見合いの話が来てから、父上が見るからに気を落としている。
もしも、本当に霧隠れに行くことになれば、なかなか会えないのだ。
里の中ならまだしも…。
相手が水影でこちらからは断りにくく、中の磯撫だけ…なんて事は人柱力になった後の今、不可能。
里の外に白眼が流出しようとも、水影からの見合いの打診(?)を受けた方が賢明。
当然、呪印を刻むことになるが。
そもそも…やぐらも私もまだ結婚という年ではない。
…つまり、婚約者と言うことで霧隠れの忍としてご厄介になるのだろう。
本当に決まればの話だが。
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「ネジ兄さん…木の葉を頼みました…」
「どうした…あぁ、見合いの件か。
まぁ、そちらでも転生者がいるかもしれんしな。影分身ネットワークで知らせてくれればいい。
…忍界大戦の際に穢土転生体で出てきたら怒るからな。」
「が、頑張ります。」
「ヒナタ~!!霧隠れに見合いしに行くって本当だってば!?」
「…そうだね。」
「…木の葉の忍にはなれねぇって事だよな。」
「…決まればね。」
「なんで…何でだってばよ!」
そう叫んでナルトは走りさって行った。
…もし本当に婚約が決まれば、霧隠れで忍になり、霧隠れで暮らす。
そうなれば…皆とも…滅多に会えない。
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「で、では忘れ物は無いな?」
「はい。」
水の空飛ぶ自動車モドキに、いつもより豪華な着物を着た私達が乗っている。
霧隠れには、今日中…3、4時間で付く。
全力スピードでの移動になるが。
本当に重要な物…向こうで暮らす事になれば必要な物は、あらかじめ荷物にある。
向こうから断る事はほとんど無いだろうとの事だかららしい。
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「ここが…霧隠れ…。」
「えぇ、木の葉よりも霧の日が多いのが特徴ですね。まぁ、白眼があれば視界の悪さなどどうってことは無いでしょうが…。」
そう答えてくれたのは、青。
原作でも水影の側近として登場している。
今回、霧隠れの案内をしている。
隣を歩く父は、表面上は堂々としている。
だが、その目には…悔しさや寂しさを滲ませていた。
(あぁ、お前に娘はやれん!みたいなのは出来ないな…。)
そんな事をすれば国際問題だ。
ヒザシ叔父様の死亡フラグ再びである。
そんな事を考えていると、青は一つの部屋の前で立ち止まり、中に声を掛けた。
「やぐら様、失礼致します。」
(原作のままでかわいい系男子だ…。)
成長期が来たのか疑わしいような容姿だ。
童顔も143cmの背丈も…。
原作では若くして亡くなったと言うのもあるだろうが。
身長はこのままでは第一部の間に追いついてしまうだろう。
「霧隠れの里へようこそ。
どうぞ掛けてくれ。…水影のやぐらという者だ。」
「…木の葉隠れ日向家当主、日向ヒアシだ。」
「ヒアシの娘、ヒナタでございます。」
緊張しすぎて心臓が壊れそうだ。
少し伏し目がちに、やぐらと父上の会話を拾うことに集中する。
直接見続けると、イケメンオーラで心臓が止まりそうだ。
…最期の映像がイケメンの顔なのは良いかもとは思うが、享年7歳で穢土転生とかシャレにならない。
どんどん、婚約に向けて話が進んでいる。
…婚約となるならば、慣れておかなければ生活出来ないだろう。
そう思って少し伏せていた目線をやぐらの方へやると…
目 が 合 っ た 。
じっと見つめられ、目を離せない。
離したら負けな気がする。
「ヒアシ殿、ヒナタさんと共に庭を歩いても構わないだろうか?」
「…えぇ。構いません。」
「では、行こう。」
「は、はい。」
あ、あら…?若いおふたりで…的なやつ?