グラビモスな日々   作:なむさんばがらす

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どうぞお楽しみください。


バサルモスの狩

やあ、このごろ体が突っ張って痛い(成長痛?)茂部小太郎だよ。

えっ、時間が進んでる?父様とのからみをよこせ?

 

気にするな!! byきち○い魔王

 

だって皆寝静まった後、なぜかゴリゴリ音(おそらく父様と母様の夜の営み)がして超怖かったっていう印象ばっかりだったんだもの。

朝、やけに元気そうな母様とやつれたような父様を見て「昨日はお楽しみでしたね」なんていったらO☆SE☆KKYO☆U(咆哮)×2だったんだ。トラウマになっちゃったよ。

 

そんなこんなで今日(父参上から三ヵ月後)はかあさまから狩の仕方ととおさまから熱線の吐き方を教えてもらう予定なんだ。

 

「では狩の仕方について教える。そもそも我々の種族の主食は岩石だ。しかも爆発系の、しかし我が子よ。お前達はいかんせん幼すぎるため、岩石と共に肉も食べねばならない。そのための狩なのだ。これが出来なければ立派なグラビモスにはなれぬと思え」

 

「「「はい!かあさま!!」」」

 

「では、やり方を教えよう。何、簡単だ。潜って擬態し、獲物が来たら毒ガスでしとめる」

 

そういってかあさまは自分の腹部からガスを出し、(かあさまは黒鎧竜なので可燃ガスなのだが)質問は?、といいたげに首をかしげる。

 

「質問です」

 

「なんだ?」

 

「地に足をつけた獲物なら足音で接近を予知できますけどランゴスタなどの羽虫はどうするのですか?私達のような未熟者はランゴスタが主食のはずなのですが?」

 

「それはな、『音響探知』を使うのだ。息子よ」

 

そういうとかあさまは俺達三人に『音響探知』なるものについて説明を始めた。

簡単に言うとこうだ

・人間にも虫にもほかのモンスターにも聞こえない周波数の音波を表に出している三つ岩のうちの上下二つから発射して跳ね返った音波を真ん中の岩で受信するソナーのようなものらしい

・どうやらその音の出し方は口を閉じて声高に鳴くと三つ岩の二つに伝わって出るらしい。

・俺は二つの岩は地上に出ないし、虫を食べる趣味はないのでその方法は却下(だが二つの岩が地上になくても感度は数段劣るがが出来た)

 

後はそれぞれの獲物の致死量にあたる毒の量を教えてもらい、早速実践することにした。

1、土に潜る

2、待つ

・・・・・・・・・どうみてもニートです。本当に(ry

 

と二時間ぐらいした頃だろうか?ドッドッドッという規則正しい足音・・・多分イーオスだな。

普段イーオスはバサルモスの擬態中の三つ岩には近寄らないのだがここはスーパー擬態(父命名)の出番で、移動の途中なのかまっすぐ足音が近づいてくる。

頂きます。とばかりに毒霧噴射、と同時に地上に出る。やっぱりイーオスだった。毒でのけぞったところに俺の背中の岩のアッパーを食らったようだった。顎を砕かれて立ち上がれずに毒が回るのを待つばかり、という感じだった。苦しそうだったので首を足で踏み潰す。ゴキッという音と共にイーオスが絶命する。死体を地面に放置するとすぐに腐ってしまう(地球とは違って微生物がかなりハッスルしている世界のようだ。一日でもあれば分解さえれてゲームのように消えてなくなってしまう)ので骨ごとバリバリと噛み砕き、胃袋に収める。成長前の毒袋のような器官はなかなかうまかった。

 

この調子でイーオス捕食を三匹ほど行ったときだった。

 

―――タッ、タッ、タッ

 

イーオスにしては軽い音だと思い、『音響探知』を行うと・・・・・人間だった。

ここ割りと火山の奥地なのになんでハンターいるんだろ?と思いながら身を隠すことにした。しばらくソナーで観察していると身のこなしから下位ハンターの素材ツアー中と予想

できた。(採掘ポイントの割れ目をうまく発見できていなくて同じところを何回も往復していた)なんどか目の前に来たので食べようかと思ったのだが、その度に言い知れぬ不安感が押し寄せた。前世の死因に関わってるのかな?前世で捕食されて死んだとかかなwww

 

ハンターは目当ての鉱石が見つかったのかホクホク顔で帰っていった。

 

日が暮れたので(洞窟の中は溶岩のせいで明るい)家に戻ると、

 

「アニキぃ~ランゴスタ三匹とアイルー一匹捕まえたよー凄いでしょー!!」

 

「私はランゴスタ五にメラルー二匹でした。お兄様は?」

 

「二人とも数多いなーうらやましいよ」

 

「アニキもしかして一匹も捕まえられなかったの?」

 

「いや、イーオスを三匹ほどね」

 

「「すごい!!」」

 

妹ズに尊敬のまなざしを向けられてしまった。そんなにすごいことなのか?

 

「凄いですよ!!だって獲物の総重量でいったらダントツでお兄様の勝ちですもの」

 

言おうとしたことを先読まれてしまった。なぜかと問うたら

 

「だって表情に出ていたんですもの♪」

 

と得意げに言う。

待て、岩竜に表情なんてものあったか!?

 

「気にしたらそこで試合終了です(はぁと)」

 

我が妹ながら恐ろしい子ッ!!

というか一体どこでそんな言葉を覚えてくるんだ・・・

 

―――両親帰宅

 

本日の成果を報告しながら夕飯を食べる。メニューはもちろん肉ではなく火薬岩と紅蓮石の和え物獄炎石添え、である。

 

人間であった頃の感性が石を食べることに拒絶反応を示したが、食べてみると、なかなかどうして深い味わいの火薬岩と香り高い紅蓮石、ぴりりと辛い獄炎石のハーモニーに舌鼓を打った。妹二号は獄炎石の辛味が苦手なのかかあさまにばれないように火薬岩と紅蓮石ばかり食べている。かわいいなぁ

 

「皆今日の狩はどうだった?」

 

「お兄様がイーオス三匹でトップです。私と愚妹は足もとにも及びませんでした。」

 

「はじめてなんだからうまく出来なくて当然だよ。僕が初めて狩をしたときなんかランゴスタすらとれずにキラビートルで飢えをしのいだぐらいなんだからー。それに比べたら二人は天才だよ~。むしろ長男が異常なんだよ?」

 

「特殊な擬態といい狩といい、お兄様の異常さを改めて実感しました。」

 

といって肩を落とす妹一号を尻目に、黙々と石を貪る俺と二号、(&かあさま)

 

「食後は熱線の訓練だから食べ過ぎて吐かないでくれよ?」

 

「「ふぁ~い」」

 

見かねたとおさまの注意に、俺達はしぶしぶ食事をやめる。

 

「「「「ごちそうさまでした」」」」

 

というととおさまが妙にうれしそうに「はやく♪、はやく♪」と洞窟の外へ急かす。

俺は前世のゲーム内で散々苦しめられたグラビモスの熱線にとてもテンションが上がって、いち早くとおさまに付いていった。




音響探知も捏造設定です。

次回「How to 熱線」

かつもくして待て!!


誤字脱字、感想待ってます。
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