金色の剣士に双子の姉がいるのは間違っているだろうか。 作:ほしぞら
でもベート君が闇落ちした方を優先して更新する上これあのかなり前に書いたので誤字脱字とか拙いところ丸出しですが良ければ見ていただけると嬉しいです(長い)
「いい加減しつけぇんだよぉっ!!」
今日も今日とて【ロキ・ファミリア】ホーム『黄昏の館』に響くとある狼人の怒号。
「ベートの耳モフモフするまで諦めないからぁああああっ!!」
そしてそれに追随するように上がった高い叫び声。
野次馬精神丸出しで寄ってくる他の団員も、見慣れたらしくあきれ顔を浮かべて。
「とにかく離せ外見詐欺女ぁあああああっ!?」
一人の青年と、彼にまとわりつく金髪金目の少女を見やっていた。
……もちろん、皆さんご存知の美しい【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインではなく。
その姉の【赤姫】キルア・ヴァレンシュタインである。……あるのだが。
ベートが外見詐欺と言うだけあって、【双子】の彼女らの外見はそっくりそのまま、黙って無表情を作れば神ですら見分けれないと評判だ。
……黙っていれば、だが。
妹のアイズが寡黙で表情が薄い鉄仮面、巷では人形とまで言われているのに対して。
姉のキルアは__
「だぁかぁらぁ!!モフれれば良いの!!それ以外は望まないいいぃいっ!!」
__表情豊か、よく喋り、外交的だ__良く言えば。
「うざってぇんだよっ!?いい加減離れやがれぇえええっ!!」
「いづっ、!?」
…身もふたもなく行ってしまえば、誰にでも話しかけては問題を__気軽さ故のスキンシップの多さで逆セクハラで訴えられる、【フレイヤ・ファミリア】所属【猛者】オッタルと飲み明かし、何故かはわからないが勝負に発展して器物破損等__持ってくる、ポーカーフェイスが出来ない、煩い。
……とまあ、あまりに正反対な二人だが、戦闘狂であることだけは代わりない。
「いっつぅ……」
Lv.5、正真証明第一級冒険者に投げ落とされてもただ頭をさするだけ。
それは、彼女も同じく第一級冒険者__Lv.5であることを示していた。
「……ねえさん、大丈夫?」
「心配してくれるの我がいも_がふっ」
恐る恐る、と言いたげにかかった声に驚異の反応速度で起き上がり妹に飛び付こうとする姉だが、アイズに自然に蹴りを入れられ、口から空気の漏れる音と共に失速、床に落ちた。
『………』
「……………」
後輩や幹部を含め、全員から無言で見下ろされるキルアは、視線だけを静かにあげた。
「…ねえさん、起きて」
「あっはい」
しばらく動かない姉に痺れを切らしたアイズが手をさしのべるとその手を取って、立ち上がる。
パタパタと淡い青色のスカートをはたいて、彼女はまわりを見渡す。
「……おはよ、みんな」
花が咲いたような、可憐な微笑み。
他の団員も笑顔で挨拶を返してから、大食堂へ向かう。
その後ろを、妹の手を引いて歩いて行った。
「……もうすぐ、遠征かぁ…………」
ぼそりと溢れた呟き。
遠征三日前。
カレンダーが風に揺れ、赤い丸印が小さく揺らいだ。
閲覧ありがとうございました
ベートの耳もふりたいですね、きっとこれは皆の願いです()
これは希望があれば更新しますー!