怠慢な博愛主義者が誰かを救いに来るそうですよ? ………誰かって誰さ   作:ファルコン・Σ

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第六話「貰ったものの性能を既に持っていた。これがダブり」by五月雨

『ギフトゲーム名:“太陽に届く刃”

 プレイヤー一覧 五十嵐五月雨

 ゲームマスター 白夜叉

 

 ・クリア条件 ゲームマスターに傷を与えるか、初期位置から一歩でも動かす。

 ・クリア方法 制限時間20分以内にゲームマスターに“力”で認められる。

 ・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

                            “サウザンドアイズ”印』

 

 

契約書類を見た途端に五月雨の血管がピクピクと浮かび上がった。

 

「おい白夜叉………どういうことだ」

 

「読んでの通りじゃ。私は最初の場所から一歩も動かぬ。反撃もせん。おんしが私に傷一つ、或いは一歩でも退かせれば勝ちよ」

 

「………………………」

 

決して挑発には乗らないように努めてきた五月雨だが今回ばかりは例外だ。

加えた先程(乗せられて)やる気が上がったばかりなのだ。

 

「此処まで嘗められたのは初めてだ………星」

 

「はいはい只今」

 

呼ばれた星は光となり、その姿を変える。

美麗な一振りの日本刀になった星ーーー総刀『星』を腰に挿し、五月雨の準備は整った。

 

「さあ、行くぞ白夜叉」

 

「うむ。何時でも来い。では黒ウサギよ。審判は任せたぞ?」

 

「はい。それでは………勝負、開始です!」

 

その一声と同時に五月雨はその場から大きくバックステップで後退した。

 

「早速だがコイツで行くぜ!!」

 

金の門から飛び出したのは白銀の槍。ただの槍ではなく、投擲に特化した細く、丸い投げ槍の形状をしている。

 

「流星となれ、光槍ミーティア!!」

 

その槍の渾身の力で投げつける。

初速で投げられた槍は一直線に向かう。

 

「ぬ………?」

 

それを真正面から見ていた白夜叉が違和感に気付く。放たれた槍は、“進めば進むほど速度が上がっている”のだ。

 

「(ミーティアは投げた後も加速を続ける槍だ!! 最終的には文字通り光速に達する!!)」

 

無論、進みながら加速する以上、十分な距離が必要なのだが、今の二人の距離は15m程。最大速度には達せずとも十分な加速は得られる。

既に目視も難しい程の速度を得たミーティアが白夜叉に迫る。

 

が、

 

「遅いの」

 

首を右に軽く側屈させた白夜叉。

それだけでミーティアは容易く躱されてしまった。

 

「ッ……………」

 

既に常人の反射神経ではそもそも反応すら出来ない速度まで加速していたのだが、それをいとも簡単に避けた辺り、その実力は偽りでは無いのだろう。

 

「だったら、数ならどうだ!!」

 

銀翼刃フライガーを装着し、追加で弓と矢を構えた五月雨は上空から白夜叉を見据える。

 

そして、構えた弓を限界まで引き絞り、矢を放つ。

 

「その輝きは星々が如く…………放て!!」

 

使用した弓は“ルートの弓”。

放たれた矢が無数に分裂するギフトを宿した弓だ。

あっという間に放たれた矢は雨の如く量で白夜叉に降り注ぐ。

これでは先程のような回避は出来ない。

 

だが、しかし、

 

「今度は威力が足らんぞ?」

 

白夜叉は扇子を一振り。

その簡単な一動作で軽く人間は吹き飛びかねない突風が巻き起こる。

風に煽られた矢は全てが悉く散らされて失墜する。

 

「くッ…………最強の階層支配者は伊達じゃ無いか………」

 

だが、一応の突破口は既に見つけつつある。

このギフトゲームはあくまで五月雨が白夜叉に挑む形式のもの。故に主催者側であり、実力に差がある白夜叉は多少なりとも油断、或いは慢心をしている筈。

 

「(とはいえ、正面からの攻撃は全て対応される………となれば!)」

 

五月雨は弓をしまうと新たにハンマーを取り出す。

 

「次は重さで勝負かの? だが先にいっておくがそれ程重いものを躱せぬ程私は鈍くないぞ?」

 

「分かってるさ………」

 

そもそもこの武器、インパクトハンマーは確かに質量に見合った、否、それ以上の威力を誇る。

ただし、それは“非生物に対してのみ”。

生物に対しては精々がピコピコハンマー程度の威力しかでないという謎の制約が掛かった武器なのだ。

 

「(だが、今回に限っては問題無い………!!)」

 

その鎚を振り上げた五月雨はその重量を最大限に活かしーーー

 

 

 

地面に叩きつけた。

 

 

 

「ぬっ!?」

 

凄まじい勢いで振り下ろされたハンマーは地面に陥没し、その周囲を隆起させる。

その反動によって地面の土が舞い上がり、土煙が一体を覆った。

 

「目眩ましか。小癪な真似を」

 

再び扇子を構える白夜叉。先程の風を再び起こされてはこの砂煙も簡単に消されてしまうだろう。

 

「(だが、それはさっき見せてもらった。だからこそ、そんな暇は与えない!)」

 

土煙の中から次々と白夜叉に向けて武器が射出される。

刀や槍、斧など、風程度では吹き飛ばない質量の武器が白夜叉を狙い一直線に飛来する。

 

「子供騙しよ!!」

 

無論、光速に至る槍であるミーティアすらも避けた白夜叉だ。如何に無数の武器を飛ばされようともその全てを悉く躱していく。

加えて、

 

「どうせこの武器も囮。おんしの目的はこの土煙に紛れた奇襲であろう? ほれ、何処からでも来るが良い」

 

と、五月雨の考えすらも読んでいた。

 

「(正解だ白夜叉………だが、どう来るかは分からないようだな)」

 

未だに放たれる武具を躱しながらも油断無く構える白夜叉と隙を窺う五月雨。

その膠着がしばらく続き、やがて土煙も収まるーーーーー。

 

 

「………………ぬっ」

 

 

土煙が晴れた時、白夜叉の視界に五月雨の姿は居なかった。

姿はおろか、音や気配すらも感じ取れない。

 

「透明化か!?」

 

透明になるギフトは箱庭でも珍しくないが故に即座に白夜叉はその考えに至った。

 

「(仮にこれが姿を消すのみであるならば実体は存在しているじゃ。ならば、襲撃の隙を突けば良い)」

 

油断無く、直感に等しい感覚を頼りに五月雨の襲撃に備える。

直後にその白夜叉の感性が、自身に迫る脅威を感知する。

 

「ーーー上か!!」

 

空を仰ぐ。

白夜叉の遥か上空、確かに彼女を狙う光があった。

 

が、それは先程白夜叉が躱した光槍ミーティア。持ち主の五月雨の姿はやはり何処にも無い。

 

「!! これも囮か!」

 

しかも今回のミーティアは先程よりも十分な射程距離を得たのか、先程よりも遥かに速い。

加えて一歩も動いてはならないルールの白夜叉は、真上から迫る槍を躱す訳にはいかない。

 

「中々に知恵を振り絞ったのう。だが!」

 

避けられないなら、受ければいい。

 

白夜叉は右手を広げると、光速に等しい勢いで迫るミーティアを、正面から受け止めた。

 

「私を退かせるには、力が足りんかったのう!」

 

 

 

「だろうな。だからこそ、渾身の一投を捨て身にしたんだ」

 

 

 

「何っ!?」

 

ガクン、と不意に白夜叉のバランスが崩れた。

一瞬とはいえ、意識をミーティアに移してしまっていた白夜叉はその現象に耐えられずに体が傾く。

そのまま、幼い体躯の白夜叉は地面に倒され、直後にナイフを持ち、白夜叉を地面に倒している五月雨が滲むように空間から現れた。

 

「俺の勝ち、だよな? 白夜叉」

 

*********

 

「完全に裏をかかれたわ。おんしの勝ちじゃの」

 

「そりゃどーも」

 

五月雨の勝ちが決まり、疲れたとばかりに伸びをする彼に十六夜達が近づく。

 

「やるじゃねぇか。やっぱただの面倒臭がりじゃなかったみたいだな。つか後で俺ともやろうぜ?」

 

「絶対嫌だ。アンタみたいな化け物相手にしたら武器全部壊される」

 

「けど、結局どうやって勝ったのかしら? 姿が消えたのもそのナイフ?」

 

飛鳥が五月雨の持っている緑色のナイフを指して尋ねた。

 

「ああ、これは“無影刃ロビン”っていうナイフでな。一定時間姿や物音、気配を完全に絶つ事が出来るんだ。ただしその為には消える瞬間を誰にも見られない必要がある」

 

「なるほど、あの土煙はその為の目眩ましってわけか。その上で囮の為に放った武器に混じってあの槍を上空に投げたってとこだろ?」

 

「正解。ったく、頭の早さには敵わないな」

 

肩を竦める五月雨に対して十六夜は得意気に笑って答える。

 

「だがお前も中々だろ? おそらくお前の持つ武器は百や二百はくだらない。それだけの量から使いたいもんだけを選んで使うってのは相当の判断力と記憶力が無いと無理な芸当だぜ?」

 

「ああ、そのことか? なら彼女のお陰だよ」

 

言って、五月雨が腰に差していた刀が再び人型に戻る。 

 

「いくら俺でも全部の武器を記憶して瞬時に選ぶとか無理だよ。それは星の影響だ」

 

星の正式銘は“総刀『星』”。

即ち総ての刀を意味する。それ故に意思があり、実際に大量の武器を管理し、五月雨に最適な武器を渡すのは彼女の役割なのだ。

 

「成る程ね。じゃあ星さんは五月雨君にとっては生命線ってわけね」

 

「そこまでじゃないがまあ、さっきみたいな自在に武器を取り出したりは出来なくなるな」

 

よくて“映画のテンパった時の役に立たないド〇え〇ん”といった感じになると本人は自嘲した。

一方で白夜叉は地面に刺さっていたミーティアを観察している。

 

「ううむ、ゲイボルグやグングニルをモチーフとしたものかとも思ったがそもそもに構造から異なるのう。製造工程も恐らくは全く別じゃの…………ぬぅ、これ以上は更に上の階層の者でなければ分からぬかもしれんのう」

 

「白夜叉様でも存じかねるのですか? 今日は鑑定をお願いしたかったのですけど」

 

黒ウサギの発言に、ゲッ、と気まずそうな顔になる白夜叉。

 

「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいところなのだがの」

 

とはいえ、白夜叉から出されたゲームに彼等は勝ったのだから依頼は引き受けなければならない。

困った顔をしつつも四人の顔をじっくりと見た。

 

「どれどれ………ふむふむ………うむ、四人とも素養が高いのは分かる。しかしこれではなんとも言えんな。おんしらは自分のギフトの力をどの程度把握している?」

 

「企業秘密」と十六夜。

 

「右に同じ」と飛鳥。

 

「以下同文」と耀。

 

「復唱再生」の五月雨。

 

「うおおおおい! いやまあ、仮にも対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話が前に進まんだろうに」

 

「別に鑑定なんていらねえよ。人に値段貼られるのは趣味じゃない」

 

十六夜のハッキリとした拒絶に女性二人は同意するように頷く。

 

「さっきも言ったけど俺自身この武器全部把握してないしするのも面倒臭い」

 

「ふむ、何にせよ"主催者"として、星霊として、試練をクリアしたおんしらには"恩恵"を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝としては丁度良かろう」

 

白夜叉がパンパンと拍手を打つ。すると四人の前に光り輝く四枚のカードが現れる。

 

コバルトブルーのカードに逆廻十六夜

ギフトネーム“正体不明(コード・アンノウン)

 

ワインレッドのカードに久遠飛鳥

ギフトネーム“威光(いこう)

 

パールエメラルドのカードに春日部耀

ギフトネーム“生命の目録(ゲノム・ツリー)”、“ノーフォーマー”

 

サンシャインイエローのカードに五十嵐五月雨

ギフトネーム“次元の蔵(ディメンションセーバー)”、“武具管理者・総刀『星』”

 

「ギフトカード!」

 

「お中元?」

 

「お歳暮?」

 

「お年玉?」

 

「お香典?」

 

なお台詞の順番は先程と同様である。

 

「ち、違います! というかなんで皆さんそんなに息が合ってるのです!? このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードですよ!」

 

「え~、俺別にこの空間があるからいらないんだが」

 

「超高価と言っているでしょうお馬鹿様!!」

 

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらは"ノーネーム"だからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」

 

白夜叉は自分のカードを見せながら説明する。

 

「ふぅん………もしかして水樹って奴も収納できるのか?」

 

十六夜が水樹にカードを向けると、光の粒子となってカードの中に吸い込まれた。

 

「おお? これは面白いな。もしかしてこのまま水を出せるのか?」

 

「出せるとも。試すか?」

 

「だ、駄目です! 水の無駄使い反対! その水はコミュニティの為に使ってください!」

 

 チッ、とつまらなそうに舌打ちする。黒ウサギはまだ安心できないのか、ハラハラと十六夜を監視している。

 

「……………」

 

「ん? どうした星」

 

「…………私はマスターの従者であり武器ですわ」

 

「ああ、そうだな?」

 

「…………ですが、こうもハッキリと道具認定されると、こう、なんか………」

 

「………お前の感性が時々分からないよ」

 

乙女心、或いは武器心は複雑なのである。

ちなみに五月雨は自分のギフトネームをタップするととんでもない量の記載が出てきて慌てていた。

 

「そのギフトカードは、正式名称を"ラプラスの紙片"、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった"恩恵"の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの」

 

「へえ? 俺のはレアケースなわけだ?」

 

何っ?と白夜叉が十六夜のカードを覗き込む。

 

そこには確かに"正体不明"の文字が刻まれている。ヤハハと笑う十六夜とは対照的に、白夜叉の表情は劇的に変化した。

 

「"正体不明"だと………? いいやありえん、全知である"ラプラスの紙片"がエラーを起こすはずなど」

 

「何にせよ、鑑定は出来なかったってことだろ。俺的にはこの方がありがたいさ」

 

 パシッと白夜叉からギフトカードを取り上げる。だが白夜叉は納得できないように怪訝な瞳で十六夜を睨む。

が、そんな白夜叉に五月雨が呼ぶ。

 

「おい白夜叉! ちょっとこの画面なんとかしてくれないか!? 処理落ちしてるつかバグる!」

 

「ええい今度はそっちか。もう一度ギフトネームをタップすれば…………」

 

説明しようとした白夜叉が五月雨のギフトカードを借りる。

と、直後に白夜叉が固まった。

 

「なっ………………これ、は…………!?」

 

「? どうした?」

 

「い、いや、何でも無い…………ほれ、戻ったぞ?」

 

「お、サンキュー白夜叉」

 

ギフトカードを返して貰った五月雨。だが白夜叉は十六夜以上に五月雨を疑念………否、警戒の視線を向けていた。

 

「(………………何故、”()()()()()を、此奴が所有しておる………? まさか、此奴………?)」

 

一瞬見えた文字、“封印指定武装(シークレットウェポン)“の文字、そしてそれが意味する武具が白夜叉に懸念を抱かせていた。

 

*********

 

六人と一匹は暖簾の下げられた店前に移動し、耀は一礼した。

 

「今日はありがとう。また遊んでくれると嬉しい」

 

「あら、駄目よ春日部さん。次に挑戦するときは対等の条件で挑むのだもの」

 

「ああ。吐いた唾を飲み込むなんて、格好付かねえからな。次は渾身の大舞台で挑むぜ」

 

「俺はもうごめんだわ。面倒臭い」

 

四者四様の挨拶に白夜叉は心底可笑しそうに笑った。

 

「ふふ、よかろう。楽しみにしておけ。………ところで」

 

白夜叉は真剣な顔で黒ウサギ達を見る。

 

「今更だが、一つだけ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、よく理解しているか?」

 

「ああ、名前とか旗の話か? それなら聞いたぜ」

 

「ならそれを取り戻すために、"魔王"と戦わねばならんことも?」

 

「聞いてる」

 

「………。では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな?」

 

「そうよ。打倒魔王だなんてカッコいいじゃない」

 

その飛鳥の回答に何を思ったか、非常に複雑そうな顔を見せる白夜叉だった。

 

「"カッコいい"で済む話ではないのだがのう………全く、若さゆえのものなのか。無謀というか、勇敢というか。まあ、魔王がどういうものかはコミュニティに帰ればわかるだろう。それでも魔王と戦う事を望むというならば止めんが………そこの娘二人。おんしらは確実に死ぬぞ」

 

予言するように断言する。

耀と飛鳥は一瞬だけ言い返そうと言葉を探したが、魔王と同じく"主催者権限"をもつ白夜叉の助言の、物を言わさぬ威圧感に息を詰まらせた。

 

「打倒魔王の前に様々なギフトゲームに挑んで力を付けろ。今のままでは魔王のゲームを生き残れん。嵐に巻き込まれた虫が無様に弄ばれ死ぬ様は、いつ見ても悲しいものだ」

 

全員にそう告げる。

悲哀も満ちたその言葉は、自身の経験も含まれているのだろう。

 

「それと小僧。そっちの銀髪の方じゃ」

 

「ん。俺か?」

 

「自分の武器くらい管理。最低限把握くらいはしておけ。おんしの武器庫の中には中々に危険な代物も混じっておるぞ」

 

「……………面倒臭い………なんて言える空気でも無さそうだなぁ。ま、胸に留めておくよ」

 

態度は相変わらずだが、前向きに受け取ってもらえただけ良しと判断した。

 

「最後に、私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い。………ただし、黒ウサギをチップに賭けてもらうがの」

 

「嫌です!」

 

黒ウサギは即答で返す。対して白夜叉は拗ねたように唇を尖らせる。

 

「つれない事を言うなよぅ。私のコミュニティに所属すれば生涯を遊んで暮らせると保証するぞ? 三食首輪付きの個室も用意するし」

 

「三食首輪付きってソレもう明らかにペット扱いですから!」

 

黒ウサギの盛大なツッコミを最後に、一行はサウザンドアイズを後にしたのだった。




・光槍ミーティア
投げると加速を続け最終的に光速に達する槍。白兵戦として使えるが真価は投擲。

・ルートの弓
放つ矢を飛距離に応じて分裂させ増やしていく弓。倍加は矢が止まらない限り終わらない

・インパクトハンマー
非生物に絶大な威力を誇る。目眩ましの土煙を起こすために使用したが、単純な破壊も可能。

・無影刃ロビン
使用者の姿を消すナイフ。気配をほぼ完璧に消すが、消える瞬間を見られないことが条件。持続は一分が限界。
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