【ARIA】 その、いろいろなお話しは……(連作) 作:一陣の風
『 Buona notte 』
窓の外には雪あかり
白い妖精たちが この街を優しくだきしめている
木の枝からは
氷の雫がひとつ 落ちてきて
その小さな雫がみなもに落ちて 小さな波紋を広げる
小さな波紋が、どこまでも広がって
静かに
静かに
静かな波紋が、幾重にも重なって
遥か遠くに
遥か彼方まで、駈けて行く
こんな静かな夜には
ゆっくりと窓を開ける
深深と
音のない音が、体をしめつける
心を震わせる
外は一面の星空
まるで すべての人の輝きが
空に登ってしまったかのような
白い吐息が、とまどうように空に浮かび消えていく
ともしびを
胸の中にふと灯して 探したい
遠い日の思い出を
暖炉の中で炎が踊る
妖精は白いばかりではないと
主張するかのように
あの子は、小さく寝息をたてて眠っている
その穏やかな寝顔
その安らかな寝顔
どんな夢を見ているの?
どんな夢を お迎えしているの?
あの人のことを夢みているの?
あの人とのことを夢みているの?
それとも……
静かな夜
降るような星空
その輝きが、私の体を通り過ぎていく
春がきたなら 幼い頃みたいに
花を集めて あなたに贈りたい
あの丘に咲く花を
決して華やかじゃないけれど
決して煌びやかじゃないけれど
そっと無邪気に咲いている、小さな花を
またいつの日か
あなたと あの遥かな丘まで
二人で行きたい
二人で風を感じながら
二人で微笑を交わしながら
舟を花でいっぱいにして……
静かな夜に
ともしびを 胸の中に灯して
伝えたい
あなたがいたから
あなたがいてくれたから
あなたの笑顔に支えられて
あなたのやさしさに支えられて
今 私はここにいます
今 私はここに立っています
見えますか?
これからも ずっと
見ていてください
ありがとう
ともしびを
胸の中に灯して
伝えたい
この広い世界で たったふたつの心が
出会えた奇跡に
出会えた喜びに
あなたに伝えたい
ありがとう
だから今は……
おやすみなさい
まためぐり逢える、その日まで
また笑顔で話せる、その時まで
おやすみなさい
探したい
遠い日の思い出を
伝えたい
あなたに
とても静かな夜
窓の外には、雪あかり
ともしびを
胸の中に灯して
ありがとう
おやすみ……
-Buona notte( おやすみ )- la fine
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すいません。
本文だけけでは字数が足りず、本来なら「前書き」&「後書き」に置くものを、ここに書かせていただきます。
このお話は、河井英里さんの『おやすみ』(アルバム「風の道へ」収録 作詞:藤沢晶子/作曲:河井英里)
と、いう曲に【インスパイア】されたお話です(汗)
規約違反スレスレ(?)です。
どうかお叱りください。
そんな訳で、いきなり削除する可能性があります。 ご了承ください(土下座)
それでは、みな様。少し早いですがー
アウグ-リオ! ボナーノ!
ゆく、かけがえのない1年に、さようなら。 そして。
来る1年もまた、かけがえのない1年でありますように。