目が覚めたらのび太になっていた   作:厨二王子

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※3話の予告のところを修正しました。


受けた傷

「デュナメスの被害が……」

 

「のび太、デュナメス優先でこちらに回収して。クリスティーナは周りの敵の気配の探知、フェルトは艦のシステムの維持をお願い!」

 

『了解』

 

 宇宙で行われたガンダムたちと連合軍のジンクスとの戦い。向こうはヴェーダのシステムを味方につけて疑似GNドライブを装備。結果、こちらはプトレマイオスのバックアップを受けて完全な敗北は防ぐことができたが、ヴェーダから見捨てられたと思いボーッとしていたティエリアを庇い、ロックオンが重症をおってしまった。

 

 しかし、今回は介入するかものすごく悩んだ。

 

 出来ればまだ表舞台には出なくないということとアレハンドロとリボンズが注目しているし、それにティエリアを目覚めさせるにはこのロックオンの負傷は欠かせないと思ったからだ。

 もちろん、敵が追い討ちを仕掛けてくるのであれば介入するつもりだった。

 俺は急いでパッチの方のシステムをいじり始める。やがて作業がきりのいいところまでいったところでスメラギさんが声をかけてきた。

 

「ありがとう、のび太。こっちは大丈夫だからイアンの方に行ってくれる?」

 

「分かりました」

 

 俺は駆け足でイアンがいる部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「予想以上ですね……」

 

「のび太。こっちの装甲はダメだ。向こうにいるやつらから新しいものを持ってきてくれるように頼んでくれ!」

 

「了解です」

 

 俺はこの後もずっとデュナメスの修理を手伝いながらシステムの方も目を通していく。作業は暫く続きイアンに声を掛けられるまでそれは続いた。

 

 

 

 

 自分の作業を終えた俺は治療を終えたロックオンが目を覚ましたと聞き彼がいる部屋に向かっている。部屋の前に着くと部屋からフェルトが暗い顔をしながら出てきた。

 

「フェルト」

 

「のび太……」

 

 フェルトは特に俺の名前を呼ぶだけで静かに去っていく。やはりロックオンの怪我はこたえたようだ。彼女のケアは俺よりもクリスの方が適任だろう。

 そして俺は部屋の中に入っていった。

 

 

 

 

「おう、のび太」

 

「聞いたよ、右目のこと」

 

「心配かけてわりぃな」

 

「……」

 

 ロックオンはいつも通りに笑い掛けてくる。こうして見ると俺の選択は正しかったか悩むときがある。いざという時はタイムふろしきで。

 

「これでも任務には出なきゃいけないからな」

 

「まったく、厳しいときは潔く引いてくれよ。もしものときは俺が代わりに乗るさ」

 

「はっ、そう簡単にデュナメスのパイロットの座を譲るかよ。もっと腕を磨いてから言うんだな」

 

「……それを言われると困るな」

 

「そうだ。ティエリアの様子を見てきてくれないか」

 

「ティエリアの?」

 

「ああ」

 

 そういえばティエリアの姿をまだ見てないと思いつつロックオンの話しを聞く。

 

「それを俺に頼むか」

 

「口ではああは言ってるが結構お前のことを気に入ってるんだよ、ティエリアのやつ」

 

「……まぁ、会うだけなら」

 

「頼んだぜ」

 

 とてもそうとは思えないが。

 

 俺は不安を抱えつつ、ティエリアの元へ向かった。

 

 

 

 

「元気がないな」

 

「……のび太か」

 

 会いにいくと思っていた通りの状態になっていた。

 

「なんだ、ロックオンに怪我を負わせたことに笑いにきたのか、それともヴェーダに見捨てられた私を」

 

「違うよ。ロックオンに見てきてくれって頼まれたのさ」

 

「ロックオンに……」

 

 ロックオンの名前を出した瞬間、さらに暗くなるティエリア。

 

 ……まったく。

 

「そんなに不確かなものより、今しっかりとあるものを見た方がいいと思うぜ」

 

「あるものだと……」

 

「仲間とか、そう俺とかな!」

 

「……」

 

「そんな顔するなよ」

 

「はぁ、お前に励まされるとは。しかし礼は言っておこう」

 

「それはどうも」

 

 さて、後は本人の問題か。

 

 俺は少しは立ち直ったであろうティエリアを見るとここから離れ、時を止めてNベースへ向かう。タイムテレビを出して映像を出すとジンクスと戦うトリニティたちの姿があった。

 

 さて、茶番を始めるか……。

 

 これからやることは彼らを助けて、うまくサーシェスと刹那を戦わせるという流れを作る。

 自分で言うのもなんだがこれは秘密道具を使ってもかなり難しいだろう。俺が行った後、サーシェスがどう動くか分からない故に。

 それにあの現場は色々な人が見ていたはず。

 そして映像を消して目の前を見るとこないだパクったフラッグがあった。

 

「整備の方は」

 

「完璧に仕上げておいたぞ。それに性能も少し上げておいた。しかしまったく次から次へと仕事を増やしおって。科学者は私しかいないのだぞ」

 

「……それはすまなかった」

 

 そして俺の手にはガンダムシリーズで見慣れた白い仮面が握られていた。

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