俺はインターホンを鳴らした女性を見て頭にある出来事が映画館のように再生された。
事件は小学生の夏休み明けに起こった。俺は具志堅和樹。まわりにはぐっしーやかずきなどいろいろなあだ名がある。いつもは単発と長髪の間の長さの髪型をして二重で鼻が高くハーフに間違えられる顔をしていた。俺はエリックともう一人神谷かなというツインテールで背が低く、顔が小さく可愛い笑顔をする女の子そして、斎藤あんなというポニーテルでフィリピンと日本のハーフでモデルのような美しい顔をして俺より背が高かった。授業の間の休憩時間でよく話していた。かなが言う
「ねぇ今度さ!四人でどっか遊びいかない?」
エリックが答える。
「いいねぇ!どこ行く!?」
そのタイミングで学校のチャイムが騒がしい教室を一瞬で静かにさせる。
コロコロと席に戻っていく生徒。授業中は暇すぎて眠そうになるが耐える。
眠気と戦う毎日。再びチャイムが鳴ると生徒は少し明るい表情を見せた。
俺はいつもの三人のいるところに駆けつけた。その時だった。エリックが、
かなの筆箱をうっかり落としてしまい。それに気づかず、かなの筆箱についていた緑色の普通のサイズよりでかい勾玉のような物をうっかり踏みつけてしまった。ばりっとあまりよろしくない音がなる。俺は焦り、とっさにかなに謝った。
「やべっ!あっ、ごめん、気づかなかった。」
俺はそこまで大事と認識しておらずふと顔を上げてかなの様子を伺うと、かなは自分の親が目の前で殺害されたかのようなショックな顔をしており、感情がなくなったかのような顔の目からジメジメと涙が溢れ、顔を下り床にポトっと落ちた。俺は状況を把握することができずただそれを眺めている事しか出来なかった。再び顔を上げると、かなが涙を流しその後ろから冷たい視線で俺を見るあんながいた。エリックは俺の横でえ?なんで?といった表情を晒しだしていた。少しばかりエリックが味方についているようにも感じた。しかし前にいる二人は間違いなく俺の敵だった。
俺はストラップを壊したことがそこまで大事だとは思っていなかった。
第一声を発したのはあんなだった。
「うそっ、うそでしょ?」
俺は戸惑ったごめんと再び言おうと思ったがその前に
「行こう。」
と冷たい声でかなの肩を掴み席に去っていった。あんなは振り返ると冷たい視線を俺に刺した。その冷たい眼差しはまるで俺の心臓を貫き俺を暗殺するかのようなものだった。するとエリックが
「は?なにあいつら、たかがストラップじゃん。それ以前になんかしたか?」と問う。その瞬間チャイムがなった。俺は席に戻る。その途中に、あんなが俺に刺した冷たい眼差しが他人の女子からも仕向けられ心が深く傷ついた。その後あんなの元彼に聞いたところ、あのストラップは、かなの祖母が亡くなる3時間前に作成した勾玉で、
「私がいのうなってもここに居るからいつでも話しかけるんやよ。」
といいその後心臓発作を起こして死亡したという。俺はそこで自分の犯した罪の深さにようやく気がついた。周りから見たらなんともないかもしれないが、かなにとっては祖母の形見を破壊し、そこにいるはずの祖母をどこかに逃がしてしまった。そう思っているかもしれない。その後俺は女子友達から
毎日のように冷たい視線と陰口など俺の心の傷をぐるような行為をし、特にかなは俺睨め付けるような目線を俺に突き刺す。そんな俺を男子たちは励ましてくれた。かなのあの可愛い笑顔を見たのはいつだろう。
俺は映画が終わったような気分で、
「あ。今いくよ。」
といい重い気持ちでドアに向かった。
罰金でも請求されるのかと思いつつ恐る恐るドアを開けると、
そこにいたのは半年ぶりに見たかなだった。