問題児と力を受け継いでしまった者が異世界から来るそうですよ?   作:皐月の王

21 / 21
第8話:竜輝と飛鳥が誘拐されたそうですよ

「魔王が現れたぞ!」

 

俺は急いで白夜叉達の近くに行くと、十六夜は既にいなかった。おそらく魔王に向かったのだろう、白夜叉の近くには耀とジンと飛鳥がいた

 

「なんだこれ、黒い風?」

 

黒い風のようなもので覆われていた。

 

「竜輝君!大変よ!どうやら白夜叉の参戦条件がクリアされてないらしいの!」

 

急いでもう一度黒い契約書類を見直す・・・だがそれらしいことは書かれてない・・・まさかわざと参戦条件を書かなかった?いや、箱庭の貴族の黒ウサギがいるのにそんな真似はしないはず・・・何かあるはず・・・だが情報が少ない

 

「よいかおんしら!今から言うことを一字一句そのまま黒ウサギへと伝えるのだ!間違えは許さん!おんしらの不手際は、そのまま参加者の死につながると思え!」

 

緊迫した声、いつもの白夜叉からは、想像もつかない、今がそれほどの事態ということだ

 

「第一にこのゲームはルール作成段階で"故意に説明不備を行っている可能性がある!"これは一部の魔王が使う一手だ!最悪の場合、このゲームにはクリア方法がない!第二に、この魔王のコミュニティは新興のコミュニティの可能性が高いことを伝えるのだ!第三に、私を封印した方法は恐らく――――」

 

「はぁい、そこまでよ♪」

 

声に反応して後ろを振り向くと露出度が高い白装束の服にサラマンドラの火蜥蜴がいた。

 

「あら本当に封じられてるじゃない♪最強のフロアマスターもそうなっちゃ形無しね」

 

火蜥蜴たちの様子がおかしい。

まるで、操られてるかのように行動がおかしい。

 

「おのれ・・・・!サラマンドラの連中に何をした!」

 

「そんなの秘密に決まってるじゃない。如何に封印が成功したとしても貴女に情報を与える程驕っちゃいないわ。それより、邪魔ね貴方達は」

 

火蜥蜴たちが一斉に俺達に向かい剣を振り下ろしてくる。耀がグリフォンのギフトで火蜥蜴を吹き飛ばす。俺は、首筋に当身をして気絶させる、殺さないようにするには少し難しい

 

「あら、今のグリフォンの力かしら?それに、そちらの男の子は何者かしら?女の子の方は顔が端正で中々可愛いし、男の子の白髪と灰色の瞳もいいわね。よし、気に入った!貴方たちは私の駒にしましょう!」

 

「させるか!耀は飛鳥とリーダーをお願い!」

 

「任せて」

 

俺はギフトカードから戦極の剣を出し2本に増やし切りかかるが

 

「その剣!まさか!なら」

 

直後白装束が笛を吹く。その瞬間俺は失速し、ラッテンに地面に叩きつけられた

 

「あっ・・・くう・・・なんだ・・これ」

 

甘く誘うような音色なのに頭の中を掻き混ぜられてるようなこの感覚は・・・ダメだ、力が入らない

見ると、耀と飛鳥、ジンも同じらしいが飛鳥とジンは俺と耀ほどひどくなさそうだが・・・状況は良くない

 

「アイツが来る・・・竜輝。飛鳥とジンを連れて逃げて……」

 

「ごめん・・・俺も無理・・・飛鳥、ジンと一緒に逃げろ・・・」

 

「バカ言わないで!ジン君!」

 

「は、はい!」

 

「先に謝っておくわ。・・・ごめんなさいね

 

「一体何を?」

 

「コミュニティのリーダーとして『春日部さんたちを連れて黒ウサギの元へ行きなさい』」

 

「………分かりました

 

ジンは耀を抱えたそれを見て自分の力を振り絞り闇で姿を隠した対象を見失ったのでジンはそのまま耀だけを連れて消えた。ジンがいなくなったのを見て、再び姿を現す

 

「竜輝君、どうして……」

 

「仲間を一人を置いていけないさ」

 

ふらつきながらも二刀を構える、叩きつけられたダメージも浅くない

 

「飛鳥、俺がアイツを足止めするから、その隙に」

 

「何言ってるのよ!それこそできないわ!」

 

「あらあら、予想以上に根性があるわね。さっきの子もいいけど貴女もいいわね。予想外に良い人材が居るじゃない!目移りしちゃう、貴女も私の物にするわ」

 

白装束の潮路で火蜥蜴たちが動き出す。

 

「全員『そこを動くな!』」

 

飛鳥のギフトにより白装束と火蜥蜴たちは動きを止めた

 

「今だ!」

 

その隙を見逃さずに剣でで白装束に切りつける

 

「――――ッ!甘いわ小娘共!」

 

しかし、すぐに白装束は動き出しそのまま、鳩尾を殴る

 

「ぐっあ!」

 

戦極の剣が右手から零れ落ちその場に倒れる。

 

「竜輝君!」

 

「余所見してていいのかしら?」

 

「!?」

 

白装束は笛を吹き飛鳥の動きを封じ、腹部に蹴りを入れる。

そして、飛鳥もその場に倒れる。

 

「く・・・そ・・・」

 

薄れゆく意識の中最後に聞いたのは雷鳴と黒ウサギの声だった。

 

「“審判権限”の発動が受理されました!これよりギフトゲーム"The PIED PIPER of HAMELIN"は一時中断し、審議決議を執り行います!プレイヤー側、ホスト側は共に交戦を中止し、速やかに交渉テーブルの準備に移行してください!繰り返します――――――」

 

どうやら、リーダーは辿りついたみたいだ、良かった・・・そこで意識が途切れた

 

 

 

 

 

 




竜輝がラッテンに倒された理由は笛の音色で五感が狂い普段通りに動けなかったのと、現状の状態は打たれ強くないからです


告知(笑)問題児作品もう一作品書くか検討中
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。