非リアの俺が育成ゲーをやってたら二次嫁がログインしました 作:ゆっくり祐一
それでは本編スタートです!
昨日、というか今日の夜中にちょっとした事件が起きた。それは二次元から女の子がやってきたのだ。そしていきなりの同棲宣言。これから俺のSAN値はどうなるんだろうなぁ、なんて考えているといきなり問題発生。なんと、ベッドが一つしかない。つまりどちらかがリビングのソファで寝るということになる。まあ、ここは男がソファで寝るべきだから俺は早乙女に行ったわけよ。そしたらさ、
「そ、そんな・・・た、拓海さんに悪いです! 私がソファで寝ます!」
「い、いや・・・女の子をソファで寝かすわけにはいかないからさ」
「いいえ、私がソファで寝ます!」
「いや、俺が」
そういった言い争いが約二分ほど続いたときだった。
「あっ、そうです!」
「ん? 何かあったか?」
「“一緒に寝れば”いいんです!」
「・・・・はい?」
その言葉を聞いた瞬間、俺のSAN値が一気に持っていかれた。ただでさえ、先ほどの事でSAN値がやばいというのに、これ以上SAN値が無くなれば間違いなく発狂しかねないので丁重に断ろうとしたら・・・
「そ、その・・・た、拓海さんは・・・嫌、なんですか?」
「・・・・・・・・・」
先ほど同様に、捨てられた子犬のような表情で俺を見てきた。やめてくれ。そんな目で俺を見ないでくれ。これじゃあ俺が悪者みたいじゃないか。
「・・・・・はぁ。わかったよ」
そして俺は、折れたのだった。そして現在、絶賛寝不足です。
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「お、おいしい・・・です」
現在、朝の7時。あの後一睡もできずに気が付いたら6時30分を回っていた。急いで朝ごはんの支度をするためにベッドから降りた。ちなみに昨日は何もなかったよ。ウン、ナニモナカッタヨ。ホントダカラネ。
「さて、一通りできたしこんなもんだろ」
完成した料理を前にそうつぶやいた。今日からは二人分の食事を作らないといけないのか。そう考えると大体あの時間帯で起きてないといけないな。学校の事もあるし。ちなみに、今日は4月19日。新年度始まって早々に携帯を壊したことになる。うん、すべてはあのトラックが悪いんだ。でも、あのトラックがなければ早乙女とも会うことがなかったんだろうな。
「う、う~~ん。あ~、拓海さん。おはよ~ございます~」
「うん、取り敢えず顔を洗ってきなさい」
「ふぁ~い」
いまだ眠そうに瞼をこすっている早乙女に向かってそういった。ヤバイ、口調が若干お母さん口調になってしまった。というかあいつ、朝弱いんだな。
いきなりだが、俺の両親はこの家にいない。いや、別に死別したとかそういうことは一切ない。親父が単身赴任で海外に出張に行っている、母親はどうしているかというと、
『拓海、お母さんはお父さんと一緒に海外での生活を満喫してくるわ! それじゃあ、家のことは任せたわよ~!』
『ちょっ!? ふざけんじゃねぇ!』
『サラダバ~♪』
『あんのくそ野郎~~~!!!』
と、言うように自由奔放すぎる親なのだ。結婚して早17年、いい加減年齢を考えてものを言えと思ってしまう。だってもう40だよ? いい加減バカップル卒業しろよ。
「改めておはようございます拓海さん。ってうわぁ!! これ全部拓海さんが作ったんですか?!」
いつの間にか顔を洗いに行っていた早乙女が戻ってきていた。そしてテーブルに乗っている料理に驚いているご様子。
「俺じゃなきゃ誰が作ったんだよ・・・」
「いや、お母さまが作ったのかと」
「深夜の時点でいないことが分かってるだろ」
「うぅ・・・なんだか女の子として負けた気分です」
一体何を言っているんだろう。そういえば以前もこんなことがあったな。なんか家庭科で料理をすることになって、同じグループのみんなと一緒に食事をしたんだが、その時の女子も早乙女みたいな反応をしてたな。
「まあ、取り敢えず食べようぜ。早く食べないと冷めるから」
「そうですね」
そして朝食を食べ終えた俺たちは、食器を片付け学校の支度をして玄関の前に立つ。
「んじゃ、留守番頼むな」
「・・・はい! 任せてください!」
元気よくそう答える早乙女。その言葉に安心した俺は、行ってきますと言ってそのまま家を後にした。
「・・・・ふふっ!」
後ろから早乙女が何やら笑った気がするのだが、気のせいだろうな。
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「うぃーす」
教室の扉を開ける。そこにはまばらだがクラスメイトが仲良く談笑をしていた。すると、一人の男子が俺に気付いてこっちにやってきた
「おっ、よう。拓海」
「お前は近づくな」
「ひどくね!?」
コイツは石田 充(いしだ みつる)。運がそこそこあり、おまけに容姿もそこそこいい。ただ一つ、欠点をあげるとすれば・・・こいつはMだ。その性格のせいで女子たちから引かれている。まあ、これでも俺の友達なんだよ・・・まあ多少扱いがひどくても問題はない。
「今なんかひどいこと言われた気が・・・」
「お前別にひどいことを言われても問題はないだろ」
今更だが、俺は自分の事を非リアだと思っているが、あくまでも恋愛的な意味での非リアで、少なからず俺にも話す奴はいる。例えば・・・
「おはよう、拓海君」
「うっす、菜々美」
今話しかけてきたコイツ。名前は柊 菜々美(ひいらぎ ななみ)。俺の幼馴染なんだ。しっかり者なんだけど・・・
「って、どうしたの? 顔色悪いけど」
「・・・寝不足だ。気にするな。というかよくわかったな」
「大丈夫? 保健室に行った方がいいんじゃない?」
「いや、大丈夫だから。気にし過ぎだ」
何故か、俺に対しておせっかいを焼こうとするんだよなぁ。別におれの事なんか気にしなくていいんだけども・・・。そんなことを以前本人と充に行ってみたんだよ。そしたら、
『・・・はぁ? お前それ本気で言ってるのかよ?! くそっ! 羨ましいぞ、爆ぜろこの野郎!!』
と、充に言われてしまった。一体何だというのだろう。同じ質問を本人に聞いてみた。
『え、ええっ!? そ、そんな事・・・た、拓海君のことが・・・ゴニョゴニョ』
と、途中から何を言ってるのかわからなくなったのでもう一度聞き返してみたら、濁されてしまった。一体何なんだよ・・・ちなみに幼馴染だから俺の些細な変化に気付くんだよ! って言われた。うーん、最近の幼馴染ってこんな感じなのか。
キーンコーンカーンコーン
気が付いたらいつの間にHR開始のチャイムが鳴っていた。先ほどまで談笑していたクラスメイト達は急いで席について担任の到着を待っていた。
「うーし、お前ら席に就けー」
そんな怠そうな声と共に、俺らのクラスの担任、小林 幸(こばやし さち)が教室に入ってきた。男っぽい口調だが、れっきとした女性である。
「よーし、全員いるな。早速だが、このクラスに転校生が来ることになった」
『えー、転校生? この時期に??』などといった声がそこら中から聞こえてくる。その中から『イケメンかな』や『可愛い女子かな??』といった言葉も飛んでいる。転校生一つでここまで話を膨らませることができるっていうのもある意味凄いな。
「おーい、入ってきていいぞー」
『はい、わかりました!』
・・・・・・・・ん? 今、どこかで聞いたことがある声が聞こえた気が・・・。ま、まさかとは思うが・・・
「は、初めまして! 早乙女 葵です! よろしくお願いします!!」
「・・・・はあああああああぁぁっっっっ!? ちょ、おま!? 何でここに?!」
教団の前に立っていたのは、先ほど家にいた早乙女本人だった。いやいやいや、何で学校にいるの?! 色々おかしいだろ!
「な、何? 拓海、お前あの子と知り合いなのか?」
「私は、そこに座っている拓海さんのいとこなんです!!」
『ぬぅわぁにぃ~~~~!?』
早乙女の爆弾発言のせいで、クラスの男子どもが俺の事を睨みつけてくる。まるで俺を射殺そうとせんばかりの視線だ。
「ほらほら、そろそろ授業が始まるんだからよー。質問関連は休み時間にでもやよー。ああ、早乙女、お前は中里の右隣の席な」
「はい!」
『ぬぅわぁにぃ~~~~!?』
男子ども、いい加減しつこいぞ。その射殺さんとする視線をやめろ。
「これからよろしくお願いしますね! 拓海さん!!」
「・・・あ、ああ・・・」
どうやら俺の平穏の生活は完全になくなってしまったようだ。あぁ・・・これから俺のSAN値と疲労度はどうなっていくのやら・・・そう思いながら、俺は虚空を見つめるのだった。
「あ、葵ちゃん・・・いいなぁ・・・」
一方、菜々美は俺の隣に座っている葵を見てそんな呟きをしていたがらしい、あの時の俺はそんなセリフは聞こえていなかった。
はい、第2話いかがだったでしょうか? 作ってていい落ちができないんですよねぇ・・・。それといろいろフラグ(恋愛的なものと伏線)を建てないといけないですし、恋愛小説って難しいですね
次回「非リアの俺は調理実習で家事スキル高さを発揮しました」
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次回もゆっくりしていってね!