Pの日常SS   作:天河 龍汰楼

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無償10連でフェス限楓さんが来てくれたので、喜びにまかせて書きました
ギャグセンスが欲しい(切実)


もうげんかい?(高垣 楓 ②)

 

いつの間にやらみんな酔いつぶれていた。

3本目のウォッカを開けながら、少し辺りを見回す。

くすくすと嬉しそうに揺れながら笑っている楓さんが少しホラーだ。

一緒に飲んでいた川島Pや三船Pも完全につぶれて眠っている。

一応この宴会場は貸し切りなので、明日まで眠っていても構わないだろう。

二日酔いに苦しむかもしれないが、収録はほとんど終わっている。

ごくん、と一口。流石にうつ伏せはまずいだろうと、回復体位を取らせておく。

寝ゲロするほどわきまえないアホはおらんと思うが、万が一もある。

 

「楓さん、部屋に戻りますよ」

 

いまだに揺れている楓さんに声をかける。

彼女もかなり強いはずなのだが、浮かれて飲み過ぎたらしい。

 

「ぷろでゅーさ~?」

「ハイ、これ飲んでください」

 

酔い止めの漢方薬を水に溶かして手渡す。

酒と勘違いしたのか、一気にあおってむせた。

 

「ごほっ。これ、お酒じゃないですね」

「私は知ってます」

 

アイドルらしからぬ音が聞こえたが、少しは気付けになったらしい。

意識がはっきりしたらしく、ちびちびと顔をしかめながら飲み干した。

すっごい苦いらしい。俺は飲んだことないけど。

 

「ひどいです」

「あんなに飲む楓さんが悪いですよ。ちょっととはいえ明日も撮影あるんですから」

「むー……あ、そうだ♪」

 

何やらいたずらな笑顔をこぼしたと思ったら、いきなり両腕を伸ばしてきた。

見つめてもニコニコとするだけ。こうなると楓さんは譲らない。

 

「一応私も飲んでますから、危険なんですよ?」

「プロデューサーなら、大丈夫ですよ」

 

ため息を一つついて、そっと腰と首に手を回す。

いわゆる、お姫様抱っこだ。楓さんは嬉しそうに俺の首に手を回して身をゆだねた。

 

「ふふ、なんだかお姫様みたいですね」

「……実際、そういう役柄多いですよねぇ」

 

高垣楓というアイドルは、ミステリアスだ。

女神だとか、お姫様だとか。そういう、手の届かない者だ。

それが、世間一般における高垣楓。

実際には、ファンの間で25歳児などと言われる程度の人柄である。

親父ギャグが好きで、お酒が好きで、綺麗な衣装が好きな、普通の女性ともいえる。

 

「プロデューサーは、どう思ってますか?」

「何をですか?」

 

部屋でおろすと、彼女はそう問いかけてきた。

 

「私は、高嶺の花……でしょうか」

 

あんまり疑問に思ってなさそうな、答えの分かった問い。

はてさて、それは。

 

「酔っているんですか?」

「どうでしょう? 私でも、大胆だなぁ、とは思います。だって、プロデューサーはいつだって、私の隣にいますからね」

「だったら、聞く必要もないでしょう」

 

くすりと、彼女は一つ笑って、いつも通りの口調で続ける。

 

「妄言かい? なんて、もう限界♪ ふふっ」

 




イベントを走っているので、短めでごめんなさい
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