ヒナテンッ!~落ちこぼれ脱却で原作ブレイク~   作:ココスケ

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木ノ葉からの帰還、ヒナタ不足の補充

「姉様、上忍昇格おめでとうございます!

今日の試合、とってもかっこよかったです!」

「ありがとう。」

 

眩しい程にキラキラした目を向けるハナビは、試合終了後からべったりと引っ付いて離れなくなっていた。

中忍試験も終わり、霧隠れに帰る日が刻一刻と近づいているため寂しいのだろう。

 

周りも微笑ましい物を見る目だ。

 

明日のお昼頃に水に乗って帰る予定になっているため、午前中はハナビの稽古を付ける事が決まった。

 

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「八卦掌・回天!」

 

私の物より一回り小さな回天が成功し、ハナビが吹き飛ぶ事も無かった。

 

「ハナビ、おめでとう。」

「姉様、ありがとう!大好きっ!」

 

抱き着いてきた天使(ハナビ)を抱き締め、頭を撫でる。

 

「ヒナタ、ハナビちゃん、お疲れ様。」

「あ、やぐらさん!」

「む〜…私の(・・)姉様との至福の時を邪魔しないでよ〜。」

「済まないね、ヒナタは俺の婚約者(・・・)だから…話しかけるのは当然だろう?

それに…俺の(・・)ヒナタは、そろそろ霧隠れに帰る時間だ。」

 

ひ、火花が散ってやがる…!

 

私がどちらの物かの不毛な争いは私が戦慄している間にも行われており、平行線を辿っている。

 

『ヒナタちゃん、止めなくていいの?』

「磯撫、あれに割って入る事が出来る?」

『む〜…。』

 

それから10分後、迎えに来た青にやぐらさんが頭を叩かれる事で勝負は終え、木ノ葉を後にした。

 

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「ヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタヒナタ…」

 

やぐらさんは私を抱き締めて、ゲシュタルト崩壊する程名前を呼び続ける。

 

ヒナタ不足だと言われ、水の上に乗って30分は経つのにこの調子だ。

 

周りは呆れ、遠い目をしている。

 

「やぐらさん」

「ヒナタ…ん?どうした?」

 

左頬にそっとキスをしてやぐらさんの顔を見る。

 

「やぐらさん、大好き。」

「…っ!ヒナタ〜、可愛いっ…可愛い…!

俺もヒナタが大好き…いや、愛している!」

「私もだよ、やぐらさん。」

 

やぐらさんもやっと落ち着いたのか、名残惜しそうに体を離して隣に座る。

 

木ノ葉を離れてからやぐらさんと二人で読むように、と預かった手紙を出して封を開く。

 

〝ヒナタ、やぐら殿へ

ヒナタ、元気にしているようで何よりだ。

環境の違う霧隠れで体調を崩していないか、やぐら殿と上手くやれているか、私達家族は勿論、一族全員心配していたが…幸せそうな顔をするヒナタを見て、あの時の決断が間違っていなかったと安心した。

もし、霧隠れで辛い思いをしているようならどんな事をしてでも木ノ葉に…と思ったが、杞憂だったようだ。

やぐら殿と、幸せになりなさい。

辛い事があればいつでも帰ってきても構わない。

例えどこへ行こうとヒナタは私の娘だ。

 

やぐら殿、ヒナタは大人びていて周りに気を使っているが、内面は甘えん坊で寂しがりやだ。

大切にしてやってくれ。

 

追伸

ヒナタを泣かすようならば、日向一族総出でヒナタを木ノ葉へと連れて帰る。

心するように。

 

日向ヒアシ〟

 

「ヒナタを甘やかすのは当然の事だろう…ヒナタ、愛している。

一生、手放さないから。」

 

かっこいい笑顔でそんなことを言われると…心臓が爆発するっ…いや、全身が爆発する。

 

「私も…やぐらさんの事、愛してるよ。私、やぐらさんの婚約者になれて幸せだよ。」

「ヒナタ…」

 

「やぐら様、そろそろ霧隠れに到着致します。

だらしない顔を何とかしてください。」

「だ、だらしない!?

青、最近遠慮無くなってきたな…」

「事実です。」

「だが…」

「事実です。」

「いや、あの…」

「事実です。」

「あ、はい。ごめんなさい。」

 

霧隠れって実質青が一番上な気がする。

 

ま、まぁ、木ノ葉で言うシカクとかシカマルとかだよね、うん。

頭脳で影を支えているためそう見えるだけだ。

 

でもやっぱり可愛いな…。

青に頭が上がらないやぐらさんだが、かなりの強さだ。一応。

 

「あ、」

「どうした?」

「裏に…柔拳のコツと、詳細は私に聞くようにって。

青さん、これ…。」

 

私が手渡した手紙を穴が開くほど見つめる青に、私は声を掛ける。

 

「…柔拳、教えるよ?」

「いいのか!?」

「お父様もコツを書いてるしね。

私が教えられるのは柔拳の基本と八卦空掌くらいかな。

後は見て覚えてもらうしか…」

「十分だ、ありがとう。」

 

霧隠れにつく頃には、柔拳の稽古を楽しみにしている青と、私と手を繋いでニコニコしているやぐらさん、砂糖の過剰摂取で死んだ魚の目になっている再不斬、ウタカタ、白という構図になっており、出迎えの忍達は再不斬達に憐れみの目を向けていた。

 

 

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