バグラチオン作戦その2
月面のグラナダポケットに対する一大攻勢作戦真の「B号」作戦を発動させた共和国軍マクファティ・ティアンム大将率いる第1連合艦隊は、この時グラナダポケットで対峙していた月の連合軍に対して艦艇数にして2倍以上、砲火力の合計で3倍以上、重砲兵師団の支援と月面地表を疾走する火星師団及びグラナダの防衛部隊も合わさり、兵力にして優に6倍以上もの戦力で持って前線の全てで相手に叩きつけていたのである。
火星師団とは共和国軍の中で主に地球圏外で活動する軍の総称だが、彼らは師団本部がある火星植民地だけでなくアステロイドベルトの小惑星帯や無重力或は低重力下などの極地で活動し、これらの特殊環境での特殊訓練と装備を要する精鋭師団と見られており、粛清上がりの将兵で成る地上軍とは規模練度共に雲泥の差であった。
極秘裏に火星圏から地球圏に帰還した火星師団は本国で最新の装備とMSを受領し、月面においてNJ環境下における低重力下訓練を重ねて現代戦への訓練を完了させ、更にはより大規模な作戦のため本国からの増強も受けて強化されていたのである。
特に月面作戦における同師団への期待は大きく、連合艦隊と連携し宇宙と月面地表の両面から立体的な攻撃を繰り出し徹底的に連合軍を追い詰める役割だけでなく陣地や占領地の確保など様々な方面での期待もされていたのだ。
実際に作戦開始の前日から同師団の工兵による敵センサー群や地雷原、監視所の無力化が行われ、その更に3日前には一部の部隊でもって前線を大きく迂回させ、ノーマルスーツとパワードスーツだけの部隊で月面の荒れ野を徒歩で走破する事に成功、装甲車やMSも無く敵陣深く後方に密かに浸透するなどの潜入作戦も実行している。
彼等は作戦開始とともにグラナダポケットと月の連合軍総司令部を繋ぐ直通回線を切断し、また電波や通信妨害を行って後方を撹乱するなど危険なゲリラ作戦に身を投じたのだ。
更にこれ等の軍団の後方にはヴォルグガング・ワッケイン提督率いる第3連合艦隊が待機しており、いつでも出撃できる体制を整えていたのである。
さてこれ程までの大兵力を今日まで連合軍に悟られずに、共和国は一体どうやって準備してきたのか?
それは古くは地球の戦史に範をとった「マスキロフカ(маскировка)」と呼ばれる情報偽装工作を行った為だ、平時であれ戦時であれ情報工作は常に行われているが、共和国のそれは戦場や政治の枠を超えた国家ぐるみでの欺瞞工作を行っていたのである。
まず共和国内であたかも次の出兵先がボアズと思わせるため、その為の装備発注偽装を軍需工場や民間企業また情報漏洩が疑われるアナハイム社に対して行い、更には盛んな情報操作により軍の一般将兵のみならず自国民にすらボアズ攻撃を真実だと思わせることに成功した。
実際に宇宙要塞コンペイトウに物資を満載した輸送船の大船団や本土から艦隊を移動させ、それ等を回航するのは実際に第1連合艦隊で使われている艦や装備に所属の将兵が行い、彼等は回航した艦や装備をコンペイトウの部隊に引き渡すと同時に本国に戻る輸送船で極秘裏に本土に戻るなどの徹底ぶりであった、更には陽動を行うキリング・J・ダニガン提督が乗艦するアイリッシュ級宇宙戦艦「バターン号」の艤装をティアンム大将の旗艦「タイタン」に似せるなどの偽装と迷彩も施したのである。
その裏では共和国本土とルナツー要塞から戦力と物資を極秘裏にグラナダと前線周辺に集めており、輸送船の移動は敵に物資の集積を悟られぬよう徹底的な統制の元に行われ、艦隊の移動に際しても様々な工夫が施された。
戦艦を民間船に偽装したり極少数の艦隊だけでコンペイトウに向かうと見せかけて何度も進路を変え大きく迂回して月に向かう、或いは艦内の電源を全て落とし危険な無灯火航行を行うなどをしたのである。
本土とグラダナの航路、及び月前線の周辺にはコアファイター偵察機部隊や偵察分隊が送り込まれ、これ等の部隊は通常の任務を行っているかの様に見せかけながら偽装が不十分な陣地や艦を発見するとこれを知らせ、偽装の再度の徹底とやり直し或い部隊の速やかな移動を促した。
これ等の徹底的且つ執拗な隠蔽により共和国軍は連合軍に気づかれる事なく戦力の集中と配備を成功させたのだ、無論全てが上手くいった訳ではなく連合軍の一部前線指揮官や提督などは敵の動きが怪しいと月の連合軍本部に報告していたが、その月本部は地球とザフトの動きを注視して月の裏側で起きている事態に無関心であり前線将兵の落胆を誘ったのである。
作戦の詳細を知っていたのは実際に計画を立案し指揮する共和国軍宇宙艦隊司令長官マクファティ・ティアンム大将と統帥本部長ゴップ元帥、バハロ首相、モロゾフ外相等の極少数のメンバーだけであり、他の作戦に参加する宇宙艦隊提督には作戦の2週間前にそれ以外には前日まで詳細を知らせない徹底ぶりであった。
欺瞞偽装作戦を共和国は一ヶ月以上掛けて行い、それにまんまと騙された連合軍は安心して月の前線から戦力を引き抜き地球での作戦に艦隊を投じた結果、月面前線の連合軍戦力は大きく弱体していたのである。
作戦を開始する前日には共和国軍は前線に第1連合艦隊を含む艦隊総数250隻以上、MS1万2,000機、MA1200機、月面上の火星師団所属のマゼラアタック、マゼラアイン、パワードスーツ、MSを要する機械化・機甲師団、低重力下での戦闘支援と占領地確保用の歩兵部隊、これにグラナダの防衛部隊と前線をこじ開ける2個重砲兵師団も加わり第1陣200万名以上もの兵力が集結していた。
更にはこの後方に第2陣のワッケイン提督の艦隊が控えていた、それ等を合わせた総兵力は実に共和国全軍の3割にも及んだのである。
部隊間の通信を妨害され後方との連絡も絶たれた連合軍第5、第9艦隊は月本部への増援や撤退の許可も求める事も出来ずに急速にその戦力を失っていく。
特に陣地右翼側を守る第5艦隊の被害は凄まじく、レーヴェンス提督との通信は途絶しもはや組織としての体を成しておらず、急速に瓦解しつつあった。
全方位からの攻撃により著しく戦力を消耗と味方艦隊の脱落による側面包囲の危機に対し、第9艦隊のジョン・ウー提督はそれでも抵抗を諦めなかったのである。
「兎に角、敵の突撃を何としても食い止めろ!後方に待機している『ガーディアン隊』とはまだ連絡がつくな?」
「は、はい、ガーディアン隊との回線はまだ生きています、全機いつでも出撃可能との事です」
オペレーターからの返事でまだ虎の子が無事な事を確認すると、提督は改めて同部隊の出撃を命じた。
「ではガーディアン隊に出撃を命じろ、我々の運命は彼等如何に関わっている」
ジョン・ウー提督からの命令を受け、今まで艦隊の後方で待機していた母艦から次々と機影が虚空へと打ち出されていく。
それは青と白のコントラストで彩られた人型の機体で、編隊を組んでスラスターの噴射光を瞬かせながら前線へと向かう。
連合軍が開発したG兵器と似て非なるそれ等は、GAT-01ストライクダガーの型式を与えられた連合軍念願の量産MSであった。
開発は連合軍拠点「パナマ」で行われ、密かに地上で量産配備が進められる一方で月基地でも生産ラインが立ち上がっており宇宙の前線部隊にも配備が進められている。
このストライクダガーは今までコーディネイターにしか扱えなかったMSのOSをナチュラル用に改良し、また武装もビーム兵器を標準搭載するなどザフトのジンや共和国のハイザックを上回る性能を誇っていた。
前線に巨大な突破口を開き更に奥へと進もうとするハイザックに向かって、ストライクダガー隊から幾つものビームが発射され、重装甲を誇るハイザックを次々と撃破していく。
如何にジンの75mmライフルを防げるハイザックの重装甲であっても、ビームの圧倒的な破壊力の前では紙も同然であり今まで快進撃を続けていた共和国軍MS隊を僅かにたじろがせた。
「連合のMSだ!ビームを持っているぞ」
「洒落せえ、ビームが今更何だってんだ。俺達が機体性能で勝ってた事なんて一度もないだろ」
「連合も等々出して来たか…だが数はこちらが上だ飽和攻撃で仕留めてやる!」
しかしグラナダ、コンペイトウ、ボアズとザフトの強力なMSと戦ってきた共和国MSパイロット達はこれしきの事で進撃を諦めず、寧ろ彼我の数の差を正確に認識し圧倒的な数の優位を活かして仕留めようと120mmマシンガンやバズーカ、シュツルムファスト、3連装ミサイルポッドで一斉攻撃を仕掛けた。
四方八方からの集中攻撃を受け、如何に性能に優れようとも数に劣るストライクダガーはひとたまりも無い筈であった…しかしシュツルムファストやバズーカ、ミサイルの爆炎が晴れた向こう側からは無傷のストライクダガーが現れたのである。
「奴ら今の攻撃を耐えやがった…だと!?」
「連合軍のMSは化け物か!?」
さしもの歴戦の共和国MSパイロット達も今の攻撃を受けて全くの無傷であった事に驚愕を隠せなかった、ザフトのゲイツと戦った時ですら敵に多少の被害を与える事はあったが連合軍のMSはそれを優に超える性能を誇っているのかと我が目を疑う?
一方で共和国の飽和攻撃を耐え切ったストライクダガーのパイロット達も、コックピットの中で冷や汗を流していた。
「ふー焦ったぜ、今のを防ぐか…やっぱりこのシールドは凄いな」
「これなら数で劣っていても怖くない、全く
そう軽口を叩ける位には彼等は余裕であった、と言うのもこの「ガーディアン隊」所属にストライクダガーは単なるMSでは無かった。
「ガーディアン」の名の通り彼等の機体に装備された機体サイズと同等の大型シールド、部隊名にもなっている「ガーディアンシールド」にはG兵器に採用されPS装甲、その最新バージョンが装備されている。
従来のPS装甲は実弾に対して鉄壁の防御を誇る反面、バッテリーの消耗が激しく同じく機体からエネルギーを供給するビーム兵器との組み合わせは相性が悪かった。
後に連合軍はこの問題を解決した
実弾防御に特化したこの装備だが、G兵器を奪取しビーム関連技術が流出したザフトに比べて技術力で劣ると思われていた共和国のMS相手には、この様な特殊兵器もまだまだ有効だとして実戦試験がてらグラナダポケットに配備されていたのだ。
「ガーディアン隊」所属のストライクダガーは互いに密集した編隊を組み、互いの機体を庇い合うようガーディアンシールドを構え、その隙間からビームライフルで攻撃する正に攻防一体の布陣をとる。
亀の様にシールドの後ろに引き籠るガーディアン隊に共和国のハイザックやゴブリン、ガルバルディは尚攻撃を繰り返すも、専用バッテリーと効率を増した最新バージョンのPS装甲の前には脆くも弾き返されてしまう。
その反対にビームを乱射するガーディアン隊のストライクダガー、ハイザックのシールドすら貫通する破壊力を前に共和国軍は大きく距離を取らざるえず、敵を遠巻きに包囲するしか無かった。
このまま敵MSに足止めされ続ければ連合軍に立て直しの時間を与えてしまう、前線MSの苦境を報告されたティアンム大将はここで手札の一つを切るべきだと決断する。
「出来ればもう少し後に温存したかったが致し方ない、前線のMS部隊には敵MSを包囲しつつ増援到着まで足止めしろ」
そうして指示を出す一方でそれ以外のMS部隊には敵を迂回して進ようにとの命令も忘れない、強固な敵陣地や部隊に遭遇した場合の対処も既に当初の計画の内に入っていたのだ。
ティアンム大将率いる第1連合艦隊から新たに出撃するMS部隊、それ等は一見するとハイザックと何ら変わらない見た目をしていた、変わった所と言えば装備する兵器がライフルやマシンガンでは無いと言うだけであり、しかしこの何の変哲も無いMSこそ後に共和国軍の傑作MSと呼ばれることとなる。
包囲下に敵MS部隊を置いた共和国軍を飛び越す様に、増援のハイザックがガーディアン隊のストライクダガーが敷いた輪形陣に迫っていく。
新たな敵の出現に一瞬緊張が走るも、しかしそれがハイザックだと分かるとガーディアン隊のパイロット達の反応は嘲笑に変わった。
「今更そんな旧式機でこの布陣を突破できるものか!」
「もっと近づいて来い、蜂の巣にしてやるぜ」
慢心する連合軍のパイロット達は獲物を前に舌舐めずりをし。ゆっくりとビームライフルの銃口を敵機の方向に合わせトリガーに軽く指を掛け照準器が完全にロックするのを待つ。
しかし最初にトリガーを引いたのはハイザックの方であった、ハイザックが構えるライフルの銃口が光ったかと思うと、ストライクダガーのコックピットに座っていたパイロットの体を光が包んだ。
パイロットは自身の身に一体何があったのか分からない中、機体は一瞬で爆発し虚空に小さな火球を生み出す。
突如として僚機が爆発し何事が起きたのか分からず混乱するガーディアン隊のパイロット達、その間にも次々とハイザックのライフルから閃光が起こる度に無敵を誇っていた筈のストライクダガーが火球へと変わっていく。
「な、何だ!?何が起きた」
「シールドは完全に機能していた筈だぞ」
そのガーディアンシールドに次々と穴があき機体を撃破されていくストライクダガーのパイロット達、ついには混乱が混乱を生み輪形陣を大きく崩し各機が勝手に反撃を始めてしまう。
連合軍のMSパイロット達は訓練時間の短さを集団戦法と予め組まれた動作プログラムによって補っていた為、実は個々の実力では共和国軍にすら劣っており想定外の事態に遭遇すると途端に隊列が乱れるという弱点を抱えていた。
「お前達戦列に戻れ、勝手に動くな!」
隊長機が何とか混乱を治めようとするも、錯乱する部下達は敵に向かって滅多矢鱈に撃ちまくり、その内のストライクダガーの放った一発のビームがハイザックのシールドに命中するも、先程までとは違い簡単にビームが弾かれる。
「ビームシールド!?じゃあやっぱり連中のアレは…」
攻撃を防がれたストライクダガーのパイロットが最後まで言い終わる前に、反撃を行ったハイザックの一撃が機体中央を貫き推進剤に引火して爆散する。
共和国軍が送った増援MS部隊のハイザック後に*1ハイザックK型、ハイザック-85モデル或いは後期型とも言われるハイザックの最終モデルである、その性能は初期のハイザックとは比較にならず正面装甲厚だけでも2倍しかも装甲とシールド表面には耐ビームコーティングが施されており、バッテリーとジェネレーターも最新式の物に置き換えられていて見た目には殆ど変わらずとも中身は全くの別物であった。
特にハイザックK型から装備されたビームライフルは連合やザフトが実用化したものとはまるで違う画期的なものであり、85mm Eパック式ビームライフルと呼ばれるこの兵器は開発主任*2ニコフ・辛博士のもと共和国軍秘密軍事研究所のあるペズン要塞で開発され、エネルギーパックと呼ばれる交換式のビームエネルギー弾倉を用いる事で機体からエネルギーを供給せずともどんな機体でもビーム兵器が使用可能という正に軍事史に名を残す兵器である。
MSとは状況によって様々な兵装を使い分ける事で他の兵器には無い汎用性を実現してきたが、従来のビーム兵器問題は機体からのエネルギー供給によりバッテリーの消耗だけでなく、ビーム兵器を使うためにはそれ専用の装置と回路を備えた機体も必要になると言う汎用性を売りとするMSとの矛盾を抱えていた。
例えばザフトの開発したMSジンの例を見るに、様々な兵器を搭載できたが連合から奪取したG兵器のビームライフルは使う事が出来ず、ではビーム兵器を使う為にジンでも使えるビーム兵器を開発するのでは無く、ビームが使える新型機をザフトは開発したのは根本的にビームライフルが抱える*3特殊性が関係したのである。
バッテリーからマニピュレーターまでのエネルギー回路を通し、コネクターで接続したビームライフルにエネルギーをチャージすると言う複雑な工程は、機体設計の段階でそれを組み込んでいなければ他の機体ではそれを使え無かった。
その為連合もザフトもビーム兵器を搭載する新型機の開発に躍起になっていたのだが、しかし共和国はその逆を行き従来のMSでも使用可能なビームライフルを開発したのである。
ハイザックK型が撃ち終わったビームライフルのEパックを交換し機体の腰部から予備Eパックを取り付ける、従来のライフルと仕組みこそ似ているもののその威力は実弾兵器の比ではない。
と言うのも連合、ザフトのビーム兵器は機体のバッテリーを食う以上必然的に撃てば撃つほど機体に使えるエネルギーが減り遂には動かなくなってしまうと言う欠点を抱えており、その為ビームライフルには撃ちすぎ無い様に発射数の制限が掛けられていた。
しかしEパック式ビームライフルにはそんな制限は無く、Eパック一つにつき15〜18発のビームを発射出来るがエネルギーが尽きればまた別のEパックに交換し、理論上Eパックの数だけビームを連射できるのである。
そうとも知らずにガーディアン隊のストライクダガーは陣形や編隊など何も無く、ハイザックのビームを避ける為大袈裟な回避行動を取らねばならず、当然ながらバッテリーや推進剤を猛烈な勢いで消費した。
「何だって連中はビームを撃ちまくれるんだ!?こっちはもうバッテリーがキツイって言うのに」
「無駄に動くな!落ち着いて狙え」
そんな事を言われてもと反論しようした矢先に僚機を複数の方向から放たれたビームが貫き、また1機連合軍のストライクダガーが宇宙のチリと化す。
「クソおぉぉぉ、俺たちは勝ってた筈じゃないのかぁ!!」
ビームライフルも使えなくなりヤケッパチになった1機がビームサーベルを肩から振り抜いてハイザックに切り掛かろうとするも、せめて相手を道連れにでも出来ればと言う行動であったが機動性運動性共に向上しているハイザックK型は簡単に相手の特攻をいなし、無情にも相手の背後からビームライフルでトドメを刺す。
実はハイザックK型からはマラサイ同様ビームサーベルも搭載されていたが、相変わらず近接格闘戦を嫌う共和国軍パイロット達は余りこれを使いたがらず折角開発した設計者達の頭を悩ませた。
後にこれも最もシンプルな形で解決するのだがそれはまた別の話である、この時既に戦いは消化試合の様相を呈しており、いつの間にかガーディアン隊を取り囲んでいた共和国のMS隊は奥へ奥へと進撃を始めていく。
残るガーディアン隊のストライクダガーには、それを押し留めるだけの機数もパイロット達の気力も機体のバッテリーも推進剤も尽き果てており、残りもあっさりと殲滅された。
こうして共和国軍と連合軍との間で行われた量産MS同士の戦いは共和国の勝利に終わり、制空権を確保した共和国軍は益々その勢いを増して行ったのである。