このお話の題名?? それは───   作:ゼッケンマン

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まだまだ、出会いの季節です。


じゅうわめ!

時刻は放課後。

僕は楯無さんの妹、更識簪(さらしきかんざし)ちゃんとアニメ映画鑑賞をしてるんだ!

いや~、ビックリしたよね~。

さっき放課後になってすぐ楯無さんと簪ちゃんが部屋に来たんだ。

そして楯無さんに簪ちゃんと仲直りできたって言う報告? と、ありがとうって言われて(にしし、姉妹の不仲はもしも話しじゃなかったのかな?)、マシンガントークに近い一方通行で簪ちゃんを紹介された!

最後は生徒会の仕事があるからって簪ちゃんを残して台風のように楯無さんは去っていったんだ。

こういう所は束姉と似てるんだよね~……。

あらら、簪ちゃんも恥ずかしそうに苦笑いだし。

それからかる~く挨拶してお互い自己紹介した!

その時に簪ちゃんって呼ぶことになったんだ!

それと簪ちゃんからもありがとうって言われた!

だけど本気で言ってるのが分かったから、楯無さんの言葉も含めて受け止めたよ!

 

 

 

 

 

「う~ん、面白かった!!」

 

「そう言ってくれて、私も嬉しい」

 

簪ちゃんが持ってきた幾つかのDVD。

今観てたのが、曰く人気ロボットアニメが総集編として映画になった作品だったらしんだけど、主人公が熱くてかっこよかったな~!

僕もあんなロボット乗ってみたいな~って思っちゃった!

 

「……とうとう明後日(あさって)

 

ぽつりと隣で簪ちゃんが呟く。

 

「えっと……明後日ってに何かあるの?」

 

「クラス対抗戦。私、四組のクラス代表だから」

 

「そうだったんだ?!」

 

「うん。一応、私は日本代表候補生で専用機も持ってる。だけど、打鉄弐式(うちがねにしき)……この子とは初めての実戦だから」

 

簪ちゃんは緊張した面持ちで右手中指につけてるクリスタルな指輪を優しく撫でる。

ISは待機状態の時はそれぞれの形になるんだけど、簪ちゃんのは指輪なんだね~。

 

「そっか~。ま、僕が言うのもなんだけど……何事も経験! 緊張はするだろうけど、それ以上に楽しむのが良いと思うな!」

 

「……うん、そうだね。ふふ、ありがと、桜くん」

 

そう笑った簪ちゃんは、僕の頭を優しく撫でてくれた?!

けど、僕なんかの言葉で少しでも緊張が(ほぐ)れたなら嬉しいな!

 

「ていうより、僕とアニメ鑑賞してても大丈夫なの? 他のクラス代表、一夏兄たちは今も訓練してるよ……?」

 

「今日はお休み、最後の調整は明日するつもりなの。それに緊張はするけど、でも自信もあるから……!」

 

ギュッと胸元で握りこぶしをつくる簪ちゃん。

 

「にしし、ならもう言わないよ。……次はどんなアニメを観るの?」

 

「えっと、そうだね。──これもおすすめだよ?」

 

「それじゃあ、それを観よっか!」

 

それから千冬姉が帰ってくるまで鑑賞会は続いた!

別れ際、今度上映されるアニメ映画を観に行くことになった!!

 

 

 

 

 

──翌日の放課後、明日はとうとうクラス対抗戦。

さてさて今日は箒ちゃん、剣道部が休みだからご飯を一緒に食べようって誘ってくれたんだ!

一夏兄は明日のクラス対抗戦に向けて最後の仕上げに入ってるんだって!

 

「今日も一夏は訓練で遅くなるそうだ。私は今日は部活も休み、久しぶりに料理を作ってみたのだが……」

 

エプロン姿の箒ちゃんは、そう言いながら僕の分をお皿に盛りつけてくれる。

 

「ありがと! それにしても箒ちゃんはエプロン姿ってすごく似合うよね~」

 

「ふっ。褒めても料理の量が多くなるだけだぞ?」

 

「にしし、それも計算してたり~?」

 

「まったく、お前は本当に相変わらずだな。ほら、肉じゃが多めにしたぞ」

 

「おぉ、ありがと箒ちゃん! 肉じゃが、白ごはん、味噌汁、漬物、新鮮な野菜、もうダメ! 食べて良い??」

 

「よし、では食べるか」

 

僕は箒ちゃんが座ったのを確認して、いただきますしてから肉じゃがを箸で摘み口に運んでいく。

 

「そう言えば、桜はいつまでここに居るんだ?」

 

「う~ん、いつまでだろ? 中学校には行けないし、家にずっと居るのにも飽きちゃったし……」

 

「……勉強はしてるのか?」

 

「え?」

 

箒ちゃんの言葉に思わず目を逸らしちゃった……!

確かに、学校に行けなくなってから懐かしく思ってしまってるくらいには全然してないな~。

 

「うむ、学校に行けないのは現状仕方ないことだろう。しかし勉学を放棄するのはまた別の話しだ。だから私が……ふむ、そうだな。()明後日(あさって)から課題を作って渡そうと思う」

 

「え?! そ、それは箒ちゃんに悪いよ! 学校生活もあるし、部活もあるじゃん? 僕なんかの為にそこまでしなくても──」

 

「──そんなに自分を卑下するなっ。それに私も復習できるし負担などないぞ?」

 

「……そっか。それならお願いしようかな!」

 

「あぁ、任せておけ! そ、その代わり言ってはなんだが、これからはもっと料理のレパートリーを増やそうと思っている。……新しい料理を作ったら、食べてくれるか……?」

 

急に静かに問いかけてくる箒ちゃん!

 

「それこそお願いしますだよ!」

 

「そ、そうか……! ならば、課題も料理もビシバシやるから覚悟するのだぞ?」

 

ニヤリと楽しそうに箒ちゃん笑う!

 

「ど、どっちもお手柔らかにお願いします……」

 

それから残りの料理をゆっくり味わいながら、最近起きた話題を交えて楽しい時間を過ごした!!

 

 

 

 

 

「千冬姉は今日遅いって?」

 

「うん、明日のクラス対抗戦の準備がまだ終わらないんだって~」

 

箒ちゃんのご飯を食べ終わった後は、ちょっとだけ食休みしてから部屋に戻った!

それから暫くして、一夏兄が遊びに来た!

ちゃんとお風呂に入ってご飯も食べてきた一夏兄は、重力が二倍とは思えないほど軽やかにお部屋の掃除を手伝ってくれてる。

 

「もう重力二倍は慣れちゃった?」

 

「おう、お陰様でもう違和感がなくなっちまったぜ!」

 

無理なく笑顔で答える一夏兄の言ってることはホントなんだろうね。

 

「にしし、それなら次は三倍にしてみる??」

 

僕は掃除のお手伝いをしながら、そう提案してみる!

 

「三倍、するとしたらそろそろだよなー。……だけど明日のクラス対抗戦は一先(ひとま)ず重力を解いて出場するつもりだぜ?」

 

「それならもう解いとく?」

 

「おう、頼むわ!」

 

「──解いたよ~」

 

「おぉ!! 体かっる?!」

 

一夏兄は子供のようにはしゃいでる……気持ちは分からなくもないけどね~。

 

「よっし! なんだか自信が湧いて来たぜ……!!」

 

一夏兄はストレッチをしながら体の調子を確かめる。

 

「なんか無性(むしょう)に走りたくなってきた!」

 

「い、一夏兄……。自分の体じゃないような感覚でテンション上がるのはいいけど、明日に備えて今日はもう寝ちゃったら?」

 

「多分このままだと眠れない!」

 

と言って、今まで見たことないスピードで一夏兄は部屋から出て行った。

一夏兄も思い立ったら一直線だよね……。

 

「何だか頭が痛くなってきちゃった……。もう寝ようかな~」

 

布団を敷いて毛布を被る。

さてさて、明日は一体どんな日になるんだろうな~。

一夏兄、鈴ちゃん、簪ちゃんの活躍を楽しみにしながら僕は目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

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