機動戦士ガンダムSEED・ハイザック戦記   作:rahotu

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第47話

ジャブロー降下作戦その5

 

ジャブロー地下へと続くメインハッチの前に立ち、突入した味方部隊の退路を確保する連合軍MSストライクダガーのパイロットは、ふと気になって空を見上げる。

 

あちこちで戦闘による森林火災で黒煙が立ち上り、アマゾンの青空を黒く染めていたがそれでも煙の隙間から青い空と白い雲がその姿を覗かせていた。

 

一時は共和国軍による無遠慮な陽電子砲によって南米アマゾン全体が汚染されかけるも、連合軍の決死の攻撃で敵のフラックタワーを全て沈黙させる事に成功した彼らは、一時の平穏を楽しんでいたのである。

 

しかしその平穏も長くは続かなかった、突然彼らの頭上を巨大な影が覆ったかと思うと上空から巨大なビームが降り注ぎ、退路を守るMSを完膚無きまでに破壊した。

 

共和国地上軍が開発したMAアッザムはその円盤の様な巨体の影をアマゾンの密林に落としながら、悠然と空を漂うように飛行していく。

 

「敵MSの破壊を確認、現在B7ポイントに向けて飛行中」

 

「ホバー出力安定、ビーム砲の冷却問題なし、いけます」

 

MAアッザムの3人乗りコックピットの中央に座したマ・クベ大将は、「うむ」とだけ頷き巨大な空飛ぶ円盤は次なる獲物を求めて密林の空を徘徊する。

 

元々MAアッザムは月の「ルナタンク」と呼ばれる大型浮遊砲台を原型とし、地上用に改装された大型MAであった。

 

何度も言う通り共和国軍は病的な火力主義だが、こと地上軍にあっては無尽蔵に増強される本国宇宙軍とは違い補給も補充の当ても少なく、その為連合軍やザフトの膨大な“数“に対抗すべく火力を求めたのである。

 

そうして一連の巨大MAが開発され、それらの技術や得られたデータは後の共和国軍兵器開発に大きく役立っているが、その1つがこのアッザムであった。

 

「敵発見!」

 

「連装ビーム砲照準、連続発射」

 

ジャングルの中から敵MSを発見したアッザムは、敵の死角となる真上からビーム砲を連射して地上の連合軍を攻撃していく。

 

地表をビームが焦がし1、2発のビームを耐えられるシールドも被弾を重ねて限界を迎えて破壊され、無防備な機体にビームが殺到して地上で大爆発を起こす。

 

当然巨大でスピードも緩く高度も低いアッザムは地上からはいい的であったが、しかしストライクダガーのビームライフルは表面に施された耐ビームコーティングに弾かれ、上空援護のスピアヘッドはビーム砲の弾幕の前に中々近付けなかった。

 

当初は敵のトーチカや上空からの空中支援を旨とするアッザムであったが、前述の通り速度も高度も低くまた飛行する為軽量化を図った結果、装甲も薄かったのである。

 

当然この弱点に気付いた敵は、足の遅いアッザムを優先的に対空砲で狙ったり或いはザフトなどはディンの速度と運動性を活かして、近接戦で撃破される機体が多発した。

 

この為共和国地上軍は一時アッザムの運用を取り止め、ジャブローやキリマンジャロなど各地の拠点で独自の改修を施す事となる。

 

此処ジャブローは共和国本土から多くの研究者や技術者、企業からの派遣人員を多く受け入れ、彼らはアナハイム社に邪魔されない自由な環境で研究や試作機の製造に没頭し、様々な成果を上げて本国へと持ち帰っていた。

 

その中の1つがこの*1アッザムであり、飛行能力の強化に始まり火力と防御力の向上など原型機とはかけ離れた性能を持つに至っている。

 

惜しむらくはあくまでも研究用の実験機でありこれ1機しか存在しない事だろう、故にこのタイミングまでマ・クベ大将は温存していたのだ。

 

アッザムが通り過ぎるたびアマゾンの地上で爆発が生じ、黒焦げた残骸となった機体が宙を舞う。

 

連合軍は後一歩の所で勝利を掴もうとした所で、共和国軍の秘密兵器の前にその足を踏み止まらされていた。

 

「ええい、一体何をやっとるか!漸くあの陽電子砲を排除したと思ったら」

 

空中管制機の機内にて、作戦指揮にあたっていたガルシア少将は味方の苦戦に不機嫌さを隠そうともしなかった。

 

元来がこの性格な為部下からの信頼と言うものは一才なかったが、しかし目上の者に重ねる態度と長い物には巻かれる精神で此処までやって来た男である。

 

今回の作戦も先のパナマ防衛線の失敗をジャブロー攻略と宇宙港の奪取で埋め合わせるべく策定した物であり、その許可を態々連合軍上層部では無く影のフィクサー事ブルーコスモスのムルタ・アズラエル氏から受けている事からも、彼の忠誠心がどの様な物であるのかが透けて見えた。

 

「敵の新手、恐らくはMAアッザムの改良機かと思われます。信じられない火力です!」

 

オペレーターがそう報告する最中にも、地上ではMSを破壊し航空機を寄せ付けないビームの弾幕を張る化け物相手に、味方を示すシグナルが次々と消えていく。

 

幸い火力はあっても高度はそこまでなのか、上空で待機する管制機とその護衛機には手出ししてこなかったが、しかしその代わりに低高度を飛行する地上援護の航空部隊には大きな被害が出ている。

 

「地上支援の護衛機は何をやっとるか!敵のスピードは鈍い、長距離ミサイルでイチコロではないか!?」

 

「それが…先の敵陽電子砲との交戦で殆どの機が弾薬を使い果たし、現在は航空戦力の大半が補給の為基地へと帰投しております。また残存航空支援部隊は対空攻撃能力に乏しく、敵MAに苦戦中です」

 

「ええい、忌々しい」と勝利の美酒に水を刺されたガルシア少将は、苛立たしげに指揮官席で足を組んだ。

 

敵がジャブロー上空で暴れている以上地下に侵入したMS部隊は常に背後を脅かされる事となり、実際共和国軍が坑道を爆破し立ち往生して地表に引き返して来た機が、敵MAの餌食になるのをオペレーター達は何度も報告している。

 

まるでモグラ叩きのモグラの様に、今度は連合軍が地下に隠れねばならなかった。

 

そう思うとレイダー制式仕様を敵陽電子砲破壊に使って損耗し尽くした事が、今更になって悔やまれる。

 

アレさえ残っていれば今頃は敵に好き勝手させなかったのに、とガルシア少将はほぞを噛んだが無い物ねだりどうしようも無い。

 

このまま指を咥えて敵に蹂躙されるのを見ているしか無いと思われた時である、管制機のオペレーターの1人がパナマ基地からの連絡を伝える。

 

「ガルシア少将、お時間よろしいでしょうか?」

 

「何だ!私は今忙しいのだ」

 

と言いながら肩を怒らせ肘掛けに苛立たしげに指先でトントンと何度も叩く以外、仕事をしている気配がないガルシア少将。

 

しかしそんな今機嫌が悪いという事を全身でアピールする中でも、オペレーターはせめて自分だけはと任務を忠実に果たそうとする。

 

「申し訳ありません、しかしパナマからの火急の通信でして…」

 

と顎に手を当てて興味なさげに聞いていたガルシア少将は「パナマ」と言う単語を耳にし、途端表情を変えてオペレーターの方に顔を向けた。

 

「パナマが何と言ってきとるか!」

 

「は、はい。『準備完了、いつでも出撃可能』とのことです」

 

「なぜそれをもっと早くに伝えんか!!」

 

と理不尽な怒りを露わにするガルシア少将だが、そこから一点して気分は高揚し顔色も良くなり所謂ルンルン気分といった風で先ほどまでの不機嫌な様子は吹き飛んでいた。

 

指揮官の変わりように、周囲の部下達は気持ち悪いものを見る目でガルシア少将を見たが、しかしそんな視線にも気づかずに少将は意気揚々と指示を出す。

 

「直ちに出撃させろ、これでジャブローもお終いだ」

 

そう言って1人頬をニヤつかせて邪悪な笑みを浮かべるのであった。

 

 

 

 

 

一方その頃、粗方地表の敵を破壊したアッザムとマ・クベ大将であったが、その彼らの元に防空司令部指揮官のアントニオ・カラス大尉からの通信が入る。

 

「アントニオ・カラス大尉であります。マ・クベ司令、至急お伝えせねばならぬことがあります」

 

アッザムの画面に映し出されたカラス大尉の背後では慌ただしく脱出の準備を進める将兵の姿が何度も横切り、彼が宇宙港の回線を通じての緊急連絡を入れた事が見て取れた。

 

「よかろう、話したまえ」

 

「は、こちらでまだ生きている防空レーダーを調べた所、敵の大規模部隊が北より接近中とのことです」

 

「北?敵の第二波と言うことかね」

 

「恐らくは、正確な数は不明ですが最初の襲撃と同等規模以上かと思われます」

 

「分かった、貴官もジャブローからの脱出準備中によく知らせてくれた。貴官の献身を私は忘れない」

 

「は、お手伝いが出来て光栄でしたマ・クベ司令」

 

そう言って通信回線が切れアッザムのコックピット内には再び静寂が戻り、機内には計器類の音と甲高いエンジン音が響き渡る。

 

マ・クベ大将は目を瞑り両手を組んでコックピットのコンソールの上に置いた、彼はしばしば沈黙した後改めて目を開いて目の前の部下達に指示を出した。

 

「…ここまでだな、これまで良く戦ってくれた」

 

背後を振り返った部下達は、自分達を労うマ・クベ大将の目を確りと見ながら自分達の方こそと言った。

 

「いえ、私こそお供出来て光栄でした」

 

「小官も最後にマ・クベ大将と共に戦えたことを誇りに思います」

 

彼等の表情から心の底からそう思っているのが見てとれ、だからこそマ・クベ大将は覚悟を決めた彼等に辛い命令を下さねばならなかった。

 

「ここから先は私1人で十分だ。機体をジャブローメインゲート前に不時着させ、アッザムの巨体をもって最後の砦とす」

 

「貴官らは速やかに脱出した後、宇宙港でシャトルに乗り込み撤退せよ」

 

マ・クベ大将と運命を共にする覚悟を決めていた部下達は思わず声を出そうとするも、それを手を挙げて制し続けてこう言った。

 

「ここで無駄に命を散らす事もあるまい。まだまだ戦いは続く、諸君らの命はその時の為にあるのだ」

 

尊敬する指揮官の最期の命令とあって、彼等には最早それに従う以外に他に道は無く暫し悔し涙を流した後に速やかに機体のコントロールをマ・クベ大将に明け渡すのであった。

 

ノーマルスーツの背にランドムーバーを背負い、生き残っていたドダイに飛び乗りコックピット越しに敬礼しマ・クベ大将との最期の別れを告げる部下達。

 

同じ様にマ・クベ大将もドダイが去るまでアッザムの指揮官席で敬礼して部下達を見送り、それが済むとMAの巨体を敵の第二波に向ける。

 

最早レーダー上で数える隙間もない程、びっしりと光点で埋め尽くされ同じようにアッザムが最大望遠で映し出した敵第二波は、空を埋め尽くさんばかりであった。

 

マ・クベ大将はたった1人でこの大軍に挑みかかったのである。

 

「よーし行け!ジャブローを攻め落とせ」

 

一方その頃、遥か上空の安全な指揮管制機の中で、ガルシア少将はパナマから出撃した第二波攻撃隊に向けて歓喜の声を上げた。

 

それは指示でも何でもない、単に数で敵を推し潰すだけの単純なものであり指揮官の役目はただ単にそれを見ているだけに過ぎない。

 

そもそもが軍人としての能力に疑問符が付く男であり、これが共和国軍なら彼のような人間は良いように利用された挙句収容所送りが関の山である。

 

ブルーコスモスの浸透によって腐敗した連合軍だからこそ、この様な人間が幅を利かせていたのだ。

 

ガルシア少将はまるでショーを見るかのような気持ちで、眼下で繰り広げられる戦いに思いを馳せる。

 

それは古代のコロッセオで行われた奴隷と獅子との見せ物の様に、予め勝敗が決まった戦いであった。

 

連合軍の第二波は護衛戦闘機スピアヘッドから長距離対空ミサイルを放ち、レイダー製式仕様が編隊を組んでアッザムの頭上から次々と急降下して襲いかかる。

 

マ・クベ大将1人で操るアッザムはビーム砲を連射し弾幕を張って敵とミサイルを近づけまいとするが、最初から数が違いすぎ迎撃を掻い潜ったミサイルが胴体に命中して火を吹き、またレイダー制式仕様の編隊は邪魔なビーム砲を急降下で次々と潰していく。

 

衆寡敵せず遂には黒煙を吐きながら高度を落としアマゾンへと墜落するアッザム、後は連合軍は部隊を降下させてジャブローにトドメを刺すだけであった。

 

しかしそこで彼等は思わぬ障害に出会う、墜落したと思われたアッザムが4本の補助アームを展開しメインゲート前に立ち塞がったのである。

 

「ふん、我が軍のダメージコントロールも捨てたものでは無いな」

 

たった1人でアッザムを操るマ・クベ大将は首尾よく機体をメインゲート前に不時着させると、今度は降下した敵部隊に対し4本の接地用ダンパーを展開して機体を支え、機体下部の破壊を免れたビーム砲で最後の抵抗を試みる。

 

連合軍は勝ちは決まったと勝利に浮かれている所を、いきなり目の前で墜落した筈の敵巨大MAが再度起動しビーム砲の連射を始め、慌ててジャングルの中に逃げ出した。

 

勝ち戦で誰だって死にたくは無い、しかしゲート前に陣取るアッザムを排除しなければそのもそも勝利さえ覚束無い。

 

しかしながら死兵となったアッザムとマ・クベ大将の鬼気迫る攻撃は、連合軍の生半可な反撃をまるで寄せ付けなかった。

 

「ビーム砲の制限解除、これで例え砲身が焼き付いたとしても攻撃し続ける」

 

「使い道の無かったアッザムリーダーも展開」

 

本来なら砲身の以上加熱から砲と機体を守る為のリミッターを解除し、自動攻撃モードに設定を変えた機体下部ビーム砲は察知した敵に向かってやたらにビームを撃ちまくる。

 

その間に胴体中央からプロペラがついた奇妙な小型飛翔体「アッザムリーダー」がマ・クベ大将にコントロールされ、ジャングルに隠れる敵機の頭上に差し掛かるとワイヤーを展開した。

 

「な、何だぁ!?」

 

まるで鳥籠の中に閉じ込められたかの様に、ストライクダガーのパイロットが困惑の声を上げる中アッザムリーダーから強力な電磁波が浴びせかけられる。

 

最大でも4000°に達する超高熱と電磁波によってハイザックを行動不能にする威力を持つが、しかし…!?

 

「これしきの事でぇ!」

 

何とアッザムリーダーの鳥籠に囚われた筈のストライクダガーが動き出し、ビームライフルを頭上に向けて放とうとする。

 

しかし機体と中のパイロットは耐えられても武装はそうも行かず、途中で暴発し武装を失ってストライクダガーはその場に倒れ伏すも同時にアッザムリーダーのエネルギーも尽きた。

 

先のパナマ戦の折にザフトのグングニールによる超高出力EMP攻撃を受けた連合軍は、全軍の兵器に耐EMP対策を施しこのストライクダガーもまたそれが施されていたのである。

 

共和国軍の預かり知らない所で新兵器の対策がとっくに練られていた事に、少なからず驚くマ・クベ大将であったが、それならばと今度はアッザムリーダーを質量弾として敵にぶつける戦法に切り替えた。

 

「また来たぞ!撃ち落とせ」

 

しかしEMP対策で効果が無かったとはいえ連合軍はアッザムリーダーを脅威に思い、ビームライフルや頭部のイーゲルシュテルンで迎撃していく。

 

そしてアッザムリーダーが飛び続ける限り、連合軍は警戒してアッザム本体に近づく事はなかった。

 

期待した効果は出ずともこの場に限り、アッザムリーダーは有効な兵器たり得たのである。

 

しかしながら何れ残弾も尽き、その時こそがアッザムと自身の最期であるとマ・クベ大将は覚悟していた。

 

彼の戦いに“帰還“の二文字は既に存在しない、普段のマ・クベ大将ならば「軍事的ヒロイズムなど、白磁のツボの一欠片にも値しない」。

 

そう放言して憚らないマ・クベ大将がここまでするのは何故か?

 

真相は本人にしか分からない事であったが、だがこの場にあって唯一言える事は彼は紛れも無く軍人であったと言う事である。

 

そのマ・クベ大将の気迫に応える様にアッザムのビーム砲が熱を帯び、ジャングルの中に隠れる敵を撃ち抜いていく。

 

しかし、余りの過剰発射に等々限界を来たし砲身は融解しエネルギーも尽きていった、そしてその隙を逃さず上空で気を伺っていた連合軍の航空部隊が急降下爆撃を仕掛ける。

 

腹に爆弾を抱えたスピアヘッドがアッザム目掛けて急降下し、投下された爆弾を追い過ごし密林の樹々と敵機に接触するか否かのタイミングで機首を引き上げた。

 

レイダー制式仕様との交戦で機体上部のビーム砲を悉く潰されていたアッザムには分かっていてもこれを防ぐ手段はなく、アマゾンの大地に爆弾の命中して巨大な土砂と土煙を立ち上げ吹き飛ばされた樹木が運の悪い上昇中のスピアヘッドを叩いた。

 

コックピットを潰されたスピアヘッドはそのままジャングルの海に墜落するも、投下された爆弾は目標を過たずアッザムの接地用ダンパーその一つを破壊する。

 

被弾の衝撃でアッザムのコックピットは大きく揺れ、中のマ・クベ大将は強かに頭をコンソールに打ち付け額が裂けて生暖かい血を流した。

 

しかし負傷を気にする事もなくマ・クベ大将は何とか残る3本のダンパーで姿勢制御を取り戻そうとするも、体勢が崩れた事を好機と見た連合軍はジャングルから飛び出して一斉にアッザムに襲いかかる。

 

「今だあのお化け円盤を仕留めるチャンスだ!」

 

「一斉に掛かれよ、囲んで袋叩きにしてやる!」

 

ストライクダガーのビームライフルがアッザムの装甲を貫き、放たれたバズーカの弾頭がもう片方のダンパーを吹き飛ばしマ・クベ大将が乗るアッザムが完全に地面に倒れこむ。

 

倒れ込んだ拍子に機体下部のビーム砲も完全に使用不能となり、取り囲まれて最早マ・クベ大将に逃げ道は残されてはいなかった。

 

アッザムが完全に沈黙したと思った連合軍は、メインゲートを塞ぐ敵機を退かすべく包囲部隊の全軍が近づいていく。

 

最早完全に進退極まった筈のマ・クベ大将、しかし彼は不適な笑みを浮かべた。

 

「遅いでは無いか、ティアンム提督…」

 

 

*1
要は近藤和久先生版アッザム

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