ならば頂こう」
二人は酒が入ったグラスを持ちそれをカチンと当てる。
「「この世界の新しい秩序のため」」
「「そして我らの野望の為に」」
乾杯
大統領のサーヴァントはアヴェンジャークラスです。
首無し騎士って復讐者の要素とかあると思いそうしました。
中々、原作に入れない… だけど次回で入りたいです。