バカとAクラスの日常   作:ゴリ霧中

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遅くなってすみません!

大学のテスト勉強のため更新が遅れてしまいました…

いいわけはさておき、清涼祭編です!
どうぞー


第十一話

桜が散り、周囲が新たな学園生活になれてきた今日この頃。

この文月学園では一年の中で最初の行事、「清涼祭」の準備が行われていた。

 

学年の代表たるAクラスでもそれは例外ではなく、LHRではクラス別の出し物についての話し合いが始まった。

 

「…………意見のある人は挙手を」

 

教壇にはAクラス代表、霧島翔子が立っている。

 

代表は確かに優秀だけど、こういったことには向いてないな。

雄二の方が向いてるぞ。

 

代表はクラスメート達に意見を求めるが、なかなか手が挙がらない。

 

そんな中、一人の生徒が手を挙げた。

 

「…………優子」

 

「あたしはベタだけど喫茶店なんていいかと思うわ。シンプルだけど、学年の手本になるためにはいいんじゃないかしら?」

 

「ほお、喫茶店ねえ」

 

「倉木君、何か文句でも?」

 

隣に立つ木下さんがこちらをにらみつける。

 

「いやね、ちょっとパンチが足りないなーって思ってさ」

 

「別に高校の学園祭でパンチのあるものを出さなくてもいいでしょ?」

 

「逆だよ。高校の学園祭だからこそ思い出に残るインパクトのあるものをやった方がいいだろ?」

 

「そうだよねー。まあボクとしてはおもしろければ何でもいいんだけど♪」

 

「愛子まで…」

 

俺の意見に工藤さんが賛成し、木下さんは少しばつが悪そうな顔をしている。

 

「そこで提案なんだけど、ただの喫茶店じゃなくて、メイド喫茶なんてどうかなー?」

 

「メイド喫茶?」

 

「あれ?木下さんはご存知ないので?」

 

頭の上にはてなマークを浮かべる木下さん。

今時メイド喫茶も知らないのか…

 

「メイド喫茶って言うのはね、ウエイトレスがメイドのコスプレをして、お客さんを接待するって言う喫茶店だよ♪」

 

「工藤さん、接待じゃなくて接客ね」

 

「あ、そうだっけ」

 

まったく、この子が言うとどことなく危なく聞こえるのは何故だろう…

 

「倉木君の言うパンチもあると思うし、いい考えだと思うけどなー」

 

「でもメイドのコスプレでしよ?いやよ、そんな格好するなんて」

 

「えー、なんで?」

 

「だって、恥ずかしいじゃない」

 

ん?なんで一瞬こっち見たんだ?

 

「とにかく、Aクラスは学年の模範となることをすべきよ。だからメイド喫茶は却下」

 

「でもさー、それって優子のわがままじゃない?」

 

「そ、そんなことないわよ!他のみんなだって…」

 

他に賛同者を得ようと周りを見渡す。

 

「でもさ、ああいうかわいい服ってちょっと着てみたくない?」

「だよね!」

「わたしも…コスプレってちょっと興味あるかも」

 

木下さんの意に反して周りは乗り気のようだ。

 

「倉木君はみんなのメイドコスプレについてどう思う?」

 

工藤さんがタイミングを見計らって同意を求めてきた。

 

「そりゃ男としては見たいに決まってる。みんな可愛いから似合うと思うしね」

 

「「「Aクラスの出し物はメイド喫茶に決まりね!」」」

 

クラスの女子の大半の生徒が声をそろえて合唱。

 

急にやる気になったな。

なんで?

 

「で、でもやっぱり…」

 

「じゃあ優子は着なくていいよ。ボクたちが接客するから裏方の仕事お願いね♪」

 

「え!?」

 

さっきまでの態度とは違い、急に工藤さんが木下さんを突き放した。

 

「(ちょっと工藤さん、いくら何でもそれはひどいんじゃ…)」

 

「(まあまあ、見てなって♪)」

 

パチンと可愛らしくウインクで返された。

 

「で、でもみんながやるのにあたしだけ着ないのも変よね!仕方ないから着てあげるわよ!」

 

「あり?」

 

「ふふふー、やっぱりね」

 

「(どういうこと?)」

 

「(優子は基本的に寂しがり屋だからね。一人だけ仲間外れ、とかは嫌なんだよ♪)」

 

そういうことか。

しかしそれを逆手にとって 手玉に取るとは…

 

「でもメイドの衣装はどうするのかしら?全員分作るのはさすがに無理だし、買うのも予算がかかるわ」

 

「そこなんだよねー」

 

おいおい、考えてなかったのかよ。

 

「…………それなら大丈夫」

 

「代表?」

 

「…………お父さんに頼んでみる。うちの会社の系列にその手の会社があったはずだから」

 

「か、会社の」

 

「系列…?」

 

代表ってお嬢様だったのか…

こりゃ、雄二は玉の輿かね。

 

「これで衣装はどうにかなりそうだな」

 

「そうだね。これで優子も納得したかな?」

 

「うっ…」

 

衣装が用意できなければ却下されると思ったのかな?

残念ながらその思いは通じなかったみたいだけど。

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