魔法使いの双子姉妹に恋した少年(リメイク)   作:まもる

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 リニューアルしました。


双子姉妹との出会い

  

 宇宙での亡国企業との最終決戦も終わり、全員無事に二年生に進級することが出来た。

 

 そして、俺も箒達の好意にやっと気付く様にはなったが、彼女達には好意を受け取らずにただの友人として行こうと思っていたし、箒達は俺が気付いたとは知らずに相変わらず猛烈な勢いで俺をアタックして来たりと学園生活はあれが嘘だった様に思えるくらいに楽しい日々を送っていた。

 

 一年生は臨海学校だった様に二年生は5月になると、俺達は林間学校に行く事になった。

 

 林間学校の行き先は群馬の赤城山の麓にあり、東京ドーム数十個分の広大な広さがあるキャンプ場だった。そこには、別の学校も数校がキャンプに来ており、何処の学園が来ているかを把握していた千冬姉から林の向こう側には別の学校がキャンプをしているらしく、絶対に行かない様にきつく言われていた。

 

 しかし、元からのハプニングやラッキースケベ、事件に巻き込まれたり呼び寄せる体質なのだろう。

 

 そこで、俺は二人の少女に運命的に出会ってしまった。

 

 その日の夜に俺達がテントを並べ宿泊するキャンプ場側の林の方から、二人の女性が言い争いをしている声が俺が一人で寝ていたテントに聴こえて来たのだ。無論、箒達は近くの温泉に入りに行っており居ない。

 

  

 

 「ちょっと、お姉ちゃん!?」

 

 「ノエルに話す事なんて無い!」

 

 「ノエル達は・・・・元に戻ろうよ!」

 

 「絶対に嫌!私はパパやママに居ない者扱いされたくない!」

 

 「お姉ちゃん、ノエルはどうなるのさ!」

 

 俺は気になり林の中に入ると、人形の様に美しく整った顔にパールの様に透き通った金髪で髪型の違う、可愛く美しい二人の双子姉妹が言い争いをしていたのだ。俺は美しさに見とれてしまい枝を踏んで二人に気付かれたのだ。ただ、言えるのは「お姉ちゃん」と呼ばれる少女にスマホらしき物を握り酷く警戒されている事だろう。

 

 そして、握るスマホらしき物は俺が直感的に感じるのは命の危険を知らせる警鐘だった。

 

 しかし、二人の双子姉妹はこちら側のキャンプ場に最も近い場所で言い争いをして居たのは気付いていない。

 

 「・・・私に何かご用ですか?」

 

 「お兄さんだれ?」

 

 「ごめん、聴くつもりは無かったんだけど、俺達がキャンプしているテントまで二人が言い争っている声が聴こえて居たから見に来たんだ。俺はIS学園の二年生の織斑一夏だ。どうして、二人は言い争いをしていたんだ?」

 

 「私は冬樹イヴよ。妹が勝手に絡んできただけだから気にしないで」

 

 「わたしは冬樹ノエルだよ。お姉ちゃんが悪いんだよ!ノエルの話を聴いてくれないから!」

 

 「聞く必要が無いだけ。今更、元に戻って、姉妹関係を修復出来るわけが無い。ただそれだけ」

 

 ひとまず、二人を止める必要があるな・・・・

 

 「二人共、喧嘩はやめような。このままだと千冬姉に捕まるし、いろいろとまずいからな」

 

 「千冬姉?」

 

 「俺の姉で学園の教師だから、もし見つかれば、二人にカミナリが落ちるのは流石に可哀相だからな」

 

 「そうね。そうする」

 

 「ノエルもカミナリだけは・・・」

 

 「俺で良ければ話を聞くからさ」

 

 「どうして、初めて会う人に話さなければならないの?」

 

 「ノエルも同じだね・・・」

 

 「そりゃそうだね。でも、二人が争うのを見ると悲しくなるんだ。去年、二人と同じ様な複雑な事情の姉妹を見た事があるからさ・・・その姉妹の話を聴いてくれるかい?」

 

 そう、この双子姉妹を見ると俺の入学当初の更織姉妹を思い出すな・・・・・・・・

 

 「ちょっとだけなら・・・」

 

 「ノエルも聴くよ・・・・」

 

 「これは、経験とその二人の姉妹から聴いた話だけどな。事の発端は姉が妹を家の事情から守る為に妹に『無能のままでいなさい』と言ってしまった事で姉妹関係が拗れたんだ。ただ、姉は妹が大好きだから守りたいとの理由で言ってしまった。しかし、自分が間違いだと気付いた時には手遅れで、既に妹はそうは思ってはくれなかった。妹は逆に姉に認められたい、勝ちたいと努力をやり続けたけど周りが全く認めなかった。姉も影から見ていたけど、どう接していいのか分からなかった。そして、俺達は協力して、二人が上手くいくように願っていたんだ。そして、二人はやっと決意してガチでぶつかり合って理解したんだ。姉妹揃って不器用だったと・・・そして、姉妹は昔の様に仲良くなれたんだ。」

 

 「一夏は私達にどうしろと言いたいの?」

 

 確かに俺には二人にどやかく言う権利はない。だけど、二人をそのままに出来なかった。いや、出来なかったんだ。そんな気持ちが俺には強かったんだと思う。だから

 

 「図々しいかも知れない」

 

 「そうね。私達、姉妹の問題だから」

 

 イヴは冷たく言い放つが、俺は言葉を続けた。

 

 「姉妹がいがみ合い、憎しみ合うのは悲しいし、それ以上に二人には悲しい顔なんて似合わないし笑顔が一番が可愛いから!」

 

 そう、あの仲良くなれた姉妹の様に・・・

 

 「「なっ!?」」

 

 何故か、顔を真っ赤にする姉妹。

 

 「だから、良かったらで構わない。二人が仲直り出来るまで手伝わせて欲しい」

 

 自己満足かも知れない。

 

 偽善的かも知れない。

 

 でも、二人をほっとけなかった。

 

 「ねぇ、お姉ちゃん」

 

 「ノエル?」

 

 「一夏君なら、信用は出来るよ。だから、ノエルは信じるよ」

 

 ノエルは俺を見てそう言ってくれた。そして、イヴも溜息を吐きながらも言ってくれた。

 

 「全く・・・・・・どうなっても知りませんよ。本当、あなたはお人良しなんですね」

 

 「まぁ、よく言われる」

 

 これが好機と思ったノエルは真剣な眼差しでイヴを見て話しはじめた。

 

 「お姉ちゃん、ノエルは昔の様に仲良くなりたい。パパに出来損ないって言われも構わない。ママに居ない娘だって扱われても構わない!ただ、ノエルにはお姉ちゃんが一人しかいないだもん!」

 

 「私だって、パパやママが期待をしなければノエルとあの時の様に過ごしたい!今の私には、それが出来ないよ!そうでなければ、ノエルを守れないから!」

 

 「お姉ちゃん、ノエルはその事は知っているよ。だって、ノエルはイヴだもん。そして、イヴはノエルだから・・・・だから、もう止めよ?ありのままの私達をみんなに認めて貰おうよ・・・」

 

 この時、俺はノエルはイヴでイヴはノエルだと意味を理解できなかった。

 

 そう、あの時までは・・・・・・

 

 

 「全く・・・・ノエルは・・・・・」

 

 「それに、一夏君なら私達を認めてくれるかもよ?」

 

 「ノッ、ノエル!?」

 

 イヴは瞬時に意味を理解して顔を真っ赤にしながらノエルに抗議するが、ノエルはハニカム様にニッコリと笑っていた。それが、双子姉妹の仲直りの一歩だっただなんて俺達は知らない。

 

 でも、双子姉妹を見るとこれだけは言える。

 

 やっぱり、二人は再び仲良くなろうとしていたんだ。

 

 俺と二人の姉妹は携帯番号を交換して自分達のテントに帰った。

 

 

 

 林間学校も終わり、いろいろと話を聞きながら二人は話し合う様になったらしく、問題を二人で解決して行きながら再び姉妹としての道を歩み始めたのだ。俺は土日になるとイヴとノエルの所に会いに行くようになり、二人に会うと初めて会った時より表情は明るくなったと思う。

 

 

 

 そして、夏休みを前に俺はとある理由から生徒会長になった。

 

 それは、単なる生徒会での普通の会議での出来事だった。

 

 たが、俺には箒達よりも好きな女性が出来ていた。

 

 好きな女性が出来たから、楯無さんを許せ無かったかも知れない。

 

 そう、俺と楯無さんは生徒会の会議で文化祭での景品を決める事が原因(楯無さんは再び、俺を景品にしようとした)となって大喧嘩したのだ。

 

 最初はやんわりと断っていたが、生徒会長権限を行使して裁決してしまい、そのまま喧嘩に発展。流石に俺もキレてしまいISまでも使った大喧嘩になり生徒会室は大破し、千冬姉や山田先生が教師のIS部隊を介入して止めに入りるまで続いたのだ。

 

 そして、困り果てた千冬姉は二人の解決策として公式試合をする事になり、アリーナで公式試合をしたがかなりの接戦だったが楯無さんに勝ってしまったのだ。

 

 これにより、俺はIS学園の生徒会長になってしまったのだ。

 

 

 だけど、俺は以前から姉妹との約束で夏休みを利用して風飛市の魔法学園に泊まり込みで行く計画だったので、夏休みにイヴ達に会いに行ったのだ。重要案件は副会長である虚さんに任せてしまったが、イヴとノエルとの風飛での日々は楽しかったのだ。

 

 

 

 

 そして、夏休みも中盤に入り、俺は地元のお祭りで花火を見ながらイヴに告白されたのだ。

 

 「一夏のおかげで姉妹は再び仲良くなれたよ。だけど、会う度に胸が熱くなって行くの。そして、私は気付いたの・・・・一夏の事が好きだって事が分かったの。だから、私と付き合って欲しいし、恋人になって欲しい・・・」

 

 昔の俺なら、買い物に付き合って欲しいだろうと思うだろう。

 

 しかし、一年間で俺はその意味を理解したのだ。

 

 友達から恋人への階段を上ると言う意味に・・・・

 

 だけど、その俺に対する想いはイヴだけではなかった。

 

 イヴと恋人同士になってからは週末を利用して魔法学園側だったりIS学園側だったりとデートを重ねた。

 

 イヴはささやかなオシャレで週末のデートの度に彼女はローズの香水を好んで使用していた。

 

 しかし、今日のデートに限ってイヴからは薔薇の香りがしなかったのだ。

 

 そして、腕を組んだ時に当たる胸の感触で気付いたのだ。

 

 今、デートをしている相手はノエルだと。

 

 そして、抱きしめた時にノエルはぼろを出した。

 

 いや、出さざる負えなかった。

 

 黄昏れ時の中、ベンチで座りながらIS学園の彼方に沈む夕日を見ていた。夕日で綺麗に見えるイヴを抱きしめたいと思うのは恋人の性だろう。だから、イヴを抱きしめてしまった。

 

 「イヴ・・・・」

 

 ギュッ

 

 「ふっえ!?一夏君!?」

 

 「もしかして・・・・ノエル?」

 

 そう、当たる胸がイヴよりも若干、大きく感じてしまい感触もさることながら、呼び方でばれたのだ。(イヴに言えないがノエルの方が2cmほど大きい。ちなみに、イヴはB74で、ノエルはB76だったりする。そして、ノエルとイヴの胸は夏休みで海に行った際にラッキースケベを発動して揉んでしまっている)

 

 「そうだよ・・・・・ノエルだよ」

 

 「どうして?」

 

 「だって、ノエルも一夏君とデートを楽しみたかったからお姉ちゃんに頼んで何回か入れ替わりをしていたの。だって、ノエルも一夏君の事が好きで、お姉ちゃんと同じく一夏君の恋人になりたいよ。だから!」

 

 そう言うと、ノエルは俺に顔を重ねてそして・・・・・・

 

 「!?・・・・・ンッ・・・・」

 

 「ンッ・・・・・えっへへへ・・・一夏君にキスしちゃった。しかも、お姉ちゃんより先に・・・」

 

 「なっ!?」

 

 「どうしたの一夏君?」

 

 「ノエル、あそこのお店・・・・」

 

 ノエルにキスされたのだ。

 

 しかし、俺はクレープ屋の影から一瞬だけど有り得ない殺気を感じたのだ。

 

 そう、例えるなら今すぐにでも体を氷漬けにされそうな寒気を感じたのだ。

 

 「ノ~エ~ル~!」

 

 そう、お店から出て来たのはワンピース姿のイヴだった。しかも、姉妹揃って、同じデザインの水色のワンピースにストレートに下ろした髪型も全く同じだった。まるで鏡で移した一人の少女の様に見えて綺麗で美しく思えた。

 

 「お姉ちゃん!?」

 

 「ワンピースが一枚だけ無いと思ったらノエルが着ていたのね。一夏に想いを伝えられたの?」

 

 「お姉ちゃんに言わなくても、見てたくせに・・・」

 

 「うん、見てた」

 

 「やっぱり・・・・じゃあ、そのまま一夏君とデートを楽しんじゃおう!」

 

 姉妹に両腕を捕まれたのだ。二人とも自分を自己主張する様に胸を当てて・・・

 

 「そうね。私もそうする。そうだだった一夏。9月の連休に魔法学園で文化祭があるから来てくれる?」

 

 「あぁ、行くよ」

 

 「ふふ・・・よかった・・・じゃあ、楽しみましょ」

 

 こうして、夏休み最後のデートを姉妹と一緒に楽しんだのだ。

 

 

 

 

 そして、IS学園に戻る途中、俺は束さんと会っていた。

 

 「あれ?いっくんどうしたの?」

 

 「束さんに頼みたい事があるんだ」

 

 「ふ~ん・・・・・・・・・・もしかして、恋人の事かな?」

 

 流石に鋭い。

 

 確かに、イヴとノエルの事だ。

 

 二人が魔法使いだと知っているし、霧から現れる魔物の退治をしている事はイヴから聞いていたのだ。

 

 だから、いざという時の為に専用機を頼みたかったのだ。 

 

 そして、有事の際に白式が実戦に耐えられるかどうかも知りたくて・・・・

 

 「そうだよ束さん。イヴとノエルにいざという時の為に専用機を渡しておきたいし、白式が実戦に耐えられるか知りたい。俺は二人を守りたいから」

 

 「そっかぁ・・・・・いっくんはあの双子姉妹を好きになったんだね。でも、箒ちゃんは残念だね。双子姉妹の専用機なら少し時間が掛かるけど作ってあげる。だけど、いっくんの白式は実戦には耐えきれないよ。いくらサードシフトを済ませても白式は競技用だからね。白式を三日間だけ預けてくれれば改修するよ。あくまでも、実戦に耐えられるだけでいいのかな。三日あればかなり改修出来るけど?」

 

 「では、この数値を目標にお願いします」

 

 「・・・・かなり、無茶な要求だね・・・・・・・・」

 

 「あぁ、無茶なのは判っているよ」

 

 

 

 俺は、以前から白式の改修案を練っていた。

 

 確かに、零落白夜は強いけど魔法学園の宍戸さんから見せられた魔物のデータからは白式では勝てないのは明白だった。

 

 そして、感じるのは自分の敗北して死ぬ事とイヴとノエルの無惨な死を浮かばせてしまった。

 

 だから、宍戸さんと以前から学園を通じて公務として夏休み中に会って対魔物を想定した白式の改修案を一緒に練って貰っていたのだから。

 

 「ねぇ、いっくん。この計算式は魔法学園の宍戸博士でしょ?って事は対魔物かな?」

 

 「はい、対魔物です」

 

 「いっくんに聞くけど、改修したら二度と競技用に戻せなくなるよ。それでも、いいのかな?」

 

 「それについては、大丈夫です。宍戸さんが魔物に有効な武装にプラズマを用いれば大丈夫らしいので、プラズマを武器に利用した改修ならリミッターをかければ競技用としても大丈夫だそうです。それと、束さんが宇宙で密かに回収したエクスカリバーをIS用に持ち運び可能なエネルギー収束砲に出来ないかな?」

 

 「それは可能だよ。宍戸博士の理論と陽電子と組み合わせて制御すればエクスカリバーはブルーティアーズのスターライトライフル並に小型化は出来るよ」

 

 「よかった。なら、お願いします」

 

 「流石は、宍戸博士だね。ねぇ、最終確認だけど、単一仕様が無くなっても大丈夫かな?」

 

 「はい、大丈夫です。元より、IS学園で簪と改修しようとした時に外さないと改修出来ないのは分かっていたので外してください」

 

 「じゃあ、改修するね。武装は宍戸博士が考案したものを強化した武器をつけるから任せてね」

 

 俺は待機状態の白式を束さんに渡してIS学園に帰ったのだ。

 

 

 

 学園に戻ると一人の教師に捕まったのだ。帰宅予定時間を過ぎために・・・・

 

 「一夏、白式はどうした?それに、何故、風飛市に行ったのだ。」

 

 そう、千冬姉に捕まったのだ。

 

 「風飛市に行ったのは恋人と過ごす為だよ」

 

 「何!?恋人だと!?一夏、文化祭で必ず会わせろよ」

 

 「あぁ、千冬姉には必ず紹介するよ。あと、白式は束さんの所で改修中だよ」

 

 「何!?改修だと?」

 

 「機体の反応が鈍く感じたから改修して貰っているんだ。今週末に戻ってくるよ」

 

 「そうか、なら、構わない」

 

 千冬姉と別れ、寮の部屋に戻る前に生徒会室に向かったが、部屋の前にはくせ毛のある水色の髪の毛が特徴の元生徒会長であり会長補佐の楯無さんが槍を構えて居たのだ。

 

 「い~ち~か~く~ん!夏休み中、学園に居ないと思ったら可愛い双子姉妹とデートだなんてどういう領分かしらね~しかも、私と虚ちゃんに生徒会の仕事を押し付けてさ!」

 

 「何故、楯無さんが知っているんですか!」

 

 「あら、本当だったんだ」

 

 あっ、釜を掛けられた。楯無さんはうっすらと笑うと槍を構えて突き刺して来たのだ。

 

 「一夏君のお陰で、私は夏休みをエンジョイ出来なかったじゃない!」

 

 あれ、おかしいぞ。書類は殆ど終わらせたはずだが・・・・

 

 「楯無さん、まさか、テーブルの上にある決済済みの書類は確認しましたか?」

 

 「あっ、ははは・・・・・終わっていたわ・・・・」

 

 「じゃあ、なんで槍を振り回すのですか!」

 

 「だって、あんなお人形見たいな可愛い双子姉妹が恋人だなんて・・・・ずるいわよ!羨ましいわよ!だから、覚悟!」

 

 ただの八つ当たりだった。やっぱり、後を付けて来たらしい。

 

 「まさかだと思いますけど、このことは箒達に・・・・」

 

 ニッコリ笑うと楯無さんは扇子を広げ『報告済み♪』と書かれていたのだ。

 

 「テッヘェ♪面白そうだったから言っちゃった♪」

 

 俺はどうやらピンチだった。そして、この騒ぎを聞き付けたのと俺が帰って来たのを知ったらしく五人が走って来る足音が聴こえて来たのだ。そして、楯無さんに並ぶように

 

 「「「「「一夏(君)!」」」」」

 

 箒達が獲物を構えて現れたのだ。

 

 「一夏!まさか、私を選ばずにその女とうつつを抜かすとは、手打ちにしてくれる!」

 

 と箒は日本刀を構えており

 

 「そうよ!あたしを選ばないってどういう事よ!」

 

 と鈴は両腕に甲龍を部分展開して殴る構えをしており

 

 「一夏さん、詳しく聞かせて貰いますわ」

 

 セシリアはスターライトを俺に照準を合わせてニッコリ笑っており

 

 「ヘェ・・・イチカが可愛い彼女をね・・・・」

 

 ヤンデレ化したシャルがショットガンを構え

 

 「何!?嫁が浮気だと?」

 

 とコンバットナイフを両手で持ち、いつでも斬りかかる体勢で身構えていたのだ。

 

 「さぁ、一夏君。お姉さんに詳しく根掘り葉掘り話して貰おうかな?じゃないと箒さん達が・・・・・」

 

 何故か、外からイヴとノエルの声が聴こえて来たのだ。

 

 そう、呪文が・・・・

 

 「一夏をやらせない・・・・アイシクルエッジ」

 「そうだよ。動きを止めるねお姉ちゃん!グラヴィティバインド!」

 

 「「「「「「!?」」」」」」

 

 「イヴにノエルが何故・・・・」

 

 楯無さんの足元の床には氷の刃が突き刺さり、箒達は重力の檻に閉じ込められて動けなくなっていたのだ。

 

 「あなた達は誰よ!」

 

 楯無さんがイヴとノエルに気付いて睨みながら叫んだのだ。

 

 「私はイヴ・・・一夏の恋人よ!」

 「同じく、ノエルだよ!」

 

 六人を前にイヴとノエルは恋人宣言したのだ。

 

 「どうして、イヴとノエルがIS学園に来ているんだ?」

 

 「クエストが終わって、霧を抜けたらIS学園だったの。だから、少し見学してたら一夏がゴミに追われていたから・・・・」

 

 「えっ?お姉さんをゴミ呼ばわりなの?」

 

 「そうね。一夏に手を出した時点でゴミ・・・・いえ、生ゴミね・・・・」

 

 「ちょっと、酷くない!?」

 

 イヴの毒舌が始まってしまった。ところが、バインドを抜け出せた者がいたのだ。

 

 「貴様らが、一夏の恋人だと!認めない!認めないぞ!一夏をたぶらかしたのかぁぁ!」

 

 そう、抜け出したのは箒だった。

 

 「嘘でしょ!?」

 

 抜け出された事に驚くノエル。そして、箒はノエルに斬りかかるが

 

 「ノエル、バインドはこうするの。スネークバインド!」

 

 「グッハァ!?なんだ、体の自由が利かん?嫌!?蛇!?貴様、卑怯だそ!」

 

 イヴの強力な拘束魔法で蛇のとぐろに巻かれ拘束されたのだ。そして、イヴは冷たい視線で睨み、楯無さん達に言い放ったのだ。

 

 「今日は、これで見逃してあげる。だけど、もし一夏に手を出すなら次は容赦しないから・・・」

 

 そして、イヴとノエルは俺に抱き着き

 

 「一夏は私達、姉妹の大切な恋人だから・・・ンッ・・・」

 

 「「「「「「なっ」」」」」」

 

 「ノエルもだよ・・・・ンッ・・・・」

 

 「「「「「「そんな!?」」」」」」

 

 キスしたのだった。

 

 

 

 

 この騒ぎの後、俺は二人を送って行く前に千冬姉に会って貰い、少し話してから魔法学園に送ったのだった。千冬姉の話はイヴとノエルは良家の娘らしく付き合うなら、正式な婚約をしろと言う話だった。イヴとノエルは婚約に承諾しているし、千冬姉も箒達よりは良いと認めたのだ。

 

 

 

 

 

 昨夜、一夏の恋人の双子姉妹に散々コケにされた私は二人の素性を調べていたのだ。

 

 そして、私は二人の素性を知ってしまったのだ。

 

 「何なの!?冬樹イヴと冬樹ノエルってかなり、かなり大物の娘じゃない!?」

 

 そう、あの双子姉妹は更織でも手出しを禁じられ、逆に更織が潰され兼ねない軍部の総司令の野薔薇家と同じ軍部に通じる良家の娘だった。しかも、双子姉妹は魔法使いだったのだ。

 

 下手に手を出せば野薔薇家を敵に回す恐怖を抱いた瞬間だった。

 

 それだけ、危険な橋だって事を私は理解したのだ。ついでにグリモワール魔法学園には野薔薇家の令嬢やJGJインダストリー社の神宮寺家の令嬢に、有名処の令嬢が居た為に私は手を引く事にしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 今日は一夏が来る事になっている魔法学園の文化祭だった。

 

 妹のノエルは散歩部の出し物で来て居ないが午後から交代する予定だった。

 

 だから、午前中は一夏と二人きりで全力でデートを楽しむつもりだった。

 

 だけど、嫌な予感をしていたのだ。

 

 そう、一夏は男子だったから・・・・・

 

 

 私は予感を信じて校門に向かったら、予感が的中したのだ。

 

 そう、校門では・・・・

 

 「グゥゥ・・・・離せ!」

 

 「なんで、てめぇさんが招待状を持って来ているんですかねぇ。しかも、招待したのが真面目な冬樹って言いのも怪しいです。」

 

 そう、一夏は私が所属している風紀委員の委員長の水無月風子さんに拘束魔法で拘束されて捕まっていたのだ。そして、一夏から奪い取る様に私が送った招待状を握っていた。

 

 「一夏!」

 

 私は一夏の名前を叫び、一夏と風子さんの間に割り込んだのだ。

 

 「イヴか、助かったよ」

 

 「冬樹、おめぇさんが招待したんですか?」

 

 「一夏を招待したのは私です。いけないですか?」

 

 「冬樹、二人揃って異性不純交遊で懲罰房行きになりてーですか?」

 

 どうやら、私と一夏を懲罰房にぶち込みたいらしい。

 

 でも、私は正規のルールを守って招待したのだから違反ではない。

 

 「委員長、私は正規のルールで招待したので問題は無いはずです。それに、一夏は私達姉妹の婚約者です。委員長が捕まえるなら、一夏の姉が黙って居ませんが?」

 

 「ちぃ・・・・仕方ねーです。節度を守って回るようにしてくだせ。」

 

 私は一夏と文化祭を楽しんだのだ。そして、午後からはノエルと交代して私がノエルと入れ替わり、散歩部の出し物を手伝ったのだ。

 

 休暇時間になり、私は一夏の所に向かったら、今度は一夏とノエルは紗妃に捕まっていたのだ。

 

 「あなた達、異性不純交遊の現行犯で逮捕します!」

 

 「氷川さん、なんで?」

 

 「離れて歩いても不純です!」

 

 紗妃は一夏にバインドを掛けようとしたのだ。だから

 

 「紗妃、一夏に手を出すのかな?」

 

 「ノエルさん丁度・・・えっ?」

 

 私は紗妃にバインドを掛けたのだ。だから

 

 「紗妃、一夏に手を出すなら私は容赦しない!」

 

 「あなた、まさか・・・・冬樹さんなの?でも、貴女は風紀委員でしょ!」

 

 私は確かに風紀委員だ。でも、大好きな一夏に・・・・

 

 「一夏、ごめんね・・・・ンッ・・・・」

 

 「えっ?ンッ・・・・・」

 

 「なっ・・・・」

 

 私は紗妃の目の前でキスをしたのだ。紗妃には刺激が強すぎた様でフリーズしていたのだ。その隙に、私は一夏とノエルの手を引っ張り紗妃の目の前から逃亡したのだった。そして、風紀委員に見つからない様に私とノエルは一夏との文化祭でデートを思いっきり楽しんだのだ。

 

 

 そして、一夏のIS学園の文化祭を目前にした9月27日に、私達は運命の波に揉まれる事になるのだった。

 

 




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