私達は一夏を逮捕する為、風飛市の上空を飛行していた。
「酷いわね・・・・・」
下に見えるのは国軍の兵士達と魔物の夥しい数の遺体や焼けた魔物達。
ここで激しい戦闘をした跡だと判る物だった。
私達は余りにも焼けた人肉の臭いに吐き気を覚えたりもした。
そして、ISに関わる者として見たくない物を見てしまった。
それは、魔物によって八つ裂きにされた航空自衛隊所属にして実戦仕様の打鉄が何体も操縦者の遺体ごと転がっていた事だった。絶対防御が最早、絶対では無い事を裏付けると共に一夏君がそんな中で戦闘をしていたと思うと尋常ではない事すら思えて仕方がない。
それを見るのをやめて、学園に記録されたGPS記録を元に白式が飛んだとされるルートを頼りに下を眺めると数十キロに渡って地面が焼けてえぐれていたのだ。
「なっ・・・・・・・・何よアレ・・・・・・・」
「まさか、エクスカリバーじゃないわよね?」
「鈴、絶対に違うと思うぞ。エクスカリバーなら一夏を貫いた代物だった。明らかにエクスカリバー以上の出力で撃たれたビーム砲だ。そうだな楯無先輩?」
これは、学園で観測されたエクスカリバーに似た高圧エネルギー体の正体、バスターランチャーのビームの跡だと判る。
「ラウラちゃん、そうよ。全く、一夏君はなんて物をぶっ放しているよ・・・・・」
「これ・・・・・・・一夏さんが撃ちましたの?」
セシリアが唖然としながら聞いて来たのだ。
「えぇ、確実に一夏君のバスターランチャーだね。しかも、リミッターを完全に解除して撃っているわ」
「こんな威力だなんて、わたくしのスターライトでもリミッター解除しても無理ですわ。それよりも、わたくし達に向けられでもしましたらエクスカリバー以上に厄介ですわよ?」
「じぁ、僕達と模擬戦で使用していたのは・・・・」
シャルロットさんが顔を青くしながら想像していたのだ。
「模擬戦で使用したのは、多分だけど1000分の1以下の威力ね。もし、最大出力で撃っていたらエクスカリバー・・・・いえ、それ以上だから私達は学園ごと蒸発していたわね。ほら、あそこに投棄されているのはバスターランチャーね。砲身の熔け具合から多分、エネルギーのチャージ率は約500%に近いわ」
「えっ!?500%!?そっ、そんなの普通のISだったら撃てないよ!」
戦闘で投棄されたバスターランチャーがあったのだ。
砲身はかなりの熱で溶けていたのが判る。
私はこれで確信したのだ。
一夏君の白式改は篠ノ乃博士の手によって軍用機以上の改造をしている事に気付いたのだ。
これは、完全にIS委員会が定める規定を無視した改造なのだ。
ただでさえ、バスターランチャーはエクスカリバーの模造品で違法なのに(一夏君と博士の事だからかなりの抜け道を使用している)一夏君の立場が悪くなるのは確実だった。
そして、再び学園に向けて飛行を開始してすぐだった。魔法学園から通信が来たのだ。
『こちらは私立グリモワール魔法学園の水瀬薫子ですわ。そちらの所属を言ってくださるかしら?』
『こちらはIS学園所属にして生徒会長代理の更織楯無よ。そちらに居る織斑一夏君の身柄を引き渡してもらいたい』
『あら、聞いてませんの?織斑一夏の身柄は私立グリモワール魔法学園で引き取る事になりましたわ。どうぞ、お引き取り願いますわ』
『そんなの聞いてないわよ!なら、実力行使させてもらうわ!』
『そう、残念ですわね。実力行使するにしても、魔法学園の猛虎にはご注意をして下さいな』
通信を切られてしまったのだ。なら、虎狩りよ!
「みんな、悪いけど魔法学園に強行突入するわよ!」
「「「「「了解!!」」」」」
それが私の誤った判断だと知った時には全てが遅かった。風飛市上空に入ると、街は灯火官制をしているのか真っ暗だった。
しかし、学園だけは明るくされておりすぐに学園だとわかった。
まるで私達を誘っているかの様に・・・・・
「見えたわよ!突入するわよ!」
突入の指示を出した時だった。
私の霧纏いの淑女にアラームが鳴ったのだ。
「えっ?ターゲットロックされた?何処から?」
ディスプレイに出ていたのはターゲットロックされたことを知らせるアラームだったのだ。
私は瞬時に理解したのだ。
私達は既にターゲットロックされており、いつ狙撃されてもおかしくない事を理解したのだ。
そして、白式の反応ではなく一度だけ長距離レーダーで観測された、新しい二つのISの反応だったのだ。
反応した方向にハイパーセンサーで倍率を上げて見えたのは女神に見える美しいISだった。
一つは新約聖書に出てくる、戦の女神アテナ。
もう片方は北欧神話に出てくる戦の女神であるヴァルキュリア。
もし、あの2機が白式改と同じ性能ならば、ビーム兵器はもちろんの事、元となった女神に因んだ単一仕様があるのは明白だった。たとえば、アテナなら太陽の炎を模範した槍やメデューサの首を入れた盾であるアイギスの盾があるなら強力な拘束があるから厄介この上ない。
ヴァルキュリアなら・・・・・全てを切り捨てる事が出来る魔剣グラムや魔槍ヴァレスティだ。
特筆するなら魔槍が厄介だ。
何せ、あの槍は投げる為の投擲用の槍だった記憶があるからだ。
そして、あのヴァルキュリアの甲冑の色は淡い蒼色で戦乙女の三姉妹の二女のレナスだったはず。三姉妹の中では神位が高くて第六位だった。なら、単一仕様も・・・・・・・
まさかのイフェリアの召喚だなんて悪い冗談よね?
そうしたら、私達は伝説の英雄達と・・・・・・・
ブンブン・・・・・
考えたくないわね・・・・・
私は首を振り考えるのを放棄したのだ。
だけど、何故攻撃して来ないか理由がわからない。
考えれば考える程わからなくなる。
考えているうちに、魔法学園の近くまで来てしまったのだ。
校門には長身でスタイルの良い金髪の女性が腕を組み立っていたのだ。
そして、左腕には『生徒会長』と書かれた腕章を付けている事から、その女性が生徒会長だと判る。
彼女の後ろには以前、私をコケにした冬樹姉妹が何故か、見たことの無い新型機であり女神に見えるISを纏い私達を睨んでいたのだ。
私はあくまでも、一夏君の逮捕だ。
抵抗するなら排除してまでも学園に入るだけだ。
だけど、生身の彼女には隙すら無い。
まさかだとは思いたく無いが織斑先生同様に生身で戦える力があるのだろうか?
いや、違う。
ここは魔法学園だ。
彼女も肉体強化出来る魔法があるなら話は別になる。
「私はIS学園の生徒会長代理の更織楯無よ。悪いけど、織斑一夏君の身柄の引き渡しをお願いするわ」
言った途端に生徒会長の後ろに居た二人の姉妹の目付きが変わったのだ。
「一夏は渡さない!奪うなら、私達姉妹が相手になる!」
「ノエルもだよ!」
「冬樹姉妹、ここはアタシに任せろ」
「「はい・・・」」
これ以上、言うなら今すぐにでもお前達を殺すと言わんばかりの殺気だった。
しかし、生徒会長は右手を上げ制した。
「アタシは私立グリモワール魔法学園の生徒会長の武田虎千代だ。既に、織斑一夏の身柄はIS委員会とIS学園を通じてこちらで引き取る事になった。もし、強行して一夏の身柄を奪うと言うならば、アタシは生徒会長として学園の安全を守る為にお前達を全力で排除しなければならない」
さっきの通信と同じだった。それにしても動きが早すぎる。まさか・・・・
「シャルロットさん、至急学園に通信を入れて確認して!」
「はい!」
通信の返答を待ったのだ。出てきた答えは
「更織さん、通信の結果は山田先生の話では、織斑先生は慌てて学園長室に入ったきりで内容がわからないそうです」
「ほぅ、IS学園では面白い事になっているな」
生徒会長がにやけたのだ。
私には何故だか理由すら分からなかった。
だから、叫ぶしか無かった。
「どういう事よ!」
「いいだろう。更織とオルコットと名を聞いて判っていたからな話相手を用意した。野薔薇に冷泉とブルームフィールド聞いて判る事は何だ?」
「野薔薇・・・・・冷泉・・・・・ハッ!?貴女まさか・・・・・・」
「判ってくれた様だな?」
私は驚愕したのだ。
まさか、軍の野薔薇家と政治の冷泉家が動いた事に私は顔を青くしたのだ。
そして、悪い事にブルームフィールドと聞いたセシリアさんも同じく顔が真っ青だったのだ。
そして、セシリアさんは慌てた様に私に話しかけたのだ。
「なっ!?ブルームフィールド家ですの!?あの、イギリス王家直属の近衛親衛隊の長であるブルームフィールド家ですの・・・・・・楯無さん、すみませんがわたくしは帰らせて頂きますわ。オルコット家が女王陛下への反逆者として爵位剥奪の上で潰され兼ねないですわ!」
「君がセシリア・オルコットか。なら、エミリアと会って話していくといいだろう。いろいろとお話がしたいらしい」
「当然・・・・そうさせて頂きますわ・・・・とにかく、弁明を・・・・」
そう、言うとセシリアはISを解除して学園の生徒に案内され行ってしまった。
「さて、更織はどうする?野薔薇姫と冷泉葵から伝言だが、君達姉妹にお話がしたいらしいがどうする?」
「うっぐぅ・・・・・・」
きついわね・・・・・両家の令嬢からの誘いは私の立場的に断るのはまずい。
「仕方ないわ。生徒会長の提案に乗るわ」
ISを解除した私達は学園へと案内されたのだ。案内された先は私と簪ちゃんはやはり、野薔薇姫と冷泉葵の元に案内されたのだ。
そこから先はあえて語らないでおこうと思う。
何にしても、私と簪ちゃんは顔を真っ赤にする様な内容で冬樹姉妹と一夏君のバカップルぶりを永遠と聞かされたのだ。
そう、一夏君に対する愚痴だったのだ。
そう、ハンカチを噛みながら悔しがる表情からして野薔薇姫は一夏君に惚れていたのだ。
彼女の愚痴は更に続き、内容からして一夏君を野薔薇姫の婿にしたいらしいが既に冬樹姉妹と一夏君は両家を通じて婚約済みだった事を聞かされたのだ。
そして、冬樹姉妹の16歳の誕生日には結婚する事も決まっていた事に姫ちゃんは涙ながらに話していたのだ。
それには、私と簪ちゃんはさすがにこの話しを聴いて驚いたが、私達姉妹が共通して思ったのは絶対に一夏君が冬樹姉妹と婚約しており、今年の冬には結婚する事は篠ノ之箒だけには絶対に言ってはいけないと思ったのだ。
同じ頃、保健室では・・・・
俺は、保健室で束さん特製の医療用ナノマシンを注射した後、宍戸博士のラボに来ていた。
「全く、あなたは無茶な機動するんですから。イヴとノエルが泣いたら慰める私の身にもなって下さい。一応、白式改は私の方で整備をしておきます」
宍戸博士に軽くお説教をされていたのだ。
「どうですか?束さんが改造したとは言っても・・・・」
「そうね。この改造はさすがと言いたいわ。まさか、回収したエクスカリバーを元にして、私の理論やプラズマをビーム兵器に発展させた事も凄いし、何より、ビーム兵器が魔物にも効く事が判った事が収穫だね」
「確かに効きました。ただ、燃費が悪くてバスターランチャーなら良いところ8発が限界だな
」
「バスターランチャーは仕方ないわ。普通のISならあんなの撃てないから」
「いっくん、そうだよ。あれでもバスターランチャー内部に加速器を付けているから大丈夫なのだ」
「「えっ?」」
天井の一部が外れるとそこから出て来たのは束さんだった。
「どうして、束さんが・・・」
「ちーちゃんが馬鹿だから喧嘩してぶっ飛ばして来たのだ。それに、いっくんが学園を飛び出してこっちに来たから心配して付いて来たの」
「あなたが、篠ノ之束博士ですか?」
「お前、誰だよ?」
「はじめまして、私が宍戸結希よ」
「へぇ~君が宍戸博士なんだ。よろしくね。ゆーちゃん」
「ゆーちゃん!?まぁ、良いでしょう・・・・」
宍戸さんがため息を吐く中、束さんは俺の白式改を受けとると、整備を始めたのだ。
「ウ~ン・・・・うっわぁ・・・・燃費悪・・・・いっくんが学園からパクった予備エネルギーパックのおかげだね・・・・なかったら、途中でガス欠だったよ。これは・・・・」
「束さん、やっぱりバスターランチャーはそのままで構わないです。ただ、オプションから正規装備に変更できますか?」
「うん、それは出来るよ。戦闘データを確認したら、かなりの頻度で使っているからゆーちゃんと相談しながら改修するよ。バスターランチャーにはまだ改良の余地があるしね」
「お願いします。束さんはいつまでこちらに居るんですか?」
「束さんは逃げるのが疲れたから、ずっと、魔法学園でお世話になるよ。いっくんがIS学園に居たら、あっちだけど今は魔法学園にいるからいっくんの傍に居るよ。だから、いーちゃんとノーちゃんを大切にして上げてね」
どうやら、束さんは魔法学園でお世話になるらしい。宍戸さんは目を輝かせて白式の整備を見学して居たのだった。
月日が流れ、翌年の4月になった。
魔法学園では生徒会長の武田虎千代さん、雪白ましろさん、生天目つかささんが卒業し、武田虎千代さんは霧病の悪化で入院したのだ。
しかし、束さんは虎千代さんにはかなりお世話になったからと特製医療用ナノマシンで治療で治療を行い霧病から回復したのだ。魔力が戻る事は無かった。それでも、虎千代さんは新しい力としてISの操縦を誰にも分からない様に訓練していたのは知っていたし、束さんが新しい機体を作っていたらしい事は宍戸さんから聞いていた。
そして、束さんの提案で魔法学園の教員不足から臨時講師として卒業した三名には戻って貰ったのだ。
そして、生徒会は風紀委員会の委員長の水無月風子さんが生徒会長になり、俺も新たに学園に創設されたIS科の生徒として生徒会に入っている。
新しい教室には、IS科の生徒は俺とイヴとノエルのほかに、魔法学園の中でISの適正値が最も高い生徒が選ばれ、小鳥遊自由、神宮寺初音、野薔薇姫、間宮千佳、南智花がIS科に移動してきたのだ。そして、IS学園からも新しい生徒会長の更織簪さんが学園同士の友好の証として後から三名の生徒が編入して来る予定だった。担任はもちろんISに一番詳しい篠ノ之束さんがやることになったのだ。
魔法学園で使用する訓練機は束さんの専用機の改紅椿型の白椿を元に簡易化して量産した冬椿である。しかし、量産型を作る前にはいろいろと問題もあったが神宮寺グループのJGJインダストリー社が全面的に資金と制作場所を提供してくれたのだ。条件として、白式改の簡易型量産機一式の設計の依頼と白式改の武装の設計図を提供することで全面的な協力を取れたのだった。
しかし、武装の図面だけは束さんが警戒して渡す事は無かった。
冬椿の特徴は初めから競技用ではなく対魔物を想定して設計されている事だ。JGJインダストリー社製の一式よりも性能も高く高性能機だったのだ。それは当然で、白椿自体が第六世代機で完全な白式改の上位相互機だからだ。白式改も再び、束さんの手により白椿のデータを元に六世代相当なまでにアップデートされ学園の守りの象徴にまでなるほどだった。
この学園では生徒が持たされる物が二つあった。一つは魔法使いなら誰もが持つ魔法使い用のディバイスともう一つは束さんお手製で機能は絶対防御機能と生命維持装置だけだが、ISコアの劣化版で制作されたペンダントだった。
それは第七次侵攻で学園の生徒達の重軽傷者が余りにも多かった事と戦闘や避難誘導中に襲われて亡くなった生徒が出た事を束さんが知った途端に束さんが自分の財産を叩いてまで要らなくなった量産機のコアだけを買い取り作ってくれたのだ。二度と死者を出さない為に・・・・・
その頃の俺とイヴにノエルはISでの模擬戦に明け暮れていたのだ。射撃訓練は元アメリカ空軍所属IS部隊のナタルさんが講師として魔法学園に来ており、格闘、近接訓練は元亡国企業のスコールさんとオータムさんが更織家から派遣され講師役をしてくれたのだ。
訓練は千冬姉の授業が優しく感じる内容だったが皆は良く付いて来たと思う。
そして、月に一度あるIS学園を入れた対抗戦ではIS科の生徒はIS学園の生徒で国家代表候補生を相手に一歩も引かない戦いを見せ、チーム代表である俺やイヴ、ノエル、姫、自由の五名は5月から始まってから一度も負けていない。
夏休みになると、イヴとノエルとの三人で良くデートを重ねた。
ある夏の日だった。学園の生徒がクエストで重傷を負ったのだ。負傷した生徒の名前は円野万里香で身に付けていたペンダントのおかげで重症で済んだのだ。クエストで重傷を負ったと知った、イヴとノエルのは何かに脅え恐怖しているようで様子がおかしくなったのも同じ時期だった。
俺は昔、人は生命に危機を感じると生存本能が強くなり子孫を残そうと躍起になると何かの本で読んだ事がある。
まさに、今の精神状態のイヴとノエルに言えた事だった。
イヴとノエルは魔法を忘れない為にと他に学園の単位習得の為にクエストを受ける時がある。
たまたま、二人でクエストを受けたら無事にクエストを完了させたが魔物との戦闘が激しかったのか全身が傷だらけで帰って来たのだ。
そのことを全く知らない俺はIS科の生徒の補習(間違えても南智花とは言わない)で模擬戦の相手をしたり、学科の勉強を教えたりして、やっと、補習が終わって寮の自室(イヴとノエルの三人部屋)に帰ると事が起こった。
そう、イヴは部屋に戻って来た俺に拘束魔法を掛けたのだ。
「一夏、ゴメンね・・・・・バインド・・・・・」
部屋の中に居た二人の姿はパンツだけは履いていたが、それ以外は全く服を着ておらず、そのままの姿で俺に抱き着いたのだ。そして、拘束されたままベッドに押し倒された俺が見た二人の表情は目がトロンとしており、二人がまたがる両腿に感じる湿りは酷く濡れた下着だった。
二人は既に性的な興奮状態だったのだ。
そして、俺に二人が囁いたのだ。
「一夏、私を抱いて欲しい・・・・そして、一夏の子供が欲しい・・・・」
「ノエルも子供が欲しい・・・・だから、一杯抱いて・・・・」
性的本能に駆られた二人に俺が抵抗することも許さず、自分から初めてを捧げてしまったのだ。子供欲しさに・・・・・
幸い、やったのが危険日では無かったから妊娠はしなかったが、それが引き金となってイヴとノエルは俺と身体を重ねる様になってしまったのだ。ひたすら、愛のある快楽を求めて・・・・・
俺は生徒会役員だったが、風紀委員会の夜間巡回で何度かイヴとノエルとの営みを目撃されておりブラックリストになっているのを知っていたが、イヴとノエルの今の精神状態を知っていた風紀委員は逆に身の危険を感じて捕まえる事はしなかった。
夏休みが終わると二学期が始まると、授業だけでなく文化祭の準備と生徒会が忙しくなる時期になるが、今年の文化祭は執行部により中止になったのだ。
理由はJGJインダストリー社が魔物の討伐派から共存派になり、初音の姉や兄が何者かによって殺害されたり、JGJインダストリー社が逆に共存派へ物資の提供を始めたのだ。
学園でも、霧の守り手の動きが活発になった為に文化祭を開けない状況になったのだ。
生徒会では、もしかしたら第八次侵攻が近いのではと警戒体制に入り、IS学園から編入した生徒は全員、IS学園へ疎開させる事が決まったのだ。
そして、以前からIS学園との協定に基づき、もし、第八次侵攻が起きた場合魔法学園の生徒は避難誘導が終え次第、南西にある城跡に撤退をする事が決まっており、そこからIS学園からの救出部隊がピストン輸送でIS学園への完全撤退をする事を決めていたのだ。
ただし、城跡だけは三の丸跡地を最終防衛ラインとされ、撤退して来たIS科の生徒が守る事になっていたのだ。
そして、運命の9月27日が来たのだ。
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