日向ヒナタに変わる日
あぁ、つかれた…。
20歳になったばかりで仕事仕事で社畜になりつつある陽菜ではあるが、そこまで仕事に絶望を抱いている理由でもなく、それなりに充実した日々を過ごしていた。
だが、充実しすぎたのだろうか?
止まることを知らない血に、どこかへ消えた左腕。
足は体操選手も真っ青な曲がり具合である。
(あぁ、救急車は間に合わないかも…。)
遠くから救急車のサイレンが聞こえる。
野次馬のざわめきも遠くなってきた。
これは…もうそろそろかもしれない。
お母さん、ごめんね。お母さんより先に逝く不出来な娘でごめんなさい。
もう一度…お母さんのきんぴらごぼう食べたいな…。
レシピが同じなのにお母さんの作るやつの方が美味しかった。
…いつか負けましたって言わせたかったなぁ…。
走馬灯のように、これまでの人生の映像が流れていく。
交通事故で、陽菜の20年という短い人生は幕を閉じた。
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「…幕、閉じた…よね?」
「あぁ、間違いなく閉じたわい。」
「…だれ?」
「ワシ、六道仙人。神(笑)じゃ。」
「…神(笑)ってなんだよ。神だけでいいでしょ。」
「どうせ神だとか名乗っても(笑)がついて帰ってくるんじゃもん。それならワシからそう名乗った方が(心の)ダメージが少ない。」
「神って意外とメンタル弱っちいのね。んで、六道仙人ってNARUTOに出てきたアレ?何の用?」
「おっと、本題を忘れよった。実はの、そのNARUTOの世界で遊んで来て欲しいんじゃ。」
「は?」
「や、やめてっ!そんな冷たい目で見ないで!」
「だって…ねぇ?ボケ老人は…ね?」
「ご、ごめんなさい。遊んで来て欲しいと言うのはもちろん揶揄じゃよ。
NARUTOのパラレルワールドに近い世界で、無視出来ない程の綻びが確認された。どこからか魂を引っ張ってきて、転生させることで世界に介入しやすくなる。
だから、転生してもらうだけでいい。チートも付けよう。頼む。木ノ葉を、世界を救うために協力してくれっ!」
「…分かった。まだ20歳までしか生きることが出来なかったし…その分向こうで長生きする。」
「ありがとう。早速だが、説明を始めよう。
転生する体は、日向ヒナタ。もちろん、落ちこぼれと言われていた彼女の体だけでなく、チートスキルを付けておこう。
人より多いチャクラ、経験値100倍、記憶力20倍。」
「チートてんこ盛りだね…。」
「こちらの都合で死亡率が高い世界へ転生してもらうのでな。すぐに死んでしまうと目覚めが悪すぎる。…そろそろ産まれる頃じゃの。頑張ってこい。」
「そっか…。うん、頑張ってくるよ。」