七月十六日 -比企谷家-
「ふぁ〜」
俺は目を覚まし、欠伸をする。
今日は《
まぁ、2人が来るので、部屋の片付けをするために、いつもより早く目を覚ました。見られたくないものとかあるからね…。
R18指定の本はともかく、土御門の野郎に堕天使メイドを一着渡されているため、神裂やステイルにバレたらやばい。変態呼ばわりされる。もう操折にはバレているが…。
大体土御門の野郎が悪いのである。……無駄話してないで片付けよ。
。。。
七月十六日 -とある高校・屋上-
「はちやん…。ちょっと大変でかもしれないニャー」
「何がだ?」
俺は今、土御門と話をしている。話というのは多分禁書目録関係のことだと思う。
「……俺の部屋にある堕天使メイドが危ない」
「真面目な口調で言うことじゃねぇよ……。ていうかお前も持ってんのかよ……」
インデックスのことかと思いきや、くだらない話だった。
「で、何が危ないって?」
「…ねーちんにバレた」
「どんまい。爪が甘いんだよ。爪が」
「くっ! はちやんのもバラしてやるにゃー!」
「お、おい。待て。それだけはするな。情報を流したら殺すぞ。土御門元春」
「い、いきなりフルネームでよぶなニャー。あ、あと冗談だから殺さないでくれニャー」
と、いうかこいつ俺に渡した一着の他にも堕天使メイドがあるらしい。二着買うとかどんな勇気の持ち主だよ………。
「……てか、朝に神裂来たか?俺は知らないんだが」
「ああ、来てたぜよ。まぁすぐにインデックス探しに出かけたけど」
「何で俺の部屋に来なかったんだ?」
「……ねーちんが恥ずかしいとか何とか言ってたにゃー」
何が恥ずかしいんだ?と思ったが、口には出さないようにした。
「まぁ、インデックスの件は深く考えることはないですたい」
「あの2人ならどうにかするからな…」
「……ああ」
おい、なんか間が空いたぞ。
「…まぁ、はちやん。そういうことですたい」
「いや、何が」
そう言い土御門は屋上から去っていった。
…結局、何だったんだろうな?
。。。
七月十六日 -比企谷家-
「ただいまー」
ドアノブを回すと玄関が開く。ということはもう、あの2人がいるということだろう。
「おかえりなさい、比企谷」
「やぁ、お邪魔しているよ。比企谷」
「うす」
長身の黒髪ポニーテールの神裂火織と長身赤髪のステイル=マグヌス。
実はこの二人、かんざきさんじゅうはっさいとすているさんじゅうよんさいなのである。
俺よりも身長がでかい二人だが、年上の神裂はいいとしても、ステイルに抜かされているのは正直悔しい。
「…インデックスは?」
「…まだです。居場所が点々と素早く動くので私たちも行方がつかめずにいます」
「あの早さには恐れ入るよ…まったく…」
神崎は少しだけ、顔をうつむかせて暗めに言葉を発し、ステイルは呆れたように言葉を発する。
「…まぁ、確かに大変だよな……、その仕事……」
俺は一昨年、その仕事を経験している。とにかく大変だったのを覚えてる。その時の相棒は土御門の野郎だったし、何よりインデックスの抵抗が大変だった記憶だ。
「でも、あの時は直ぐに仕事終わったじゃないですか……」
「そういえば、あの時何の魔術を使ったんだ?」
「ばっかお前。能力者の俺が魔術使うと血へど吐くんだぞ?魔術は使ってねぇよ。まじキッツイからな」
「じゃあ何をしたんだい?」
「……魔術使って血反吐吐きました…」
「…フッ」
「おい。笑っただろ。ステイル。笑ったよね?」
「…笑うわけないだろ」
そういいつつ、肩がピクピク動くのはやめてもらえませんかねぇ。完全に笑ってるようにしか見えないから。
「…それじゃあ、僕は探しに行くとするよ」
「ああ」
そういい、ステイルは俺の部屋を出て、インデックス探しに出かける。
「神裂は?」
「私はまだ」
「そうか…」
「………」
「………」
会話が続かない! 俺らの関係といったら天草式の時の
その時、ガチャリと扉が開く。ステイルかと一瞬思ったが、探しにいったばかりなのでそれはないと思った。
俺の部屋に訪れたのは、大きい胸と長い金髪を揺らし、常盤台中学の制服を着ている少女、食蜂操折がそこにいた。あ、来るなって伝えるの忘れてた。
「………」
「………」
「………」
三人とも沈黙。神裂と操折は少し驚いた表情、俺は戸惑った表情をしていることだろう。
「「比企谷(八幡)この女の子(女)は?」」
「……まぁ、そんなこと気にするほどでも…」
「「あります(ある)」」
「……はい」
俺はこの後、修羅場に遭遇してしまうのだが、それはまた、別の話。
だが、こんな科学と魔術の衝突なんて、小さいものだろう。
俺はどんどん巻き込まれていく。魔術サイドと科学サイドのいざこざに。そして、ついに、魔術と科学が交差し始める─────。