ONE PIECE 母は強し   作:ジェイ

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3話

 最近酷く暇だ。

 何せ義息のエースが旅立ち、直子のルフィも最近旅立った。その際ルフィは近海の主を殴り飛ばしていたので強くなったと思いつつも主を回収して村でまつりを行ったのは良い想い出だ。

 

 そんなこんなで子育てに一段落ついた私は今では村の守護者的な立場にある。大切なサボを追い詰めた貴族のいる国は知ったことではないのでフーシャ村限定ではあるが良くしてくれる村人やその周囲の山を縄張りにしているダダンとは良い関係を築いていた。

 

 思えば長く険しい道のりだった。

 

 心を鬼にして息子たちを鍛えた。野山のなまっちょろい環境で強くなるなど優しすぎて直ぐに家に帰って連れ戻し鍛え続けた。あのガープが顔を青くして止めに入るほどだから余程だったのであろう。

 しかし子供達はその修行を乗り越えて旅立った。そしたらやることがなくなりたまに現れる海賊を狩っていたら村の守護者的な立場になっていた。

 

 そもそも私自身賞金首な事を忘れているこの村の住人は些か神経が図太い気がするが。

 

 ともあれそんな事もあり私の今の住まいは港の灯台の中腹に特別に作られた一室にある。勿論ルフィやエースと過ごした家はキチンと残っているが、彼らが旅立ったあの家は私には広すぎる。

 それに私の見聞色の覇気で見渡すにはこの灯台は最適な位置にあるため基本的に私はここで寝食をしていた。

 

 

 ちなみに嬉しい事のニュースがエースとルフィがいたときにあった。

 

 サボが生きていた。

 

 記憶を失ってはいたがあの子が生きていたことはルフィとエースに強い活力を与え、いつか海で再会しておもいださせると強く誓っていた。エースのあの宣言のままになりはしたのだがエースとルフィは嬉しさに涙を流し改めてその思いを新たにしていた。

 

 彼等には内緒だが私は時々夫に会いながらサボにも会ったが私の事は忘れていた。少し寂しくもあったが生きてくれていたことに本当に喜んだものだ。

 夫の側近の1人がオカマだったのが許せなくて全力でボコボコにしたが。

 

 

 「アデルー。またこんなところで日向ぼっこして肌に悪いわよ?それに泳げないのにそんな格好して、染みになってもしらないわよ?」

 

 日課の日光浴をしていると声がかかった。声の主は今や親友のマキノだ。同年代とは思えないその若々しさは嫉妬すらおぼえる。と言うかこいつは何故未だに未婚なのだろうか?世間の男の見る目の無さに失望する。今度シャンクスでも紹介しようか。

 

 「うるせぇな。歳と共に小言多くなってるぞ?いい加減結婚して子供作れよ。この若作り!」

 

 「よく言うわよ。子供1人産んで、その子も今や旅立ったのに何でそんなに若々しいのよ?嫌味なの?嫌味なのね?このおっぱいお化け!」

 

 「はっ!そこらの娘っ子にはまだ負けないよ!旦那に愛されるための努力はしてるからね!つーかあんたもそんなに代わんないだろ?」

 

 「一回り大きい癖に!でも言葉遣いは一段とおばさん臭くなってるけどね。ダダンさんみたいよ?」

 

 「ま、まじか?」

 

 「マジよ」

 

 日光浴は私の趣味だ。

 照りつける太陽の日を全身で受け止める。風を感じ、周囲の気配を読むのは暇潰しに丁度良い。中途半端な日焼けは格好悪いので水着で港にビーチ様の椅子に寝転ぶのが常日頃の私のスタイルだ。

 

 そんな私に声をかけるのはマキノくらいで、マキノとのこの言い合いはよくあることだ。ダダンみたいと言われた事は少々ショックだが、最近自覚がなくもないためそこまで落ち込みはしない。これも歳だろう。

 

 「んで用はなんだ?この辺りは平穏よ」

 

 「………あまり喜んではいけないけどルフィが賞金首になったわ」

 

 「どんくらい?何やったの?」

 

 「三千万ベリー。ノコリギのアーロンを下したらみたいよ?」

 

 ほう!ほうほう!あのアーロンを潰したか!

 

 「嬉しそうね?」

 

 「そりゃあ嬉しいよ!息子が政府から三千万ベリーの賞金首になるくらいには驚異とみられてる!!流石」

 

 「私と息子の子供だと言うつもりか?アデル?わしの孫でもあるんじゃがな」

 

 ふいに私とマキノ以外の声が混じる。その声の主はよく知る人物で

 

 「貴様に教育を任せたわしが馬鹿じゃった!エースもルフィも何故海賊にしおった!この不良娘が!」

 

 「あぁ!?子供の成長を見守るのが親だろ!つーかてめぇに育てられた記憶なんぞねぇよ!ふざけた理想を私に押し付けんな!」

 

 「うがぁーーーー!わしの孫が最強の海兵になる夢を妨げおって!」

 

 「知るか!そんなんなら始めからてめぇが育てろ!」

 

 モンキー・D・ガープ。海軍の英雄が突如現れた。神出鬼没なこの爺、私に文句しか言わない。夫が避けるのも無理はないだろう。

 

 「え?なにそれ!わし、最初に言ったじゃろ!?わしが育てるって!そのわしを半殺しにしたのは貴様じゃ!この糞嫁が!」

 

 「はぁ!?母親から子供取り上げようとする爺を血祭りにあげて何が悪い!」

 

 唐突に現れたガープはルフィが海賊になったことで文句を言いに来たようだ。

 

 「お前がそんなんだからわしが育てると言ったんじゃ!それなのにエースまで囲いこみよって!」

 

 「だったらそもそもてめぇが始めから海軍で育てれば良かっただろ!私を殺して!出来ないから今なんだけどな!ざまぁ爺!!」

 

 「よし殺そう!この50越えた若作りババめが!」

 

 「その喧嘩買った。死ねよ海軍の老害」

 

 この後私とガープはひたすらに殴り会う。なれているのかマキノは互いにダウンした私達の看病をしてくれた。

 頼むから誰か彼女を娶ってやれ。

 

 

 

 

 

 

 

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