とある原石の強度殺し《レベルダウナー》   作:スキート

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マジで久しぶりです。すみませんサボってましたごめんなさい。

次は投稿頻度を上げられるように頑張ります!


第二章 幻想御手編
序章 幻想御手


 七月十八日 -風紀委員(ジャッジメント)第一七七支部-

 

 虚空爆破(グラビトン)事件。

 

 最近学園都市で起こっている連続爆破事件。最初に起こったのが大体一週間前の七月十一日。その日を起点に事件が何度も起き、現在9人の風紀委員(ジャッジメント)が負傷している。量子変速の能力を使っていると推測されていて、重力子の増大から爆発物がどこにあるのかが大まかにわかるものの、爆破する時間、場所に規則性がなく犯人の特定ができていないのが現状である。警戒心をそぐ為に、ぬいぐるみなどの中に爆弾が仕掛けられている。

 

 これが今わかっている虚空爆破(グラビトン)事件の全貌である。

 

 

 

「ああー! もう。せめてもう少し手がかりがあれば」

 

「そうですよねぇ。わかっていることと言えば大能力者(レベル4)以上の能力者、ということくらいですし」

 

 そして俺たち風紀委員(ジャッジメント)は勿論この事件の捜査を行なっている。

 

「でも書庫(バンク)に該当者はなしですものね。…もしかして、短期間で急激に力をつけた能力者とか!」

 

「流石にないだろ」

 

「いくらなんでも短期間では無理ですよ」

 

「ですよねぇ…。そんなこと有り得ませんもの」

 

「根気よく一から遺留品に当たってみましょう」

 

「え、めんど…」

 

「ほら! お兄様もやりますわよ!」

 

「へいへい」

 

 この通り俺たちは完全に捜査に行き詰まってしまっている。やることと言えば一から捜査のやり直しか、重力子の増大を確認し、その場所に行くことくらいしかないのが現状である。

 

 

 

 

 ……って、なってたのはつい昨日までの話であって、今日も今日とて重力子の増大を観測したのである。観測場所はセブンスミストという大型のショッピングモール。セブンスミストでの虚空爆破(グラビトン)事件は学園都市にいる7人だけの超能力者(レベル5)である御坂美琴によって防がれた。その後御坂が事件の首謀者と思われる生徒を確保し、この虚空爆破(グラビトン)事件は収束した。狙いは風紀委員(ジャッジメント)だったらしく、今回はセブンスミストに来ていた初春を狙った事件だったらしい。

 

 …うん。御坂仕事し過ぎじゃね? それはいいとしても、一難さってまた一難とでも言うべきか、今回の虚空爆破(グラビトン)事件の犯人の使用した能力と書庫(バンク)の登録データが合わないことが判明してしまったのである。

 

 そして、最近都市伝説で噂になっている幻想御手(レベルアッパー)と呼ばれる使用しただけでレベルが上がる代物が関わっているのという可能性が出てきたのである。

 

 えぇー。何ですかこれー。まだ終わらないじゃないですかー。

 

 と言うのは置いといて、だ。使用しただけでレベルが上がると言うのは流石に上手い話過ぎる。何かしらの副作用があると思っていた所で、虚空爆破(グラビトン)事件の犯人が昏睡状態になってしまったのだ。なので現在黒子と御坂が犯人の入院していた病院に向かった所である。

 

「はぁ……」

 

「どうしたのよ? 比企谷君」

 

 俺が深くついたため息に、固法先輩が心配しながら聞いてきた。

 

「なんか最近忙しいじゃないっすか? これじゃまるで俺が一番嫌ってる社畜に成り下がったと思ってしまうわけでしてね…」

 

「くだらないこと言ってないで仕事しなさい。大体風紀委員(ジャッジメント)になるのが悪いんでしょう」

 

「…俺だってなりたくてなったわけじゃ無いんですけどね」

 

 そもそも俺が風紀委員(ジャッジメント)になったのだってうちの学校の平塚先生が俺の書いた作文に対して「なんだこのふざけた作文は」とか言って無理やり風紀委員(ジャッジメント)まで話持っていかれただけだしー。

 

「比企谷君暇そうだし見回りでもしてきなさい」

 

「…暇じゃないっすよ。しっかりと調べ物してます」

 

「さっきからずっと手が動いてないわよ」

 

「……行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 七月十八日 -とある路地裏-

 

 夕方、人が全く通らないと思われる暗めの路地裏。そこで俺は武装無能力者集団(スキルアウト)らしき集団に絡まれていた。恐らく風紀委員(ジャッジメント)であることを示す腕章を支部に置いてきてしまったのが原因だろう。一言で言えば「やっちまった」である。

 

 なんかみんなで集まってるチンピラの集団だから無能力者と思いきや、全員が能力を使っている。…幻想御手(レベルアッパー)に関わることかもしれない。

 

「おい! 金出せや」

 

「出さねぇよ。何で俺がヤンキーに金渡さなきゃなんねぇんだよ」

 

「あぁん?」

 

「こいつやっちまおうぜ」

 

「服ごと全部とって置いとくか!」

 

「そりゃあいい!」

 

 武装無能力者集団(スキルアウト)の人数は3人。…いや、能力持ってんなら武装無能力者集団(スキルアウト)じゃないのか。

 

「へっ! 行くぜ!」

 

 そう言うと1人の男が微力ながらも風を発生させる。風力使い(エアロマスター)だろう。……何だよこの扇風機並みの風! 低能力者(レベル1)から異能力者(レベル2)くらいじゃねぇか!

 

 そしてもう2人は電撃使い(エレクトロマスター)。こちらも低レベルな静電気程度の能力。

 

 …久しぶりに強度殺し(レベルダウナー)使おうと思ったのに下げなくても大丈夫じゃん…。むしろ下げる方が手間じゃん…。

 

「何よそ見してんだよ!」

 

「うおっ!」

 

 俺が間一髪で相手の殴りを避ける。能力使ってないじゃん! 今殴る方が楽って絶対思ったじゃん!

 

 俺はいつも通りに相手のパンチを避けてよろめいた所で脇腹辺りに膝蹴りをする。え? 卑怯だって? こんなん勝てればいいんだよ勝てれば。別に正々堂々やれとか言われてないし正々堂々やって俺が怪我するのは嫌だし。

 

 そんな感じでしっかりと3人ともを倒し、警備員(アンチスキル)を呼んでおく。

 

 んじゃ、警備員(アンチスキル)が来る前に拘束だけしといてさっさと行こ。事情聞かされるのもめんどくさいし。

 

 

 

 

 

 

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