…ついに、この時がきましたか…。
あああ、緊張します。昨日、洋館の皆から散々言われたから、名付けられなかったときが怖い…。
『おはようございますアカギ君!突然ですが、良かったら私に名前を付けてくれませんか?』
「え、良いのか?」
パードゥン?
「ああ、ポケモン関連の雑誌とかにはよく、ポケモンはゲットされる前に名前を付けられるのを好まない、とあるからな。てっきりロトムも嫌だと思っていたのだが。」
『いやいや!そんな事ないですよ?じゃあ付ける事に問題は無いんですね?』
「そうだな」
『じゃあ早速付けて下さい!』
「では、ーー
アカギside
前々からロトムは不思議なヤツだと思ってはいたのだが、まさかまさか
『私に名前を付けてくれませんか!』
と言ってくるとは思わなかったぞ。
野生のポケモンは名前を付けられるのが嫌いなのではないのか?
いや、野生に限らず、トレーナーにゲットされてからであっても名前を付けられる事を拒むポケモンは多い。
大抵の名前持ちのポケモンはトレーナーと相当仲が良くなってから名付けられているのだと云うのに。
ロトムというこの地方では聞かない種族(ポリゴン系統以外にも電子機器に入れるポケモンがいれば、そんなポケモンはほぼ間違いなく有名になっているだろうからな)といい、全くもって不思議なヤツだ。
それにしても名前か、ロトム、rotom…
ーーこれでどうだろうか。安直だと、怒られないと良いのだが。
ロトムside
「motor、モーターはどうだろうか。」
『おお!アカギ君、ありがとうございます!かっこいい名前じゃないですか!』
無事に、アカギ君に名前を付けて貰えました!いやー、良かった、本当に良かった。これで良い名前が思いつかないからとかで付けて貰えませんでした落ちだったらどうなっていたことやら。
『さて、名前も決まった事ですし、何して遊びます?』
「…地下通路に、行こうかと思うんだが。」
何やら言いにくそうな様子?
『おー地下通路!はて、何かもんだいでも?』
「いや、問題という程では無いんだがいいのか?地盤沈下とか、万が一起こったら…探検セットを持っている私は帰ってこれるがポケモンにそれが適応されるとは限らないぞ。ましてや野生のポケモンになど。」
『じゃあ、アカギの探検セットの中に携帯でも入れておいて下さい!そしたら、その万が一が起こってもその中に入って帰ってこれますし。』
「…なるほど」
『ひょっとして、その可能性を忘れてました?』
「…。では、いくぞ!」
あっ誤魔化しましたね?
ーーうぐっ
ぐるりんと視界が廻ったかと思うと地下通路に到着していました。これ、油断していると目を回しますね。
隣のアカギ君とか顔真っ青ですし…三半規管弱いんですかね。
『アカギ君、大丈夫ですかー?』
「…大丈夫に見えるか?」
『全然。今度から酔い止め飲んでから来ましょうか?』
「そうだな、とりあえず少し休憩したら、あなほりドリルでひみつ基地を造らないか?」
『賛成です!』
という訳で、アカギ君が回復したら、ひみつ基地の作成です。
そういえば、秘密基地には邪魔な岩とかが沢山あったと思うのですが…リアルではどうやってどかすのでしょう?
うーむ、やっぱりスーパーマサラ人みたく腕力で解決なんでしょうか、ひ弱に見えるアカギ君にもポケモン世界的な怪力が存在して…?
いや、ないですね。この前、瓶の蓋が開かないとかで五分程苦戦してましたし。
因みに、一部のポケモンが名前を付けてられるのが嫌いなのは、名前は図鑑などで調べられるので、もし今のトレーナーと別れた場合、バツイチみたいな感じになるし、名付けのセンスが良いトレーナーが少ないからです。
あと、幼少期のアカギさんはひ弱だと思う。