目が覚めたらのび太になっていた   作:厨二王子

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初のび太によるモビルスーツ戦です。のび太はチートマンになれる可能性を秘めていた?


時間稼ぎ

 次々と襲い掛かってくる追っ手を振り払い、逃げる私たち。正直、こんな生活に私はうんざ利していた。兄妹で幸せに生きる……それで私は満足なのに。

 そしてウェーダから指示を受けて待機する私たち。そこに一人の男が現れた。男はアリーアルサーシェスと名乗る。奴はイナクトから降りてくると友好的に接しようとしてくるが、その手には銃が握られていた。そしてそれを構える。

 

「……嘘」

 

 彼が放った銃弾はミハ兄の胸に向かっていく。

 私は呆然とそれを眺め……。

 そして何故か私は安全であるガンダムのコクピットの中にいるはずが意識を失った。

 

 

 

 

 

 止まっていた時間はスローネの爆発、ヨハンとミハエルの血しぶきあげて時間は再び動き出す。無論、一番に反応したのはサーシェスであった。

 

「なんだ、なにが起こった?俺が探知できなかっただと!」

 

 驚くサーシェスに俺はほくそ笑む。

 さて、ここまでの流れを簡単に説明しよう。俺はこっそりと時間を止めてトリニティたちがいる場所へ移動。そしてトリニティたちをふえるミラーで増やしそれに置き換える。無論、増やしたダミーの三人は意識を失わせて放置。本物はNベースにこちらも意識を失わせてNベースに放り込んだ。後は時間を動かして島の俺が少し離れたところに陣取り、ダミーのヨハンとミハエル、そしてドライに仕掛けた小型爆弾を狙い撃つ。無論、サーシェスを殺さないように気を配りながらな。監視者のことについては今思えばこの時、アレハンドロはイオリアのもとに出向いていたのでこちらには気づかないはず。

 ともかくまぁこんな感じで今に至る。

 

「ちっ、攻撃がやんでる隙に……」

 

 サーシェスはツヴァイに乗ってここから離脱しようとする。そしてここで逃がしてはいけない。何故ならトランザムを刹那に使わせるためにここでサーシェスと刹那を戦わせなければいけない。出来るだけこの流れは崩したくないからな。

 ここで再び時間を止めて森の中に隠し待機させていたフラッグに乗り込む。

 初の実戦。正直、不安が一杯だが俺の腕はもう一流の域に達したはずだ。もう、やるしかない。

 

「さて少しの間、俺と踊って貰うぞ戦争屋!!」

 

 俺は時間を動かし空へフラッグを使って飛び出した。

 

 

 

 

 

「なに、敵対反応だ?」

 

「ふっ……」

 

 俺はリニアライフルでギリギリのところを狙い二発放つ。ツヴァイはそれを避けて距離を保った。当てるつもりはなかったがこれはこれで傷つくな。

 

「おいおい、一体何者だ?その機体に乗ってるということはユニオンのやつか?」

 

「……」

 

 オープンチャンネルでこちらに呼び掛けてくるがもちろん反応はしない。声なんて出したらばれちゃうしな。

 俺はふと別のモニターに目を移す。そこにはこちらに向かっているエクシアの姿があった。さしずめこちらに着くまで2分というところか。

 つまり、このフラッグで2分間、あのツヴァイを足止めしなくてはならない。

 

「はっ、誰だか知らねぇが邪魔するなら容赦しねぇ!」

 

「……っ!」

 

 迫りくるツヴァイ。俺は距離をとりながら射撃を続ける。しかし奴はそれをなんなく大剣に弾かれたり、右に旋回し避ける。

 

「……火力不足か。まぁ、仕留めるつもりはないしこれは都合がいいんだが」

 

「なれねぇとちと使いづらいが武装さえ分かればなんとかなるもんだぁ!」

 

 一瞬で距離は詰められてツヴァイは大剣をこちらに振るってくる。しかし、ソニックブレイドで真っ正面に受けとめるものなら一刀両断。俺はここで瞬間的に加速させて紙一重で避ける。

 

 しかし、この感じ……。

 

「ちょこちょことこざかしい!」

 

「……ははっ」

 

 確信した。俺はこの紙一重の攻防を……

 

「楽しんでいると!!」

 

 俺は前から思っていたことがあった。のび太は射撃とあやとり以外はからっしき駄目。そう何故、剣も駄目なのかと。射撃も剣も相手に当てるという点では根本的なところは同じ。なら何故にからぶってしまうのか。そもそものび太は目がいい。単なる視力ではなく、動体視力と瞬間視力がだ。のび太はこれを射撃のみなんだと捉えて他に生かすことをしなかった。

 

 例えばこんな風に

 

「なに!」

 

「はっ!」

 

 ツヴァイの大剣を使った二撃目の斬り込み。真っ正面では真っ二つになってしまう攻撃も、うまく受け流せればそれは防げる。

 俺はそれをやってみせた。

 

「これで後50秒」

 

「やるじゃねぇか!」

 

 しかしツヴァイも止まらない。奴は蹴りをかましえくる。俺はそれをミサイルと入れ換えて装備した煙弾を放ちながら避けた。

 

「ところがギッチョン!」

 

「ちっ!」

 

 それでも奴は俺の姿を捉えて近づきあくまで近接戦を仕掛けてくる。しかし、奴がこちらに来た瞬間に目的は達成した。

 エクシアがこちらに到着するまで10秒。それをなしえた。後は離脱するのみ。

 

「逃げるつもりか?」

 

「……」

 

 俺は先程よりも威力が高い煙弾を放つ。そしてこのフラッグの気配もこの瞬間に消した。案の定、ツヴァイは立ち止まり、フラッグの気配が消えたことに混乱する。俺は変形して直ぐさまある程度離れたところで気配を再び出し、そのまま離脱。

 そしてここでツヴァイのもとにエクシアが到着した。

 

「お前は!」

 

「ちっ、クルジスのガキか!」

 

 こうしてエクシアとツヴァイが激突する。そしてエクシアは原作通りにトランザムを発動し、ツヴァイを撃退した。

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