SMILE-ほほえみのチカラ-   作:十六夜ROCKET

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突如として現れた憧れの存在森坂澄海麗に驚きと喜びと動揺を隠せないイザヨイ

ずっと会いたくても会えなかった憧れの存在に心ときめくイザヨイ

しかし、そんな憧れの存在だからこそ迷惑はかけたくなくその場を去ろうとした彼の腕を掴み引き止めた

動揺と混乱で驚きを隠せないイザヨイに驚愕の事実が発覚する



第2話・夢にまで見た以上のきらめき

ス「あの!もしかしてあなたお笑い芸人のイザヨイさんじゃないですか!?」

 

 

イ「へっ!?お、俺のこと知ってるんですか?」

 

 

 

 

ス「はい!私お笑いすごく大好きなんですよ!何度かライブとかも見に行ったこともあるんですよ?」

 

 

イ「へ、へぇ、そうなんですねぇ…」

 

 

まさか過ぎる…

 

 

スミレさんが俺のことを知ってるだって!?

俺みたいなテレビに滅多に出ない三流芸人のことをスミレさんが知ってるとかありえなんですけど!

 

 

しかし、このありえない状況を体感した俺は逆に冷静になり、スミレさんに対してようやく話しかけることができた。

 

 

イ「あっ、あのぉ…、あんなことがあった中でこんなこと言うのあれなんですけど…。」

 

 

ス「はい♪なんですか?助けてくれたお礼になんでもお聞きしますよ!」

 

 

くあぁ…

眩しい!眩し過ぎるよ!

なんなんだこの屈託の無い笑顔は!

 

 

例えるなら本当に太陽のような笑顔だ!

屈託の無いスミレさんの笑顔の眩しさに本当に目がやられそうだ

 

 

しかし、せっかくこんなまたと無い絶好のチャンス

これを逃したら絶対に後悔する!!!

 

 

伝えなきゃ!この人に俺の思いを!

 

 

 

 

イ「えっと!あのぉ…、俺!スミレさんのこと!!だ、大好きです!!ずっと応援してます!!」

 

 

ス「えっ!?」

 

 

突然大声を張り上げた俺に対して唖然とした様子のスミレさん

 

 

そりゃそうだよな…

せっかく過激派のオタクたちを追い払ったって言うのに

その追い払った本人がまさかそのオタクだったんなんて

 

 

やっとの思いを大声で張り上げたと同時に俺は冷静になった

完全に自己嫌悪だ…。

だけど俺は言いたいことを言えたんだ。

今後どうなるか、一抹を不安を抱えたが、後悔はない。

 

 

イ「ご、ごめんなさい…、急にこんなこと大声で言われてびっくりしましたよね…。でも、嘘じゃないですよ?それじゃ」

 

 

俺は彼女にそうだ伝え、その場を去ろうとした

その時だった…

 

 

ス「待ってください!」

 

 

イ「な、なんでしょうか?」

 

 

ス「どうして謝るんですか?今のイザヨイさんの言葉、すっごく想いが伝わって来ましたよ!?」

 

 

イ「ほ、本当ですか!?で、でも!い、いやでも、嫌じゃないんですか…?」

 

 

ス「嫌なわけないじゃですか!自分のことを応援してくれる人のことを嫌いになる人がどこにいるんですか⁉︎」

 

 

イ「だ、だってスミレさん、さっき追いかけられてて…」

 

ス「それとこれとは話が別ですよ。それに、イザヨイさんは本当に優しい人だって私わかりますから」

 

 

イ「俺が優しい?」

 

 

ス「はい!だって私のこと応援してくれて、でも、ちゃんと節度をわきまえてくれてるなんて優しい人に間違いないですよ。それに…」

 

 

イ「それに?」

 

 

ス「イザヨイさんお笑い芸人さんじゃないですか!人を笑わせる仕事ってすごく素敵だと私思うんです!笑顔って人を幸せにできるんですよ!その笑顔のために頑張ってるイザヨイさんて、本当に素敵だと思います!」

 

スミレさんの屈託のない笑顔から発せられた言葉を聞いて、

俺は思わず一筋の涙がこぼれ落ちた

 

 

自分が好きで始めたお笑い芸人

 

 

しかし、デビューして約10数年間、ろくに日の目を見ないまま、

影のままひっそりと過ごして来た

 

 

そんな俺みたいな芸人を素敵だって言ってくれる

しかも、俺が大好きな声優さんが…

 

 

こんなに嬉しいことがあるだろうか?

 

 

夢でもなければ妄想でもない

 

 

間違いなく、俺がなった日以来、またこの人のファンになって以来

今日が最高の日だ

 

 

ス「ご、ごめんなさい!私変なこと…」

 

 

イ「言ってないですよ!大丈夫です!!こっちこそごめんなさい、急に泣き出して…、でも嬉しくて…。」

 

 

ス「う、嬉しい?」

 

 

イ「ハイ、そんなこと言ってくれる人に初めて会ったから。しかもそれが大好きなスミレさんにそんなこと言ってもらえたら…」

 

 

俺は感極まってさらに涙が堪え切れなくなった

 

 

溢れ出す涙に言葉を詰まらせる俺にスミレさんは近づいて、急に俺の頬をぎゅっと抑え出した

 

 

イ「むぐっ!?」

 

 

ス「ダメですよ、そこまで自分を思い詰めたら。」

 

 

イ「えっ、でも俺…。」

 

 

ス「言わなくても、イザヨイさんが『嬉しくなって』って言って泣いたところでわかりましたよ。きっと辛かったんですよね?でも、イザヨイさん、そういう時こそ笑顔ですよ!」

 

 

イ「笑顔?」

 

 

 

ス「はい!さっきも言いましたけど、笑顔って幸せになるんですよ!逆に幸せの神様って泣き虫が嫌いなんです!だから笑顔です!笑顔!」

 

 

スミレさんは眩し過ぎる笑顔を振りまきながら、俺にそう言った

そんな彼女の笑顔を見てたら、俺の感情も安定し、ようやく笑えるようになった

 

 

笑顔の戻った俺の顔を見たスミレさんも、まるで無邪気な子供のように喜んでくれた

 

 

ス「あはは♪良かった!イザヨイさんようやく笑顔になってくれた!」

 

 

イ「ありがとうございます、スミレさんに会えただけでも嬉しかったのに、色々話せて本当に嬉しかったです。」

 

 

ス「とんでもない!私こそ助けてもらったんですもの!お互い様ですよ!」

 

 

イ「また明日から頑張りますら、それじゃ。」

 

 

ス「はい!ファイトですよ!またどこかで会いましょ♪」

 

 

スミレさんとすっかり話し込んでしまった。

 

 

最初はライブで最下位になったり、職を失ったりと散々な一日だと思ったけど、まさかこんな最高の日に変わるなんて

 

 

また明日から気を引き締めて頑張ろう

 

 

そんな清しい思いになった俺だったが、そんな思いはまた再び打ち砕かれることになった

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