人柱力となった私と磯撫は、木の葉に戻り火影様による事情聴取を受けていた。
何故磯撫が霧隠れではなく木の葉…火の国にいたのか、霧隠れは尾獣を逃して木の葉が手に入れる事で難癖を付けて来ないかなど、火影直々に事情を聞いている。
「先の戦での野原リンを人柱力にし、木の葉で暴走させる事で痛手を負わせる、「トロイの木馬」作戦が実行したが、宿主である野原リンが自殺して、作戦も失敗し、磯撫も1度は死んだ。
インターバルの後、復活した際にはあの岸辺にいた…ということじゃな。」
「うん。リンちゃんが死んだ後、復活した時はどうすればいいか分からなくて…迷ってた時にヒナタちゃんと友達になれたの。」
「ヒナタさん、間違いないかな?」
「はい。」
「そうか…事情は分かった。
ヒナタさんが三尾…磯撫の人柱力だという事も水の絶対防御がオートで発動し、水を自由自在に生み出して操る限りは遅かれ早かれバレるだろう…。対策を練らねばな…。」
「大丈夫だよ、火影さま。
僕は水蒸気での感知も出来るから。防御面に関してはピカイチだし、ヒナタちゃんに対して悪さはさせないよ。
その為にヒナタちゃんの中に入るって決めたんだ。」
「…心強い味方じゃな。まぁ、人柱力に何か出来る人物であれば、普通の忍では刃が立たんじゃろ。護衛も必要ないか…。」
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今日は人柱力となり、初の
「ヒナタ~ネジ~!待てって、置いてくなってばよ!」
「置いていかれたく無ければ、もっと早く起きたらどうだ?」
「だって、2人とも起こしてくれなかったし…。」
「お前…忍になれば、俺らに起こしてもらえなくなるんだぞ?」
「そうよ。任務には遅刻厳禁。
まだ遅刻しても叱られるだけで済むアカデミーの間に自分で起きられるようにしないと…。」
「ヒナタはイルカ先生から殴られた事ねぇから知らないだろうけど、先生のゲンコツってめっちゃ痛いんだってばよ…」
「そりゃ怒られるような事はしてないからね。
イルカ先生に殴られるのが嫌なら、私が直々に点穴を付くけど?」
「嫌だってばよ!まだイルカ先生のゲンコツの方がマシ!」
平和な日常も人柱力になってもなにも変わらなかった。
危惧していた人柱力への隠避は、最小限に抑えられている。
なぜなら、水を自由に生み出すヒナタの水は、かなり美味しいらしいと評判になっているからだ。
タダで貰えるものは貰っておく。
それは、全世界の主婦の共通点だ。
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「そういえば、水の絶対防御って…ぶっちゃけ防御力が強いイメージがないというか…火遁には強そうなのですが…。」
自主練を1人で行っていると、ネジ兄さんが話し掛けてきた。
ネジ兄さんは、水の絶対防御?ナニソレヨワソウと言いたいらしい。
「私も最初はそう思ったけど…硬さなら我愛羅より強いかも。
硬さは磯撫の甲羅並だし…。」
その言葉を証明するように、私はクナイを取り出して腕に突きつけた。
クナイが水の盾に当たり、ガキンッという音と共に少しの火花が飛び散ってクナイは先が欠けてしまった。
明らかに水が出す音ではない。
水の皮を被った何か…敢えて言うなら水でできた甲羅だ。
これと同じくらい、私自身の硬さも攻撃に対して強いのだろう。
…確かめる術が無いから(仮)ではあるのだが。
「ネジ兄さん、納得しました?」
「あぁ…ミズコワイ。コウゲキ、ダメ、ぜったい。
柔拳が通る気がしない。」
「…だ、大丈夫だ…よ?
ほら、緑スーツの人の部下になれば、強くなれるし…。」
「緑スーツなら2重防御を突破…は無理か。
人間ではヒナタ様に勝てんな。」
「防御全振りだからね。
自分でも人外一歩手前なのは分かってるけど…。」
「一歩手前か?
むしろ一歩向こうにいるんじゃないか?人間寄りの人外なんじゃ…これ、暁は勝てんの?」
「…スーパーサイコホモ軍団の事か。
三尾だからな…割と前半に来るわね。対策はしてるけど…暁が諦めるビジョンが白眼でも見えない。」
「俺も見えないな。…ま、ガンバレ。」
「他人事ェ…。
まぁ、我愛羅が殺られたのも里を守って隙が出来たからだし、砂の鎧より硬いオートの鎧があるから大丈夫だよ。
暁メンバー全員で遠足に来たら分からないけどね。」
「フラグ!それフラグだから、ヤメロ!」
『ヒナタちゃん、お腹空いた~。
…ミツタードーナツのポン・チ・リングが食べたいな。』
「…尾獣ってドーナツ食うのか?
そもそもお腹空くのか?てか、マイペース過ぎだろ。」
『食べなくても問題ないけど気分で食べるよ。今はお腹空いた気分なの。』
「という事で、買ってくる。」
「お、俺も!」
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ミツタードーナツがある商店街。
この世界での食事事情が現代日本並にカオスなのは突っ込んではいけないNARUTO七不思議の内の一つだ。
「ポン・チ・リングのチョコを10個、黒糖を15個下さい。」
「はい、かしこまりました。」
「ポン・チ・リングゲットだぜ!」
「はい、ご利用ありがとうございました。」
渾身のボケがスルーされた時の何ともいえない、「触れては行けぬ…」みたいな空気。
どうすればいいんでしょう?