Pの日常SS   作:天河 龍汰楼

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ちょっと昼寝してたら限定文香来てるじゃないですかヤダー!
ジュエルのためにコミュを見ていたのでデレ風味。


本屋めぐり(鷺沢 文香 ④)

落ち着いた時間だった。

もともと、オフの日なのにやり残した仕事をしに来ただけなので、昼前には暇になってしまった。

なんとなく帰る気にもならず、文香から借りた本を読みながら過ごしていた。

 

「プロデューサーさん……?」

 

そんなところに、文香がやってきた。

今日は文香もオフのはずだが……。

 

「私……ですか? 私は、皆さんに本を渡しに来ました」

 

あぁ、デレぽのあれか。

皆から頼られて嬉しそうな文香はとても可愛かったが。

 

「それは……忘れてください。いえ、あの時は助けていただきましたが……それとこれとは、話が別です。写真? あぁっ、消して……消してください」

 

スマホを奪おうとする文香と戯れた。

さすがにアイドルの体力にはかなわず、写真は消されてしまった。

ぷんすこと聞こえてきそうな文香の機嫌を取るために、外出を提案する。

 

「外に……ですか。どこに、でしょうか?」

 

警戒心をあらわに聞き返してくるが、別に悪いところじゃない。

文香の趣味に付き合うだけだ。

 

「なるほど、本屋めぐりですか。それなら、いいでしょう」

 

さすがに徒歩だと暑いので、自動車で遠出をすることにした。

郊外に出て、大きめの本屋を訪れた。

 

「やはり……品ぞろえが素晴らしいですね」

 

最近はオンライン書店のほうが強いけれど、思わぬ出会いを期待するなら、やはり本屋が良い。

というわけで、まずは一回りしてみるか。

 

「はい、まずはレイアウトの確認をしましょう」

 

本屋によって何がどこに置いてあるのかは違う。

おおよその傾向のようなものはあるが……まぁ、当てにはならない。

なんとなく見て回るだけでも、時間がどんどん過ぎていく。

 

「雑誌売り場は、どこでしょうか……? あっち、ですか。行ってみましょう」

 

何をするわけでもなく、あっちへフラフラこっちへフラフラ。

文香がアイドル雑誌を見ている間に、ラノベの新刊を確認する。

そういえば、文香はケータイ小説にうといのだったか。

よく考えたら、文香も相当のアナログ人間だなぁ。

デジタル派の自分としては、それはそれでもったいないと思うが。

 

「……はい? ネット小説、ですか? 興味は、あるのですが……いかんせん、アナログな人間なもので。ページをめくる感覚がないと、落ち着かないのです」

 

気持ちはわかる。

というか、文香にネット小説を与えたら、寝食を惜しんで耽りそうだ。

それは俺としても困るので、これ以上の提案はしないでおこう。

 

「プロデューサーさんは、詳しいのですか? でしたら、少しご教授願いたいのですが」

 

電子書籍と同じで際限なくなるからダメ。

 

「そこを、なんとか」

 

今でも寝不足なのに、徹夜になったらどうするの。

 

「……プロデューサーさん」

 

なんと言おうとダメなものはダメ。

 

「パソコンにもデータが残っていましたね」

 

何でも教えてあげよう。

まぁ、結局のところ。担当に勝てるプロデューサーはほとんどいないのである。

嬉しそうな文香の顔を見て、そんなことをしみじみと思った。

 

 




すべてを捨ててガシャっ……
美玲ちゃんが来てくれました。
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