バカとAクラスの日常   作:ゴリ霧中

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更新が遅くなって本当に申し訳ありません!

では清涼最二日目をどうぞ!


第十六話

そして迎えた清涼祭二日目の朝。

 

「今日は特になにもなさそうだな。流石に諦めたかな?」

 

昨日の一件が有り、また仕掛けてくる可能性を考慮して今日の登校は木下さんや秀吉と来ている。

 

「そうじゃの。昨日で懲りてもう何もしてこないのではないか?」

 

「倉木くんだけじゃなく吉井くんや坂本君も暴れたそうじゃない」

 

あのふたりは結局誘拐犯をボコボコにし、病院送りすれすれまで追い込んだ。

 

まあ俺は数人を病院送りにしてしまったが。

 

「でもまあ用心するに越したことはないだろ。代表や工藤さんのところにも裕二とムッツリーニをつけてるし」

 

ちなみに姫路産と島田さんのところには明久だ。

人選はまあ、相性?かな。

 

「それにしてもさすがは姉上と刹那じゃな」

 

「ん?何がだ?」

 

「ほれ、召喚大会のことじゃ。明久たちは少し卑怯な手を使ったのじゃが、お主らは実力で勝ち抜いたのじゃろ?」

 

「ええ。まああたしたちが勝ち上がるのはそんなに難しくなかったわ。準決勝では倉木くんが無双していたから」

 

「はっはっはっ。それほどでも」

 

たしかにあれは少し大人気無かったな。

まあ相手が常夏先輩だったあらよしとしよう。

 

「あたしとしては代表と愛子が負けたことの方が驚きよ。一体どんな魔法を使ったのかしら?」

 

木下さんは皮肉たっぷりに秀吉に聞いた。

 

「うむ…それがのぅ」

 

だが秀吉の返事はイマイチ歯切れが悪い。

 

「どうせ秀吉がゆ時の声真似でもして代表を封じたんだろ?あとは…科目が保健体育だし、ムッツリーニを代理で戦わせたとか?工藤さんがあいつ以外に保健体育で負けるわけがないし」

 

「うっ…流石に刹那にはバレておったか」

 

「いや、今思いついたこと言ってみただけなんだけど」

 

まさか当たるとは…

案外俺の勘も捨てたもんじゃないな。

 

「まあ何はともあれ俺たちの決勝の相手はあの明久たちってことだ。相手にとって不足はないな」

 

「でもまた汚い手でも使ってくるんじゃないかしら?」

 

「その可能性は捨てきれないが、点数差がある分それくらいがちょうどいいハンデだよ。それとも木下さんは勝つ自信がないのかな?」

 

にやにやと笑いながら木下さんに問う。

すると木下さんは不敵に微笑んで答えた。

 

「あら、誰に物を言ってるのかしら?言っておくけど、あたしは負ける気なんて一切ないわよ」

 

「奇遇だな、俺もだ」

 

二人で目を合わせながらふふっと笑い合う。

 

その光景を見ていた秀吉は、自分の入れる隙がなくただ立っているだけしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

「倉木くん!三番テーブルさんに料理運んでー!」

「それが終わったら次は五番テーブルの片付けだよ!」

「…………そのあとはレジで会計の処理をおねがい」

 

「かしこまりましたー!」

 

まったく、何なんだこの忙しさは!

昼からは店を抜けて召喚大会に出なきゃならないってのに…

昨日の大会の影響か?

 

店の中はとても人手が足りなく、執事の俺も現場でいいように扱われていた。

雑用だけならまだいいのだが、問題は…

 

「お嬢様方、お飲み物はどうなさいましょう?」

 

「え、えっと、レモンティーを二つ」

 

「かしこまりました。では…」

 

「あ、あの、それとスマイルを!」

 

「えっ…?」

 

「「極上の笑顔を一つ!」」

 

「………(にこっ)」

 

「「きゃああっ!ありがとうございます!」」

 

「お嬢様がお喜びになるのでしたらお安い御用です…」

 

この手の接客はどうにかならんかな。

昨日はそれほどでもなかったが、今日はこの手の注文が多い…

正直体力よりも精神的に病んできそうだ。

 

「ん?」

 

ふと時計を見ると、そろそろ召喚大会の開戦時刻だった。

 

そろそろ出なきゃ間に合わないな。

 

「それではお嬢様方、私はこれから開かれる催しに参加するため、しばしお暇をいただきます」

 

「あっ、召喚大会ですね!」

「私たち、絶対に応援に行きますから、頑張ってくださいね!」

 

「ふふ、お嬢様の声援があれば百人力ですね。頼りにしていますよ」

 

最後に少し微笑みながら、木下さんと合流するために裏方へと向かった。

 

「ごめん、時間ギリギリだな」

 

「遅いわよ全く。女の子とイチャイチャなんてしてるから…」

 

ん?

木下さんのご機嫌があまりよくないようだ。

なんでだろ?

 

「何怒ってるの?」

 

「べ、別に怒ってるわけじゃないわよ!ただ倉木くんが遅れたから少し苛立ってるだけよ!」

 

「そーそー、優子はただ倉木くんが女の子と話してるところを見て妬いてただけだよねー♪」

 

「あ、愛子!?そんなわけ無いでしょ!」

 

「ふふー、またまた〜」

 

「だから違うってば!」

 

顔を真っ赤にさせながら工藤さんに抗議をする木下さんだったが、その様子を見てなおさら工藤さんは笑い出した。

 

完全にからかって遊んでるな。

 

「ほ、ほらっ!時間がないんだしさっさと行くわよ!倉木くん」

 

「おお、そうだったな。それじゃあ工藤さん、行ってくるよ」

 

「はいはーい、お店のことは任せて頑張ってきなよ♪」

 

工藤さんは満面の笑みで俺たちを送り出し、教室の中へと戻っていった。

 

「んじゃ行きますか」

 

「ええ。やるからには勝つわよ」

 

「もちろんだ」

 

そしていよいよ召喚大会の決勝戦が幕を開けるのだった。

 




されさてもうそろそろ第二巻の清涼祭編も終わりそうです。
その次は原作にあった短編の話にはいかず、合宿編を書こうと思っています。
短編にあった映画館や如月ランドなどの話は後日改めてということにします。

そこまで読んで楽しんでもらえたら幸いです。
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