「うぅ…。…?ここ、どこだってばよ…。」
バカ広い和室に、高そうな掛け軸。
自分の家では無いことだけはわかるけど…。
(布団がいつものよりフカフカだってばよ)
自分がボーッと部屋の中を見ていると、襖の外から声が掛かる。
「ナルト君、入るぞ。
…気分はどうだ?傷はもう無いようだが…。」
「もう問題ないってばよ!痛いところも無いし…。
ところで、ここはどこだってばよ?」
「…ここは日向家の屋敷だ。娘と甥が君を運んできてな。怪我の治療を行い、ここで寝かせていた。」
部屋に入ってきた2人のおっちゃんは、顔がそっくりだけど、後ろにいる方のおっちゃんは包帯で額を隠している。
目は意識を失う直前に見た同じ年頃の子達と同じ、白っぽい薄紫色。
「ありがとうだってばよ。その子達にも、お礼、言っといてくれってば。」
「あぁ、伝えておこう。
…もうそろそろ、昼食の時間だ。食べていくか?」
「いや、オレがいたら迷惑かかるしこれ以上ここに居る訳にはいかないってばよ。
出口に連れて行ってくれってば。」
「あぁ、案内させよう。
ヒザシ、
ほごしんせー?ってなんだってばよ?
頭ん中に?がいっぱいになったけど、聞く暇もなくヒザシ?のおっちゃんに案内される。
「はい。…ナルト君、行こうか。」
「じゃあ、またな。おっちゃん、本当に助かったってばよ。」
----------------------------------------
ナルト救出大作戦から10日。
ヒナタは、父から柔拳の修行を付けてもらい始めた。
ヒナタが今まで行ってきた修行は、原作知識からの我流修行だ。
柔拳は手付かずな為、スポンジが水を吸う様に技術を取り込んでいった。
「ハァ…ハァ…もう一度、お願いします…。」
「ヒナタ、これ以上は怪我をする。今日はここまでだ。」
「…はい。ありがとうございました。」
(驚いたな…ネジと負けず劣らずの天才だ。
スタミナや根性も、この歳にしてはかなりある。点穴もすぐに見えるようになるだろう。…気を抜くとすぐに抜かれるかもしれぬな。)
今日は組手のみだったけど…実力者である、ヒアシとの組手は参考になる。
早く柔拳の技を改良したい物だ。
今考えているのは、柔步双獅拳に水遁を組み合わせて経路系を破壊し、水を体内に入れて破裂させる技や、回天に雷遁を合わせて吹き飛ばすついでに立ち上がれない様に痺れさせる…などだ。
柔拳は、相手の体を内側から破壊する。
だが、忍術と組み合わせる事を今まで誰も行っていない。
前例が無かったのは、ただ単に難しいからだろう。
だけど…絶対に成功させたいな。