GenocidesansinKntaicorekusyon   作:剣崎 誠

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第6話

夕暮れに染まった茜色の空の下、青い海の上に佇む二つの影。

 

 

 

 

 

 

 

一人は憎しみと怒りを左目に宿し青くたぎらせる。

 

 

 

 

 

 

一人は狂気に満ちた笑みを浮かべ右手の鋭い刃を輝かせる。

 

 

 

 

 

そして2人は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺し合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

fubuki達を見送ったあとsansは指令室で本作戦の様子を見ていた。が

 

「zzz…」

 

いつの間にか寝てしまっていた。そんな陽気ないびきとは裏腹に指令室は険悪な空気に包まれていた。

 

「提督…」

 

長門が険悪な表情をする提督に声をかける。

 

「ああ。分かっている。本作戦は噂の正体を確かめる作戦でもある。もし噂が本当なら…」

 

「大丈夫だ。彼女達を信じろ。」

 

「長門…ああ確かにそうだな。提督ある僕が彼女達を信じなきゃな。」

 

長門が提督を安心させると大淀が大本営から届いた噂の情報を纏めはじめる。

 

「新たな深海棲艦、大本営はこれをレ級と命名。レ級の特徴は尻尾のような艤装に黒いフードのついたパーカー。そして一番印象的な点は片手に()()()()()を持ち戦闘になると左胸に浮かぶ赤く光る()()()。さらにナイフで切られた艦娘は霧のようになり消滅する。これが大本営からの噂のレ級についての情報全てになりますね」

 

長門は馬鹿馬鹿しいと言わんばかり首を振り言葉を発する。

 

「全く持って意味の分からない存在だ。ナイフで戦うなど死ににいくようなものだろう。頭が悪いとしか思えん。それに切られた艦娘が消滅するなんて情報もあまり信じられたもんじゃない」

 

「あぁ深海棲艦の癖にナイフを持ってさらにそれで戦っているところ、そして切らた艦娘が消滅するという情報はあまり信じがたい。だがいちばん引っかかるのは戦闘時に赤く光るハートだ。これには聞き覚えがある」

 

聞き覚えがあると提督が言うと指令室に居る居眠りしているsans以外の全員が眉をひそめる。

 

「なんだと?」

 

「それ本当なの提督?」

 

長門の姉妹艦、陸奥が提督に訪ねる。

 

「ああ。サンズさんから聞いたことがある。」

 

提督が言い終わる瞬間敵が動きだしたと打電が送られた。

 

「敵が動き出しました!!」

 

「「なに!?」」

 

指令室の空気はさらに険悪になる。

 

「どうする提督」

 

「本作戦は奇襲作戦だ。敵に発見されたならいちど引くしかないだろう」

 

「だが敵は……レ級か?」

 

「あぁ。それもあるが今動き出したと言うことは敵は奇襲に勘ずいてるだろうしなにかしらの策があると思われる。だからそれこそそのレ級とやらが出てくるからもしれんしそれだけではないかもしれないからな。だからいちど引く。攻めてくる、または付近の敵は沈めるよう大淀、指示を頼む」

 

「了解!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()か…。あきらめねぇなお前さん。」

 

「……」

 

彼は血まみれの少女の死体を穢れたものを見るような目つきで睨みつけ呟いた。

彼は少女を殺し続けた。

 

「この感じだと…お前さんは立て続けに十回死んだようだな。」

 

「…」

 

少女は狂ったような笑みを浮かべ黙って彼を見続ける。

 

「おお、おめでとさん!大台に乗ったな!。」

 

「…」

 

少女は尚も表情を変えずただただ殺気で満ちた笑みを彼に送った。彼はそんな殺気にびくともせず話を続けた。

 

「こりゃあ友達呼んで盛大に祝わなきゃな。パイとかホットドック食ってさ、それから…」

 

「……」

 

少女は表情変えず狂った笑みでナイフを取り出し構えた。

 

「ふむ…待てよ。肝心なことを忘れていた。」

 

「……」

 

少女はナイフを彼に…

 

「お前さんに友達なんていない。」

 

「……!!!」

 

振りかざした。

 

「やるか。」

 

戦いが始まった瞬間で彼は目を覚ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ見つからないのか!!!!」

 

「はい…手掛かりも何も…」

 

提督は汗を大量にかきながら焦るように怒鳴った。その怒鳴り声でsansが目を覚ました。

 

「ん……ふぁ……どうした?teitoku。お前さん何かかなり焦っているようだが?」

 

「如月が……如月が作戦から帰って来ないんだ。」

 

それを聞いた瞬間sansからいつものにやついた表情と陽気な雰囲気は消え強烈ななにかが部屋の空気を包む。

 

「……kisaragiが居なくなった座標を教えろ」

 

いつものだらけた声ではなくしっかりとドスの聞いた声だ。醸し出る雰囲気だけで第六感、本能がヤバいと訴えかけるが声を聞いた途端冷や汗が流れ今の彼が本気でヤバいという事が聴覚を通じて感じさせられる。無論それはteitokuだけではなくその場に居た全員が感じさせられている。

 

「…わ、分かり…ました…。」

 

そして座標を教えた瞬間sansはその場から一瞬にして姿を消した。

 

「き、消え…た…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「teitokuの言う通りだとここら辺か…」

 

sansは地上に来てから始めて二つ目の能力を発動させた。sansはこの能力をshortcutと呼んでおり簡単に言うなら瞬間移動だ。彼はshortcutとは別の能力、骨を精製する能力で骨の足場を作り出しそこに着地する。空を見上げると既に夕暮れに染まっていて夕方頃だと言うことがよくわかる。

 

「kisaragi……」

 

sansが恐らく()()()であろう彼女の名前を呟くと背後になにかの気配を感じた。振り返るとそこには黒いフードのついたパーカーを羽織り片手に真っ赤に染まったナイフを持った一人の少女が狂った笑みを浮かべながら水面にしっかりと立ってsansを見ていた。その狂った笑みは地上に来る前に殺し合った少女そのものだった。

 

「へー以外だね。君がこの世界にいるなんて。あの時しっかり殺してあげたはずなのになぁ。まぁちゃんとloveも上がっていたから殺してたのは確かだろうけどね。」

 

少女は狂ったように笑いながら言った。対しsansは

 

「なんでお前さんがここにいるんだ?。まぁ何にせよお前はこれから俺と最悪な一時を過ごすことになるがな」

 

怒りの感情を面にだし強烈な殺意を少女に向け喋る。

 

「なんだやっぱり分かるんだ。つまらないね。」

 

少女はつまらないといいながらも狂った笑みを変えない。

 

「姿かえりゃあ分からないとでも思ったか?この穢れた兄弟殺しが」

 

「ふふ、ほめ言葉として受け取っておくよ。そうだね。私がなんでここにいるか教えてあげるよ。」

 

「……」

 

「私はFriskのソウルを奪ってあの世界を消したのさ。あんな無意味な世界にみれんもなにもないからね。そしてソウルだけとなった私は次の世界に居場所を移した。そう、この世界に…ね。」

 

「…つまりお前さんはFriskとあの()()を消してこの()()に移り住んだのか?」

 

「いや少し違うね。Friskはもうどこにもどこの世界にも存在しないよ。彼は私の誘いを断ったから殺した。言ったろう?奪ったと。まぁ始めから彼に主導権なんてなかったけどね。」

 

「だろうな。そうでなけりゃお前さんはそんな姿じゃなくFriskの体でこの場に居ただろうからな」

 

「君の言うとおりさ。Friskを殺してたしまったから肉体()が消えて計画が少し狂ってしまった。結果あの世界で使えたあの能力は失ったよ。とは言ってもあの能力はあの世界だけで使えた力のようだから結果はあまり変わらなかったけどね」

 

「ほう。そいつはいいことを聞いた。つまりお前さんを今度は確実に()()るんだな?」

 

「いいや。私はソウルになってからこの世界に来て一度肉体()を手に入れるためにこの世界の人間の敵であるshinkaiseikanとやらに転生したのさ。いまの私は君と殺し合った時のFriskのステータスの倍以上あるから君が勝てる可能性は0に等しいね。だから大人しく私のEXPになることをお勧めするよ。」

 

「知ったことかよ。お前さんがなんになろうとお前はここで俺が殺す」

 

sansはおしゃべりは止めだと言わんばかりに目の白い瞳孔を消し黒一色の目で少女(殺し屋)を睨む。

 

「そうだね。始めようか。でもその前にこれを君に渡しておくよ。」

 

少女はパーカーのポケットから何かを取り出しsansに投げる。

 

「あ?………こいつは…!?」

 

sansは投げられた何かを受け取ると目を見開いた。

 

「それ、()()()()の物だろう?推測するに君がここにやってきたのはこれ…いや正確にはこれの持ち主が目的だ。ちなみにこれの持ち主は私が落としたよ。試しにこの体にあるこの尻尾のような砲台で撃ったら見事に落ちていったよ。()()()()()()のは残念だったけど。おかげでせっかくのEXPを取り損ねたよ。」

 

「…kisaragi」

 

「ほう。それの持ち主はkisaragiと言うんだ。それにしても彼らは薄情だね。近くで仲間が落ちたというのに気づきもしないなんて。それともよっぽど無能なのか。まぁ気づいていたらその場で全員殺していたけどね。そう考えると彼らは運が良かったのか……アッハハハハッ!!」

 

sansは両目を瞑りそれを握りしめると

 

「お前みたいなクソガキ(薄汚れた殺し屋)には……」

 

両目をゆっくりと開き

 

「ふ、やっと()()()になったね。じゃあ始めようか。」

 

左目を怒りと憎しみで

 

「地獄の業火に焼かれてもらうぜ」

 

青くたぎらせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「どうする提督?」

 

両目を瞑り長門は提督に訪ねる。

 

「……如月捜索を断念する。長門と陸奥は自室で待機していてくれ。大淀、捜索隊を帰投させる指示を頼む。指示が終わったら君も自室で待機していてくれ………すまない…しばらくひとりになりたいんだ」

 

提督も冷静を装い判断を下した。提督は冷静を装ってはいるが体が微かに震えていて感情の制御で手一杯なのが伺える。

 

「……分かった……陸奥行くぞ…」

 

「…ええ」

 

長門と陸奥は指令室を出て自室へと帰り大淀も指示通り捜索隊に帰投の指示をし自室へと帰る。

 

「僕は……信じて待つよ…いつかの加賀のように君が笑顔で帰ってくる日を…如月………」

 

 

 

 

save…




次回はお待ちかねのsans戦闘回です。お楽しみに!
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