目が覚めたらのび太になっていた   作:厨二王子

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秘密道具……そして旅立ち

「くそ、ジャイアンめ。意外とやりおる」

 

 ジャイアンのライブは予想通りというかなんというかそれはすごい歌声だった。こっそりとスペアポケットから出した高性能の耳栓を着けたのにも関わらず今でも耳が痛い。

 俺はあのジャイアンのライブを乗り切った俺は自分の家に帰って来ていた。そのまま家に着くと時間は夜になっており、そのまま夕飯を食べてお風呂に入る。そして今俺は自分の部屋でスペアポケットと向かい合っていた。

 

「とりあえず、秘密道具はやっぱすげー」

 

 あの中学生たちに秘密道具を初めて使ったが、やはりすごかった。もはやこの感想に尽きる。

 ドラえもんの秘密道具は万能して頂点。できないことはないといっても過言ではない。もしかするとこの状況、のび太に憑依することはある意味最強の転生特典ではないだろうか。

 

 しかし俺はこの世界で生きていくのは嫌である。平和なエロゲの抜きゲーの世界や戦闘もので無双してみたかったよ。

 

 でも秘密道具を使うのは楽しい。お馴染みの道具はもちろん、知らない道具であってもなんでも分析機でどんな道具か調べられる。思わず道具を使うのに夢中になってしまう。

 ドラえもんは明日の昼まで戻らないし、時間を止める道具を使っているので時間も気にする必要はない。俺は秘密道具を調べるのに没頭していった。

 

 

 

 

 

「まさに基地といえる外見だな。物や人はないけど」

 

 今俺は自分の部屋ではなく、とても大きな空間に立っていた。無論、ここは秘密道具を駆使して作った空間である。まぁナイヘヤドアで空間を作り、それをビッグライトで限りなく大きくした感じだ。他にも色々な道具を使って加工していった。

 

「いい感じに出来たな。トレーニング施設や温泉、それにプライベートルームなんて作りたい」

 

 スペアポケットには秘密道具だけではなく、色々な物が入っている。ドラえもんが慌てる時にガラクタをいっぱい出していたが、有用なものもたくさん入っていた。普通に家具のようなものもあるので模様替えも楽ちん。

 気付けば驚時機を使っていたのにも関わらず、時間がかなり経過していた。この空間も自分が望んだものになってきている。

 

「しかし、このままじゃ俺の部屋と直結してるから母さんが知らずに入ってくるかもしれないし。なんとか出来ないかな」

 

 やっぱりこの空間に入れる方法は限りなく少なくしたいところだ。空間を切り離してどこでもドアのみで入れるようにしたいと思ったが、それはどこでもドアの欠点により出来ない。どこでもドアは次元を越えられないのだ。記録されている場所、10光年の範囲など制限がある。

 なかなかいいアイデアだと思ったのだが。

 

 あーあ、もしもこのどこでもドアが次元を越えられたらなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 ……んっ、もしも。

 

 俺はまだ手をつけてない秘密道具に目を付ける。スペアポケットから出すとそれは大きな電話ボックスだった。

 

 そうだ、そうだよ。これがあったよ!

 

 もしもボックス

 

 ドラえもん曰く、あらゆる可能性があり、俺が思うに不可能を可能にする道具。

 先程に考えたどこでもドアの改造。それだけではない。

 さらに俺はこの憑依時からずっと思っていたことを思い出した。

 

「はっはっは、すごい、すごいぞこれは!こうしてはいられない」

 

 俺はスペアポケットからノートとペンを取り出してノートにあることを書き込んでいく。

 気がつけばノートは三冊も積み上がっていた。これからやろうとすることにはより多くの情報が必要になる。

 

 俺が望んだ世界への移動

 

 それを俺は実行しようとしていた。

 もしもボックスは世界を改変するものではなく条件にあったパラレルワールドに使用者を移すものだ。可能性や条件が皆無では移動は不可能である。しかし、俺は知っている。この世界と同じく二次元上に数多くの世界が存在しているということを。そしてこの世界に前世の知識を持ってドラえもんの世界にいる俺の存在が他の世界の存在を証明している。

 

「さてまずは実験としてこのどこでもドアからだな。もしも俺が所有しているどこでもドアのみどんな遠い場所、世界からでもこの空間に繋げることができるなら」

 

 俺は受話器を持ち言葉を放った。

 チャリンと静かに音がなる。今この瞬間、この世界は俺が言った条件に合う世界に切り替わった。出来ないのならそれが出来る世界にシフトすればいい。俺が思い着いたもしもボックスの使い方の一つである。

 俺はもしもボックスから出てどこでもドアを取り出す。扉を開けるとそこはイメージ通り俺の部屋になっていた。実験は成功である。俺は次に次元を切り離しす。これでここに来ることが出来るのはどこでもドアのみである。

 

 ……よし!

 

 そうと決まれば後は今後の方針である。別に一つの世界に絞る必要もない。色々な世界に行けばいい。そして自分が本当に暮らして行きたいという世界を見つける。そして秘密道具全体になんらかの異常が出たときのためにこの世界のコンタクトをなくす訳には行かないのでこの空間を拠点にしよう。

 さて、初めに向かう世界だが抜きゲーの世界で静かに暮らすというのも良かったが秘密道具がある今、戦闘ものでもやっていけるはずだ。ロボットなんかにも乗ってみたい。今の俺に出来ないことなんてないのだ!

 

 後々、俺はこの選択を後悔する。間違いなく、この時の俺は調子に乗っていた。

 

「それにしても小学生の体は違和感があるな……よし」

 

 前世では高校生だったのでやはり小学生では視点や身長で違和感を感じることがある。一日過ごしていくことで少し慣れて来たがそれでもやはり感じてしまう。

 俺はスペアポケットから新たな秘密道具を出した。

 

 タイム風呂敷

 

 俺はタイム風呂敷を使い、18歳の姿に変える。

 

「やっぱり、しっくりくるな」

 

 年齢は18歳に身長は170センチになり、坊主だった髪はしっかりと伸びて短めのロングヘアになっていた。向こうに行くことでやはり小学生では動きにくい部分もあるだろうし、この年齢が丁度いいだろう。

 

「さて、長旅の始まりだ」

 

 俺は再びもしもボックスのドアを開く。そのまま中に入り受話器を取った。

 

「もしも……」

 

 野比のび太

 

 彼の名はあらゆる世界に広がることとなる。

 最初は好きな世界に旅立ちたいという、小さな理由だったが、世界を移動していくうちにその在り方は変わって行く。それは一番最初に向かった世界から大きく変化した。

 

 

「紹介するわ。彼は野比のび太。この船の新しいクルーよ」

 

「よろしく!」

 

 新しい世界、そして仲間

 

 

 

「完成した。これが君の専用機だ」

 

「これが……」

 

ついに手にした自身の専用機。

 

 

 

「……っ!」

 

「おらおら、どうした?ガンダムさんよぉ!」

 

「そらっ!」

 

 燃え盛る戦場、止まることのない戦い。

 

 そんな彼が行き着く先とは!?

 

 

 

 

 

 ガンダムoo編

 

 彼は引き金を引く




希望が多ければ連載にして続編やります。
※6/25ショタを期待していた方は申し訳ありません。タイム風呂敷で年齢を変更しました。
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