「やぐらさん?何でここに…」
「婚約者の下忍祝に来てはだめ、か?」
帰宅した私を待っていたのは、婚約者であるやぐらさんだった。
「そんな事無いですよ。…そういえば
「俺が居るからと帰って貰ったよ。ヒナタと2人きりでいれるから。」
その言葉にぽかんとなった私にやぐらさんは苦笑し、言葉を続けた。
「ヒナタ、手を洗って着替えておいで。…ご飯作って待ってる。」
「はい。」
女子力高いなぁ…ご飯作って待ってるって…。
そう思いながら手を洗ってから自室で部屋着の和服に着替える。
2部ヒナタ並に伸びた髪をクシで解き、乱れが無いか鏡で確認してダイニングの方へ向かう。
この5年で変わった事も多い。
原作の現時点より大きくなっている胸(推定Eカップ)に、原作より長い髪。
身長も、磯撫に相談すれば成長期の間に尾獣チャクラで止めるとこれ以上伸びないとの事。
相談したのは身長が原作通りに148cmに届いた時だ。
何でやぐらさんを追い抜く前に相談しなかったと悔やまれる。
尾獣チャクラの便利さに感謝しながら、キッチンにいるやぐらさんに声を掛けた。
「やぐらさん…お手伝いし…んっ。」
お手伝いを申し出る前にキスをされ、声に出そうと思っていた言葉は不発に終わった。
「今日はヒナタの下忍祝いだよ。
いい子にして待っているように。」
「は、はい…」
何か…恋人っぽいな…。
時々泊まりに来るため、歯ブラシも2本だしやぐらさん用の着替えもある。
それほど、出会った頃よりも仲は深まっていた。
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「人柱力会談?」
ご飯を食べ終わり、やぐらさんが話し始めたのは「人柱力会談」と言う聞き慣れない事だった。
(あぁ…そうか。色々な時代、様々な国で転生者が居たから…少しづつズレが生じてるんだ。)
「下忍以上の人柱力が参加する、人柱力同士の仲を深める為のお茶会みたいな物だ。
人柱力同士模擬戦を行うこともある。それを五影達も観戦しながら仲を深める。
2、3年に1度…湯隠れで行われている。
今から1ヵ月後に行われるからウタカタと共に湯隠れに一緒に来てくれ。」
「はい。」
「そして、これが会談の際着る衣装だ。」
そう言って渡されたのは、水影衣装…によく似た、本来〝水〟と書かれている場所に〝三〟と書かれた笠に、〝四代目水影〟と書かれているはずの場所に〝三尾・磯撫人柱力 日向ヒナタ〟と書かれているマントだ。
それから〝三〟と書かれた額宛もある。
色は水影衣装と同じ青色。
「これ…着るんですか?」
「みんなお揃いだからね。」
とてもいい笑顔で言っているので、反論しづらい。
…それまで計算に入れているのだろうか?
もしそうならば、プリチー系男子やぐらではなく腹黒プリチー系男子やぐらだ。
それでも、私に頷く以外の選択肢がないのは「惚れた弱み」と言うやつかもしれない。
あれ…いつから恋愛小説を書き始めたんだ…?
まさか…幻術か…!